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浮気/不倫の調査浮気の証拠集めのやり方と注意点を徹底解説!

浮気の証拠

最近どうもパートナーの様子がおかしいと感じ、もしかして浮気しているのではないかという疑惑が頭に浮かんだりすることがあるかもしれない。もちろん、それがただの思い込みというパターンも多いだろうが、過去にも怪しい兆候があったりすれば、不安になるはずだ。しかし、不安を抱いているだけで何も行動を起こさなければ、ストレスが溜まるばかりで苦しくなってしまう。そんな時、まずやるべきことは、浮気を物語る証拠がないかどうか調べることだ。 とは言っても、何を調べてどんな証拠をつかめばいいのかわからないという人も多いだろう。実際、的外れな調べ方をしても、浮気の事実を裏付けるものが見つからなかったり、強引なやり方をして事態がこじれてしまったりするケースも少なくない。浮気問題を解決するのに役立つ証拠の集め方や注意すべき点などを紹介しよう。

浮気の証拠となるもの

浮気を裏付ける確かな証拠を手に入れることは、浮気問題を解決する上で非常に重要だ。浮気の疑いをかけられた時、パートナーは上手くごまかそうとするだろうが、確実な証拠があれば、事実を認めざるを得なくなり、夫婦できちんと話し合う状況が作れる。また、浮気相手から慰謝料を取ってパートナーとの関係を清算させる場合も、確実な証拠があれば、相手が支払いを拒否して裁判に持ち込まれることになっても、有利な立場に立つことができる。ただし、裁判で争う際には、2人がただ浮気していたという事実を示すだけでは不十分で、「法的な効力のある証拠」を提出しなければならない。法廷でも通用する証拠について解説するとともに、その事例をピックアップする。

法的効力のある証拠とは?

実は、法律用語には浮気や不倫といった言葉はなく、法廷で使われるのは「不貞行為」という言葉だ。不貞行為とは、配偶者以外の異性と自分の意志で肉体関係を持つことを指す。慰謝料の交渉などで揉めて裁判で争うことになった場合、慰謝料請求が認められるかどうかは、不貞行為が行われたどうか、つまりパートナーと浮気相手の間に肉体関係があったかどうかにかかっている。

そのため、2人がただ手をつないだり、キスをしたりしているところを押さえても、2人が親密な関係であることがわかるだけで、肉体関係を持っているという裏付けにはならず、請求が認められないケースもある。不貞行為を立証する責任は請求者側にあるので、裁判で勝とうと思ったら、あくまで不貞行為があったことが証明できる証拠を提出しなければならないのだ。

①写真・動画

慰謝料訴訟や交渉の際に、最も有力な証拠になるのは、パートナーが浮気相手と不貞行為を行っているところをとらえた映像だ。といっても、性行為に及んでいるシーンを直接撮影するのは困難だろう。しかし、そのものズバリの写真ではなくても、パートナーと浮気相手がラブホテルに出入りしているところを撮影できれば、2人が不貞行為を働いたことが明らかになる。ラブホテルは性行為を行うための場所であり、そこを利用したということは肉体関係を持ったことを強く示唆するからだ。しかし、1度だけの利用では、「相手の体調が悪くなったから休ませた」と弁解される恐れもあるため、できればラブホテルを利用している場面を複数回撮影するのが望ましい。

動画は写真よりさらに効果的だ。写真は瞬間的なシーンを映すだけなので、前後関係がはっきりしないケースがあるが、ビデオならラブホテルに2人で入っていく動きを途切れずに撮影できる。加えて、撮影時間も記録されるため、ホテルに何時間滞在したかも明確になる。

②音声

パートナーと浮気相手のやり取りを録音した音声データも有力な証拠になる。ただし、その録音が2人が一般的な会話をしていたり、「愛してる」などと言ったりしているだけの内容では、不貞行為の証拠としての能力は弱い。もちろん、パートナーが浮気相手を家に連れ込んで性行為に及んだ音声を録音できれば、重要な証拠にはなるが、性行為中にお互いの名前を呼び合ったり、声を聴いてすぐに誰かわかるようなものでなければ、声の主が本人かどうか断定できない。そうなれば、「アダルトビデオを観ていただけ」などとパートナーが言い訳をすることも考えられる。

一方、性行為の場面の音声でなくても、肉体関係があることを強く示唆する会話が録音されていれば、法廷でも通用する証拠として使えるケースがある。例えば、「この前泊まったホテル、すごく良かった」「また一緒に泊まろう」といった内容なら、2人の間に肉体関係があるという裏付けになるだろう。

レシート・利用明細

不貞行為が行われていたことが推察できるようなレシートやクレジットカードの利用明細が見つかれば、裁判で証拠として使えることもある。ラブホテルや旅館などのレシートはもちろん、ホテル街や浮気相手の自宅付近にあるコンビニ・レストランなどのレシートも不貞行為の事実を補強する証拠になるかもしれない。利用日時がはっきり記載されていて、それが「今日は休日出勤」だとか「出張に行く」だとか言ってパートナーが出かけて行った日だったら、さらに効力は増すだろう。

パートナーがクレジットカードで支払っている場合は、紙の明細書が手に入らなくても、自分がパートナーの家族会員であれば、カード会社の会員サイトでチェックすることも可能だ。明細に記載されている会社名をネットで検索してみれば、それがラブホテルの運営会社だということが判明するかもしれない。

④メール・LINE

浮気相手との間でやり取りされたメールやLINEが、慰謝料訴訟時に法廷に提出されることも多く、実際に証拠として認められるケースが少なくない。ただし、そのメッセージに関しても、2人の間に肉体関係があったことが明確にわかる内容であることが大前提となる。単に親密そうなメッセージのやり取りだけでは有効な証拠にはならないし、好きだ・愛してると言った言葉が書かれていても、友人とふざけてメールを送り合っていただけと言い逃れされてしまうこともあるからだ。メール・LINEも音声データと同様に、「この前2人で泊まった○○ホテルにまた泊まろう」といった肉体関係を裏付ける内容であることが、不貞行為の証拠として採用されるための必要条件となる。

⑤交通系カード

電車や車を使って、繰り返し浮気相手に会いに行っていたことがわかる記録があれば、それも不貞行為の補強証拠として使えるケースがある。例えば、会社の退勤後や休日に「仕事をしていた」などと言っていたのに、ラブホテル街や浮気相手の自宅など、仕事とは関係のない場所に何度も通っていたことが判明すれば、実際は何をしていたのかと追及を受けることになるだろう。

そして、その移動記録は交通系ICカードやETCの利用履歴に残されている。SuicaやPASMOなら、駅の券売機にカードを挿入して履歴表示ボタンを押せば利用履歴が表示され、印字することも可能だ。ETCも、パスワードさえわかっていれば、ネットの「ETC利用照会サービス」にログインして高速の利用履歴の明細を確認・印刷できる。

⑥ドラレコ・カーナビ

家の車で浮気相手と密会やドライブデートをしているのであれば、ドライブレコーダーにその様子が録画されている可能性がある。車でラブホテルなどに入れば、そのシーンが撮影されているだろうし、ドラレコには車内の音声も録音されるため、パートナーと浮気相手が交わした会話から、2人が肉体関係を持っている証拠がつかめるかもしれない。ドラレコの映像や音声は、SDカードに記録されるが、本体に記録できる機種もあり、その場合は密会の間だけSDカードを抜いていても、録画が残っているはずだ。

一方、カーナビには、目的地の検索履歴や実際に車で移動した走行軌跡が記録される。目的地の検索履歴にはラブホテルの名前が残っているかもしれないし、走行軌跡にラブホテルに立ち寄った記録や、浮気相手を自宅に送り届けた記録が残っていれば、不貞行為の証拠になるだろう。

⑦行動履歴

スマホには、ユーザーにとって重要な場所を学習するために、最近訪れた場所や、そこに行く頻度、行った日時などの行動の履歴を保存する機能がある。「位置情報サービス」がオンになっていれば、常に行動履歴が記録され、直近1、2カ月の間にいつ・どこを訪れたのかを知ることができる。さらに、スマホには、紛失や盗難に遭った時に、他のスマホやパソコンで端末を探すための機能もついている。iPhoneの「探す」、Androidの「デバイスを探す」などだが、その機能がオンになっていれば、端末の位置が地図上に表示され、パートナーの現在位置を確認できるので、ラブホテルなどにいれば、不貞行為が発覚する。

⑧SNS・ブログ

最近増えているのが、SNSから浮気の証拠が見つかるケースだ。パートナー本人が浮気相手とのツーショットなどをSNSにアップすることはないだろうが、浮気相手が匂わせのために、パートナーと友人以上の関係であることがわかるような写真を投稿することも考えられる。また、浮気相手と一緒に参加したイベントの写真を誰かがアップし、そこに2人が映っている場合もあるだろう。

泊りがけの出張に行っているはずのパートナーが、その日に浮気相手と別の場所にいたことが判明すれば、不貞行為があったことを強く示唆するものとなる。ただし、SNSでは実名を使っていない可能性が高いので、本人のアカウントであることも証明する必要がある。

⑨自白・念書

浮気をした当事者が、浮気を認めた録音データや念書などは有力な証拠になり得る。その際、「浮気をしました」だけでは証拠能力は低いので、「私は×月×日に○○とラブホテルに滞在し、肉体関係を持ちました」といった発言を録音するか、書面に書かせるようにしよう。ただし、パートナーが後から心変わりするケースもあり、「あの時は脅されて、仕方なく事実とは違うことを書いた」と言い出すかもしれない。そうなると証拠としての信ぴょう性を疑われ、証拠として採用されなくなる恐れもある。加えて、自白を迫られた時点で、自分の浮気を疑っていることが相手にわかってしまうので、その後、新しい証拠をつかむのが難しくなるだろう。

⑩第3者の証言

第3者からの証言も、浮気の証拠となる可能性を持っている。近所の住人などが、パートナーと浮気相手がラブホテルに入るところを目撃したのなら、「〇月〇日〇時頃、〇〇町のラブホテルに入るところを見た」といったように、日時・場所も明記した文書を書いてもらおう。ただし、この場合も、パートナーが「人違いだ」とあくまで言い張れば、証拠映像がない限り、水掛け論になってしまう。また、目撃した第3者が親しい友人だったりすると、訴えた側が有利になるような証言をしていると見られる恐れがあるので、利害関係がまったくない人の証言であることが必要になる。

証拠の集め方

浮気の証拠を集める女性

法的な効力のある証拠がどんなものかわかったが、それを手に入れる方法も併せて知っておかないと意味がないばかりか、自分が窮地に立たされる恐れもある。例えば、レコーダーで音声を録音する場合、パートナーや浮気相手の会話が鮮明に聴き取れるように、2人に近い場所にレコーダーを設置しなければならないが、それを上手く隠したり、カモフラージュしたりしないと、すぐに見つかってしまう危険性がある。

そうなれば、パートナーは自分が浮気を疑われていることを悟るだろう。その際、もしパートナーが潔白だったら、自分が信用されていないことに怒りを覚えるかもしれないし、実際に浮気をしている場合は、証拠隠滅を図ることが考えられるので、証拠集めは慎重に進めなければならないのだ。

カバンや服を調べる

パートナーが用心深い性格なら、レシートなどの証拠は処分しているだろうが、人間誰でもうっかりミスはするものだ。パートナーが風呂などで席を外している間や、寝ている時にカバンや服、財布などを調べると、思わぬ証拠が手に入るかもしれない。ホテルの利用明細やポイントカード、コンビニのレシート、メッセージカードが添えられた浮気相手からのプレゼントなどなど。そういうものが見つかったら、スマホで撮影して元の場所に戻そう。実物を回収すると、パートナーにバレてしまうからだ。

浮気に車を使っている場合は、グローブボックスやドアポケット、座席の下、灰皿、サンバイザーの裏などもよく調べよう。ラブホテルや浮気相手の自宅近くのコンビニのレシート、口紅のついた吸い殻やティッシュなどが出てくるかもしれないし、サンバイザーにホテルの駐車券を挟んだままにしているかもしれない。

レコーダーやGPSを仕掛ける

浮気の証拠を手に入れるために、ボイスレコーダーやGPSを使う方法もある。パートナーが浮気相手を自宅に連れ込んでいる気配がある場合は、2人の会話が聴きやすく、かつ見つけられにくい場所に小型のレコーダーや盗聴器を設置する。例えば、ベッドやソファの裏、エアコンの上などだ。

車にレコーダーやGPSを仕掛ける場合は、浮気相手が座るだろう助手席のシートの裏やダッシュボード付近が設置場所の候補になる。座席のシートのバックポケットも候補の1つだが、誰もが思いつく隠し場所なので、カモフラージュ型のレコーダーでないと気づかれるリスクが高い。ペン型などのレコーダーを使うのであれば、普段からサンバイザーやサングラス入れなどにペンをいくつか入れておいて、その中にレコーダーを紛れ込ませるのがいいだろう。

スマホをチェックする

浮気をしていれば、パートナーのスマホの中には、メールやLINEのやり取り、浮気相手とのツーショット写真など、その証拠となるものがたくさん入っているはずだ。パートナーのスマホのロック解除パスワードを知っているのなら、それらの情報をすぐに調べることができるし、パスワードがわからなくても解除する方法はある。指紋認証式のスマホの場合は、パートナーが熟睡している時にスマホに指を押し当てればロックを解除できる。顔認証式の場合も、機種によっては高精度の顔写真や動画を使ってロックを解除できるようだ。

また、顔認証式は普通は目を閉じた状態では解除できないが、iPhoneなら「注視が必要」をオフに、Androidなら「目を開く」をオフに設定しておけば、パートナーがパスワードを変えても寝顔でロックを突破できる可能性がある。

尾行・張り込みをする

前章でもお伝えした通り、不貞行為を証明する最も有力な証拠が、パートナーと浮気相手がラブホテルに出入りしているところを押さえることだ。そのためにプロの探偵などが行うのが尾行と張り込みだ。ターゲットが会社や自宅から出て来たところから後をつけ、レストランやホテルに入れば、そこから出てくるまで近くで張り込みを続ける。

その際、注意しなければならないのは、ターゲットを見失わないことと気付かれないことだ。当然、変装用の服などを用意しなければならないが、パートナーと毎日顔を合わせている人間が尾行すれば、気づかれるリスクが高い。また、慰謝料請求等の目的で配偶者がパートナーを尾行するのは問題ないが、尾行・張り込み調査は探偵業の届出をした者以外には許されないので、友人などに頼むことはできない。

撮影・録画する

慰謝料を請求するには、ターゲットと浮気相手がラブホテルに出入りしているところを目撃しただけではだめで、そのシーンを撮影した写真やビデオを証拠として提出することが必要になる。多くの場合、ターゲットがラブホテルを利用するのは夜間になるので、暗い中でもパートナーと浮気相手の顔がしっかりわかるように撮影しなければならない。そのため、超高感度カメラや高倍率のレンズを用意し、暗闇でも写真や動画を上手く撮れるような技術を身に着けておくことが求められる。

証拠集めの注意点

浮気の違法調査のイメージ

法廷で慰謝料請求などのための証拠として提出するには、証拠の集め方にも気を付けなければならない。その入手方法によっては、裁判所が証拠として採用してくれないだけでなく、強引なやり方で証拠を入手した場合、逆に相手から訴えられる恐れもある。せっかく苦労して証拠をつかんだのに、それによって自分が不利な立場に立たされてしまったのでは元も子もない。そのようなリスクを避けるために、証拠集めの際に注意すべきポイントを紹介する。

証拠データを改ざんしない

浮気の証拠がつかめないからといって、データを改ざんしたり捏造したりしてはならない。例えば、パートナーと浮気相手の写真を合成してツーショット写真のように見せかけ、それが後でバレた場合、証拠として認められないのはもちろんのこと、侮辱罪や名誉毀損に問われる恐れもある。

また、デジタルデータはそもそも改ざんしやすいので、証拠能力が低いという弱点がある。そのため、1カットだけでなく、パートナーと浮気相手がラブホテルに入っていくシーンを連続的に撮影したり、動画で追うと言った工夫も必要になる。メールやLINEに関しても、不貞行為を強く示唆するメッセージ内容を入手すれば証拠になり得るが、メッセージをコピー&ペーストやスクリーンショットで保存したものだと加工しやすいので、証拠能力が低くなる。メッセージを証拠として使いたいなら、アナログカメラを使い、スマホも含めて表示画面ごと撮影しておくのがいいだろう。

鮮明な証拠データを残す

パートナーと浮気相手の密会シーンをカメラやビデオでとらえることができたとしても、その画質が悪ければ、証拠としての価値は下がってしまう。尾行しながら撮影する場合、基本的にはバックショットになり、パートナーと浮気相手に気付かれないように正面から顔を写すのはかなり大変だ。

また、浮気相手と密会するのは夜間になるケースが多いため、暗い中でも2人の顔がはっきりわかるように撮影しなければならない。暗視カメラなどの高性能機材や高度な撮影テクニックを備えているプロの探偵であれば、それも可能だが、一般の人が密会現場を撮影しても、裁判で通用するレベルの画像を撮るのは難しいかもしれない。なお、録音データなども同様に、音声が不鮮明で誰が話しているのか特定しづらかったり、話が聴き取りにくかったりすると証拠として認められない場合がある。

違法な調査をしない

違法な手段で集めた証拠は、裁判で証拠と見なされない可能性があるのに加え、罪に問われるケースもある。例えば、盗撮や盗聴をすること自体は違法ではないが、浮気相手の敷地に無断で侵入してカメラや盗聴器を設置するのは違法行為であり、住居侵入罪で「3年以下の懲役または10万円以下の罰金」を科せられる恐れもある。また、スマホを覗き見するのは罪には問われないが、パートナーのIDとパスワードを使って、パートナーのSNSなどにログインすると不正アクセス禁止法に抵触する。

GPSも夫婦共有の車に設置するのは違法ではないが、本人の承諾なくカバンや服などの私物に取り付けるとプライバシーの侵害と見なさるし、パートナーのスマホに勝手に居場所チェックアプリなどをインストールすると不正アクセス禁止法違反になる。このように、調査のプロでない人にとって、どんな調査方法が違法になるのかを判断するのは容易ではない。

相手に危害を加えない

証拠集めのために、相手に危害を加えるのも絶対にNGだ。パートナーの浮気に気づいた人は、頭に血が上り、どんな手を使っても浮気を暴き立てて償いをさせようとするかもしれない。しかし、パートナーを問い詰めて白状させたり、念書を書かせたりしても、「怖くなって嘘の告白をした」などと撤回されてしまうと、証拠として採用されなくなる。

また、浮気相手に会いに行ったり、電話をかけたりして、「浮気を認めなければSNSにさらす」「慰謝料を払わなかったらただではおかない」などと脅せば、脅迫罪に問われかねない。暴力を振るうのはもってのほかで、相手に水をかけただけでも暴行罪で訴えられるリスクがある。そうなれば、慰謝料を請求するどころか、逆に自分が不利な立場に追い込まれてしまうので、怒りに任せて行動するのはくれぐれも慎もう。

相手に証拠を見せない

パートナーが浮気相手とラブホテルに入っていくような決定的な証拠をつかんだら、すぐにでもそれを突きつけて、責任を取らせたいと思う気持ちは理解できる。しかし、慰謝料の請求や離婚を検討しているのであれば、まずは冷静に行動しなければならない。そのような証拠を見せてしまうと、「あの時は、体調が悪くなったので近くのラブホテルで休んだ」などと浮気相手と口裏を合わせるかもしれない。また、撮影してスマホに保存しておいたホテルのレシートや、浮気相手とのLINEのやり取りなどを消去される恐れもある。

さらに、それ以上尻尾をつかませないために、浮気相手と距離を置くといった工作などもしかねない。そうなると、改めて本格的な浮気調査をしようとしても、証拠をつかむのが難しくなってしまうのだ。

浮気問題を解決するためにやるべきこと

浮気調査を行う探偵

これまでお伝えしてきたように、パートナーの浮気の証拠をつかむためには、様々なハードルを越えなければならないし、苦労の末に手入れた証拠の法的効力が弱く、裁判で採用してもらえない可能性もある。しかし、その苦労は決して無駄にはならない。集めた証拠を基にして、さらに本格的な調査を行えば、法廷でも通用する決定的な証拠が押さえられ、慰謝料などを勝ち取ることもできるはずだ。また、決定的な証拠を突きつければ、パートナーも浮気の事実を認めるしかなくなり、今後夫婦関係をどうするのか、きちんと話し合うことができるだろう。決定的な証拠を押さえるために何をするべきかや、証拠をつかんだ後にどうすればいいのかをお伝えする。

プロに調査を依頼する

一般の人でも浮気調査をすることは不可能ではないが、長時間にわたる尾行や張り込みを行うのは大変なことだし、パートナーに顔を知られているだけに、気づかれる危険性が高い。自分が調べられていることをパートナーが知ったら、すべてが水の泡になってしまう。そういう事態を避けるためにも、パートナーに浮気の気配がある時は、まずは実績のある探偵に相談しよう。

プロの探偵は浮気調査の専門スキルを身に着け、通常2人1チームで交代しながらターゲットを追うため、相手を見失ったり気づかれたりする心配もない。また、高性能カメラや高度な撮影技術も備えているので、決定的なシーンを鮮明に撮影できるはずだ。あらかじめ無理のない範囲で証拠を集めておいて、それを探偵に提供すれば、パートナーの行動パターンがわかり、短期間で調査を完了できるだろう。

浮気の原因や経緯を把握する

探偵による調査で決定的な証拠をつかんだら、それをもとに夫婦で話し合おう。出来心から浮気が始まるパターンも多いが、会社で大きなストレスを抱えていたり、家庭への不満が溜まっていたりして、それが原因で浮気に走るケースもある。浮気は決して許されることではないが、まずはパートナーから冷静に話を聞き、浮気の原因や経緯を明らかにすることが重要だ。夫婦関係の修復を望むなら、2人できちんと話し合うことでお互いの気持ちを理解し合い、家庭環境を改善するなどして、浮気の再発を防ぐこともできるだろう。

浮気相手に慰謝料を請求する

法廷でも通用する証拠があれば、浮気相手から慰謝料を取るのも難しくない。最初の段取りとして、不貞行為を行った事実、パートナーとの関係清算の要求、慰謝料の要求、要求に応じなかった場合に法的措置を取ることなどを記した通告書を作成し、それを「内容証明郵便」で浮気相手に郵送しよう。内容証明郵便とは、いつ・誰に・どんな内容の書面を送ったのかを郵便局が証明してくれる書留で、浮気相手に慰謝料を請求したという証拠にもなる。それを受け取った相手は、訴えられるかもしれないとショックを受け、慌てて支払いに応じる可能性が高い。それでも支払いを拒否した場合は、弁護士を立てて訴訟を起こせばいい。

パートナーに慰謝料を請求する

慰謝料は浮気相手に払わせることもできるし、パートナーに払わせることもできる。パートナーの浮気をどうしても許すことができず、離婚を決めたらパートナーから慰謝料を取って別れよう。パートナーは離婚を拒むかもしれないが、その場合にも調査で手に入れた不貞の証拠が物を言う。不貞行為は、離婚を成立させる法的根拠になるため、離婚訴訟を起こして不貞行為を裏付ける証拠を提出すれば、離婚が認められる可能性が高い。そして、裁判に勝訴すれば、いくらパートナーが拒否しても判決に従わざるを得なくなるのだ。

まとめ

浮気をしたパートナーや浮気相手との交渉・裁判を有利に導くためには、法的な効力を持つ証拠が必要になる。その証拠には、浮気の現場を撮影した映像やホテルのレシート、メールのやりとり、ドラレコの記録など様々なものがあるが、内容によっては決定的な証拠とは認められないケースもある。また、証拠の集め方についても注意が必要で、経験のない人が尾行すれば相手にバレるリスクが高くなるし、強引な手段を使った結果、相手から逆に訴えられてしまうかもしれない。 しかし、無理のない範囲で証拠集めをすれば、一つひとつの効力は弱くても、本格的な浮気調査をする上で役に立ち、浮気問題をスムーズに解決することができるはずだ。証拠の有効性や入手方法に関する知識を身に着けてパートナーに気付かれないように証拠を揃え、プロの探偵などに調査を依頼しよう。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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