その他子供の様子がおかしい?素行調査でトラブルから守れ
親にとって、子供はいつも心配の種だ。子供が中高生の頃は「最近帰りが遅いけど、どこで何をしてるんだろう?」「化粧や格好が派手になったが、どんな仲間と付き合っているのか?」、親元を離れて1人暮らしを始めたら「電話してもなかなかつながらないが、犯罪に巻き込まれているのではないか?」などと悪い想像をしてしまう時もあるだろう。 近年は、子供を取り巻く環境が悪化していて、出会い系サイトでの性被害や児童売春、薬物、いじめなど、予想もしないトラブルに子供が巻き込まれるケースもあるし、逆に少年が殺傷事件を起こしたり、振り込め詐欺に加担したりと、加害者側になってしまうケースも多い。「うちの子に限って」などと気楽に構えていると、手遅れになることもあるので、子供の異変に気づいたら素行調査をしてみることも考えなければならない。子供の問題行動やその原因、素行調査の方法、子供への対処の仕方などを紹介しよう。
子供の問題行動
最近は犯罪が低年齢化していると言われ、大人顔負けの犯罪に手を染める子供も現れるようになった。また、2022年4月に改正民法が施行され、成人年齢が18歳に引き下げられたのと同時に少年法も改正。今までは未成年扱いで、罪を犯すと家庭裁判所で審判を受けることになっていた18歳、19歳の少年が、「特定少年」と名付けられ、重大な犯罪を犯した場合、起訴されて重い罰を受ける可能性も出てきた。
また、未成年であっても、犯罪行為を行えば少年刑務所や少年院に送られることなり、先々それが大きな足かせになることも考えられる。一方、子供が陰湿ないじめを受けたり、性被害に遭った場合は、心に深い傷を負い、生涯トラウマに苦しめられることにもなりかねない。子供が起こしやすい問題行動と、その前兆として現れる態度や行動の変化について解説する。
ネットトラブル
このところ急増しているのが、ネットによるトラブルだ。いじめは学校で行われることもあるが、学校裏サイトやLINEを使っていじめを行うなど、より陰湿で目に見えにくいものになってきている。また、男性タレントやユーチューバーなど、女子が憧れるような人物になりすまし、言葉巧みに誘導されて自分の裸の画像を送らされたり、SNSで知り合った男性に誘い出され、わいせつな行為をされて撮影された上で、「画像を拡散する」などと脅されて関係を強要されるといった性的被害も後を絶たない。
さらに、SNSで知り合った相手から勧誘を受けて、マルチ商法、いわゆるネズミ講にはまってしまうケースも増えている。マルチ商法は、友人などを勧誘して新たに加入させると、紹介料やマージンを得ることができる仕組みだが、実際に儲かるのはごく少数の上部の人だけで、多くの加入者は儲からないどころか、学生ローンやサラ金で借金を背負わされるケースもある。大人の過去の経験だけでは判断つかない事例が増えている点は注意したい。
不登校
毎朝、家を出て学校に行っていると思っていた子供が、実は学校に行っていなかったり、早退していたりして、そのことを親に告げていないケースがある。その場合、悪い仲間とつるんで遊び歩いている可能性もあるし、いじめを受けて学校に行くことが辛くなっていることも考えられる。子供が不登校になるのは、学校の教育システムやカリキュラムに適応できない、教師やクラスメイトとの人間関係が上手く築けない、勉強のプレッシャーが強いなど、いじめの他にも原因が複数あり、個別の対応が必要になる。しかし、いずれにしても不登校になっていることを親に隠していて解決の糸口が見つからないままだと、いずれは引きこもりになってしまうかもしれない。
街頭犯罪
問題を抱えている子供の中には、非行に走る子もいる。「非行少年」とは、14歳以上20歳未満で刑事犯の罪を犯した少年、14歳未満で刑事罰則に触れる行為をした少年、将来犯罪を起こす可能性のある少年の総称だ。少年が手を染める犯罪の中で特に多いのが万引きで、れっきとした窃盗罪でありながら罪の意識が薄く、ゲーム感覚で万引きをする少年もいる。そこにはストレスが関わっている場合もあるが、万引きをした時のスリルが病みつきになり、窃盗を繰り返すようになると、さらに重大な犯罪に手を出すことにもなりかねない。悪い仲間とつるんで引ったくりをしたり、特殊詐欺(振り込め詐欺)の受け子にでもなったりしたら、刑務所に一直線だ。
夜遊び
子供の夜遊びは多くのリスクを伴う。夏休みになると開放的な気分になり、夜遅くまで友達と出歩いて帰ってこない子供もいるが、気分が高揚してモラル意識が緩んだ状態になると、アルコールやタバコ、ドラッグに手を出すケースもあるだろう。また、ストリートでの出会いやクラブなどでの出会いは、悪事に導かれるきっかけにもなり得るし、ストーカーや性暴力の被害にあう危険性もある。中には、クラブやカラオケ店を利用することもなく、駅前などで一夜を過ごす子供もいるが、たびたびニュースにもなっているように、連れ去られたり監禁されたりして、命の危険にさらされることも十分に考えられる。
2023年末名古屋では、家出して深夜徘徊する14から17歳4人のグループに21歳の男が混ざり、出会い系アプリで女性をかたって20歳の男子大学生から金品を奪うといった事件もおきた。夜遊びは、悪い人間との接点も増えてしまうので、特に注意したい。
薬物乱用
覚せい剤、大麻、MDMA、コカイン、ヘロイン、LSD、マジックマッシュルーム、シンナーなど、危険な薬物が世の中に数多く出回っているが、薬物乱用は今や低年齢層にまで広がっていて、特に近年、大麻で検挙される少年が増加している。「大麻は他の薬物より安全」などといったネットの誤った情報を鵜呑みにして、興味本位で売人や知人、ネットのサイトから入手し、使用する例が後を絶たない。また、「ダイエットに効く」などと言われて、覚せい剤に手を出す若者も多いが、一時的に食欲が減退するだけでダイエット効果はない。「一度だけなら」と軽い気持ちで始めると、やがて薬物依存になって体と精神が破壊されてしまうことになりかねないので、絶対に違法薬物に近づけてはならない。
パパ活
パパ活とは、パパと呼ばれる男性と食事やデートなどを行い、金銭を受け取る行為だ。パパ活希望の男女が利用するマッチングアプリもあるし、インスタグラムやツイッターに「#パパ活募集」「#p活」などのハッシュタグをつけてツイートするだけで、多くの男性から「DMよろしくお願いします」といったリプライが寄せられる。パパ活は、一応は性交渉を前提としないことになっているが、体の関係を迫られる場合もあるし、飲み物に睡眠薬を入れられてわいせつ行為をされる被害も起きている。また、パパ活で会った男性に、名前などの個人情報をうっかり漏らしてしまう危険性もある。その男性とトラブルになった時、写真と本名をSNSで拡散されたりしたら、もう逃げ場がない。
家出
家庭の不和や学校でのいじめに耐えられなくなって家出する少年もいるし、悪い仲間に引き込まれて家に寄り付かなくなることもある。また、新宿歌舞伎町にたむろする「トー横キッズ」が話題になったが、家や学校に居場所がない子供たちが集まってコミュニティを作ると、そこが唯一のより所になり、家に連れ帰っても、すぐに家出してそこに戻ってしまうことも考えられる。逆に、より所もなく、1人で悩みを抱えて子供が家出した場合、自殺するリスクも高くなるので、すぐに警察に届け出るのと同時に、探偵に調査を依頼するなどして、一刻も早く子供を探し出さなければならない。
問題を起こす兆候
問題行動を起こす子供には、必ずと言っていいほどその兆候が表れる。帰宅時間が遅くなったり夜間に外出するようになる、服装や化粧が派手になる、高価なブランド品を持つようになる、行き先を聞いてもはっきり答えない、学校やクラスメイトの話題を口にしなくなる、一人暮らしをしている部屋に親を来させない、携帯電話に電話をしても通じないことが多い――このような変化が見られたら、責めるのではなく、「何かあったの?」と問いかけてみよう。また、薬物を始めると不眠や過眠になったり、食欲の減退や過食を引き起こしたり、脱力感に襲われたりするので、それらのサインも見逃してはならない。
問題行動の原因は?
「生まれついての悪人はいない」とも言われるが、実際、これまでの研究によって、少年が非行に走るのは、根っから犯罪者の気質を持っているわけでもなく、多くの要因が重なった結果だということがわかってきた。心が不安定になっているところに、学校での人間関係や家庭・社会環境から様々なストレスを受けて、孤立感などを抱くようになり、社会ルールから逸脱した行動を取るようになるのだ。子供たちが問題行動を起こす原因や心理状態について、詳しく見ていこう。
本人の問題
問題行動を起こす子供には、性格が衝動的・攻撃的だったり、ストレス耐性が低いなどの傾向が見られる。そのような子供が精神的に未成熟なままだと、万引きなども、頭のどこかでは「してはいけないこと」とわかってはいても、「でも今欲しいから」と衝動に押し流されてやってしまう。また、周囲や社会への異質感が強い子供も、問題行動を起こしやすい。例えば学校の授業内容がよくわからず、自分だけが勉強についていけないとか、みんなが普通にできているようなことを自分が出来ていないと感じると周囲への異質感を持ち、それが不登校や非行の原因になる場合がある。これには、「自閉症スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「限局性学習障害(SLD)」などの障害が影響している可能性もあるので、専門医の検査を受けた方がいいかも知れない。
学校の問題
子供が問題行動を起こす原因には、学業不振や授業についていけないことなどもあるが、クラスメイトとの人間関係やいじめが発端になることも多い。さらに、それを教師が見過ごしたり、見て見ぬふりをしたりすると、不登校や引きこもりになる恐れがある。また、そのような教師の態度に不信感を抱いたり、教師が高圧的な態度を取る、大声で叱る、差別的な発言をするなどの行為を繰り返していると、学校に行くのが辛くなってしまう。その結果、学校以外の居場所を求めて非行グループに入るケースもあるのだ。それを防ぐためには、担任教師や校長とよく話し合うことが必要だが、それでも解決しない時は、転校やフリースクールに入ることも考えなければならない。
家庭の問題
家庭環境も、子供の問題行動に大きく関わっている。第1のポイントは、子供へのケアやしつけで、親に育児放棄や放任をされた子供は自尊感情を持てず、自暴自棄になることがあるし、逆に子供を溺愛しすぎたり、過干渉だったりするのも悪影響を及ぼす。また、しつけが甘すぎるのも厳しすぎるのも問題だ。第2のポイントは家族の状況で、両親の離婚や死別によって1人親家庭になっている場合、非行に走るケースが多いとも言われるが、むしろ離婚より両親の不和の方がリスクが高いという調査結果もある。もちろん、貧困や親のアルコール依存、DV、不倫などによって家が荒れた状態だと、子供が健全に育つのが難しくなるのは言うまでもないだろう。
環境の問題
地域によっては、いわゆる「不良」と呼ばれるような少年が多い場所があり、そのようなところでは子供たちの非行へのハードルが下がり、その結果、不良・非行少年がさらに増えてしまうという傾向も見られる。特に、学校で仲の良かった先輩や友人が非行少年になったりすると、彼らが入っている非行グループへの参加のハードルが低くなり、安易に非行に走ってしまう可能性がある。また、何の制限もなく、子供にネットやSNSを使わせている場合も、リスクが高くなる。インターネットは有用なものだが、情報をきちんと取捨選択できる人でないと、トラブルに巻き込まれやすくなるのだ。
子供の素行調査
子供の様子がおかしい、素行が悪いと感じたら、素行調査を依頼して、子供が何かのトラブルに巻き込まれていたり、非行に走っていたりしないかをチェックすることも考えなければならない。調査の結果、何もないことがわかれば安心できるし、問題があれば、すぐに手を打つことによって深刻な事態に発展するのを防ぐことができる。素行調査とは、調査対象者の普段の行動を調査するもので、対象者がいつ誰といたか、どこに行ったか、何をしていたかなどを詳しく調べ、その情報を依頼者だけに報告する。調査対象者の人間性を知る上でも、有効な方法と言えるだろう。素行調査の基本的な内容や、子供が親元にいるケース、1人暮らしをしているケース、調査料金などについて解説する。
「どこまでわかる?」素行調査とは
素行調査では、尾行や張り込みを行って、調査対象者の行動を調べ、どこで誰と会い、何をしたかを明らかにする。また、調査対象者がいじめに遭ったり、マルチ商法やカルト宗教に引き込まれたりしていることもあるので、関係者や地域の住人に聞き込みを行うケースもある。調査に当たる探偵は、通常2人1組になり、相手に気づかれないように交代しながら長時間にわたる尾行・張り込みを行い、要所要所で証拠写真を撮る。こうした調査には、高度な専門スキルが求められるので、一般の人が行うのはまず不可能だ
なお、子供が家出してなかなか帰ってこなかったり、行方不明になった時は、事件に巻き込まれている恐れもあるので、早く捜索しなければならない。そういうケースでは、探偵は失踪した子供のパソコンや私物を詳しく調べ、全国のネットワークも駆使して、短時間で居場所を突き止められるよう最大限の努力を払う。 なお子供の事例以外では、結婚前に相手に素行不良がないかを調べたいというニーズもある。
親元にいる子供の場合
子供が親元にいて、毎日決まった時間に学校に通っているのであれば、素行調査は比較的容易だ。子供が家を出たところから調査を開始し、そのまま学校に行ったのなら、学校の近くで張り込みを行い、出てきたところを再び尾行する。そして、非行グループの仲間と会っているなら、彼らとつるんでどんなことをしているのか詳しく記録し、必要であれば非行仲間の名前・住所なども特定する。休日の素行調査も、子供が家を出るところからスタートし、その行動を終日監視すれば、非行に走っていないかどうか確認できるし、パパ活などをしていれば、デートシーンを撮影して動かぬ証拠を押さえることができる。
一人暮らしの場合
大学・専門学校への進学や就職によって、子供が親元を離れて一人暮らしをしている場合は、まず子供の毎日の行動パターンを把握するところから始めなければならないため、親元にいる時より調査の手間がかかる。大学生であれば、サークルに入っていることもあるし、アルバイトをしていることもあるだろう。また、子供に恋人ができて相手の部屋に入り浸ったり、同棲を始めていたり、まったく知らない他人との付き合いがあったり、マルチ商法やギャンブルにはまってサラ金から借金を繰り返していたり、特殊詐欺の片棒を担いでいたりと、調査すべき内容も様々あるからだ。しかし、行動パターンがつかめれば、何曜日の何時ごろに外出して、どこに向かうのかもわかるので、現場を押さえやすくなる。
調査料金
調査の内容によって、調査にかかる期間も費用も変わってくる。子供が問題行動を起こしていないかどうかを確認するだけなら、期間的には数日~1週間程度で調査が完了するケースもある。一方、子供が非行グループに入っていた場合、どういう仲間とどんな非行を行っているかまで調査するとなると、数週間の期間が必要になることもある。一人暮らしをしている子供の調査も、1週間では調査が完了しないかもしれない。
平均的な調査費用は、調査員1名1時間当たり1万円~1万5000円といったところだが、調査員2名体制で動くのが基本なので、数日間の調査なら数十万円、長期間の調査になれば100万円強の料金が相場になる。また、調査に成功した時にだけ料金を支払い、調査が上手くいかなかった場合は、着手金と経費だけが掛かる「完全成功報酬プラン」を用意している探偵事務所もある。いずれにしても、事前に手がかりがたくさんあれば、調査期間も短縮できるので、子供の行動パターンや交友関係などの情報を、無理のない範囲で集めて探偵に提供しよう。
探偵事務所の選び方
世の中には、探偵の看板を掲げている事務所が数多くあるが、どの事務所を選ぶかは慎重に考えなければならない。調査能力の高い事務所であれば、子供がトラブルを抱えていないかどうか、短期間のうちに調べ上げることもできるが、能力の低い事務所の場合、時間ばかりかかって結局真相をつかめない場合もあるし、調査をしているのが子供にバレてしまい、親子関係に亀裂が入るといった事態も起こり得る。さらに、悪質な業者になると、わざと調査を長引かせておいて、高額な料金を請求してくる恐れもある。そのような業者に引っかからないようにするには、調査体制や実績、依頼者への対応などをきちんとチェックしなければならない。調査能力の高い、信頼できる探偵事務所を見分けるポイントをピックアップする。
調査体制が整っている
素行調査を行う際には、調査員2人でチームを組むのが基本、とお伝えしたが、難度の高い調査になると、それ以上の人員をかけなければならなくなることもある。小規模の探偵事務所に調査を依頼した場合、他からの依頼も重なって仕事が立て込むと、そういう難度の高い調査に十分に対応できないことも考えられる。必要な数の調査員を揃えることができないため、経験の浅いアルバイトを使い、思わぬミスを起こす恐れもあるのだ。その点、大手の探偵事務所の中には、調査のやり方を心得た100人近いスタッフを抱えているところもあり、どんな調査にも臨機応変に対応できる。
また、子供が親元を離れて一人暮らしをしている場合、調査員が出張しなければならないが、全国に拠点を持つ大手事務所なら、現地のスタッフが調査に当たるので、出張の必要はない。その分、旅費や宿泊費などの経費も抑えられるし、子供の居住地に関する土地勘もあるので、調査をスムーズに遂行できるだろう。
子供によっては、「バレる」のはまずいと親や家族に隠すケースもある。そうなると調査は簡単にはいかない。やはりプロに依頼する方が万全といえるだろう。
アフターフォローがある
子供が問題行動を起こしていた場合、素行調査が完了しても、それで問題が解決するわけではない。子供が不登校になっているのなら、どんな悩みを抱えているのか突き止めなければならないし、いじめが原因なら学校側との協議も必要になる。また、子供が非行グループに入っていたら、何とか説得してグループを抜けさせなければならない。そんな時、「調査は終わったから後はご自分で」と投げ出されたら、頭を抱えてしまうだろう。しかし、大手事務所の中には、調査員の他に相談員やカウンセラーを置いているところもある。そういう事務所を選べば、調査終了後もいろいろアドバイスを受けられるし、少年問題の専門家や相談窓口も紹介してくれるはずだ。
弁護士や警察OBとの連携がある
自分の子供がマルチ商法やカルト宗教に関わっていたり、性被害に遭っている場合もあるし、犯罪に手を染めていることも考えられる。そういうケースでは、法律や少年犯罪に詳しい専門家の助けが必要になる。親が素人考えで子供を救い出そうとしても、かえって問題をこじらせて、さらに子供を追い込む結果にもなりかねないからだ。調査実績の豊富な探偵事務所には、弁護士や警察OBなどとの協力体制ができているところもあるので、そういう事務所に依頼すれば、調査後にも専門的なアドバイスが得られるし、少年問題に強い弁護士も推薦してくれるだろう。
料金システムが明快
ホームページで「激安」などと謳っていながら、料金システムが曖昧で、何がどう安いのか不明確な探偵事務所もある。それが悪質な業者だった場合、いい加減な調査をして何の成果もあげられなかったり、着手金は安くしておいて、後から高額な追加料金を請求してくるかもしれない。また、全額前払いしか選択肢がないと、調査結果に不満を抱いても返金に応じない可能性も出てくる。一方、きちんとした探偵事務所は、料金システムが明解で、追加料金などについても明示しているはずだ。また、分割払いや後払いができるなら、後々トラブルになることも少ないだろう。
きちんと説明する
信頼できる探偵事務所であれば、依頼主の意向や調査対象者の状況をしっかりヒアリングした上で、最適な調査方針や料金プランを提示し、依頼主の合意を得てから調査を開始するだろう。また、調査が進めば、その都度中間報告を入れ、調査が難航している時は、このまま調査を続行するのか中断するのか、依頼主に確認を取る。一方、悪質な業者になると、まともな説明もしないまま、ひたすら契約を急がせ、調査が始まってからも何の報告もしない。そして、調査期間を延ばせるだけ延ばして、高額な料金を取ろうとするケースもあるので要注意だ。
家庭でできるケア
前にもお伝えしたように、子供の問題行動は様々な原因が絡み合った結果、発生するものであり、子供が自ら望んで問題を起こそうと思っているわけではない。いくら反抗的に見える子供でも、心の底では親に愛されたいと思っているし、問題行動を起こすのは、自分が辛い環境や人間関係に苦しんでいることに早く気づいて救い出してほしいというSOS信号でもあるのだ。子供たちをそのような状況に追い込まないようにするために、家庭でできるケアについて紹介する。
コミュニケーションを増やす
思春期・反抗期の子供の心は複雑かつ不安定で、親に本心を語ることも少ない。小言を言われるのにも慣れっこになっているので、親の気持ちも届かない。親の言うことに耳を傾けてもらいたいなら、子供の言い分をきちんと聞くことが先決だ。ただし、話を聞く際に子供の考えを否定したり、説教したりしてはいけない。子供は、自分の不安や苛立ちが人に伝わらないことに孤独を感じているので、黙って話を聞いてもらえただけで気持ちが楽になることも多い。あえて問題行動の話題に絞らず、子供が興味を持っていることや友達の話など、否定や軽蔑もされずに何でも安心して話せる関係性ができれば、いずれ子供のストレスや不満の本当の原因が見えてくる可能性もある。
社会規範に反することは許さない
しつけの仕方が間違っている家庭の子供は、問題行動を起こしやすい。「子供はほめて伸ばすのが一番」と思っている親の中には、子供が人に迷惑をかけるようなことをしても厳しく叱らない人もいるが、叱るところはきちんと叱らないと、子供は善悪の区別がつかなくなる。子供がトラブルを起こした時、「うちの子だけが悪いのではない」と責任をあいまいにするのもNGだ。一方、子供を自分の理想の通りに育てようとして、やることなすことすべてに注文を付けたり、過干渉になることも子供の健全な成長を妨げる。なお、「子供は親の背中を見て育つ」というが、親自身が社会規範やモラルに反することをしていたら、子供もまともに育つはずがない。
良好な家庭環境を作る
両親の不和が子供の非行の原因になることは前にお伝えしたが、夫婦喧嘩が絶えなかったり、夫婦関係が冷め切った状態だと、子供は精神的に不安定な状態になり、どのようにして人と信頼関係を築けばいいのかもわからなくなる。また、親がアルコール依存症や、DVを行っているような家庭は日々強い緊張にさらされるため、家にいることが苦痛になってしまう。このようなケースでは、子供の問題行動より先に、まず親自身の問題を解決しなければならない。夫婦カウンセリングや依存症・DVの治療プログラムを受けることが必要になるし、それでも改善されないようなら離婚も考えた方がいいだろう。
ネットリテラシーを高める
ネットでのトラブルを防ぐために、子供のプライバシーに配慮しつつ、ペアレンタルコントロール機能を利用して、スマホの使用状況の把握や課金制限等の安全管理をしよう。また、スマホのフィルタリングサービスを使うことで、出会い系サイトや暴力的な表現のあるサイトなどを、子供に閲覧させないようにできる。ただし、中高生にもなれば、そのような親の干渉を嫌がる子もいるので、家族で話し合ってスマホの利用目的や利用時間など、ルール作りをした方がいいだろう。同時に、ネットトラブルの具体例を教えたり、ネットリテラシーを学べるサイトなどを子供と一緒に見るなどして、適切にネットを使う能力を高めよう。
専門家に相談する
これまでお伝えしてきたように、子供の問題行動の解決は簡単にはいかないので、専門家に頼ることも考えよう。行政機関の窓口としては、不登校・引きこもりの相談に乗ってくれる地域の教育センターや教育相談所、非行少年の補導・アドバイスをする少年サポートセンター(警察)、非行の相談も受ける法務少年支援センター(少年鑑別所)、子供の保護も行う児童相談所、幅広い相談に対応してくれる青少年相談センターなどがある。さらに、子供の状態に合った専門の心理カウンセラーが見つかれば、問題行動を早期に改善できるかもしれない。
まとめ
子供を取り巻く環境は年々悪化し、学校でのいじめの他、SNSによるトラブルや薬物乱用など、様々な事件に巻き込まれる可能性がある一方、悪い仲間に誘われて犯罪に手を染めてしまう子供もいる。そのような子供も、根っから悪い性格を持っているわけではなく、人間関係の悩みや社会・家庭での辛い境遇など、複数の原因が絡み合って問題行動を起こすようになるのだ。それを防ぐためには、子供の心理状態をよく理解するとともに、危険な兆候があれば、信頼できる探偵事務所に素行調査を依頼して、子供がトラブルを抱えていないかどうか確かめることも考えなければならない。子供の問題行動は、子供からのSOSでもあるので、家庭でしっかりケアして、明るい人生を歩めるようにしてあげよう。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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