浮気/不倫の疑い生保レディは枕営業もするの?浮気を防ぐ方法は?
生保レディとは、生命保険会社の女性外交員や女性営業社員のことで、個人や企業などの顧客に対し、個々のライフスタイルに合った生命保険の提案・販売を行う。生命保険は、保険加入者が亡くなったり入院した時には家族の生活を保障し、教育費の負担軽減や住宅ローンの支援によって生活の安定安心もサポートする商品だ。そして、その営業を担う生保レディは、明るく元気で家族想いの女性として、テレビCMなどに登場する。 実際、そのような女性も多いはずなのだが、ネットなどの情報を検索すると、「生保レディは浮気しやすい」といった噂や、「枕営業」などのフレーズが見受けられる。生保レディには、どうしてそのようなイメージがつきまとうのだろうか? その実態を探るとともに、生保レディが浮気しやすいと思われてしまう原因や、浮気が疑われるサイン、浮気問題を解決する方法などを解説する。
生保レディの実態
生命保険の外交は顧客の将来の生活を支える仕事で、多くの人とつながることができ、商談が上手くいって契約に結び付いた時の達成感も大きい。また、固定給が低い代わりに成果報酬が高く、成果を出せば出すほど収入が増えるため、年間1億円以上稼ぐ生保レディもいるほどだ。保険外交は、このようにやりがいのある仕事だけに、職場復帰を考える主婦に再就職先として選ばれやすい職業なのだが、一方で、その8割が辞めてしまうと言われるほど離職率が高い。
やりがいは大きいはずなのに、生保レディの離職率が高いのはなぜなのだろう? 保険外交の仕事の特徴やメリット、業務システムの問題点など、生保レディの実態についてお伝えする。
個人事業主である場合が多い
生保レディには、正社員と個人事業主という2種類の人がいるが、圧倒的に多いのが個人事業主だ。正社員の場合、生命保険会社と「雇用契約」を結んで保険営業を行う。一般のサラリーマンと同様の働き方で、労働の対価が給与という形で支払われる。正社員は、労働基準法により一定の給料が保証されているので、収入は安定する。
一方、個人事業主とは、会社に所属せずに個人で働く人のことで、生保レディの場合、生命保険会社と「業務委託契約」を結んで営業を行う。その契約形態には、基本給+歩合制の報酬という「インセンティブ制」と、完全歩合制の「フルコミッション」があり、契約を取れば取るほど報酬が増えるため、頑張り次第では高額な収入を得ることもできる。しかし、個人事業主には、労働基準法が適用されないので、フルコミッションの場合、契約が1つも取れない月は収入がゼロになってしまう。インセンティブ制の場合でも、委託契約先の会社によっては収入が10万円以下というケースも珍しくない。
最初の頃の収入は多い
一般的な仕事と比較すると、営業の仕事はもともと高収入であることも多い。とりわけ生命保険の営業は、インセンティブ制なら固定給がもらえる上に、契約を取った時に報酬も支払われるので、初めのうちはかなりの金額を稼ぐことができる。実際、生命保険会社は、生保レディを募集する際に、高収入を謳い、そのモデルケースも提示するだろう。しかし、そこで提示されるのは、あくまで継続してある程度の契約が取れている時のケースだ。契約が取れなくなれば、当然収入も減るし、3年目以降は完全歩合制に移行するシステムにしている会社もある。そのため、契約が1件も取れなければ、最低賃金しかもらえなくなり、生活が立ちいかなくなってしまう。
働き方の自由度が高い
収入が安定しないというリスクがありながら、生保レディを再就職先に選ぶ女性が多いのは、働き方の自由度が高いからだ。企業と委託契約を結んで働く個人事業主は、正社員とは異なり、勤務時間や勤務場所が決められているわけではない。そのため、自分が働きやすい曜日や時間帯を選ぶことができるし、サテライトオフィスやカフェ、自宅でも働くことができる。子育てや介護をしなければならない女性にとっては、非常に助かる勤務形態だ。
また、労働基準法が適用されない個人事業主の保険営業には、稼働時間に関する制約がない。何時間働いても法律上の問題は生じないので、収入アップを目指している人は、いくらでも働くことができるし、逆に「先月は頑張って稼いだから、今月は少しペースを抑えて温泉旅行でも楽しもう」といった融通を利かせやすいのだ。
女性が活躍できる職種のひとつ
生保レディという職業のもう1つの魅力は、男性と同様、あるいはそれ以上に女性が活躍できる世界だということだ。営業というと、男性主体のように思われるが、「生保レディ」という言葉が定着しているように、生命保険の営業と言えば、女性というイメージが強い。以前から営業職に興味があった女性なら、「生保レディとしてバリバリ働いてみたい」と思ったりもするだろう。また、生命保険の営業は社会の役にも立つ。顧客と信頼関係を築いて契約が取れれば嬉しいし、保険に加入した人が病気になったり亡くなったりした時に、保険金を受け取った家族に感謝されると、やりがいを感じるに違いない。
ノルマがある
生保レディの仕事はやりがいがある反面、辛い思いをすることも少なくない。多くの保険会社が、目標数値という名の契約ノルマを設けていて、ノルマが達成できなかった場合には、給料を減らすなどのペナルティを課したり、契約を打ち切ってしまう会社もある。毎月順調に契約が取れている時はいいが、当然商談が上手く進まない時もあり、そうなると、ノルマをクリアするために働く時間を増やしたり、休日返上で営業をかけなければならなくなったりする。また、親兄弟や親戚はもちろん、友人にも勧誘を行わなければならず、それがもとで友人と疎遠になってしまうこともある。生保レディの仕事は、肉体的にも精神的にもきつい時があるのだ。
経費が自腹
正社員であれば、残業手当や休日出勤手当、有給休暇といった各種の手当が付く仕組みになっていて、肉体的・経済的な負担を抑えることができる。一方、労働基準法が適応されない個人事業主の保険営業には、これらの手当が付かない。そればかりか、業務にかかる経費もすべて自分持ちだ。保険の営業をするとなれば、客先に行く時の交通費や喫茶店などでのお茶代、連絡にかかる通信費など、様々な経費が必要になるし、年賀状を送ったりバレンタインチョコを配ったりといったサービスもしなければならない。契約が取れない時は、それらの出費で赤字になってしまうこともあるので、常に経費をきちんと管理することが求められる。
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生保レディはなぜ浮気しやすい?
一般的な会社員とは違い、生保レディには保険会社と委託契約を結んで仕事をしている個人事業主が多く、頑張った分だけ稼げる反面、給料の保証がなく、経費も自分で持たなければならないなど、苦労の多い職業であることがわかった。また、与えられたノルマをこなさないと雇用契約が打ち切られるケースもあり、生保レディを続けていくのは傍目で見るほど簡単なことではない。
しかし、そういう事情があるからと言って、それだけで夫や家族もいる既婚女性が浮気に走ってしまうものなのか? また、ネットで噂されている枕営業などは、実際に行われているのだろうか? 保険外交という特殊な業界の裏事情や、生保レディが浮気しやすいと思われている理由を探っていく。
多くの男性に営業をかける
1人の生保レディが担当する契約者の数は、平均200人とも言われる。生保レディは、その人たちのフォローをしなければならないのはもちろんのこと、新規契約を取らなければ歩合制の報酬をもらうことができないので、毎日企業を訪問するなどして、その何倍もの人に保険加入を勧めたり、電話やメールでアポイントを取って、相手に会いに行く。このように、生保レディが営業を通じて出会う人は膨大な数に上る。そして、その半数は男性だ。もちろん、1度会っただけですぐに勧誘を断る男性も多いだろうが、保険に入ってくれそうな見込み客であれば、信頼関係を築くために何度も接触することになり、その過程で浮気が始まってしまうケースもある。
ノルマがきつい
生保レディが、避けて通れないのが「ノルマ」だ。生保レディには、契約数に関して毎月ノルマが課せられるとともに、「見込み表」という契約が取れる見込みの高い件数がどれだけあるかというデータを上司に提出しなければならない。この見込み表が埋まっていないと突き返され、何が何でも契約を取ってこいと叱咤される。契約が取れるか取れないかが、職場や会社の業績を左右するので、上司も情け容赦がない。生保レディを大声で怒鳴りつけたり、嫌味を言うなどのパワハラ行為を行う上司もいるし、セクハラ発言も日常茶飯事だとも言われている。
本来なら、契約が取れなければ自分の収入が減るだけのことで、夫に一定の稼ぎがあるなら生活に困ることはない。しかし、パワハラのような行為が繰り返されると、次第に追い詰められて異常な精神状態になり、「どんな手を使っても契約を取らなければ」という思いに駆られてしまう。その結果、自分自身が保険の契約者になる「自爆営業」をする人もいるし、顧客と体の関係を持つことで契約してもらう「枕営業」に手を染めてしまう人もいるのだ。
枕営業を会社も黙認
もちろん、会社が生保レディの枕営業を表立って認めたり、枕営業を指示したりしているわけではなく、禁止事項の1つにも定めているはずだ。しかし、実態としては、枕営業を黙認している会社も少なくないという。会社側とすれば、とにかく生保レディが契約を取ってきてくれればいいわけで、そのプロセスまでは問わない。たとえ枕営業をしたことがわかっていても、「個人事業主とお客の自由恋愛」という解釈で、見て見ぬふりをしているのだろう。
しかし、自分が「契約を取るために1回だけ」と割り切っても、1度味をしめた客が何度も関係を迫ってくる場合もあり、「言うことを聞かなければ解約する」などと脅されれば、従わざるを得なくなる。言語道断な話だが、こういう悪習がなかなかなくならないのが現実のようだ。
上司との不倫も多い
生保レディは個人で動くことは少なく、職場内でチームを編成して行動するのが一般的だが、その際、チームのお目付け役として、男性の上司が付く。過酷なノルマを達成しなければならないチームでは、メンバーの一体感も高くなるだろうし、女性ばかりのチームの中に男性が1人いれば、「頼もしい存在」と見られるだろう。また、上司は女性たちを上手くコントロールするために、アメとムチを使い分けたりもする。厳しく叱るだけでなく、仕事が上手くいかない悩みを上司が親身になって聞いてくれたりすると、つい気持ちが傾いてしまうこともあるだろうし、そこから浮気が始まってしまうケースも多いのだ。
顧客と食事したり飲んだりする
商談が始まると、相手からお茶だけでなく、食事や酒の席に誘われることもある。食事したりお酒を飲んだりして相手と親睦を深めれば契約してくれるかもしれないという期待感から、誘いに応じる生保レディも少なくない。しかし、相手は親睦を深めることを求めているわけではなく、「あわよくば上手く口説いて…」などと考えている場合がほとんどだろう。酒が入れば相手はさらに大胆になり、下心を丸出しにしてアプローチしてくるかもしれない。ついには、もっと親密な関係になってくれれば契約するということを相手が匂わせるようになり、その押しの強さに根負けして体を許してしまうことになる。
休日や夜のアポもある
保険営業の仕事は、常に顧客の都合優先だ。相手が会社勤めをしていれば、平日は退勤後の夕方以降に会うこともよくあるだろうし、平日は忙しいというので土日にアポが入ることも珍しくない。昼休みに相手の会社の近くで商談をするのなら、周りの目もあるので、相手も下手なことはできないだろう。
しかし、夜間や休日に会社から離れた場所で会うとなればハードルも下がり、お互いに打ち解けた話もするようになる。中には生保レディを自宅にまで呼ぶ客もいて、そういうことを繰り返すうちに2人の距離感が近くなっていき、浮気に発展してしまうケースもある。生保レディが休日や時間を問わずに男性客に会うのは不自然なことではないので、浮気をしていてもカモフラージュするのは簡単だ。
夫に不満を持っている
生保レディの浮気の原因は、家庭にもあるのかもしれない。保険営業は、肉体的にも精神的にも大変な仕事だ。しかも、主婦は家事や育児もこなさなければならない。それを夫が理解しようとせず、家のことを何も手伝わないようなら、妻の不満やストレスは溜まっていくばかりだ。さらに、保険営業の仕事が上手くいっていない時などは、自分の悩みや不安を誰かに話して心を軽くしたいと思うだろうが、夫が話を聞いてくれなければ、気持ちの持って行き場がなくなってしまう。そんな時に、自分の話をきちんと聞き、慰めたり励ましたりしてくれる男性が現れると、心が動いてしまうに違いない。
浮気が疑われるサイン
生保レディの浮気の尻尾はつかみづらい。男性と2人きりで食事していても「ただのお客様」と言われれば、それ以上追及するのは難しいし、顧客の都合優先で商談をするので、「今月、まだノルマが達成できてないから」といった理由で休日や夜に顧客に会いに行っても、それを止めるわけにはいかないだろう。
しかし、浮気を見抜く手がかりが、まったくないわけではない。妻が浮気をしていれば、そのサインはきっとどこかに表れる。ただの顧客に会うのと浮気相手に会うのとでは、行動パターンも違ってくるだろうし、夫や家族を裏切っているという罪悪感や不安が、家での振る舞いにも変化をもたらすはずだ。その変化はわずかなものかもしれないが、そういう小さな手がかりがいくつも集まれば、浮気をしている可能性があるかないかを見分ける目安になるだろう。
帰宅が遅くなる
保険営業の仕事は、顧客の都合次第なので、夜にアポを入れる時もあるだろうし、相手から誘われて食事に行くこともあるだろう。しかし、帰宅が深夜近くになったりするのは少々おかしい。ただの商談や食事をするだけなら、2時間もあれば済むはずだ。一方、浮気をしているのであれば、食事の時間+ラブホテルなどで過ごす時間が必要になるので、家に着くのはかなり遅くなるだろう。帰宅した時に、もし妻がいつも使っているボディソープとは違う香りを漂わせているようなら、ホテルでシャワーを浴びてきていることも考えられる。
もちろん、食事の後に相手から「もう1軒行こう」と酒に付き合わされ、帰りが遅くなる時もあるだろうが、前章でもお伝えしたように、相手は親睦を深めるために飲みに誘っているわけではなく、しつこく言い寄っている可能性が高い。そういうことが繰り返されるうちに、妻が口説き落とされてしまうかもしれないので用心しなければならない。
スマホを見せないようになる
これまで家族にスマホの画面を見られても平気だった妻が、ロック解除のパスワードを変えたり、スマホを常に伏せて置くようになったりした時も、浮気が始まっている可能性がある。生保レディが顧客と連絡を取る場合、電話やメールを使うのが一般的だが、親しい間柄になってくると、LINEのアカウントを交換したりするようになる。スマホのポップアップ通知機能がオンになっていれば、新しいメッセージが届くたびに、スマホの画面に送信者の名前やメッセージの内容が表示されるため、そこから浮気が発覚するのを恐れているのかもしれない。
また、スマホに電話がかかってきた時、今までならそばに家族がいても構わず出ていたのが、別の部屋に行ってから電話に出るようになるのも、怪しい行動だ。人に聞かれたくない話を浮気相手としていることも考えられるからだ。
服装が派手になる
生保レディの服装は、清潔感のあるスーツスタイルが基本線と言えるだろう。しかし、「女」を武器にしようとする人は、同じスーツでも短めのタイトスカートを着たりする。妻のファッションが、男性の気を引くようなものに変わっていっているのであれば、契約を取るために顧客と親密な関係になろうと考えているのかもしれない。また、休日に「お客さんと商談」などと言いながら、スーツではなく、オシャレをして出かけるようなら、浮気相手とデートしている可能性もある。特に注意しなければならないのは、下着の変化だ。下着は家族以外に見る人はいないはずなので、妻がセクシーな下着や派手な下着を買い込むようになったら、誰しも違和感を覚えるはずだ。
夫の予定を知ろうとする
夫が早く帰ろうが遅く帰ろうが、あまり気にしなかった妻が、夫のスケジュールを詳しく聞いてくるようになるのも、浮気が始まっているサインかもしれない。自分が疑われないようにするためには、夫が飲み会などで遅く帰ってくる日に合わせて浮気相手と密会した方がいい。また、夫が泊りがけの出張で帰らない日がわかれば、浮気相手とホテルでゆっくり一夜を過ごすことができる。夫のスケジュールを細かく把握しておけば、何かと都合がいいわけだ。妻に飲み会などのスケジュールを伝えた時に、「家に帰る前に必ずメールしてね」などと念を押されるようなら、ますます疑わしさが増してくる。
家事がおろそかになる
浮気を始めた妻は、家事や育児がおろそかになってくることもある。掃除の回数が減って部屋が乱雑になる、手作りしていた料理が出来合いの総菜ばかりになる、トイレットペーパーなどの消耗品の在庫が切れそうになっても補充されないといった現象だ。生保レディは確かに毎日忙しい。それでも、家庭生活に支障が出ないように、夫とも手分けしながら時間をやりくりして、何とか家事をこなそうとするだろう。
ところが、浮気をしていると、相手と会う時間も捻出しなければならないので、家事に手間をかけている余裕がなくなってくる。もちろん、ノルマの達成に追われ、焦っている時もあるだろう。しかし、仕事量はあまり変わっていないのに、家事に手抜きが見られるのなら、何か別の理由があるはずだ。
夫や家族への態度が変わる
浮気をしていると、妻が夫や家族に優しくなる場合がある。夫や家族を裏切っているという後ろめたさから、いつも小言ばかり言っている妻が、優しく振舞ったり、突然プレゼントを買ってきたりするのだ。また、それとは逆に、夫に冷たい態度を取るようになるケースもある。女性は、誰かに気持ちが向かっている時、好きな人以外の人とのスキンシップを拒む傾向が見られる。そのため、夫が求めても適当な理由をつけて応じなかったり、体に触られるのも嫌がる女性も少なくない。さらに、夫ばかりでなく家族に対しても冷たくなってきたら、浮気相手と一緒になることを考え始め、家族が邪魔になりだしている恐れもあるので、早急に手を打つ必要がある。
生保レディの浮気への対処策
小さな手がかりがつかめたとしても、それだけで浮気と断定することはできない。確証もないのに「誰と浮気しているんだ」などと責め立てれば、真面目に働いている妻を傷つけることになってしまうかもしれない。そのようなリスクを避けるためには、集めた手がかりを基に、探偵を雇うなどして密かに調査を行い、真相を究明することが先決だ。また、浮気の事実がなかったとしても、ノルマ達成へのプレッシャーや顧客からの強引なアプローチによって、枕営業などをしかねないようなら、夫婦で話し合い、状況の改善を図らなければならない。生保レディの浮気問題に対処する方法を紹介する。
浮気調査をする
カモフラージュしやすい生保レディの浮気問題を解決するには、まずきちんと調査を行って、事実関係を明らかにしなければならない。一般の会社員と違い、生保レディの勤務形態は不規則なため、行動パターンも読みづらい。しかし、経験豊富なプロの探偵であれば、ターゲットを見失うことなく、長時間の尾行や張り込みを行い、浮気相手とラブホテルなどに出入りするシーンを撮影した証拠写真や映像を押さえられるはずだ。ラブホテルは性行為を行うための場所なので、「お客様との商談」などという言い逃れはもうできない。浮気に至った原因を冷静に分析し、今後のことについて夫婦できちんと話し合う時間を作ることができるだろう。
枕営業は慰謝料請求の対象になるのか?
枕営業が慰謝料請求の対象になるかどうかは、判断が難しいところだ。まず、生保レディから枕営業を受けた夫について言えば、既婚男性が妻以外の女性と肉体関係を持つのは不法な行為なので、妻は夫に慰謝料や離婚を請求できる。では、夫の妻が生保レディに対しても慰謝料を請求できるかというと、風俗嬢などに金を払って性欲処理したのと同じことなので請求はできないという判決もあれば、枕営業によって夫の妻に精神的苦痛を与えたので請求可能とする判決もあり、裁判官によって判断は分かれる。
一方、自分の妻が生保レディで、枕営業をした場合は、妻に対して慰謝料や離婚を請求できる。また、相手の男性に対してはひどい脅しを受けたりして枕営業を強要されたのでない限り、罪に問うことはできないが、枕営業ではなく不倫関係にあった場合は、慰謝料を請求することも可能だ。
慰謝料を請求する
慰謝料請求や離婚請求の焦点になるのは、恋愛感情があったかどうかではなく、肉体関係を持ったかどうかだ。そのため、調査によって妻と浮気相手がラブホテルを利用した写真や動画が撮影できていれば、それが肉体関係を裏付ける法的証拠となり、交渉や裁判で優位に立つことができる。慰謝料は、妻に対しても浮気相手に対しても請求することができるが、妻の方から枕営業を持ち掛けた場合は、相手に請求することは難しいだろう。ただし、保険契約のためではなく、お互いの自由意思に基づく浮気であれば、浮気相手に対する請求は可能だし、上司が妻を誘惑して浮気した場合も同様だ。
パワハラで会社を訴える
生命保険会社におけるパワハラやセクハラは後を絶たず、たびたび訴訟問題にもなっている。なかなか契約が取れないメンバーを上司がしつこく責め立てたり、ノルマ達成が厳しいので休みを取らせなかったりするケースもある。さらには、大口顧客が枕営業を求めてきた時に、強制こそしないものの、「上手くやったら報奨金を出す」などと言ってくる上司も。そういう理不尽な行為によって、体調を崩したり、うつになったりして退職に追い込まれる人も少なくない。パワハラがあまりにひどい時は、会社を訴えることも考えよう。
家での負担を軽くする
何度も言うように、生保レディの仕事は楽ではないし、なかなか契約が取れない時は休日返上で営業しなければならないこともある。だが、そういうハードワークによって、妻が体を壊してしまったりしたら元も子もない。日頃から夫婦で家事や育児をきちんと分担するとともに、妻が仕事に追われて余裕がない時には、妻の分まで家事・育児を引き受けたり、食事は出前で済ますなど、負担を軽減する工夫をしよう。また、妻には、肉体的な負荷だけでなく、大きな精神的負荷がかかっている場合もある。妻が笑顔を見せなくなったような時には、何か悩みを抱えていないか尋ねてみれば、問題解決の糸口が見えてくるかもしれない。
転職を勧める
契約ノルマがきつすぎるとか、パワハラ上司がいたりするといった場合は、妻に転職を勧めた方がいいだろう。いくら家計を支えるためとはいえ、追い込まれて枕営業をするようなことになったら、妻の心も家庭も壊れてしまう。転職する際には、金融業界や不動産業界の営業職を選ぶと、再びノルマに苦しめられる恐れもあるので、メーカーの営業職などにした方が無難だ。また、同じ保険業界でも、最近では保険代理店が運営する「保険ショップ」が増えている。保険ショップでは、顧客の方が店に足を運び、保険の相談に乗ったり、加入を勧めるのが主な業務になるので、歩合制の仕事ほど高額な報酬は望めないが、無理な営業を強いられることもなくなるだろう。
まとめ
生保レディはやりがいがある反面、大変なハードワークを強いられることもある職業だ。休日や夜に商談をしなければならない時もあるし、顧客の要求で食事や酒の席に付き合わされることも少なくない。中には、枕営業を求めてくる客もいて、なかなか契約が取れない状況だったりすると、やってはいけないことだとわかっていても、ノルマ達成のプレッシャーに負けて、体を許してしまう人もいる。 時間を選ばず、男性と2人だけで会うことも必要な仕事だけに、生保レディの浮気を見抜くことは難しいが、それが事実なら放ってはおけない。浮気の手がかりを探し、浮気調査のプロを雇って決定的な証拠を手に入れよう。また、枕営業をしなければならないほど劣悪な労働環境なら、転職も勧めるなどして、家庭の平和を取り戻そう。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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