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浮気/不倫の疑いコロナ禍で急増? テレワーク不倫の手口と見破り方

テレワーク中の既婚男性

コロナ禍をきっかけに、テレワークを導入する企業が急増した。毎日オフィスに出勤していたのがテレワークになり、出張なども減れば、通勤費や交通・宿泊費が減る上、オフィスを縮小できるなど、さまざまなコスト削減効果が得られる。 一方、社員にとっても、通勤する必要がなくなるため、通勤時間を有効活用できたり、家族と過ごす時間が増えたりと、メリットは大きいはずだ。しかし、テレワークにはメリットばかりあるわけではない。人とのコミュニケーションが減ってメンタル不調になる、夫婦が顔を突き合わせる時間が長くなりストレスが溜まるといったトラブルも起きている。 では、テレワークは不倫問題にどんな影響を及ぼしているのだろう? テレワークになれば外出の機会が減るし、コロナ禍でデートもできなくなるなど、一見不倫はしづらくなるように思える。ところが、実際はテレワークになって不倫が増えているという報告もあるのだ。 テレワークになってなぜ不倫が増えたのか? また、どんな方法で不倫しているのか? テレワーク不倫のパターンや、不倫の見抜き方と併せて、不倫に気づいた時の対処法なども紹介する。

不倫に走る原因

不倫に走る原因となるのが家庭生活でのストレスだ。実際、夫婦関係がギクシャクして、家の居心地が悪くなると次第にストレスが溜まり、安らぎを求めて他の異性と関係を結ぶといったケースはよく見られる。

音響機器メーカーのオーディオテクニカが実施した調査によると、『夫婦でテレワークをすることで不満や集中できないこと、けんかをしたことはあるか』との問いに対し、『不満を感じている』と答えた人が67.0%、『夫婦げんかをしたことがある』と答えた人は46.0%で、約半数に上っている。

テレワークによって、なぜ夫婦仲が悪くなるのか。その原因を見ていこう。

仕事に集中できない

テレワークをするようになって、改めてオフィスのありがたみを感じるようになった人は多い。オフィスは社員が働きやすいように設計されていて、作業環境も整っているからだ。

しかし、自宅にはワーキングスペースがない場合もあるだろうし、オフィスのように必要な書類や資料がきちんと揃っているわけでもない。また、自宅にインターネット回線がなければ仕事ができないし、あったとしても通信速度が遅ければ作業をスムーズに進めることができず、フラストレーションが溜まる一方だ。

さらに、仕事に支障をきたす大きな原因となるのが、家族などの同居人だ。自宅は本来、家族が暮らす場なのだから、仕事中に生活音が聞こえてきたり、子供が部屋に入ってくることもある。よほど広い家でもない限り、長時間、仕事に集中するのは難しいだろう。

仕事とプライベートの区切りがつかない

在宅勤務をしていると、仕事とプライベートの切り替えがしづらくなる。会社に出勤するなら、スーツなどに着替えることで仕事モードになれるが、在宅勤務だと1日中私服のままで過ごすため、プライベートとの境目が曖昧になってしまう。

また、在宅勤務になったのを機に、保育園などに子供を預けていたのを止めた場合は、仕事のかたわら子供の面倒も見なければならなくなる。小さい子供からはなかなか目を離すことができないし、一人遊びに飽きると親にかまってもらおうとするので、たびたび手を止めなければならない。そのため、気持ちの切り替えが難しくなるのだ。

仕事時間が長くなる

在宅勤務の場合、決まった時間に出社して退社するという勤務形態ではないため、ダラダラと作業を続ける傾向がある。会社にいれば、時間外労働の上限規制があるので残業時間にも制限がかかるが、テレワークではその管理が甘くなりがちで、仕事が遅れていれば隠れ残業や休日に仕事をする人も出てくる。

また、上司からさぼっているのではないかと思われるのが嫌で、長時間作業をしてしまうケースもあり、そうなると、一日中仕事のことが頭を離れなくなったり、プライベートな時間まで仕事で潰されてしまったりすることでストレスが溜まっていく。

長時間の在宅勤務では、食事の時間なども不規則になり、生活のリズムが乱れるといった悪循環に陥るリスクもある。それによって、体調を崩すことにもなりかねないので、時間の管理には気を付けなければならない。

孤独を感じやすい

テレワークによってコミュニケーションが減ったことで、ストレスを感じる人もいる。会社に出勤していた時は、同僚と気軽に雑談などを行う機会があったが、テレワークになるとリモート会議やメール、チャットでのやり取りになり、仕事の用件以外のコミュニケーションを取りづらくなる。そのため、特に話し好きの人は、何気ない会話を楽しむこともできず、孤独感に襲われてしまう。

また、何か悩み事がある時、今までなら同僚に相談したり、上司が様子の変化に気づいて話を聞いてくれたりといった救いの手があった。しかし、テレワークになると個人的な話がなかなかできなくなるため、不安を抱え込んだまま解決することができず、メンタル不調を起こすケースが増えている。

気分転換できない

テレワークになると、気分転換をするのが難しくなる。会社に出勤していた時は、昼休みに同僚と一緒にランチに出かけたりもするし、会社の行き帰りに本を読んだりして息抜きができる。しかし、テレワークになると、そういう機会がなくなるので、自分で気分転換の方法を考えなければならない。

また、会社に出勤しなくなったことで、体を動かす機会も減ってくる。会社にいれば、通勤や昼食時の外出はもちろん、オフィス内での移動や運搬作業など、特に意識しなくても体を動かすことができる。ところが、在宅勤務になると、昼食も家でとることができるため、ほとんど体を動かすことがなくなり、運動不足で体重が増えるとともに自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなる。

夫婦の距離が近すぎる

在宅勤務になると、夫婦ともに一日中家にいることになる。妻が専業主婦だった場合、今までは夫が会社に行っている間に好きなテレビ番組を見たりして自由に過ごせていたのが、夫の仕事に邪魔にならないように音を立てるのにも気を遣わなくてはならない。また、自分がトイレに入りたい時に夫に先に入られたり、顔を洗いたい時に洗面所を占領されたりと、たびたび行動がぶつかってイライラすることもあるだろう。

さらに、夫婦が長時間一緒にいると、お互いの性格や癖が気になりだす場合がある。そのうちに、それがだんだん我慢できなくなってくると、口げんかなども増え、パートナー以外の異性に心を惹かれるようになる可能性も出てくる。

家事や育児に協力しない

夫婦共働きで、2人ともテレワークになったのにもかかわらず、夫が家事・育児を手伝わないというのも、大きなストレスの原因になる。スーパーに買い物に行ってほしいのに夫が家からまったく出ないとか、小さな子供のオムツ替えや入浴も手伝わないとなれば、妻にばかり負担がかかってしまう。

また、子供が小学校にあがると、夏休みなどの長期休暇の間、子供も一緒に家にいることになる。コロナ禍で帰省や旅行に行くこともできない中で、夫に子供の遊び相手や宿題の手伝いをしてもらいたいと思うのは当然だろうが、夫が協力的でなければ、ストレスが溜まる一方だ。

昼食を用意しなければならない

妻が専業主婦の場合、夫が会社に出勤している時は、昼食は1人で済ませればよかったし、残業や会社の飲み会があれば夫の夕食を用意する必要もなかった。しかし、夫がテレワークになると、3食すべて夫の分まで作らなければならなくなる。

1人で昼食をとっていた時は、前日の残り物などで簡単に済ませられたが、2人となるとそうもいかず、新たに料理を作ることになる。毎日3食分のメニューを考え、食材を買い、料理するのは大変な作業だ。夫がその料理にケチでもつけようものなら、不満が一気に爆発してもおかしくない。

DV・モラハラ

内閣府の発表によると、2020年度のDV(ドメスティックバイオレンス)相談件数は、19年度の1.6倍に急増し、過去最多となった。『コロナDV』という言葉も生まれているが、コロナ禍による在宅時間の増加や社会的ストレスが要因になり、潜在的なDV・モラハラ体質が顕在化した人間がいるのだ。

DV・モラハラが日常化すると、家庭はいつも緊張状態に置かれ、加害者の顔色をうかがいながら怯えて暮らさなければならない。そういう苦しみから救ってくれる相手が現れたら、そちらに気持ちが移ってしまうのも無理はないだろう。

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テレワーク不倫のパターン

マッチングアプリで不倫相手を探す既婚男性

通常、社会人が不倫する場合、『残業で遅くなる』『出張で泊りになる』など、仕事にかこつけて不倫相手と密会する時間を作るものだ。しかし、在宅勤務になると、残業も出張もなく、いつもパートナーの目の届くところで仕事をするようになるので、不倫相手と密会するのは難しくなる。そのため、『しばらく不倫は控えよう』と考えるのが普通だろう。

ところが実際は、パートナーの監視の目を潜り抜け、巧妙な手口で不倫を続ける者も少なくない。テレワークを悪用した不倫のパターンをピックアップする。

テレワークを内緒にしていた

テレワークでは、パソコンと通信回線さえあれば、どこでも仕事ができるため、それを不倫のカモフラージュに使おうとする者もいる。会社に行くように見せかけ、パソコンを抱えて家を出て、仕事をしているふりをしながら不倫相手とデートするといったパターンだ。

実際、会社の方針でテレワークになったのに、それをパートナーに内緒にしたまま、今まで通り会社に通うふりをし続けていたという事例もある。その間、毎朝同じ時間に家を出ると、不倫相手の家に直行し、そこに預けておいたパソコンで仕事をするかたわら、2人でよろしくやっていたのだ。この方法なら、誰にも怪しまれることなく、白昼堂々と不倫ができてしまう。

ビジネスホテルで密会する

コロナ禍で観光旅行や出張が減り、ホテル業界は大打撃を受けた。コロナで失った収益を少しでも取り戻そうと、ホテル各社は今、テレワーク勤務者に向けたデイユース(日帰り)プランを充実させている。早朝からチェックイン可能で、夜まで3000円程度でホテルの部屋を利用できるといったリーズナブルなプランだ。

家が手狭などの事情があれば、会社もデイユースの利用を勧めるし、補助金を出す自治体もある。そういう状況に付け込んで、ビジネスホテルで不倫相手と密会するパターンが増えているというのだ。

補助を受けながらデイユースを利用して、不倫相手とホテルで1日ゆったり過ごし、夕食の時間になったら何食わぬ顔で家に戻る。不倫している人間にとっては、願ったりかなったりの生活だろう。

不倫相手を自宅に連れ込む

コロナ禍によって不倫相手と外で会うのが難しくなったので、自宅で不倫相手と密会するというパターンもある。自分はテレワーク、妻はオフィス出勤という場合は、好きな時間に相手を連れ込めるし、妻が専業主婦の場合でも、買い物に出かけたり習い事に行ったりしている時間を見計らって、不倫相手を呼ぶことができる。

さらに、不倫相手と外で会わなくていいのなら、外食の費用やホテル代を払わなくて済むため、出費を減らすこともできる。今までお金がネックになって不倫相手と会う回数を抑えていた夫であれば、テレワークになったのを機に、一層頻繁に不倫を繰り返すようになることも考えられる。

マッチングアプリで不倫

テレワークによってストレスが増えて夫婦仲がこじれ、不倫に走ったというケースがある一方、夫婦仲は悪くないのに不倫を始めるケースもある。そのきっかけとなるのが、マッチングアプリだ。マッチングアプリには、独身者だけでなく既婚者も気軽に利用できるものもあるし、既婚者専用のマッチングサイトも存在する。

こういうサイトは、表向きは食事や会話だけを楽しむ『セカンドパートナー』を探すことをうたっているが、実際は不倫相手を探すために利用されることが多い。オフィス勤務であれば、周りの目があるので仕事中にこういうサイトを見ることはないだろうが、テレワークになれば人目を気にする必要もない。仕事が早く片付いたので暇つぶしにマッチングサイトを使ってみたら手ごろな相手が見つかり、不倫にハマったというパターンも少なくないのだ。

リモート飲み会から不倫に発展

リモート飲み会がきっかけになって、社内不倫が始まるパターンもある。リアル飲み会と違って、リモート飲み会はそれぞれの自宅での様子もわかるため、相手に対する興味や親近感が増す場合もある。やがてそれが恋愛感情に変わっていき、2人きりでオンラインデートを楽しむようになるのだ。

オフィス出勤であれば、職場仲間がいる中で親密な会話をすることはできないが、2人ともテレワークなら周りに知られることなく、いつでも、どんな会話でもすることができる。密会の約束も堂々と交わすことができるので、『今日は出社日』などと家族に偽って、ホテルに行くのも簡単だ。リアルな社内不倫に比べて周りにバレる心配が少ない分、安易に社内テレワーク不倫を始めてしまうケースもあるだろう。

テレワーク不倫の見破り方

テレワーク不倫が原因でオシャレに気を遣う既婚男性

パソコンに向かって仕事をしているふりをして不倫相手と連絡を取り合うなど、テレワーク不倫の手口は巧妙で、パートナーにバレにくいのは事実だ。しかし、不倫を続けていれば、いくら上手く隠そうとしても、どこかにそのサインが表れる。

パートナーを裏切って不倫をしているやましさや、不倫に気づかれるのではないかという不安が、行動や態度に反映されるからだ。テレワーク不倫をしている人に見られる、さまざまな兆候を紹介する。

パソコン画面を隠そうとする

テレワークをしていれば、オンラインでの会議や打ち合わせをすることもあるだろう。その際、守秘義務などもあるので、家族に『部屋に入ってこないでほしい』と頼んだとしても不思議ではない。しかし、いつも長々と楽し気に話しているのだとしたら不自然だ。守秘義務に関わるような重要な会議なら、リモート飲み会のように陽気にべらべらとしゃべり続けるようなことはないはずだ。

また、急ぎの用件があってパートナーの仕事部屋に入った時、慌ててパソコン画面を隠そうとしたり、トイレに行く時も必ず画面を閉じて部屋を出たりするのも怪しい行動と言えるだろう。

秘密にしなければならない業務内容ばかりが、そうそうパソコンに表示されているとも思えない。仕事とは別に、家族に見られたくない、やましい秘密がパソコンに入っているのかも知れない。

急にSNSを始めた

今までSNSのアプリをあまり使っていなかったのに、チャットアプリなどを頻繁に使いだした様子がある場合、不倫相手と2人だけでやり取りしている可能性がある。テレワークになれば、打合せなどはオンラインで行うことになるが、通常の勤務でも打合せばかりしているわけではないので、頻繁にチャットをするのには何か理由があるはずだ。

特に、勤務時間ではない早朝や夜遅くなど、家族が起きていない時間に自室にこもってパソコンやスマホを使っているのであれば、ますます疑惑が濃くなる。普段、会社や家族との間で使っていないアプリを使い始めたのなら要注意だ。

また、フェイスブックやインスタグラムを使って不倫相手とやり取りしようとする者もいる。自分が知らない人の投稿に、パートナーがやたらと『いいね』を押している場合は注意した方がいいかもしれない。投稿履歴やプロフィールを見ると、相手がどういう人物なのかがわかるので、チェックしてみてもいいだろう。

テレワークなのにオシャレに気を遣う

テレワークになれば、取引先など社外の関係者と会うこともないため、普段着のままで仕事をする場合が多い。実際、テレワークになってから新しい服を買わなくなったという話もよく聞く。それなのに、パートナーが以前よりオシャレに気を遣い始め、若見えのする服を購入したりするようになったとしたら、注意しなければならない。

新しい恋人ができれば、誰しも外見を気にするようになる。オシャレには無頓着だった夫が、『今日は出社日』などと言って、身なりを整えて出かけた時は、不倫相手とデートしに行っているのかも知れない。また、いつ買い込んだかわからないブランド物のシャツやネクタイを身につけている場合、不倫相手からプレゼントされた可能性もある。

さらに、今までは妻が買った下着を適当に身につけていた夫が、自分でオシャレな下着を買ってきたり、急に体を鍛え始めたりするのも怪しい兆候と言える。家族にしか見られるはずのないものに強くこだわる裏には、何か事情があるはずだ。

テレワークなのに金遣いが荒くなった

在宅勤務になったのなら、以前より出費は減るはずだ。3食とも家で食べれば外食費もかからないし、職場の飲み会なども激減しているので、飲み代がかかることもない。それなのに、出費が減るどころか、逆に増えているのだとしたら明らかに不自然だ。

不倫を始めると、ホテル代やデート代、不倫相手へのプレゼント代など、いろいろ出費がかさむようになる。パートナーの金遣いが荒くなったということは、『気分を変えるためにカフェで仕事する』などと口実をつけて出かけながら、実際は不倫相手とレストランで食事を楽しみ、ホテルに入っている可能性も考えられる。

銀行の通帳を見ればお金の出し入れがわかるし、クレジットカードの利用明細をクレジット会社のサイトで確認する方法もあるので、不審に思ったらチェックしてみた方がいいかもしれない。

パートナーに対する態度が変化

不倫など、人に言えないようなやましいことをしていると、それが態度に表れる場合がある。例えば、パートナーを裏切っているという罪の意識を少しでも軽くしようと、妙に優しく振舞うようになったりするのだ。もともと家族を大切にするパートナーだったとしても、必要以上に機嫌を取ろうとしたり、記念日でもないのにプレゼントを買ってきたりするようになったら注意した方がいい。

また、それとは逆に、今まで夫婦仲がよかったのに、特に理由もなくパートナーが冷たい態度を取るようになる場合もある。もし、不倫が原因でそういう態度を取っているのだとしたら、状況はかなり深刻かも知れない。初めは軽い気持ちで不倫相手と付き合っていたのが、だんだん本気になってきて、家族の存在が邪魔に思えてきたという可能性もあるからだ。

そのようなケースでは、不倫をそのまま放置すると家庭崩壊につながる恐れもあるので、早急に手を打たなければならない。

不倫に気づいたらやるべきこと・やってはいけないこと

テレワーク不倫について話し合う夫婦

パートナーの不倫の兆候に気づいたら、慎重に行動しなければいけない。裏切られたショックで冷静さを失うのももっともだが、やみくもにパートナーを問いただしても不倫を認めず、言い逃れをしたり、逆ギレしたりしてまともな話し合いができなくなるケースも多い。

また、強引に不倫相手と別れさせようとしたり、相手を攻撃したりすると大きなトラブルになり、自分が不利な立場に立たされる可能性もある。不倫を疑った時に、まずやるべきことと、やってはいけない行動について解説する。

証拠集めをする

パートナーの不倫に気づいた時、まずやるべきことは、不倫の事実を裏づける確かな証拠を手に入れることだ。証拠もなしにパートナーを問い詰めても、素直に認めるケースは少ないだろうし、自分が疑われていることを知って不倫相手と距離を置こうとする場合もある。そうなると、すべてがうやむやになってしまうかも知れない。

それを避けるためには、パートナーに悟られないように、不倫の証拠をこっそり集めなければならない。不倫の確実な証拠があれば、パートナーももう言い逃れはできなくなるし、その証拠を使って不倫相手やパートナーに慰謝料を請求することもでき、訴訟になっても裁判を有利に運ぶことができる。

テレワーク不倫の証拠をつかむのは簡単ではないが、パートナーと不倫相手がラブホテルに出入りする様子などを写真や動画に収めることができれば、裁判でも重要な証拠として認められる。ただ、調査のプロでもない人が、長時間にわたる尾行や張り込みをして、暗がりで2人の顔を鮮明に撮影するのは至難の業だ。決定的な証拠をつかみたいのであれば、浮気調査の専門家に任せた方がいいだろう。

冷静に話し合う

パートナーの不倫の証拠をつかんだら、夫婦できちんと話し合うことが必要だ。怒りに任せて相手を責め立てると、お互い感情的になってしまい、そのまま離婚を決断することにもなりかねない。そして、あとで冷静になって考えた時に、パートナーの良いところも思い出し、別れたことを後悔する人も少なくないのだ。

また、離婚するとなれば、財産分与や子供の養育など、夫婦で取り決めをしておかなければならない項目も多い。そのため、先走って話を進めると、自分に不利な条件で離婚することになる恐れもある。しっかり熟慮した上で、結論を出そう。

家庭環境を改善する

不倫したのは許されないことだとはいえ、その原因の一端が、夫婦関係や家庭環境にあるケースも考えられる。特に、テレワークになったことがきっかけで不倫が始まったのであれば、慣れない生活によってパートナーのストレスが極限に達していた可能性もあるだろう。

夫婦の距離が近くなりすぎて息抜きができないというのであれば、昼食を外でとったり、新しく習い事を始めるという方法もある。ワンオペ家事やワンオペ育児が大きな負担になっているなら、夫婦で話し合って分担するべきだろう。いずれにせよ、夫婦関係を修復できる可能性がまだ残っているのだとしたら、不倫の原因を見つめ直し、家庭環境を改善する努力が必要だ。

慰謝料の請求

夫婦生活をやり直すことを決めた時は、不倫関係を早急に清算させなければならない。そのために、不倫相手に慰謝料を請求して、手を切らせるというのも1つの方法だ。慰謝料とは、被害者が受けた精神的苦痛に対する賠償金で、不倫が行われていたことを立証できる証拠があり、裁判で勝訴すれば、相手は支払いを拒否することができなくなる。

また、裁判まで行かなくても、慰謝料を請求するだけで、不倫相手は自分が訴えられるかもしれないという事実を知ってショックを受け、慌てて不倫関係を終わらせるケースも多い。慰謝料請求は、不倫相手を追い払う武器にもなるのだ。

離婚請求

離婚することを決めたのなら、パートナーから慰謝料を取って別れよう。慰謝料は、不倫によって精神的苦痛を与えたパートナーにも請求することができる。また、パートナーが離婚を拒否したり、離婚条件に同意せず、家庭裁判所の調停にも応じない場合は、離婚請求をしよう。

離婚請求は、家庭裁判所に申し立てをして離婚訴訟を起こすもので、パートナーの不倫が原因で夫婦関係が破たんしたことを立証できれば、裁判を有利に運べる。そして、裁判に勝てば、パートナーがいくら抵抗しても、離婚を拒むことはできなくなる。

違法な証拠集めをしない

不倫問題の解決には、確実な証拠が必要だが、絶対にやってはいけないのは、違法な手段で証拠を集めることだ。違法な手段で集めた証拠は、裁判で証拠と見なされない可能性があるばかりか、罪に問われることもあるからだ。

例えば、不倫相手の敷地に侵入してカメラや盗聴器を設置するのは違法行為で、建造物侵入罪や名誉棄損に問われるリスクがある。また、本人の承諾なく、パートナーのカバンや服にGPSを取り付ければ、プライバシー侵害と見なされるし、スマホに勝手に居場所チェックアプリなどをインストールすると、不正アクセス禁止法違反になる。調査のプロでなければ、合法・違法の見極めは難しいだろう。

不倫相手に仕返ししない

平和な家庭を壊した不倫相手を許すことができないという人もいるだろうが、仕返しをしたりすると大きなトラブルになりかねない。例えば、不倫していたことを相手の職場に知らせたり、SNSなどで公表したりすると、名誉毀損罪に問われるほか、侮辱罪を適用される恐れもある。

不倫相手を脅したり、危害を加えたりするのも、もちろんNGだ。『痛い目にあわせる』などと相手を脅せば脅迫罪になるし、暴力を振るえば暴行罪、怪我をさせれば傷害罪と、罪がどんどん重くなっていくので、絶対に手出ししてはいけない。

まとめ

テレワークには、通勤が不要になるなどのメリットがあるが、在宅勤務が長くなるとストレスも溜まってくる。そのストレスを趣味などで発散できればいいが、パートナーに当たったりすると夫婦仲が悪くなり、挙句の果てに不倫に走ることにもなりかねない。 一方、以前から不倫していて、コロナ禍になっても密会するのを止められず、いろいろな手口を使って不倫を続けようとする者もいる。テレワークを隠れ蓑にした不倫を見破るのは簡単ではないが、浮気調査のプロを利用すれば、必ず尻尾をつかむことができる。確実な証拠を手に入れて、不倫関係を解消させよう。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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