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妻の浮気チェック

HAL探偵社の独自アンケートから作成した浮気チェックです。
妻の行動であてはまるものにチェックをつけるだけ!
診断結果から今後の対応をアドバイスします。

妻に浮気疑惑!不倫を見破る質問やチェックポイントは?

玄関で男性と抱き合う既婚女性

最近は、女性の不倫・浮気も増えている。以前は、男性が外に出て働き、女性が専業主婦として家事と育児を担当するという形が一般的だったが、今では結婚後も仕事を続ける女性の数が増えた。外に出れば魅力的な男性に出会う機会が増えるし、職場の飲み会などで男性と親しくなるケースも出てくる。これは男女問わず言えることだが、スマートフォンやSNSの普及などにより、パートナー以外の人と簡単に知り合ったり、連絡を取り合ったりすることができるようになったのも、不倫をしやすい一因になっているかも知れない。

そして、いったん妻の不倫が始まってしまうと、歯止めがかからなくなる可能性がある。というのも、女性は不倫を隠すことが上手なため、男性がそれを見破るのが難しく、気づいたころには妻の気持ちが完全に不倫相手に移ってしまっている……といった場合があるからだ。そうなると、あとは離婚へ一直線、ということにもなりかねないため、早めに手を打つ必要があるのだ。「最近妻の様子がおかしい」と感じた時、一体どうすればいいのか? 妻の行動にあらわれる浮気のサインや、浮気の事実をつかんだ時の対処法などをご紹介する。

浮気・不倫とは?

そもそも浮気・不倫とは、何を意味するものだろうか? 日本の法律では「夫婦は貞操を守る義務がある」と定められている。夫婦の義務を怠り、パートナー以外の異性と肉体関係を持つことは「不貞行為」と呼ばれる。つまり、不倫は結婚しているのに貞操を守らず、不貞行為を働くことを指すのだ。ただし、日本では、不倫をしても刑法上の犯罪にはならない。したがって、パートナー以外の異性と体の関係を持ったとしても、刑事罰を科すことはできないということになる。

しかし、不倫は民法上の「違法行為」には該当する。そのため、自分の結婚相手であるパートナーが不倫した場合、民事訴訟を起こすことができるのだ。そして、不倫によって自分が大きなダメージを受けたことが裁判で認められれば、慰謝料を請求できる。慰謝料の相場は、一般的に50万円〜300万円程度と言われており、不倫をした自分のパートナーと、不倫浮気相手の両方に慰謝料を請求することが可能だ。また、パートナーと別れたい場合は、不倫によって夫婦関係が破綻したことを理由に、裁判所に離婚請求をすることもできる。

もちろん、慰謝料は、浮気相手の配偶者から自分のパートナーに対して請求される場合もあり、結果的に家計に負担がかかることも考えられる。また、不倫によって家庭が崩壊してしまうという危険性もある。たとえ本気ではない一時の遊びであっても、不倫は夫婦の信頼関係を深く傷つけ、最終的に離婚を選ぶというケースは多い。パートナーが浮気相手にのめりこんでしまったとしたら、逆にパートナーから離婚を切り出される場合もあるかもしれない。もし離婚するとなれば、今までの生活が一変してしまうのはもちろん、子供がいる場合は、両親の離婚が子供の心に大きなダメージを与えるのは避けられないだろう。仮に離婚には至らなかったとしても、今まで通りの家庭生活を維持することは難しくなるかもしれない。「パートナーが不倫した」という事実は消え去らず、夫婦関係が冷え切ったままになる可能性もあるのだ。

なお、「貞操を守る義務がある」のは既婚者だけで、結婚していないカップルのどちらかが浮気をしても「不貞行為」にはならない。したがって、慰謝料などは請求できないことになっている。しかしながら、婚約していたり事実婚の内縁関係であったりする場合は、不貞行為に対する慰謝料の請求が認められる場合もある。

浮気・不倫のあやしい兆候をチェックし・記録しよう

服装が派手になった既婚女性

妻が浮気しているかもしれないと疑い始めた途端、すべての行動が疑わしく思えてくるのは当然だ。しかし、そのまま何もしないでいたのでは、いつまでもモヤモヤした気持ちが続くばかりで問題解決には近づかない。とはいえ、確証もなしに相手を問いただしても上手く言い逃れされてしまったら、警戒されてしまい、ますますどうにもならなくなる。

重要なのは、まず相手を冷静に観察し、記録つけていくこと。妻が本当に浮気しているのであれば、その振る舞いに今までとは違う何かがあるはずだ。妻の変化を見逃さず、些細なことであっても内容や日付をこまめに記していくことが、真実に近づく道と言える。ここでは、浮気の兆候を表す妻の変化の事例を紹介する。尻尾をつかむまで、相手に悟られないようにさりげなく淡々と記録をつけ続けることをお勧めする。

服装の変化

女性の場合、好意を寄せる男性に自分の姿を美しく魅せたいという気持ちが働くため、それが外見の変化に現れる。例えば、デニムばかり履いていた女性が、急にスカートを履くスタイルに変わったり、胸や脚の露出部分が増えたり、ヒールの靴で出かけるようになるなど、急に女性らしいファッションに変わったら注意信号だ。また、元々女性らしいファッションが好きだったとしても、浮気相手の好みに合わせようとして、今まで着ていたものとは雰囲気の違う服を買い始めることもあるだろう。

服以外でも、それまであまり関心のなかった香水をつけるようになったり、アクセサリーが増えたり、さらには下着にも変化が現れてくる。これまでに見たこともない派手な下着が洗濯されているのを見るようになったら、浮気を疑っていいかもしれない。男性の場合、女性のファッションに詳しくない人も多いだろう。そういう人であれば、妻が使っている服やバッグのブランド名をチェックしてネットで調べ、高価なブランド物が増えていないかどうかを確認するのも一つの方法だろう。

身だしなみの変化

浮気相手ができると、服装と同様、女性は化粧や身だしなみにも気を遣うようになる。周りから若く見られたいと思うのは、女性として当然の心理だが、浮気相手がいればなおさらだ。普段は化粧っ気のない妻が、急に化粧に時間をかけるようになったり、ヘアスタイルにこだわるようになり始めたら浮気をしているサインかも知れない。また、今までは行ったこともない、まつげエクステやネイルサロンに通い始めた、ムダ毛の手入れが入念になった、外出する前日にいつもエステサロンに行くといった行動の変化も怪しい。

ダイエットも、元々興味を持っている女性が多いとは言え、急に頑張ってダイエットをし始めたら何か特別な理由があるのかも知れない。エクササイズなど、体を使う方法だけでなく、カロリーコントロールによるダイエットをしている場合もあるので、食事のメニューも気をつけて見ておこう。

気分・態度の変化

特に理由もないのに普段の態度が急に変わるというのも、何か裏があるようで疑わしい。例えば、いつも夫にいろいろ不平不満を言っていたのがなくなった、家事の大変さを愚痴っていたのが言わなくなったというようなケースだ。これまで機嫌の悪い日が多かった妻が優しくなれば、夫としては喜ばしいことだろうが、そこには浮気の影響があるかも知れない。浮気相手との関係が楽しく、話もちゃんと聞いてくれるので満足して、夫にあれこれ要求しなくなったということもあるからだ。

浮気への罪悪感から家族に対して急に優しくなるという場合もある。例えば、浮気相手とデートをして帰りが遅くなり、謝罪の気持ちから手みやげなどを買う人は多い。また、以前は子供の門限などに非常に厳しかったのが、自分が浮気するようになってからは、後ろめたさも手伝って子供に甘くなり、遅く帰ってきても特に何も言わなかったりするのだ。

振る舞いの変化

女性は浮気し始めると、急に夫とのスキンシップや夜の営みを避けるようになる確率が高い。女性は1度に1人の男性の子どもしか妊娠することができないため、好きな男性以外には体を触られるのを嫌がる傾向がある。したがって、浮気相手の方に気持ちがある場合、夫であってもスキンシップや性交渉を避けたいと思うのだ。もちろん本当に体調が悪く、心に余裕がない時もあるだろうし、出産後は子供に関心が向いてセックスレスになりがちなので、一概には決めつけられない。しかし、特に理由もなく夜の営みを何ヶ月も拒否されている場合は、ほかに好きな相手がいる可能性も考えられる。

また、今まではそんなルーティーンはなかったのに、帰宅して妻がすぐにバスルームに行くようになったら、浮気が疑われるサインの1つと言える。浮気相手の男性が香水をつけていたり喫煙者だったりした場合、またすでに別の場所でシャワーを浴びたなど、いつもと違う匂いを消すためにシャワーを浴びようとしているのかも知れないからだ。

スマホの扱いの変化

いまやスマートフォンは連絡を取る上で欠かせないツールとなっており、メールやLINEを通じて浮気相手と頻繁にやり取りしているケースは多いだろう。しかし、それを家族に見られるわけにはいかないので、以前はスマホをリビングのテーブルなどに置きっぱなしにしていたのが、肌身離さず持ち歩くようになり、トイレや風呂場まで持っていくようになる。さらに、通知の表示を見られないように、いつもスマホを裏側にしておくように気を遣ったりもする。

これまでスマホにロックをかけていなかったのに、急にロックをかけるようになった時も要注意だ。ロックをかけるということは、スマホの中に人に見られたくない情報が入っているということを意味する。もちろん、スマホを落としたりなくしたりする可能性を考えて、前々からセキュリティ対策としてロックをかけている人もいるだろう。しかし、今までは何かあった時のために夫婦同士でパスワードを教え合っていたのが、知らない間にパスワードが変わっていたとしたら、隠し事があると疑われても仕方がない。

また、スマホに電話がかかっているのに出なかったり、家の中なのに誰にも聞こえないところまで移動して電話に出たりするような場合も、気をつけた方がいいだろう。たとえ、どうでもいい相手からの電話だとしても、鳴りやむまで放置するのはおかしな行動だし、いくら重要な仕事の電話でも家族にもまったく聞かせたくない用件というものがあるだろうか? 何か、やましいことがあるはずだ。

スケジュールの変化

これまでほとんど残業がなく、まっすぐ帰宅していた妻なのに、いきなり残業が増え、帰りが遅くなる日が多くなった時や休日出勤をするようになった時も注意した方がいい。「仕事だから」という嘘は、浮気相手との密会を隠すのに使われやすい。仕事の内容や立場が変わったのなら別だが、そうでもないのに残業や休日出勤が増えるのはかなり怪しい。さらに、これまであまり飲み会やイベントをしない職場だったのに、頻繁に飲み会が入って帰宅が遅くなるような時も浮気が疑われる。

専業主婦の場合は、友達やママ友と会う、習い事に行くといった理由をつけてたびたび出かけるようになることもある。特に、今まで出不精だった妻が、おしゃれをしてよく外出するようになったのであれば、明らかに不自然だ。友達と過ごした様子などをさりげなく聞いておけば、後日、自分がその友達と会った機会に事実関係を確かめることもできるだろう。

逆に、夫や子供が外出するスケジュールなどを、妻がしつこく聞いてくるようになることもある。自分が浮気していることを疑われないよう、なるべく家族が出かけている日や、帰りが遅くなる日に浮気相手と会おうとするからだ。中には、夫の出張に合わせて浮気相手と泊りがけのデートを計画するケースもある。帰りが早いか遅いか程度でなく、どの時間にどこにいるかまで聞いてくるのだとしたら、夫との鉢合わせを恐れているからかもしれない。

家事や育児の変化

妻が家事や育児で手抜きをし始めるのも、怪しい兆候だ。浮気をしていると、浮気相手と会う時間を捻出しなければならないため、家事・育児がおろそかになってくる。例えば、「毎日掃除機をかけていたのが週1回になった」「手料理を作っていたのが、冷凍食品や惣菜などの出来合い物が増えた」「洗濯物を畳まずに放置してある」「消耗品のストックが切れたままになっている」「子供の世話がいい加減になった」といった変化だ。

共働きの家庭の場合は、これらの家事・育児を妻がすべてするわけではないだろうが、分担していたことまでやらなくなったとしたら、「できない理由」があるはずだ。妻の体調が悪くて家事ができないというなら別だが、わけもなく家の中が汚れてきたり、乱雑になってきたりしたと感じたら、何かが起きていると考えた方がいいだろう。

金遣いの変化

浮気にはお金がかかる。服やアクセサリーを買う、美容院やエステに行く、料理を手抜きして出来合いのものを買うといったことが頻繁になるからだ。夫婦共稼ぎで妻の小遣いの範囲内で浪費しているならまだいいが、その範囲を超えると危険になる。特に注意したいのは、夫婦共有の貯金だ。毎月一定額の貯金をしているはずなのに、通帳の残高を見たらほとんど残っていなかったり、いつの間にか定期預金が解約されていたりすることもある。

もし、妻が使っているクレジットカードが家族カードなら、支払額が極端に増えていないか、使途不明の支払いがないかどうかもチェックした方がいい。しかし、妻が内緒で自分だけのクレジットカードや銀行口座を作っている場合もある。たとえ、貯金や支払額に大きな動きがないとしても、妻の持ち物がどんどん増えたり、高価なものを身につけていたりするなど、金遣いが荒くなっている様子なら怪しんでみるべきだろう。

人間関係の変化

無趣味だった妻が、突然趣味や習い事、社会人サークル活動などをすると言い出した時も注意が必要だ。女性が習い事をするのは別に不自然なことではない。しかし、前々から「こんなことがしてみたい」と言っていたならともかく、何の前触れもなく「来週からカルチャースクールに通う」などと宣言するのは腑に落ちない。習い事にかこつけて、浮気相手と会おうとしているのだとも考えられる。

さりげなく「何を習うの?いくらぐらいかかる?」と聞いてみるのもいいだろう。また、以前は「まったく興味がない」と言っていた釣りやゴルフを急に始めたりするのも怪しいパターンだ。誰でも、好きになった人の影響を少なからず受けるものだ。浮気相手の趣味に合わせて自分も趣味を始めるというケースがあることを頭に入れておこう。

いきすぎたチェックに注意

妻の怪しい行動が目につき出すと、浮気をしているのが事実なのか違うのか、はっきりさせたくてたまらなくなるのは自然な感情だ。しかし、そのために証拠探しをどんどんエスカレートさせてしまうと、すべてが水の泡になる危険性もある。一番のリスクは、浮気を疑っていることが妻にバレてしまうことだ。そうなったら、もう簡単には尻尾をつかませてくれなくなるだろう。

さらに、いきすぎた行為は、法に触れる場合もある。例えば、妻の許可なくスマホやパソコンのパスワードを探り出し、ロックを解除して保存されているデータを見たりすると「不正アクセス禁止法」に違反することになる。また、妻の行動を監視するために、カバンにGPSなどを仕掛けるとプライバシーの侵害になる可能性があるし、スマホに位置情報や通話履歴を読み取れるアプリを勝手にインストールすれば「不正指令電磁的記録共用罪」に問われる。さらに、浮気相手をしつこく尾行するなどして、それがバレた場合はストーカー規制法や都道府県が定める迷惑防止条例違反で相手に訴えられる場合もあるので、気をつけなければならない。

浮気・不倫のサインを捉えた。さあどう見破る?

夫にスマートフォンを見せたがらない既婚女性

妻の怪しい行動のチェックが進み、浮気をしていることが濃厚になってきたら、その後どうすればいいだろう? さらに核心に迫りたいと思うのは当然だが、下手をすると取り返しのつかないことになってしまう場合もある。妻との関係をこじらせることなく、浮気の確証をつかみ、問題解決に向かうためのポイントを見ていこう。

浮気・不倫に対する意見を聞く

やましいことがある人は、周りに悟られないように振舞うし、その秘密に触れるような話題が出ると、普段とは違う反応を見せてしまうものだ。浮気をしている妻であれば、「浮気」「不倫」などの言葉に過剰に反応することもあるだろうし、そういう反応を見られまいとして、浮気や不倫の話題を極端なほど避けようとすることもある。それに対して、わざとらしく浮気の話題を振るのは相手に感づかれるリスクがあるので控えたいが、もし、ドラマなどを見ていて浮気のシーンが出てきたら、妻がどのような反応を示しているか、確認してみるのも悪くない方法だ。

その時、妻がチャンネルを変えようとしたり、ドラマから関心をそらそうとするような話をし始めたら疑いが深まる。そうなったら、あえて最近の芸能人の不倫報道などを取り上げて、浮気についてどう思うか、妻に意見を聞くのもいいかもしれない。女性の場合、一般的には不倫報道に嫌悪感を抱くはずだが、自分が浮気をしているなら、何かしら理由をつけて浮気した芸能人をかばうような態度を示すかもしれない。

問い詰める・暴力は絶対に禁止

妻の浮気を確信したとしても、感情に流されず冷静に振る舞うことが重要だ。確実な証拠もないまま相手を問い詰めても、言い逃れされたらそれ以上どうにもできない。怒りに任せて怒鳴りつけるようなことをすれば、妻の気持ちがますます自分から離れていってしまうかもしれないし、逆にモラハラだと責められるかもしれない。もちろん、暴力をふるうのはもってのほかだ。ケガを負わせれば傷害罪に問われるし、妻から慰謝料を請求される可能性もある。さらに、離婚するとなった時に、夫のDVを離婚の原因にされてしまうかもしれない。

「出ていけ!」と妻を家から追い出すのもNGだ。夫婦は生活費用を分担する義務があるため、別居しても妻の生活費を渡さなければならないし、力づくで追い出せば、同居の義務を放棄したとして離婚や慰謝料を請求される可能性がある。別居は関係修復のさまたげにもなるので、離婚を望まない場合は避けた方がいい。

また、浮気相手が誰なのか判明しているというケースがあるが、相手の家や職場に乗り込むのは止めるべきだ。相手に暴言を吐けば、「脅迫・恐喝された」と訴えられる恐れがあるし、相手の家族や勤務先に浮気が知られて、その責任を追及されることもあるからだ。浮気や不倫による怒りはわかるが、落ち着いて対処することを忘れないようにしたい。

決定的な証拠をつかむ

これまで見てきたように、浮気の事実を妻に認めさせ、交渉を有利に進めるためには確実な証拠をつかむことが必要だ。確実な証拠があれば、浮気相手に慰謝料を請求できるし、浮気を理由に離婚請求をすることもできる。しかし、自分では「確実」と思っていても、それが本当に裁判で「有効な証拠」として採用されるかどうかはわからない。例えば、浮気相手との密会写真を撮影できたとしても、顔がはっきりとわかる鮮明な写真であることはもちろん、ラブホテルなどに入るところ・出てくるところの両場面を撮影しなければならないし、1回だけのホテル利用では有効な証拠とは見なされない場合もある。

また、密会現場を押さえるには、尾行や張り込みをしなければならないが、それを自分一人でしようとすると、相手の行方を見失うこともあるし、トイレに行きたくなっても誰かに代わってもらうわけにもいかない。それに、尾行をしているのが、顔をよく知っている自分の夫となれば、妻にバレてしまうリスクは相当高い。張り込みも季節によっては暑さや寒さを耐えなければならない時もあるだろう。

低リスクで確実な証拠をつかみたいなら、調査のプロに任せるのも選択肢の一つだ。信頼のおける探偵社であれば、1チーム2名〜3名程度の体制を組んでターゲットをしっかりマークし、裁判を有利に導く証拠を収集するだろう。浮気相手と会っていそうな日時などがあらかじめわかっていれば、調査が短期間で済み、費用も抑えられる。自分が記録してきた状況証拠を持って、プロに相談してみよう。

浮気・不倫を乗り越え、関係を修復するか、別れるか?

結婚指輪を外そうとする既婚男性

浮気の事実が明らかになったら、次はそれにどう対処するのか、選択を迫られる。妻と別れるのか、あるいは関係を修復して夫婦をやり直すのか。お互いの気持ちや妻が浮気に走った経緯、子供の存在など、ケースごとに事情も違うので、結論を出すのは簡単ではないだろう。夫婦の今後のあり方を決める上で注意すべき点や、頼るべき相談相手について紹介する。

関係を修復するなら?

妻の浮気が発覚した直後は、裏切られたショックから「絶対に許せない、離婚しかない」と考える人も多いだろう。だが、早急に結論を出すのは避けたい。少しして冷静になれば、妻への気持ちがまだ残っていることに気が付くかもしれないからだ。しかし、離婚を思いとどまって関係を修復する場合でも、浮気したことを後悔させたいという思いが消せない人もいるはずだ。そんな時は、夫婦関係を保ったまま、浮気相手に慰謝料を請求するという手がある。自分が受けた精神的ダメージに対してお金で詫びてもらうことで少しは気が収まるし、相手に2度と同じ過ちを繰り返させないという戒めの効果も期待できる。

また、浮気相手と妻に誓約書を書かせることも一つの方法だ。今回の浮気を清算すること、今後一切連絡をしないことを書面で約束させ、その取り決めに違反した時に違約金などを支払うことも記しておくのだ。誓約書は法的な証拠になるため、裁判になれば相手の財産を差し押さえることも可能になる。

別れるなら?

もちろん、妻の裏切りをどうしても許すことができなければ、離婚の道を選ぶことになる。妻に対する不信感をぬぐえそうになく、これからも疑惑や不安を抱きながら暮らさなければならないのだとしたら、さっぱりと別れて別のパートナーを見つけた方が有意義な人生を送れるだろう。特に、浮気が確定したにもかかわらず、妻がまだ言い逃れしようとしたり、反省もせずに開き直った態度を見せているなら別れた方がよさそうだ。そういう女性は、また同じような浮気を繰り返す可能性が高いからだ。

離婚を決めたのなら、納得できる金額の慰謝料を妻と浮気相手の両方に請求し、自分が受けたダメージを少しでも癒せるように役立てたい。ただ、離婚するとなれば、慰謝料以外にも考慮しなければならないことがいろいろある。例えば、財産分与をどうするかや、子供がいる場合はどちらが親権を持つのか、養育費はどれだけの額をいつまで支払うのかといった問題だ。

事前にきちんと取り決めておかないと、不動産などの名義を書き換えられ、勝手に処分されてしまうなどのトラブルが発生することもある。また、子供は父親より母親と暮らす方が望ましいという「母性優先の原則」から、たとえ妻の浮気が原因で離婚するのだとしても、妻に親権を取られてしまうケースも多い。そうしたリスクを回避するためにも、離婚協議書を作成しておくことが重要になる。

離婚協議書は、離婚の際に夫婦双方が合意した内容を書面にしたもので、慰謝料、財産分与、養育費、年金といった金銭面の内容や、親権および子供との面会ルールなどの取り決めが記される。口頭だけで取り決めをする夫婦も多いようだが、離婚後に考えが変わって取り決めを守らないケースも出てくる。後々トラブルになった時、裁判でも使えるような証拠として、離婚協議書を作っておくのが望ましい。

法的な相談は弁護士

もっとも一般的な離婚方法は、話し合いで解決する協議離婚だ。しかし、浮気が原因の場合、金銭面などでもめることが少なくない。夫婦2人だけで話し合っても決着がつかない場合は、調停委員が仲介役となって解決を図る「調停離婚」や、裁判で決着をつける「裁判離婚」に持ち込まれることになる。調停までは個人でも行うことができるが、なかなか決着がつかずに半年、1年と長期にわたることもある。それによる心身の負担を考えれば、最初から弁護士など法律の専門家に依頼するのがベターな選択と言えるだろう。

また、離婚せずに浮気相手に慰謝料を請求する場合も、弁護士や司法書士などの専門家に依頼した方が交渉を有利に進められる可能性がある。慰謝料の金額などにしても、専門家はケース別の相場などに精通しているため、最大限の慰謝料を請求できる。さらに、浮気相手も、専門家に対して強気に出て調停や裁判に持ち込まれたらやっかいだと思うため、こちらの提示した条件を呑みやすくなる。妻と別れるにしろ別れないにしろ、交渉が難航しそうなら、一度専門家に相談してみた方がいいだろう。