浮気/不倫の疑い60代なのに不倫? 熟年不倫が始まる理由とリスク
60代と言えば、会社をすでに定年退職したか、間もなく退職しようという時期。子供も独り立ちして、生活に追われることもなくなり、これから夫婦でゆっくり趣味や旅行を楽しもうと考えている人もいるだろう。そんな時に、不倫騒動が起きるとは想像もできないに違いない。 ところが、60代にアンケートを取ると、「結婚相手・交際相手以外にセックスをする相手がいる」という男性が20%以上、女性でも10%を超えるなど、熟年不倫をしている既婚者は予想以上に多いのだ。 若い頃と違って、熟年になってからの不倫は夫婦関係のやり直しが難しく、話がこじれて離婚に発展すると財産や老後の生活の問題なども絡んでくるのでリスクが高くなる。そのような事態の回避に向けて、60代既婚者が不倫に走る理由や不倫が始まるきっかけを探るとともに、不倫に気づいた時の対処法などを紹介する。
なぜ不倫に走るのか?
長年連れ添って苦楽を共にしてきたパートナーが、60代にもなって不倫しているのを知ったら、「いまさら自分を裏切るなんて」と、大きなショックと怒りを覚えるはずだ。もちろん、精力旺盛でいろいろな異性に目移りする年ごろなら、若気の過ちで不倫をしてしまう者がいるのもわからなくはない。
しかし、十分に経験を積んで分別もあるはずの熟年が、老後の生活の大変さや不倫が発覚した時のリスクも知りながら、今までの安定した生活を捨てて、なぜ別の異性と関係を持ってしまうのだろうか? 60代が不倫に走る理由を見ていこう。
長年の不満
長年の結婚生活の中で、夫婦それぞれパートナーに対する不満を溜め込んでいて、それが定年退職などを機に噴出することがある。例えば、いつも妻に文句ばかり言われ、我慢して暮らしてきた夫は「退職金をもらったら離婚しよう」と考えているかもしれない。
一方、家事や育児をまったく手伝わなかったり、仕事ばかりで家族サービスもしない夫だった場合、妻が長年恨みを募らせていることもあるだろう。そして、そんな夫が定年退職して毎日家にいるようになったら、一日中顔を合わせていなければならなくなる。日中だけは夫に束縛されずに済んでいたのに、その自由まで奪われれば、夫と暮らすことが耐えられなくなくなる妻もいるはずだ。
そんな時、自分のことを大切にしてくれるような男性に出会ったら、家を出てその男性と一緒になり、第2の人生を始めようと考えてもおかしくはない。
金と時間がある
不倫をするにはお金と時間がかかる。不倫相手と会う時間を作らなければならないし、ホテルや食事、プレゼント代など費用もかさむ。そのため、仕事が忙しく経済的にも余裕のない時代には、浮気の虫がうずいてもなかなか実行には移せないこともあるだろう。
その点、会社を退職すれば、仕事にとられていた時間を自由に使えるようになるし、退職金に加えて年金も入るようになる。お金と時間に余裕ができることで、不倫にエネルギーを使えるようになるわけだ。
また、妻の方にしても、子供が小さいうちは子育てに追われて時間に余裕がなく、家のローンなどがあれば貯金もなかなかできない。しかし、60代ともなれば、子供が独立して手がかからなくなっているだろうし、教育費やローンも払い終わっているので、自分の貯金や年金を好きなことに使える。不倫をするのに何の制限もなくなるのだ。
打ち込めることがなくなった
仕事一途で特に趣味もなく、人との付き合いも会社関係だけだったという男性は、退職すると途端にやることがなくなってしまう。仕事がらみで始めたゴルフも、1人でプレーするのは楽しくないし、毎日テレビを見て過ごすだけでは生きがいが感じられない。
女性であれば、ママ友や地域コミュニティでのつながりもあるだろうが、そういう交流もしてこなかったとなると、定年後の長い日々を暇とエネルギーを持て余したまま過ごさなければならない。その暇とエネルギーが異性に向けられてしまうと、不倫が始まる恐れがあるのだ。真面目に仕事に取り組んできた男性ほど、そういう落とし穴にはまりやすいので、注意しなければならない。
孤独
寂しさを紛らわすために、不倫に走る男性もいる。会社に勤めていれば、毎日同僚や部下とあれこれ雑談できたろうし、飲み会で盛り上がる機会もあるだろうが、退職すればそういう人付き合いも減る。また、子供がいた頃は、家族で食卓を囲んで楽しく話したり、家族旅行に出かけたりしてにぎやかに過ごしていたのが、子供が独立すれば家の中も寂しくなる。
そうなった時に、妻が話し相手になってくれればいいが、自分の趣味や交友に忙しく、外出している時間の方が長いかもしれない。さらに、口を開けば愚痴を言われ、毎日家にいる夫を邪魔者扱いするようだと、家にも自分の居場所がないように感じてしまう。心の中にぽっかり穴が開いたようになった夫が、自分をかまってくれる女性に出会うと、寂しさを埋めるために関係を結んでしまう危険性がある。
自分の価値を再認識したい
長年結婚生活をしていると、夫は妻から「お父さん」としか呼ばれず、妻は夫から「お母さん」としか呼ばれないようになる。そうなった時に、自分に男、女としての魅力がなくなったのではないかと不安を覚える人もいるだろう。また、60代ともなれば、周りの若手から高齢者扱いされるようになるのと同時に、体力の衰えも感じるようになるので、自分に自信が持てなくなる人も多い。
そのため、自分が異性にモテて、まだ十分に魅力があることを再確認したいという欲求が生まれてくる。そういうタイミングで自分に好意を寄せてくれる異性が現れると、一線を越えて親密な関係になってしまう可能性がある。その相手と一緒にいると、失いかけていた自信を取り戻せたように感じられるため、ずるずると不倫を続けてしまうのだ。
刺激がほしい
特に不満もなく結婚生活を続けてきたが、マンネリ感は持っているという夫婦もいるだろう。結婚当初は何もかもが目新しく感じられるし、子供が生まれれば子育てに追われて毎日慌ただしく過ごすことになる。しかし、子供も独り立ちして夫婦2人の生活になり、そうそう目新しいことも起きなくなると、何事もなく過ぎていく日々が物足りなくなってくる人がいる。
そのうちに、日常では得られない刺激が欲しくなり、何かのきっかけで不倫に走ってしまうケースも出てくる。不倫すれば、誰にも知られてはいけないというスリルを味わうことができる。また、パートナーを裏切っているという背徳感が、強い刺激にもなる。そういう刺激やスリルが病みつきになり、不倫を止められなくなることも珍しくない。
最後の恋がしたい
恋愛をすれば気分が高揚し、いくつになっても若い時のようなワクワクドキドキ感が味わえる。恋人と会っている間は、時間が経つのも忘れるほど楽しく過ごせるし、会っていない時間も相手のことを考えると心がときめくだろう。
しかし、長年連れ添ったパートナーは、恋人ではなく夫婦・家族であり、平穏な家庭を維持することが一番重要なことになる。そんな毎日を過ごしている中で、「昔のようなときめきをもう1度感じたい」と思う者も出てくるのだ。
また、初めて付き合った異性が夫や妻という人は、「結婚前にもっと恋をしてみたかった」と思っているかもしれない。その思いがエスカレートすると、これまで家庭生活を支えてくれたパートナーを差し置いて、他の恋愛対象を探し始めてしまう。
性欲の解消
男性は、女性より性欲が強いと言わる。そのため、妻が嫌いになったわけではなくても、性欲を満たすためだけに他の女性と体の関係を持つ夫もいる。特に、60歳を過ぎれば、セックスレスになっている夫婦も多いだろう。その際、夫の性欲がまだ衰えていなかったとすれば、どうにかしてそれを処理しなければならない。
夫としては、改めて妻に夜の営みを求めようとは思わないだろうし、妻もそれを断るだろう。そこで、溜まった欲求を解消するために、風俗店などを利用する夫もいるが、手近な相手を見つけて性欲を処理しようと思う夫もいる。そして、それがきっかけとなって不倫を続けてしまうことも考えられる。
異性にモテる
現役時代は職場で異性にモテることもなく、妻から感謝されたりすることもなかった男性が、退職後に地域の行事などに参加すると、急にもてはやされる場合がある。会社では仕事ができなければ、他にどんな長所があっても評価されないし、家で積極的に家事を手伝っても、妻は「やって当たり前」と考えているかもしれない。
しかし、男性の参加が少ないような地域行事では、DIYが得意だったり、積極的に手伝いをしてくれたりする男性がいると頼りになるし、てきぱきと行事を仕切る姿を見て「カッコいい」と思う女性も現れる。今まであまりモテたことのない男性が、女性にチヤホヤされて舞い上がり、不倫を始める可能性もあるのだ。
介護ストレス
熟年になると、実の親やパートナーの親が高齢になっているため、介護をしなければならなくなるケースも多い。親を施設に預けたり、親身に相談に乗ってくれる人がいたりすればまだいいが、在宅で1人で介護を背負い込む状況だと、肉体的・精神的な疲れやストレスが蓄積していく。
加えて、夫婦関係が冷え込んでいて、夫が妻の親の介護にまったく協力してくれないような場合、疲労やストレスばかりか夫に対する恨みも募るだろう。その結果、弱った気持ちを癒してくれるような異性に心が移っていくのもよくある話だ。
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不倫のきっかけは?
会社でバリバリ働いていた若い時であれば、部下や同僚に恋愛感情を抱くこともあるだろうし、取引先で好みの異性に出会うこともある。また、現役時代は飲み会に誘われることも多いので、酒の勢いを借りて同席した異性と親しくなってしまうケースも考えられる。
さらに、会社以外の交友関係なども通じて人脈が広がっていくので、異性と接する機会には事欠かない。しかし、現役を引退すれば、会社関係をはじめ交流の場は少なくなっていくはずだ。60代はどうやって不倫相手を見つけているのだろう?
インターネット
熟年不倫が増えている原因の1つが、マッチングアプリだ。昔であれば、年齢を重ねるにつれて異性と知り合う機会が減っていくのは、自然なことだった。しかし、インターネットが普及している現在では、スマホさえあれば365日、どこにいても誰かとつながることができる。
さらに、さまざまなマッチングアプリが提供されるようになり、それを利用すれば年齢や趣味を指定して相手を検索できるため、家に居ながらにして自分の好みの異性を見つけられる。
また、Facebookを使えば、昔のクラスメイトを探すことも難しくない。Facebook上で数十年ぶりの再会を果たし、食事にでも行くうちに親密になり、不倫関係になってしまうのもよくあるケースだ。
新しい職場
60代になって定年退職した人の中には、今までの会社に再雇用してもらい、新しい職場・職務で働くようになる人もいる。また、フルタイムでは働きたくないという人であれば、バイトやパート感覚で新しい仕事を始めるケースもあるだろう。
いずれにしても、定年退職後の再就職では、現役時代とは違って大きな責任を負わされることもないし、残業までしてハードワークをする必要もない。比較的余裕をもって仕事ができるので、異性と雑談を楽しんだり、食事に行ったりする機会が作れる。そして、再就職先にも多くの異性がいるはずなので、仲のいい相手ができると、やがて不倫に発展してしまうことも珍しくない。
町会・自治会
定年退職後に町会や自治会の活動に積極的に参加するようになる人もいる。現役時代は、平日の町会・自治会活動には参加できなかったが、退職すれば休日も平日も問題なく活動に参加できる。町会や自治会には、会社のようなしがらみがなく、フラットな人間関係を築けるので和気あいあいとした雰囲気になる。
また、当然若い男性は少ないため、退職したばかりでまだまだ気力・体力が残っている男性が、行事などで女性から頼りにされたりもする。そんな女性と行事の打ち上げで親密になり、関係を結んでしまうケースもあるのだ。
趣味や習い事
新しく趣味や習い事、ボランティア活動などを始めた時も、そのコミュニティの中で不倫が発生する可能性がある。共通の趣味や目標を持って集まってきているメンバーなので、当然気が合うし、話も弾む。例えば、習い事の教室で何度も顔を合わせるうちに講師や生徒仲間と親しくなり、魅力的な相手がいれば連絡先を交換して、教室外でも会うようになるというパターンも考えられる。
そして、いったん不倫が始まってしまうと、気の合う者同士だけに一時の関係に終わらず、長く関係を持ってしまうかも知れない。夫婦一緒にコミュニティに参加している場合は、不倫は起きにくいだろうが、単独で習い事などを始めた場合は要注意だ。
飲み屋
退職して暇になり、スナックや小料理屋などの行きつけの店を作って、毎日のように飲みに行くようになる夫もいる。夫がその店を行きつけにしたのは、ママや店員が気に入ったからなのかもしれない。特に、独り身のママの場合などは、経済面や老後の生活に不安を感じている人も多いだろうし、夫が何度も店に通ってくるうちに親密になったら、関係を結んで妻から夫を奪い取ろうとすることも考えられる。
また、行きつけの店では、他の常連客との交流も生まれる。その中に気の合う女性客がいれば、話も弾むだろう。そんなことを繰り返していると、酒の勢いも手伝って深い仲になってしまう時が来るかもしれない。
熟年不倫のリスク
これから出世してマイホームなども手に入れたいと思っている現役世代は、不倫の発覚を極度に恐れる。不倫が会社にバレれば、出世の道が閉ざされるだけでなく、会社に居づらくなって退職しなければならなくなる場合もあるからだ。
一方、すでに定年退職したか退職間近な世代の中には、不倫が会社にバレても、もう出世を気にしなくていいので安易な気持ちで不倫を始める者もいる。しかし、熟年不倫の先には、不倫をした側にもされた側にも、現役時代とは違う深い落とし穴が待っている。熟年不倫に潜むリスクをピックアップする。
慰謝料が高額になる
不倫の慰謝料は、パートナーの不倫によって配偶者が受けた精神的苦痛に対して支払われる。従って、精神的苦痛が大きければ大きいほど慰謝料も高くなり、不倫によって夫婦関係が破たんし、離婚に至った時などは高額な慰謝料の支払いを命じられる可能性がある。
さらに、慰謝料の金額は、夫婦生活の長さによっても決まる。60代での不倫ともなれば、長年苦楽を共にしてきた配偶者を裏切ったわけだから、慰謝料が高額になるのも当然のことだろう。慰謝料の相場は、一般的に数十万円~300万円と言われているが、中には500万円を超える慰謝料を請求されたケースもあるので、熟年不倫がバレた時は覚悟しなければならない。
一方、不倫をされた配偶者にとっては、パートナーや不倫相手に高額な慰謝料を請求できる可能性があることになる。不倫の事実を明らかにする証拠があれば、訴訟になっても裁判を有利に運ぶことができるだろう。
財産分与で揉める
離婚する際には、財産分与が発生する。財産分与とは、結婚中に夫婦が協力して築いた財産を、離婚時に公平に分配するものだ。財産分与の対象となる財産には、預貯金、不動産、車、株などの有価証券、退職金、保険解約返戻金、公的年金以外の年金などが含まれる。
財産分与の割合は、原則的に50:50とされているため、例え妻が専業主婦で、財産はすべて夫が稼いで作ったものだったとしても、それを折半しなければならない。若い時の離婚なら、それほど財産も蓄積されていないだろうが、60代になると財産も増えているので、財産分与でかなりの金額を失うことになる。
退職金も原則的には折半になるが、離婚問題が起きる前に退職金を不倫相手に貢いで使ってしまったような場合は、相手からお金を取り戻すのは難しくなる。パートナーの不倫に気づいたら、財産を使い込まれる前に手を打つことが必要だ。
不倫相手に遺産を取られる
パートナーが亡くなった時、不倫相手が現れて遺産を要求してきても、原則として相続権は認められない。しかし、パートナーが「不倫相手に遺産をすべて継がせる」といった遺言を残していた場合は話が別で、遺産がすべて相手のものになってしまう危険性がある。
もちろん、本来の相続人に保証された取り分である「遺留分」を請求すれば、遺産をいくらか取り戻すこともできるし、遺言の無効を裁判所に訴える方法もある。しかし、いずれも決着までにはかなりの時間がかかることを頭に入れておかなければならない。
さらに、不倫相手にパートナーとの間にできた子供がいると、一層面倒なことになる。不倫相手に相続権はないが、パートナーが認知した子供には相続権があり、戸籍上の配偶者との間に生まれた子と同等の割合で遺産を相続できるからだ。そうなると、その子供を協議から除外することはできず、親である不倫相手とも遺産分割の話し合いをしなければならない。
離婚すると経済的に厳しい
老後の必要資金は2000万円と発表され大きなニュースになったことがあるが、総務省の統計などを見ると、60歳以上の単身世帯での毎月の消費支出は、約16万円と試算されている。これは、すでに会社を退職している人間にとってはなかなか厳しい金額だ。
日々の生活費を捻出しなければならないのはもちろんのこと、持ち家がなければアパート代なども払わなければならない。特に、専業主婦やパート収入しかなかった人は、離婚した途端に生活に困るケースも出てくる。資格や技術がなかったり、会社勤めの経験はあっても長いブランクがあったりする場合、60歳を過ぎると正社員やフルタイムの職に就くのが非常に難しくなる。
結婚している時に十分な貯えをしていなかったのであれば、財産分与をしても役に立たないし、例え財産分与である程度のお金がもらえたとしても、月々それなりの稼ぎがないと、やがて貯金が底をつく。また、パートなどの仕事に就いても、ケガや病気で働けなくなったら収入が途絶えてしまう。熟年離婚は大きなリスクをはらんでいるのだ。
頼れる人がいなくなる
子供や兄弟がいない場合、熟年離婚すると頼れる人がいなくなってしまうのも大きな問題だ。1人きりで暮らすようになると孤独感が募り、離婚したことを後悔する人も少なくない。孤独死への不安なども膨らみ、精神面に追い詰められるようになるケースもある。
男性の場合は、結婚している間は家事を妻に任せっきりにしていても問題なかったろうが、1人になれば料理も洗濯も全部自分でやらなければならなくなる。料理ができないためにコンビニ食など偏った食生活になり、やがて体を壊してしまうかも知れない。そうなった時、助けてくれる人が誰もいなければ、さらに深刻な事態になる。
施設に入ろうとしても、有料老人ホームは毎月高額な費用が掛かるし、特別養護老人ホームなどは申し込んですぐに入れるわけでもない。きちんとした資金計画もなしに熟年離婚すると、本当に孤独死してしまう危険性もあるので、よくよく考えなければならない。
再婚が難しい
「離婚したら晴れて自由の身になって、不倫相手と一緒になれる」と考える人もいるだろうが、実際にそう上手く事が運ぶとは限らない。不倫相手と付き合い始めた時は、大いに盛り上がって将来の約束をしたりもするだろうが、イザ離婚・再婚となると、今後の生活の大変さや介護の問題が間近に迫っていることに不安を感じ、相手が尻込みすることも考えられる。
実際、若い相手と暮らし始めたものの、すぐに捨てられて、行き場所がなくなったというのもよく聞く話だ。そうなると、また1からパートナーを探すことになるが、60歳を過ぎてそう簡単に再婚相手が見つかるわけもない。毎日遊んで暮らせる財産があれば別だが、そうでなければパートやアルバイトに追われて、新しい恋を始める余裕もないだろう。
結局は孤独な老後を送るしかなくなるという熟年不倫のリスクを、しっかり頭に入れておかなければならない。
熟年不倫の対処策
熟年不倫には大きなリスクがあることがわかった。パートナーの不倫を放置したままにしておくと、家庭の崩壊につながるばかりか、自分の将来の生計も成り立たなくなってしまう。
そのような事態を避けるためには、不倫関係を早期に解消させるのと同時に、離婚になった場合に備えて、さまざまな準備をしておかなければならない。パートナーの不倫に気づいた時の対処策を紹介する。
不倫調査を依頼する
熟年不倫が招くリスクを回避するためには、パートナーの不倫をいち早く察知して手を打つ必要がある。そこで、まずやらなければならないのは、調査を行って不倫の確実な証拠をつかむことだ。
パートナーが不倫しているのではないかと気づいても、慌ててパートナーを問い詰めるのは危険だ。証拠がなければ、パートナーが言い逃れをするのは目に見えているし、自分が疑われているのを知れば、より巧妙に立ち回ろうとするだろう。そうなると、尻尾を捕まえることができないまま、不倫が長期化してしまう恐れもある。
そうならないようにするには、探偵社など浮気調査のプロに依頼して、密かにパートナーの動きを探ることが大事だ。高齢者が1人で長時間の調査を行うのは困難だが、経験を積んだ探偵チームなら、パートナーや不倫相手に気づかれることなく尾行や張り込みを行って、密会現場を押さえることができる。
確実な証拠をつかめば、パートナーももう言い逃れができないため、不倫解消・夫婦関係修復に向けた話し合いができる。また、証拠があれば、慰謝料を請求することができ、裁判になっても有利な立場に立てるだろう。
慰謝料の請求
不倫を止めさせる1つの方法として、不倫相手に慰謝料を請求してパートナーと別れさせるというやり方がある。前にもお伝えしたように、慰謝料は精神的苦痛を受けた被害者に対して支払われるもので、不倫によって、長く続いた夫婦生活を破たんさせた場合などは、高額な慰謝料請求が認められることも多い。
不倫相手に慰謝料を請求し、相手が支払いを拒んだ時は、訴訟を起こすこともできる。そして、裁判で不倫の事実を立証することができれば、請求が認められる可能性が高くなり、勝訴すれば相手は慰謝料の支払いを拒否することができなくなる。
しかし、実際には、裁判まで持ち込まれることはあまりないだろう。慰謝料請求の通知を受けた不倫相手が、訴訟を起こされるかもしれないと知ってショックを受け、慌てて不倫関係を解消するケースも少なくないからだ。不倫相手に慰謝料を請求し、夫と手を切るように仕向けよう。
資産状況を把握する
離婚では財産分与が問題になるため、自分が受け取れる財産がどれほどあるのかを前もって把握しておかなければならない。不動産の評価額やローンの残債はもちろん、パートナーの預金口座、退職金、保険、株などの資産状況も確認しておこう。
パートナーが不倫しているような場合は、先々不倫相手と一緒になることを想定して、隠し口座を作ったり、貸金庫に密かに財産を預けていたりすることがある。また、退職金などを勝手に不倫相手に貢いでいたりするケースもあるので、パートナーに気づかれないように通帳や銀行からの通知をチェックして、不審な金の動きがないか監視しておく必要がある。
貯金しておく
離婚することになった場合に備えて、経済的自立ができるように準備しておくことも必要だ。離婚して家を出ていくことになれば、すぐに新しい住まいを用意しなければならず、賃貸の契約金や引っ越し費用、家具・電化製品の購入など、それなりの費用がかかる。貯えがなければ、新生活を始めるのも大変だろう。
専業主婦や退職して働いていない人も、とりあえずパートやバイトを始めてみよう。そして、そこで得た収入でできるだけ自分の貯金を増やしておき、離婚したらフルタイムの仕事を探せばいいのだ。
まとめ
長年連れ添ったパートナーだからといって、生涯自分だけを愛してくれるとは限らない。会社を退職したことによって、人生にやりがいを見いだせなくなったり、それまで溜め込んでいた欲求が吹き出したりして、別の異性との恋に溺れる者もいるからだ。また、会社を辞めれば出会いの機会もなくなるだろうという考えも間違いで、不倫する者はインターネットをはじめ、さまざまな手段で相手を探そうとする。 そして、「老いらくの恋」が始まり、不倫相手にのめりこんでしまうと、家庭の崩壊にもつながりかねない。60代になってからの離婚は、夫婦双方に大きなリスクをもたらす。それを避けるには、できるだけ早く調査を行って証拠をつかみ、不倫関係の解消を図るとともに、有利な条件で離婚できるように準備しておくことが大事だ。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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