浮気/不倫の疑い介護士は浮気しやすいって本当?その理由と対策は?
超高齢化社会となった日本では、老々介護なども増え、自宅で介護を続けるのが難しくなっている。そのため、多くの人が介護施設を利用しており、介護士がいなければ立ち行かない状況だ。今や介護士は、社会にとってなくてはならない存在で、国家資格の「介護福祉士」の資格を持っていれば、全国どこでも働くことができるし、介護施設で管理職に就くことも可能だ。介護の仕事は体力的にきつい、精神的につらい、給料が安いなどのイメージもあるが、誇りを持って働いている人も多いだろう。 一方、世間では介護士の働く現場では浮気が多いとも言われている。もし、それが事実なら、介護士をパートナーに持つ人は、パートナーがいつか浮気を始めるのではないかという不安を抱えているかもしれない。介護士は本当に浮気しやすいのか、どんな理由やきっかけで浮気に走るのかを探るとともに、パートナーの浮気の手がかりのつかみ方や浮気の防止策なども紹介する。
介護士が浮気しやすい理由
介護労働安定センターが2021年度に実施した介護労働実態調査によると、調査に回答した介護職員のうち 48%が「仕事の内容・やりがい」に対して満足していると回答していて、不満足と回答した人はわずか5.3%だった。また、その回答者たちが、介護の仕事を選んだ理由として挙げたのは、「働きがいのある仕事だと思ったから(45.5%)」、「今後もニーズが高まる仕事だから(29.2%)」が「人や社会の役に立ちたいから(28.9%)」など。
介護士は、施設利用者やその家族とも関わることが多く、感謝の言葉をかけられたりすると、やりがいや充実感を感じることができる。しかし、その介護士が、浮気しやすいと言われるのはなぜだろう? そこには、介護士特有の職場環境や心理状態が関わっている。介護士が浮気をする理由を見ていこう。
ストレスが大きい
介護士の仕事は、肉体的にも精神的にも大変な仕事だ。高齢者の入浴の介助や排泄介助、汚物の処理をしなければならないし、仲良くなった入居者が死亡したりすれば、精神的ダメージも受ける。また、入居者のためを思って一生懸命お世話をしていても、その相手が認知症になって罵詈雑言を浴びせられるようになることもあるし、家族からいわれのないクレームをつけられる時もある。
さらに、そんな風に身も心もすり減らしながら毎日働いていても、介護士の給料は決して高いとは言えない。仕事がきつい上に、それに見合う報酬ももらえないとなれば、いくら職務に誇りややりがいを持っていたとしても、ストレスを感じずにはいられないだろう。そのストレスが溜まってくると、それをどこかで解消したいと思うようになり、ふとしたきっかけで浮気に走ってしまうのだ。
勤務がシフト制で不規則
老人ホームなどの介護施設では、入居者を24時間ケアしなければならないため、シフト制を敷いて職員が交代で勤務する。シフト勤務には様々なパターンがあり、2交代制なら朝から夕方までの日勤と夕方から翌朝までの夜勤、3交代制なら日勤・遅番・夜勤、4交代制なら早番・日勤・遅番・夜勤などに分かれる。
介護士のパートナーがこのようなシフト勤務をしているのに対し、自分が普通の会社勤めをしているのであれば、2人の生活リズムが違ってくるのは当然のことだ。パートナーが夜勤の日は、1日中顔を合わせないこともあるし、休日も出勤する時もあるので、一緒に遊びに行く機会も減る。そういう場合、お互い意識的にコミュニケーションを取る努力をしないでいると、夫婦の気持ちのすれ違いが起きるリスクもあり、それがエスカレートすると浮気に走る危険性も出てくる。
共同作業が多く、夜勤もある
介護士は、施設利用者の情報を共有するために、職員同士が常にコミュニケーションを取ることが必須の業務となる。また、利用者の抱きかかえや入浴介助など、1人ではできない作業も多く、男女の職員が連携して業務に当たるのも日常茶飯事だ。そのため、自然に連帯感が生まれる上、シフトが同じなら常に一緒に行動することになり、気が合う者同士が親密になりやすい。
介護職は、精神的にもハードな仕事で、利用者についての悩みや職場環境への不満なども抱えているだろうし、上司や職員同士で相談したり、されたりするケースもあるはずだ。そういうことを繰り返しているうちに相手に好意を感じるようになり、また、2人で夜勤をすれば距離がさらに縮まって、一層親密な仲になる。このような条件が揃っているから、介護士の浮気は、職場内で起きることが圧倒的に多いのだ。
既婚者の異性が多い
介護施設の中には既婚者がたくさんいる。施設の職員だけでなく、入居者の家族なども既婚者である場合が多く、異性の既婚者と接する機会には事欠かない。一方、浮気しやすい年齢層は、男性なら50代、女性なら40代が多いとも言われる。この年代は、子供がある程度成長して育児に手がかからなくなるとともに、経済的な余裕も生まれてくる。浮気するためには、それなりのお金もかかるし、浮気相手と密会する時間も作らなければならないが、それが可能になる年代なのだ。そして、介護現場で働く人の多くが、この年齢層に当てはまるため、浮気が起きる確率も高くなってしまう。
人の入れ替わりが激しい
介護施設の職員は、いつも同じ顔触れというわけではない。介護職は、肉体的・精神的にもきつく、給料も高いとは言えないので、人間関係が上手くいかなかったり、処遇に不満があったりすると、そこを辞めて別の施設に移っていくケースも少なくない。そのため、職員の入れ替わりが激しく、頻繁に新しいメンバーが入ってくる状況になり、たくさんの異性と出会う機会が生まれる。出会いの機会が増えれば増えるほど、浮気の発生リスクも高くなり、初めは浮気をするつもりなどまったくなかった人でも、好みのタイプの異性メンバーが入ってきて、しかもその相手と気が合うとなれば、心が動いてしまうことも十分に考えられる。
男性職員は頼りにされる
最近では、男性の介護士も増えてきてはいるが、それでも介護業界は異業種と比べると男性比率がまだまだ低い。女性が多い職場では、男性というだけで希少価値が上がるのに加え、介護の現場では力仕事が不可欠なため、男性が頼りにされる場面も少なくない。また、女性が主体になっている職場では、同性間での妬みや意見対立、派閥問題などが起きやすく、人間関係のトラブルに発展することもある。しかし、そういう現場に男性職員が入ってくると、仕事や人間関係がスムーズにいくようになるケースもあるため、女性職員が意見を求めたり、相談に乗ってもらったりしているうちに親密な関係になってしまうことも多い。
浮気がバレてもリスクが少ない
介護の現場は、どこも慢性的な人手不足だ。介護福祉士の資格を持っている人なら、全国どこでも働くことができるので、今務めている職場に不満があれば他の職場に移ればいいだけで、就職先はいくらでもある。そして、この状況は、浮気が職場内でバレた時のリスクを下げる要因にもなる。自分が浮気していたことが他の職員などに知られて、その職場に居づらくなってしまったら、そこを辞めればいいだけの話だからだ。職場を変えれば、前の職場のことを知っている人はいないため、何事もなかったように仕事をすることができる。転職しても特に困ることはないので、浮気に対する心理的ハードルが低いのだ。
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介護士が浮気に走るきっかけ
日頃強いストレスにさらされ、パートナーとすれ違い生活になりやすいこともあって、介護士が浮気に走りやすいことがわかった。また、介護の仕事が日々忙しいので、浮気相手を外で探すのは難しいが、職場には既婚者の異性が多い上に職員の入れ替わりも激しく、いろいろな異性に出会えることも見えてきた。そのため、職場内不倫が圧倒的に多いのが現状のようだが、では具体的に介護士の浮気はどんなシチュエーションから始まるのだろう? 介護士が職場内で浮気に走るきっかけや、職場の外で浮気相手を見つけるパターンも探っていく。
夜勤
老人ホームなどでは、入居者を24時間ケアしなければならないので、夜勤も必要になる。日中は利用者の食事や入浴をサポートしたり、レクリエーションなどのイベントを行ったりと忙しいが、夜になれば職員の人数も減り、入居者も寝静まる。何も問題が起きなければ、夜勤の間は特にやることがなくなるので、職員同士でずっと話していることもできる。夜の施設で他の人に聞かれることもないとなれば、異性の職員とプライベートな話もするようになるだろう。そのうちに相手に好意を抱くようになり、そこから浮気が始まってしまうケースも多い。
さらに、夜勤は浮気相手と密会するためのアリバイ作りにも役立つ。本当は夜勤ではないのに、夜勤だと言って出かければ、浮気相手とホテルなどで、朝までゆっくり過ごすことができるのだ。
仕事の相談
介護は悩み事の多い仕事で、精神的な負荷もかかる。問題行動を起こす施設利用者への対応に苦慮することもあるだろうし、利用者との人間関係のトラブルに巻き込まれることもあるだろう。そういう問題について話し合うために、介護施設では職員が集まってミーティングなどを行うが、時には仕事が上手くいかず、職員同士で悩み相談をしたり、上司からアドバイスをもらいたいと思ったりすることもあるはずだ。
そんな風にたびたび相談したり、されたりしているうちに、相手に親近感を持つようになるのは不自然な話ではないし、親身になって相談に乗ってくれる上司に信頼感や尊敬の念を抱くようになってもおかしくはない。やがて、それが恋愛感情に変わり、深い関係になってしまうのもよくあるパターンだ。
職場の飲み会
介護の現場は日々忙しいが、飲み会は意外によく行われている。というのも、仕事の過酷さや給料の安さなどが原因で、離職率が非常に高く、人の出入りが激しいからだ。職場を辞めていく人や新たに入ってくる人がたくさんいれば、そのたびに歓送迎会が開かれることになるので、必然的に飲み会を開く機会が増えることになる。職場に気になる異性の介護士が入ってきても、すぐに仲良くなるのは難しいかも知れないが、飲み会の席なら気軽に話しかけることができるので、その相手との距離を縮めることができる。もし、そこで話が合えば、親密度もさらに増すだろう。
また、酒は理性の働きを弱め、性欲を高める。夜勤などで仲良くなった異性と酔った勢いで体の関係を持ってしまい、そこから浮気を止められなくなるパターンも少なくないのだ。
訪問入浴
訪問入浴は、自宅でお風呂に入るのが難しい要介護者のために、専用の浴槽を持ち込んで入浴を介助するサービスだ。訪問入浴を行う際は、運転手、看護師、介護士がチームになって、車で利用者の自宅を回る。多い時には、10軒もの家を回らなければならず、チームは1日中同じ車の中で過ごすことになる。しかも、訪問入浴の担当メンバーが何人もいて、ローテーションでシフトを組むというわけでもないから、ほぼ毎回、同じメンバーで仕事をする形になるだろう。
訪問入浴では、急なキャンセルが発生し、次の仕事まで車の中で休憩を取る時もある。そうなると、チームのメンバーたちは、プライベートな話もするようになり、お互いに親近感を抱くようになっても不思議ではない。そして、その親近感が、いつしか恋愛感情に変わることも十分に考えられる。
介護利用者家族とのコンタクト
介護士は、介護利用者のケアをするだけでなく、その家族の相談に乗ったりするケースも少なくない。特に、訪問介護の場合は、介護福祉士や訪問介護員が在宅で介護している人の家を訪れ、食事や入浴、トイレの介助などの身体介護や、買い物や料理、掃除などの生活支援を行うため、その家族と話す機会は多くなる。
在宅介護は非常に大変なので、要介護者の世話をしている家族は、様々な悩みやストレスを抱えているはずだ。その人たちの話を聞けば、同情もするだろうし、何とか力になってあげたいという気持ちも起きるに違いない。一方、家族の方も、自分の悩みや辛さを理解し、サポートしてくれる介護士に感謝の念や信頼を寄せるようになる。それがさらにエスカレートすると、浮気に発展してしまうこともあるのだ。
マッチングアプリ
普段、仕事で忙しく、職場以外でなかなか異性と知り合う機会がない介護士でも、多くの異性と簡単に出会える場がある。今や独身者の8割が利用していると言われるマッチングアプリだ。マッチングアプリは、元々は独身の男女が恋人や結婚相手を探すためのものだったが、今では浮気相手を探すためにアプリを利用している既婚者も少なくない。マッチングアプリは、年齢や職業、居住地などの条件を設定して検索すれば、その条件に合った異性が表示されるため、好みの相手をすぐに探し出せる。既婚者であっても、嘘のプロフィールを書けばいいだけなので、独身のふりをして堂々と付き合うことができてしまう。
浮気を見抜く手がかり
介護士の浮気を見抜くのは簡単ではない。というのも、職場不倫が多いため、外でデートしている時でなくても、夜勤の日などに浮気相手と親密な会話をいくらでも交わすことができるからだ。また、実際は夜勤が入っていないのに「同僚にシフト変更をお願いされて、夜勤に行かなければならなくなった」などと言えば、夜間に堂々と外出して、浮気相手と朝までホテルで過ごすこともできてしまう。
とは言え、パートナーが浮気を始めると、その痕跡が必ず現れる。浮気相手とどこかで密会しようとすれば、そこに移動した記録やお金を使った記録、相手と連絡を取り合った記録などが残るからだ。さらに、最近はインターネットやデジタル機器の発達により、思わぬルートから浮気が発覚するパターンも増えている。パートナーの浮気を見抜く手がかりの探し方を紹介する。
夜勤の頻度
浮気相手とデートしたり、ホテルに行ったりするためには、その時間を捻出して、上手くカモフラージュしなければならない。そのための絶好の口実になるのが夜勤だ。夜勤だと言えば、夜に出かけても家族から不審がられることはないし、「頑張って働いてくれているんだ」と感謝さえされる。介護労働安定センターが2020年度に行った調査によると、介護士の平均的な夜勤回数は1カ月あたり約5回なので、それよりずっと夜勤が多いなら、浮気の疑惑も出てくる。
もちろん、施設の職員が急に辞めて、その穴埋めのために一時的に夜勤が増えることもあるだろうし、子供が病気になるなど家族の事情で夜勤を代わってほしいと同僚に頼まれることもあるだろう。しかし、そのような特殊な状況が何度も起きるはずはないので、パートナーの夜勤が急に増え、それがいつまでも続くようなら気を付けた方がいいだろう。
夜勤日数と手当の不一致
パートナーの夜勤が急に多くなったと感じたら、給与明細をチェックするのも1つの方法だ。いわゆる「夜勤手当」については、その分の金額も給料に含めているので、特に手当としては支払っていない施設もある。一方、「深夜手当(深夜割増賃金)」と呼ばれるものがあり、こちらは労働基準法で定められているので、必ず支払わなければならない。深夜手当は、22時から5時までの間に勤務した場合に、通常の賃金の25%以上の割増額が支払われることになっている。
さらに、法定労働時間(1日8時間)を超えて働いた場合は、時間外割増を支払うことが義務付けられていて、その割増額は、深夜手当と同様、賃金の25%以上だ。パートナーの給与明細を調べて深夜手当・時間外割増の金額を計算することができれば、本人が夜勤だと言っていた日数・時間と支払額の食い違いを発見できるかもしれない。
LINEやメール
浮気を始めると、浮気相手とLINEやメールで頻繁にやり取りするようになる。パートナーは、それを家族に読まれるのを恐れて、急にスマホのロック解除のパスワードを変えるのに加えて、スマホをどこかに置く際には必ず画面を伏せて置くようになるかもしれない。スマホにロックがかかっていても、新しいメッセージが届くと、ポップアップ通知で送信者の名前やメッセージ内容が画面に表示され、それを見られてしまう危険性があるからだ。
しかし、パートナーがスマホのパスワードを変える前に、「注視」の設定などをオフにしておく手もある。そうすれば、寝顔で顔認証をクリアできるので、いくらパスワードを変えても、LINEやメールが簡単に読めてしまう。
カード明細
パートナーが、浮気相手と利用したホテル代や食事代、レジャー施設の代金を払っていれば、そのレシートやクレジットカードの利用明細が発行される。それが紙のレシートや明細なら、浮気がバレることを心配して、どこかで処分することを考えるだろうが、うっかり処分し忘れたものが、服のポケットやカバンの中から出てこないとも限らない。
また、クレジットカードで支払いをした場合は、カード会社のサイトに毎月の利用明細のデータが残されているはずだ。そして、自分がパートナーのカードの家族会員であれば、会員サイトでその情報を見ることができる。明細に載っている会社名をネットで検索すれば、どこで何にカードを使ったのかがわかるだろう。
交通系カードの記録
SuicaやPASMOなどのICカードで電車やバスに乗れば、その情報がカードに残される。駅の券売機にカードを挿入して履歴表示ボタンを押せば、直近の数十件の利用履歴が表示され、それを印字することもできるので、パートナーがいつ・どこに行ったか確認できる。
家の車を利用している場合も、高速や有料道路でETCカードを使えば、その利用履歴が残る。「ETC利用照会サービス」にETCカードを登録すれば、過去15ヶ月分の通行区間や通過日時のデータを確認できる。また、ETCカード自体にも利用履歴が記録されるので、カードリーダーを購入すれば、その情報を読み取ることも可能だ。休日出勤で出かけたはずのパートナーが、有給休暇などを取って職場から遠く離れた場所に行っていたことがわかれば、嘘がすぐにバレてしまう。
車内の手がかり
パートナーが、家の車で浮気相手の送り迎えやドライブデートをしている場合は、グローブボックスやドアポケットにレジャー施設のレシート、クズかごや灰皿に口紅のついたティッシュ、吸い殻などが残されているかもしれない。また、カーナビやドライブレコーダーから、もっと重要な手がかりが得られるケースもある。カーナビでデートスポットやラブホテルを検索すれば、その履歴が残るし、走行軌跡を調べれば、車がどこを走っていたかもわかる。一方、ドラレコには、パートナーと浮気相手との親密な会話が録音されているかもしれず、デート中にSDカードを抜いていても、ドラレコ本体にデータが残る可能性もある。
SNS
SNSにアップした写真などから浮気が発覚するパターンも増えている。パートナーが浮気相手とのツーショットを投稿することはないだろうが、職場の飲み会などで同僚が撮った写真に2人の親密そうな姿が写っていることはあり得る。また、浮気相手がデート中に撮った風景写真にパートナーの体の一部が映り込んでいたり、助手席から撮った写真を見て家の車だとわかる時もある。そういう写真を「匂わせ」のためにわざとSNSにアップする女性もいるので、パートナーがSNSをやっている場合、やたらに「いいね!」を連発しているフォロアーがいたら、チェックしてみた方がいいだろう。
介護士の浮気への対応
パートナーの浮気疑惑を放置しておくと、夫婦の信頼関係が壊れて修復できなくなるかもしれないし、相手に気持ちが移って離婚に発展してしまう恐れもある。浮気の手がかりがつかめたら、早急に浮気問題の解決を図らなければならない。ただし、不確かな手がかりだけでは、パートナーにシラを切られる場合もあるし、浮気の手がかりだと思ったものが単なる勘違いで、パートナーを傷つけてしまう可能性もなくはない。
そういう事態を避けるためには、浮気調査などを行って事実関係を明らかにするとともに、浮気の決定的な証拠をつかんで、浮気相手との関係清算・再発防止に努めなければならない。また、パートナーのストレスや夫婦のすれ違いなどへのケアも必要だろう。パートナーの浮気が疑われる時の対応策をお伝えする。
シフト表を分析する
パートナーに浮気の疑惑がある時は、まずはシフト表を分析しよう。退勤時間と帰宅時間を毎日記録して、帰宅までにどのくらい時間がかかっているかを計算し、帰りが不自然に遅い日がないかどうかを調べるのだ。特に、夜勤明けの帰宅時間や、休日の外出頻度などは、重要なチェックポイントになる。
また、大抵のシフト表には、他の職員の勤務時間も名前入りで掲載されている。介護士の場合、圧倒的に職場内での浮気が多いので、不自然に帰宅時間が遅い日にいつも同じシフトの異性がいれば、それが浮気相手という可能性も出てくる。シフトが一緒でない日でも、パートナーが夜勤明けで浮気相手が休日という日に密会しているケースもあるので、そこもチェックしておきたい。ただし、パートナーが用心深い性格だと、シフト表を自分で偽造していないとも限らないので、全面的に信用することはできない。
浮気調査をする
シフト表の分析結果やその他の手がかりがある程度揃ったら、探偵社など浮気調査のプロを使って、事実関係を明らかにしよう。その際、自分の手でパートナーを調べるのはお勧めしない。パートナーの一番の顔見知りである自分が尾行したりすれば、パートナーに気づかれるリスクが非常に高くなり、浮気の疑いをかけられていることを知ったパートナーに、警戒心を抱かせてしまうからだ。
その点、プロの探偵であれば、パートナーや浮気相手に気づかれることなく、2人がラブホテルなどに出入りする決定的なシーンを押さえて、浮気の事実を裏付けるだろう。調査を依頼する際に、シフト表などから得た、浮気相手と思われる人物や、2人が密会しそうな日の情報を探偵に提供すれば、調査を効率的に進めることができ、調査費用も抑えることができる。
この先どうするかを考える
調査によってパートナーの浮気が確定したら、大きなショックや怒りを感じるだろうが、感情に任せていきなりパートナーを責め立てたり、離婚を即決したりしてはいけない。離婚した後にパートナーに対する気持ちがまだ残っていることに気づく人も多いし、なぜ浮気したのかわからずじまいで、心にしこりがずっと残ることもあるからだ。まずは冷静になってパートナーから話を聞き、浮気に走った原因や経緯を確かめた上で、今後夫婦関係をどうしていくのかを考えよう。浮気は許されることではないが、過剰なストレスや気持ちのすれ違いが一因になっているケースもあり、それを改善すれば、夫婦関係を修復できるかもしれない。
慰謝料を請求する
相手からのアプローチで浮気が始まったのなら、慰謝料を請求し、関係を清算させよう。その要求を相手が拒否した場合、交渉や裁判が必要になるが、その際、浮気調査でつかんだ証拠があれば、有利な立場に立つことができる。裁判所に慰謝料の請求を認めてもらうには、パートナーと浮気相手の間に肉体関係があったことを裏付ける証拠を提出しなければならない。しかし、2人がラブホテルに出入りするシーンを撮った写真や動画があれば、肉体関係があったことを立証することができるのだ。
夫婦の信頼関係を高める
夫婦のコミュニケーションを増やし、信頼関係を高めることが、浮気の防止にもつながる。介護の現場で大変な思いをして帰ってきたパートナーには、常にねぎらいの言葉をかけ、家でリラックスして過ごせるようにして、ストレスの解消に努めよう。特に、夜勤は昼間の勤務よりはるかに疲労感が大きいので、夜勤明けの日は、十分な睡眠がとれるよう、ゆっくり眠れる家庭環境を作らなければならない。また、介護職の給与は高くはないだろうが、「稼ぎが悪い」などと不満を口にするのは厳禁だ。頑張って働いてくれているパートナーに感謝し、お互いに思いやりの心を持って暮らしていれば、夫婦の絆も深まっていくはずだ。
まとめ
介護士の仕事は、人や社会の役に立つ、やりがいのある仕事である反面、ハードワークで精神的にも負荷がかるため、大きなストレスを抱え込んでいる人もいる。さらに、勤務形態が不規則で夜勤もあるので、夫婦のすれ違いが起きやすく、毎日苦労を共にしている職場の同僚と親密な関係になってしまうことも少なくない。そのようなリスクを回避するには、日頃から夫婦の信頼関係を高めるようにするとともに、パートナーのストレスを減らす工夫も必要になる。 そして、もしパートナーに浮気の疑いを抱いたら、密かにパートナーの行動を観察し、無理のない範囲で手がかりを集めよう。その手がかりを探偵などに提供すれば、浮気調査をスムーズに進めることができ、早期に決定的な証拠を押さえて問題解決を図れるだろう。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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