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浮気/不倫の調査パートナーが不倫!?不倫調査は自分でやるべきかプロに依頼するべきか

膝を抱えて悩む女性

パートナーが不倫しているのでは、と疑ってしまうと、どうしても真実を知りたくなってしまう。真実を知るためには、パートナーの様子を観察し、不倫の証拠をつかむ必要がある。ただ、その不倫調査は自分でやるべきなのか、探偵などのプロに任せるべきなのか、迷う人もいるだろう。この記事では、自分で行う不倫調査と、プロに依頼する場合を比較し、それぞれのメリットやデメリットについて詳しく紹介する。

1.そもそも不倫とはどういう状態?その定義とは

男女関係のトラブルにおいては、『浮気』といってみたり『不倫』といってみたり、言い方には違いがある。同じような意味合いであるのに、違う言葉が使われるのはなぜなのか。ここからは、『浮気』『不倫』の違いや、不倫とは具体的にどういう状態なのかを紹介する。

1-1.浮気の状態とは?

『浮気』という表現は、婚姻関係の有無に関係なく使われている。幅広い意味合いで使われており、法律などで定められていることはない。そのため、各カップルによって、浮気の定義は違うのである。例えば、肉体関係がないのであれば、浮気ではないと考える人もいる。逆に、自分以外の異性と2人きりで出かけるだけで、浮気だと考える人もいるのだ。

浮気に関しては、どこまでが許せて、どこからが浮気なのか、テレビなどで議論されることも多い。他の異性とキスをしたら立派な浮気だという意見もあれば、2人きりでどこかに泊まっても、肉体関係がなければ浮気ではない、という人もいる。つまり、浮気にはこれといった定義はなく、パートナーの感情によって浮気なのか、浮気ではないのかが決まるのだ。

1-2.不倫の状態とは?

不倫は、法律上『不貞行為』といわれている。不倫の定義は、ズバリ配偶者以外の人と、肉体関係があったかどうかである。民法では、配偶者以外の特定の相手と不貞行為を繰り返すこととなっている。ちなみに、不倫相手に関しては異性とは限らない。夫が他の男性と肉体関係を持った場合も、その証拠があれば不倫とみなされるのだ。逆に、肉体関係がないなら不倫とはいえない。いくら配偶者以外の異性に対して深い愛情があっても、キスといったスキンシップがあったとしても、肉体関係の事実がなければ、不倫とはいえないのである。

また、不倫は、婚姻関係がある人同士だけではなく、配偶者のいない人が、配偶者がいる人と肉体関係をもつ場合も不倫となる。例えば、よくあるのが、会社の上司と部下といった関係での不倫だ。上司には妻子がいるにもかかわらず、独身の部下と肉体関係を持ってしまう、というケースだ。ちなみに、不倫は法律上の不貞行為となるため、不倫をすると配偶者へ慰謝料を支払うといったペナルティが科せられることも多い。もしくは、配偶者から離婚を突き付けられ、夫婦関係が破綻することもあるだろう。とにかく不倫としての定義は、配偶者のいる人が、配偶者以外の人と肉体関係をもつ行為である。

1-3.不倫だと法律上で認められる状態とは?

ベットで抱き合う女性

不倫だと法律上認められることは、『離婚や慰謝料の請求が認められる状態』のことである。自分のパートナーが他人と不倫をしても、法律上それが認められなかった場合は、離婚や慰謝料を請求することはできないのだ。例えば、1回や2回の肉体関係では、認められないケースがある。もう少し具体的に見ると、例えば夫が飲み会の席で酔っ払い、勢いで同僚の女性と関係を持ってしまったとする。目覚めたときに反省し、もう二度と関係を持たないと約束ができた場合は、不倫と認められないこともあるだろう。また、配偶者にその気がないのに、相手から無理やり性交をさせられた場合も、不倫と認めるのは難しい。

しかし、配偶者に浮気心があり、パートナー以外の人と積極的に肉体関係を持った場合は、不倫と認定されることが多い。ただ、そうした場合は、配偶者に肉体関係があったという、根拠のある証拠が必要になる。肉体関係が認定されるような証拠がない場合は、不倫事実はないとみなされ、離婚理由になるほどではないと判断されてしまうのだ。不倫を理由に離婚や慰謝料を請求するためには、証拠をつかむための調査が必要だ。具体的には、パートナーが不倫相手と一緒にホテルに出入りする場面や、不倫相手のマンションなどへ一緒に入る場面の写真や動画となる。

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2.不倫をすると家族や周囲の人たちにどんな問題が起こるのか

パートナーに不倫をされて、一番つらい気持ちになるのは配偶者だろう。それまで愛し合っていると信じていた相手に裏切られることは、想像以上の苦しみを抱えることになる。さらに、子供がいたり、親と同居していたりする夫婦の場合は、その家族にもさまざまな影響がでるものだ。ここでは、パートナーの不倫によって起きる、家庭の問題などについて詳しく説明する。

2-1.家庭全体に絶望感が漂ってしまう

まず、不倫が発覚すると、配偶者は大きなダメージを受けるだろう。今までどのようなときも一心同体だと考えていた配偶者が、他の異性のことを考えているという悲しみ、そして、それを隠すために、嘘を繰り返されてしまう悲しみもある。不倫が発覚した後は、これまで嘘をつかれていたというショックを受け、今後相手をどの程度信じられるのか疑心暗鬼になってしまう。何かのきっかけで不倫をその都度思い出し、今後も苦しい日々が続くだろう。

また、子供がいる家庭では、子供が家庭の変化を察してしまうことも多い。たとえ不倫の事実を子供に伝えなくても、夫婦仲が悪かったり会話がなくなったりすると、何か起こったことを敏感に察知してしまうのだ。夫婦の関係が悪くなったのは、自分にもなにか原因があったのか、などと考えてしまう。また、子供が不倫の事実を知ってしまうと、特に、思春期前後の子供に与える精神的ダメージは大きい。親だと思っていた人が、性的な一面を持っていることにガッカリするだろう。

そして、不倫が発覚したあとは、自分の親や配偶者の親、親戚などへも不倫の話が伝わり、関係性に変化がでることも多い。裏切られた配偶者が、怒りのあまり相手の親に不倫の事実を伝えるケースも多いのだ。これにより親は子供を責めて絶縁をしたり、夫婦が離婚をしたりすることで、その親は孫に二度と会えなくなることもある。不倫をしてしまうと、そのことが原因で、以前の楽しかった家庭環境には戻れなくなってしまうことも多いだろう。

2-2.祝福してくれた人への裏切りとなってしまう

不倫は夫婦だけの問題ではない。両親へはもちろん、親戚や友人などのさまざまな人への『裏切り』となってしまうのだ。例えば、夫婦が知り合ったきっかけが、友人の紹介といった場合、その友人の顔に泥を塗ることにもなるだろう。友人を介して夫を紹介してもらい、友人のサポートによってデートなどを楽しみ、友人の勧めもあって夫と結婚を決めたとする。それなのに、不倫をして夫婦関係が破綻した場合、夫婦のキューピット役となってくれた友人はとても悲しむだろう。

その他にも、不倫はこれまでお世話になってきた関係者を悲しませることになる。結婚式などを成功させるために、力を貸してくれた友人たち、また、結婚式などに出席してくれお祝いもくれた、会社の上司や同僚たちを裏切ることになるのだ。そして、パートナーの不倫が長ければ長いほど、悩む期間も長くなり、人づき合いも疎遠となってしまうだろう。誰かに会うたびに『奥さんは元気?』と聞かれたり、『夫婦仲良くしている?』などと聞かれたりするのも辛い。その場では嘘の笑顔で取り繕うことができても、不倫をされた方は、世間体を気にしてずっと苦しむことになるのだ。そのため、パートナーに不倫の疑いがある場合は、やり直すしにしろ、離婚するにしろ、早めに調査して解決することが重要である。

3.パートナーの不倫を自分で調査する方法

カメラをかまえる女性

不倫をやめさせるにせよ、離婚し慰謝料を請求するにせよ、不倫においては『証拠』が重要となる。証拠とは、パートナーが自分以外の人と肉体関係があるとされる、写真や動画などをいうことが多い。確実な証拠調査する方法としては、自分で写真などを撮るのか、プロに依頼して撮ってもらうかの2パターンだ。ここからは『自分で』パートナーの不倫を調査する方法や、注意すべきことなどを詳しく紹介する。

3-1.浮気調査ができるアプリを使う

パートナーのスマホに、『浮気調査アプリ』をインストールしておけば、さまざまな情報をキャッチすることができる。浮気調査アプリは、まさに浮気を調査するような名前で存在しているものではなく、多くは『見守りアプリ』『家族の位置情報共用アプリ』などとして存在する。このようなアプリをパートナーのスマホにダウンロードしておけば、主に次のような情報を得ることができるのだ。

まずは『位置情報の取得・GPS追跡』だ。これにより、例えばホテルや通常では行くはずのないマンションなどへ行っているなら、不倫の可能性がある。そして『通話履歴の確認・電話帳の閲覧』も分かることが多い。パートナーが誰と連絡を取っているのかや、どのような内容のやり取りをしたのかも確認できるだろう。続いて『SNSメッセージログの閲覧・ラインの履歴』などを確認できることもある。これにより、浮気のメッセージなどをチェックすることもできるだろう。最後に『保存された画像や動画の閲覧』も可能なことが多い。画像ファイルの転送が可能なため、異性と写っている写真があれば不倫の可能性がある。

しかし、このようなアプリを勝手にパートナーのスマホにインストールすることは、『不正アクセス禁止法』に触れてしまうこともあり、あまりおすすめはできない。もし行うのであれば、なるべくパートナーに許可を得てインストールをした方が良いだろう。浮気調査アプリは、基本的に盗難や紛失時に利用するためのものである。パートナーに『高いスマホだから念のため入れておいて』などと言って、アプリをインストールしてもらうのが賢明だ。仮に勝手にアプリを入れて調査を行った場合、不倫の証拠をつかんだとしても、逆にプライバシーの侵害を訴えられるリスクもある。

3-2.スマホや携帯を直接見る

不倫をしている場合、その証拠がスマホや携帯電話に残っていることは多い。そこで、『こっそりスマホの内容を盗み見る』ことも、不倫の証拠をつかむ方法の1つだ。ただ、相手に許可なくスマホや携帯電話の中身をチェックすることは『不正アクセス禁止法』などが適用されるケースもある。そのため、スマホの盗み見により不倫の証拠が見つかっても、相手からプライバシーの侵害を訴えられるリスクもあるのだ。そのため、スマホの内容を盗み見ることは、相手にバレないように慎重に行うか、訴えられるリスクを覚悟で行う必要があるだろう。

スマホの内容を盗み見る方法としては、パートナーが風呂に入っているときや、就寝中にスマホなどを見るやり方がある。不倫しているパートナーは、不倫相手を同性の名前で登録しているケースが多い。そのため、メールなどを見るときは、怪しい名前をチェックするだけでなく、内容も確認する必要がある。そして、注意するべきことは、ロックされているスマホなどを無理にロック解除しないようにすることだ。ロックの解除を繰り返し失敗すると、ロック解除画面は表示されなくなってしまう。こうなると、スマホののぞき見がパートナーにばれてしまうだろう。スマホが見られていると感じた場合、パートナーはとても警戒するので、二度と内容を確認できなくなる可能性が高い。

3-3.車の中を確認してみる

自家用車がある場合、不倫の移動手段として自家用車が使われるケースは多い。意外と車内に不倫の証拠が残っていることもあるので、車の中を確認してみるのもおすすめだ。まずは、車内の『芳香剤』をチェックしよう。普段は置いていないのに急に芳香剤が置かれていたり、香りが変わっていたりしないか。これは、特に夫側が残す浮気の証拠であり、助手席に乗せている女性の香りを消す目的がある。そして『助手席の備品のズレ』なども確認しよう。助手席のシート・ドリンクホルダー・バイザーの位置は変わっていないか。もし変わっているようなら、浮気相手にとって都合の良いように備品が使われている可能性もある。

そして『灰皿』『ゴミ箱』も要チェックだ。灰皿に、家族のものではない吸いがらはないか、ゴミ箱にはホテルのレシートなどが捨てられていないかなど。ゴミ箱や灰皿は、家族が使うものとは思えないものが入っていた場合、浮気の可能性がある。特にゴミ箱には、知らない場所の明細が書かれたレシートや、女性の髪の毛などが捨てられているケースもあるので、注意してみよう。

また『カーナビの履歴をチェック』することも大切だ。不倫旅行などに自家用車が使われた場合、家族で行ったことのない場所に履歴が残っている場合もある。最後に、不倫で自家用車が使われている場合は、家族を車に乗せたがらなくなるケースも多い。何らかの不倫の証拠が車内に残っていることもあるので、必然的に家族を乗せたがらなくなるのだ。こうした態度がパートナーに出た場合も、不倫を疑った方が良いだろう。

3-4.カバンや財布を確認してみる

財布の中のレシート

不倫の証拠を見つけるために、パートナーの『カバンや財布を確認してみる』という方法もある。スマホが主流となった現在では、スマホや携帯電話の履歴をチェックして浮気の証拠を見つける人も多い。しかし、スマホがなかった時代では、相手の持ち物から不倫の形跡を探すことが一般的だった。現在でもその方法は有効的であり、思わぬ不倫の証拠を見つけられることもあるだろう。

まずは『財布』をチェックする際に見てほしいポイントがある。それはレシートだ。レシートにはいつどこで何を買ったのかしっかりと明記されていることが多い。これにより、例えば避妊具や異性の下着などの購入履歴が分かれば、浮気の証拠の1つとなるだろう。また、ホテルの領収書や、デートに使われそうなレストランなどのレシートも、不倫を疑うには大きな材料となる。そして、見たことのない店舗のポイントカードなどは入っていないかもチェックしよう。それらの店舗をネットで検索し、どのような店なのかを調べてみるのもおすすめだ。なかにはホテルのポイントカードといった場合もある。

そして『カバン』を確認する場合は、不倫の形跡がないかをチェックしよう。デートスポットなどのパンフレットやチケットの半券はないか、避妊具を隠し持ってはいないか。不倫をしている人のなかには、相手からのプレゼントをカバンに隠し持っていることもある。相手が気づかないうちに、さりげなく探すのがポイントだ。

3-5.行動パターンを把握し尾行してみる

不倫しているパートナーは、行動パターンが決まっているケースが多い。例えば、水曜日は必ず残業で真夜中に帰宅する、といった行動だ。この場合は、水曜日に不倫相手と密会している可能性も高いだろう。このように、不倫の行動パターンがある程度決まっていたり、曜日がわかったりするなら、そのパターンを中心に会社などから『尾行する』という方法もある。また、ある程度行く場所も把握できているなら、直接その場所へ行くこともできるだろう。これにより、不倫相手と密会している現場を押さえることができたら、確実な証拠を押さえることもできる。

しかし、自分でパートナーを尾行するのにはいくつかの注意点もある。まずは『バレやすい』といったリスクだ。尾行する相手は自分のパートナーであり、長い間一緒に暮らしてきた経験から、気付かれてしまうこともあるだろう。そのため、尾行をする際には、普段とは全く違うファッションにする配慮が必要だ。自分を普段とは違う他人のように見せかけ、慎重に尾行する必要があるだろう。また、パートナーと不倫相手が一緒にいる場面を見て『冷静ではいられなくなる』といったリスクもある。陰で見守るつもりが、ついその現場を見て怒鳴り込んでしまうこともあるだろう。しかし、慰謝料請求などで有効となる証拠は、写真や動画などになるため、目的によってはカメラで撮影する必要がある。冷静に判断できない状況では、証拠写真を撮ることができなくなってしまうのだ。

3-6.自分での不倫調査には限界がある

自分で不倫調査をする方法はさまざまある。しかし、それが有効な証拠になることは少ないともいえるのだ。例えば、浮気調査アプリを使うことや、スマホなどを勝手に操作することは、決定的な浮気の証拠を見つけられる可能性もあるだろう。しかし、スマホの盗み見や、黙って相手のスマホにアプリをインストールすることは、法律上、違法行為になる可能性もあるのだ。仮にスマホの盗み見などで不倫が発覚しても、プライバシーの侵害だとして、相手から逆に訴訟を起こされるリスクもある。

また、尾行をして不倫現場を押さえることも、意外と成功しないことが多い。まず、相手がタクシーなどを使って移動すれば、その後をすぐに追いかけるのは難しいだろう。そして、不倫相手とホテル入る瞬間などをカメラで撮ろうと思っても、素人ではなかなか撮影ができないこともある。写真や動画がブレたりうまく映らなかったりすると、不倫の証拠として認められないことも多いのだ。

そして、尾行などが相手にバレた際、逆上されて暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりと、危険なことも考えられる。結果的に不倫ではないのに尾行していたことが発覚したら、信頼関係にヒビが入り、今後の夫婦関係が上手くいかなくなる可能性もあるだろう。不倫をやめさせたいという目的なら良いが、離婚や慰謝料を考えているなら、自分での調査では難しいのだ。結局、自分で行う不倫調査には限界があるので、探偵などのプロに依頼するほうが確実で安全だろう。

4.プロに任せるから安心?調査を依頼する

離婚裁判や慰謝料の請求などでは『不倫の証拠』が必要となる。不倫の証拠とは、パートナーが他人と肉体関係を持っていることが証明される、写真や動画を指すことが多い。自分でそうした証拠を集めるには限界があり、確実に証拠を押さえたいのならば専門家へ調査を依頼するのが確実だろう。ここからは、探偵事務所や興信所へ調査を依頼すると、どのような調査をしてくれるのか、具体的に紹介する。

4-1.尾行

浮気の証拠イメージ

探偵事務所や興信所が行う不倫調査として、まずは『尾行』がある。尾行によって分かることは、パートナーが実際に不倫しているかどうかということだ。探偵といえば、こっそりとターゲットの後をつけるといったイメージを持つ人も多いのではないか。ただ、プロの探偵は、テレビで演じているような尾行を行うことはまずない。プロが行う尾行は、あくまで一般人のように自然であり、2人以上で尾行するケースが多いので、ターゲットを見失うことはほぼないのだ。また、2人以上で尾行するといくつかのメリットもある。例えば、カップルのふりをして尾行をすれば、ターゲットがホテルなどに入る際も、同じようなカップルを演じることができるためバレにくい。こうした尾行により、証拠写真や動画など、確実な証拠を入手できる。

また、プロが行う尾行なら、遠方へでも車やバイクなどを使って尾行し、確実な証拠を押さえてくれる。例えば、不倫で温泉旅行などへ行く場合には、自分1人でその不倫現場を押さえることは難しいだろう。時間とお金を掛けてパートナーの追跡をするのはバレやすく、感情的にもなりやすい。その点プロに依頼をすれば、不倫の現場がどこであれしっかりと追跡し、専用の機材を使って不倫現場の証拠をしっかりと撮ることができるのだ。

4-2.張り込み

探偵などのプロに依頼をすると『張り込み』をしっかりと行ってくれるので心強いだろう。不倫調査での張り込みの目的は、パートナーと不倫相手が肉体関係をもったという、証拠写真などを撮影するためだ。肉体関係を持ったとされる証拠は、極端な話、2人が性行為をしている写真などがあれば確実である。しかし、実際にそのような写真を撮ることは無理であり、仮に撮れたとしてもプライバシーの侵害に当たるため、絶対に撮影してはいけない。そのため、実際の証拠となる写真や動画は、ホテルや不倫相手のマンションに一緒に出入りしている場面、といったことが多いのだ。

パートナーが不倫相手とホテルやマンションに出入りするのは、いつどこのタイミングで行われるのか分からない。そのため、同じ場所に待機する張り込みが必要になる。自分1人で張り込みを行おうとなると、寒空の下何時間もパートナーが現場から出てくるのを待つ、といった必要もあるだろう。その点プロに依頼をしておけば、自分が動く必要もなく、調査結果を待つだけで良いのだ。

プロが行う張り込みは、尾行同様、通常2人以上で行うことが多い。出入り口が多くあるシティホテルやマンションなどでは、複数人で張り込むことが多いので、確実性が高く証拠撮影の成功率が高い。また、夜間でもナイトカメラなどを使用するため、写真や動画には相手の顔がはっきりとうつり、確実な証拠撮影に期待できるだろう。

4-3.報告書

探偵事務所などでは、不倫調査の証拠写真の撮影だけではなく、詳細な『報告書』も発行される。報告書には写真を撮影した場所や日時、状況などが記載され、パートナーがどのように不倫をしているのか詳細に知ることができるだろう。また、報告書に使用される写真や動画は、明るさなどがはっきりと見やすいように編集されている。自分で撮影した写真や動画の場合、スマホから撮影するケースも多く、写真にブレが生じたり、顔がはっきりと見えなかったりするケースが多い。

しかし、プロに依頼した写真なら、明らかに自分のパートナーが不倫相手と密会している様子の写真や動画が得られるのだ。また、音声データや動画なども報告書と併せてもらえるので、証拠の根拠が確実になる。そして、報告書によっては、そのまま裁判での証拠として使えるケースもある。慰謝料請求や離婚を申し立てるときには、こうした報告書がとても役に立つのだ。

4-4.相談

プロへの依頼は、自分の不安定な気持ちを『相談』できるメリットもある。パートナーが不倫をしているのでは、と疑っているときは、誰もが不安な気持ちで一杯だろう。探偵事務所などでは、無料相談などを行っていることが多くある。例えば、パートナーの不倫が原因で、夜眠れなかったり、子供に対しきつく当たってしまったりと、日常生活に支障が出てしまうことも多いだろう。

そのようなときは、じっくりと話を聞くだけでなく、状況に合わせて心理カウンセラーを紹介することもある。また、慰謝料を請求するにせよ、一体いくら請求できるのか、離婚をして養育費を請求したほうが良いのかなど、金銭面で悩む人も多い。このような場合は弁護士を紹介し、具体的な金額の相談に乗るケースもある。プロに依頼する人は、今後どうするべきかわからないという人が多くいるのだ。そのため、不倫相手への対処方法や、パートナーへの対処などを相談できるよう配慮されている。

そして、不倫調査が完了した後も、慰謝料請求の準備や流れを聞くことができる。慰謝料請求や離婚は、状況により裁判が絡むこともあるだろう。そうなると、自分1人では太刀打ちできないことが多いのだ。しかし、探偵や興信所などへ依頼をすれば、そのような裁判沙汰になってもしっかりとサポートしてくれることが多い。離婚する際の準備や流れについても相談できるので、今後の生活をサポートしてくれる存在としても心強いのだ。

5.不倫調査を依頼するメリットとデメリット

前章で触れたように、探偵事務所などに不倫調査を依頼することはさまざまなメリットがある。自分で調査を行うには限界があっても、プロに依頼することにより不倫の証拠をほぼ確実に取ることができるのだ。しかし、探偵事務所などに依頼することは、いくつかのデメリットもある。まずは『値段』の問題だ。当然ながら、探偵事務所といったプロに依頼するのは費用が掛かる。その費用は着手金や成功報酬によって分かれており、トータルで30~50万円ほど掛かるといわれている。正直なところ、決して安い金額とは言えないだろう。

なぜこれほどまでにコストが掛かるのか、その理由は主に調査員の人件費が多くかかるためだ。不倫調査の性質上、1人での調査は難しいため複数人が必要となる。調査が長引けば長引くほど、多額になるケースもあるので、依頼する前にはある程度のプランや見積もりを出しておく必要があるだろう。そして、コストを掛けないためにも、パートナーの行動パターンなど分かる範囲の情報は、あらかじめ探偵事務所に伝えるようにするのも大切だ。

また、探偵事務所や興信所のなかには『悪徳業者』がいることも否めない。調査が成功していないのに費用が発生することや、多額の追加料金を請求する場合は注意が必要である。探偵事務所を利用する人は初めてというケースが多いので、どこの探偵事務所が良いのかの判断基準がわからないこともあるだろう。ホームページなどで、調査料金が明記されていないような事務所は避けるべきである。

まとめ

パートナーの不倫を突き止めるには、自分で調査をする方法もある。しかし、スマホを盗み見たり尾行したりすることは、プライバシーの侵害にもあたり、失敗することも多いだろう。また、慰謝料などを受け取るためには、根拠ある『証拠』が必要となる。プロが行う調査なら、依頼することで確実な証拠を手に入れられるだろう。パートナーの不倫を疑っているのなら、一人で抱え込まず、ぜひ探偵事務所への依頼を検討しよう。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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