浮気/不倫の疑い「パパ活は浮気になるのか、ならないのか」真相に迫る
「パパ活」という言葉を目にするようになってからしばらく経つのではないだろうか。今、このコラム(ブログ)を読んでいる人の中にも、パパ活をしている人もいるかもしれない。あるいは、自分の夫(旦那)がパパ活をしているのではないか、と怪しんでいる妻(嫁)がいるかもしれない。本コラムでは「パパ活は浮気になるのか」といったことなどについて語っていく。
1.そもそもパパ活とは?
そもそも『パパ活』とは何だろう。正確な定義はあってないようなものだが、経済的に余裕のある男性といっしょに過ごすことで、金銭を得る活動のこと。男性が何歳くらい、女性が何歳くらいといった年齢制限はないが、年上の既婚男性と若い女性が一定時間を過ごし、経済的な援助を受けるというケースが多いのではないだろうか。
そのように年上の男性から経済的な支援を受けることは、『援助交際』といわれ、以前から存在していたが、「パパ活」という言葉がよく使われるようになったのは2014(平成26)年頃からとされている。パパ活という名称が浸透したのは、援助交際よりもライトな印象を受けるため、口にしやすく、使いやすかったという点が挙げられるだろう。
パパ活の中身そのものは前述したように明確な定義はなく、いっしょに食事をするだけで金銭をもらえる場合もあれば、肉体関係をともなう場合もある。どこまでの内容を求められるのかは、パパとなる男性の経済的余裕や性格、パパ活を受ける女性の考え方などにもよるのだろう。
また、パパ活によって援助される金額にも幅があり、食事をともにすることで1回数万円を女性が受け取るケースもあれば、1度で数十万円というケースもある。金銭だけでなく、高級ブランドのバッグやアクセサリーなどを受け取るケースもあり、ときには愛人を囲うように高級マンションを買い与えられるケースもあるのだ。援助の中身は、男性がどれだけ経済的なゆとりがあるかによる、といっていいだろう。
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2.パパ活をする男性3つのタイプ
パパ活をする男性は、経済的に比較的ゆとりがあるのは間違いないだろう。ただ、その中身はさまざまともいえる。ここでは、パパ活をする男性にはどのようなタイプがいるのか挙げていこう。
2-1.食事パパ
肉体関係を求めない、食事だけのパパ。このタイプの男性は、若い女性と食事をすることに喜びを感じているので、多くの場合、それ以上のことを求めてこない。よって一般に、パパ活をする女性に最も人気があるタイプといっていいのでないだろうか。
ただし、援助される金額の大小に重きを置いている女性にとっては、微妙かもしれない。「食事パパ」は、若い女性とおいしい食事を楽しむことを目的にしているので、いくら援助するかということを気にしていない場合もある。そもそも食事をおごるのだから、それ以外に現金を渡さなくてもいいだろう、と考えていることもあるのだ。
そのような場合、食事代を出してもらって、おいしいものが食べられるのだからそれでいい、と思える女性もいれば、そうでない女性もいるだろう。どちらがどうというわけではないが、カラダの関係を求めない食事パパもいるのは、ひとつの事実だろう。
2-2.出張パパ
『出張パパ』というのは、特定の街に定期的に出張でやってくる男性のこと。頻繁(ひんぱん)にということでなくても、時々やってきて、食事をおごってくれたり、経済的な援助をしてくれたりする男性は、パパ活を望む女性にとって頼もしいものだ。
このパターンは比較的、地方に多いかもしれない。パパ活といっても地方ではなかなか難しい状況にあるのが、正直なところだろう。大都市から地方の支社に定期的に出張で訪れる男性は、パパ活の対象として数少ない存在でもある。
もちろん、定期的に地方出張に訪れる男性のすべてがパパ活をしているわけではないが、地方に暮らす女性のうち、パパ活を希望する女性にとっては貴重な存在かもしれない。そのような男性を待ち望んでいる女性は、実は珍しくのだ。
定期的に出張で訪れる男性はそもそも、ある程度以上の地位を築いていたり、高い役職に就いていたりすることが多く、経済的に恵まれていることも少なくない。そのような男性は、地方で生活しながらその地域で経済的な援助をしてくれる相手を探す女性にとっては、願ってもない相手ではないだろうか。
『遠方パパ』と呼ばれることもある出張パパには、けっして少なくないニーズがある。自分の住む街に時折りやってきて、おいしい食事をご馳走してくれたり、ご褒美をくれたりする男性は、パパ活を望む女性にとって極めて素敵な存在なのだろう。
2-3.肉体関係を求めるパパ
パパ活は一般に、肉体関係を求めないと思われているかもしれないが、必ずしもそうとは限らない。最初に、男性の側から要求したことでカラダを重ねるようになるケースもあるが、女性の側も肉体関係を持つことを拒まないケースもある。
たとえば、風俗の仕事をする場合、お店に取り分を抜かれるため、男性が支払った料金に比べると、女性の手元に残るのは大きく減ることもある。それに対し、パパ活なら男性から援助された金額をそのまま受け取ることができる。そのため、肉体関係について割り切っている女性もいるのだ。
また、「お金をもらえるならいい」と肉体関係を持つことを軽く考えている女性もいる。男性に要求され、「一度だけ」と思って受け入れたところ、その次から断りにくい雰囲気になったというケースもある。
パパ活とは、前述したように名称は違えども援助交際の一種ともいえ、男性の側は『愛人契約』ととらえている可能性もある。そう考えれば、お金を出す以上、「肉体関係も込みで」と要求してくる男性も、中にはいるのだろう。
がんばっている女性を援助してあげたい、と善意からパパ活を行っている男性などいない、と言い切ることはできないが、肉体関係を迫られる可能性もあることを女性の側も理解しておくべきだろう。
食事をご馳走になったり、ご褒美をもらったり、金銭的な援助を受けたりするのだからカラダを求められても仕方ない、と割り切れる女性はさておき、そうでないなら、安易にパパ活に手を出さないほうがいいのかもしれない。
3.パパ活をするのはどんな女性が多いのか?
男性のタイプなどを中心に語ってきたが、女性の側も紹介しておこう。あるアンケートによると、パパ活をする女性は10代〜20代前半が半数以上を占める。以前はOLとして勤め出したものの収入が少ないため、パパ活に頼る女性が少なくなかった。
ところがここ最近、上京してすぐにパパ活を始めるケースも増えているという。 パパ活はキャバクラで働くのと違い、男性と会う時間や、連絡を取るかどうかなど自由なため、普段の生活を大きく変えずに始めることができ、新しい稼ぎ方として浸透しつつあるようだ。
とはいえ、アンケートでは20代後半の女性が25%近く、30代も15%近くいて、「とにかく若いほうが人気」ということでもない。10代や20代前半女子の「よくわかんないです〜」といった受け答えのように「若くてかわいい」ことを好む男性だけでなく、ある程度のマナーや作法を身につけた大人の女性に魅力を感じる男性も少なくないのだろう。
パパ活をする女性の職業はOLが45%弱で、学生が約25%強、続いて夜のお仕事関係(キャバクラ、ガールズバー、風俗)が10%強となっている。前述した話からすると、OLが最も多く、その次に学生が多いというのは予想通りかもしれない。
アンケートによると、パパ活をしている女性のうち10%強は、夜のお仕事関係ということだが、夜のお仕事というのも景気や、世の中の情勢などの影響を受けやすく、思ったほど稼げないケースもあるからだろう。そのような場合、パパ活の相手には「夜のお仕事をしている」と正直に告げるのでなく、エステティシャンやマッサージ店員と語ることもあるようだ。
パパ活を行う男性は、キャバクラやガールバー、風俗嬢などのように、男性の接客を生業(なりわい)としているプロの女性でなく、できるだけ一般女性に近い相手を好むことも少なくないからだろう。
4.浮気の定義とは?
このコラムを読んでいるあなたは、もしかしたら「夫がパパ活をしているのではないか」と疑っているのではないだろうか。そこで本章では、「パパ活は浮気なのか」についてふれていく。
その前に、あなたは夫が自分以外の女性と何をしていたら、浮気と思うだろうか。自分以外の女性と夫が手をつないでいたら、浮気だと思う妻もいるかもしれない。自分以外の女性と夫がキスをしていたら、浮気だと判断する妻もいるかもしれない。あるいは、自分以外の女性と夫が抱き合っていたら、浮気だと激怒する妻もいるかもしれない。妻の気持ちを考えるなら、いずれのケースも浮気と解釈してもよさそうだが、法的には明確な定義があるのだ。
『浮気』『不倫』は法定用語で『不貞行為』と呼ばれる。不貞行為とは、夫婦・婚約・内縁関係にある男女のどちらが、配偶者以外の異性と自由意思によって肉体関係を持つこと。これは『貞操義務違反』とされ、法律上は民法第770条第1項に規定され、法定離婚事由(理由)として認められる離婚原因のひとつだ。
「配偶者」は婚姻関係にある、つまり結婚している相手のこと。妻から見ると配偶者は夫、夫から見ると配偶者は妻を指す。「自由意志によって肉体関係を持つ」とは暴力や脅迫によらず、性行為をおこなうことだ。
また、不貞行為は民法で規定されている。刑法では定められておらず、罰則もないため、不貞行為は犯罪にはあたらない。要するに、不貞行為で逮捕されることはないことになる。ただし、現代における話で1947(昭和22)年に廃止されるまで、日本では姦通罪として刑法の対象だった。
世界には不貞行為が刑事罰とされる国もあるだけでなく、極刑になる国もある。ちなみに、韓国では2008(平成20)年に廃止されるまで、台湾では2020(令和2)年に廃止されるまで、不貞行為は刑法で罰せられる犯罪とされていた。
現在、日本では不貞行為は刑法の対象には含まれないが、だからといって、何のペナルティもないわけではない。損害賠償の対象となることも少ないないのだ。
5.パパ活は浮気にならない、わけではない
前章で浮気の定義について説明したが、パパ活をしている本人たちは、浮気の認識を持っていない場合が少なくない。なぜなら、パパ活の多くは、男性が女性に食事をご馳走したり、経済的な支援をしたりするものの、肉体関係を持つことを前提に会っているわけではないからだ。
男性は「女性といっしょに食事を楽しみたい」「疑似恋愛を楽しみたい」と考えていたり、女性は「年上の男性と食事や会話を楽しみたい」「いっしょに食事をして金銭がもらえるのはありがたい」と思っていたりする。どちらも自分にとってメリットがあると考えてはいるものの、前述したように、性的な関係を持つことが交際の前提になっていないケースが少なくないかもしれない。
つまり、性行為をおこなうことが大前提にはなっていないため、「自分たちがしていることは浮気や不倫ではない」と考えていることが少なくないのだ。ただし、自分たちにそのような認識がなかったとしても、浮気や不倫と判断されることもあるのが正直なところ。実際、軽い気持ちパパ活をしたことから離婚に至ったケースや、損害賠償(慰謝料)請求につながった例など枚挙にいとまがない。
6.パパ活にまつわる3つのエピソード
これまでパパ活と浮気について語ってきたが、パパ活にまつわるエピソードを紹介しよう。夫のパパ活を疑っていたり、怪しんでいたりする場合、今後の対応への参考になるかもしれない。
6-1.高収入の夫が遊び感覚でパパ活をしていた
首都圏に暮らす夫婦の話だ。夫は外資系商社、妻は保険会社に勤めている。妻の勤務先は大手企業のため、一般的に見れば低くない給料を得ていたが、夫の収入とは比較にならない差があった。
そのせいか、このところ、夫が上から目線で自分を見ることがあり、妻はそれが気になっていた。「昔はそんなこと、なかったのに」妻はそう思う。
二人は大学のサークルで知り合った。学年は夫が1年上。卒業後に付き合いはじめ、20代後半で結婚し、それから数年が経過し、おたがいに30代前半になっていた。ここ最近、二人で『セックス』することはずいぶん減ったが、まさか夫がパパ活をしているとは、妻は思いもよらなかった。
ある夜、夫がお風呂に入っているとき、脱衣スペースに置かれていたスマホ(スマートフォン)が振動したのを、トイレに行こうとすぐ脇を通った妻が気づいた。夫は自信家のためか、スマホにパスワードをかけていなかった。
そのため、妻がスマホの画面を見ることができたのだ。妻が目にしたのはLINE(ライン)のメッセージで、女性による食事のお礼が書き込まれていた。画面をスクロールすると、食事のお礼だけでなく、バッグをもらったお礼もあり、それだけでなく、女性と夫がかなり親密な関係であることを感じさせるものだった。
妻はびっくりし、ショックを受けながらも、「ここが肝心」と思い切って夫に聞いた。「あなた、もしかしてパパ活してるの?」というストレートな質問に対し、夫はとまどいながらも「ああ、してる。ごめん」とあっさり白状した。
聞けば、夫のまわりでパパ活が流行っていて、夫も軽い気持ちで初めたという。これまでパパ活で出会った女性は3人。いずれも肉体関係はないという。男友達から教えてもらったアプリに登録したところ、すぐに女性からの反応がいくつもあり、うれしくなってすぐに会う約束をしたそうだ。アプリを通じて、何人かの女性から熱心なアプローチもあり、夫はどちらかというと高収入で、外資系商社に勤務していることから良いイメージを持たれやすいこともあったのかもしれない。
夫のパパ活にどう対処しようか、妻は迷った。それでも、夫は大いに反省している様子が見えたので結局、「もう2度とパパ活はしません」という言葉を信じることにした。パパ活をした女性と夫は肉体関係がなかったのかどうか、正直なところはわからないが、妻は許すことにした。
「次に同じことをやったら、今度は離婚だからね」と妻は夫に告げながら、ひとつだけ良かったことがあるかもしれない、と思う。夫が出会った当初に戻ったというか、妻に対して偉そうにしなくなったからだ。夫が妻を立て、謙虚な姿勢を続けてくれるという前提だが、妻は夫とやり直し、これまで以上に素敵な夫婦になろうと考えている。
6-2.娘と同い歳の相手とパパ活をしていた夫が許せない
営業マンである夫は、地方にある支社へ、ほぼ1カ月に1回の頻度で出張をしていた。夫の勤務先は地方支社に多くの若手スタッフがいるため、研修を通して、本社の営業スタイルを指導していた。その役目を担っていたのが夫だ。
妻が夫の様子を疑い出したのは、以前は日帰りの出張が多かったのに、半年ぐらい前から泊まりの出張が増えてきたこと。そのことを夫にたずねると、「取引先の方の接待が増えたんだよ」という答えが返ってきた。
その返答に本心から納得したわけではなかったものの、専業主婦の妻は「たしかに接待も大事なのかな」とも思った。ところが、夫への疑いが決定的になる出来事があった。
夫の出張中、書斎の掃除をしていて、ゴミ箱からクレジットカードの明細を見つけたのである。そこには、ブランドもののアクセサリーが記載されていた。金額は決して安いものでなく、自分がプレゼントしてもらった記憶はない。念のため、大学生の娘にも聞いてみたが、そのようなアクセサリーなど知らない、という。やっぱり、長女へのプレゼントでもなかった。
地方支社への出張から戻った夫を問い詰めると、夫は「取引先の社長の奥さんへのプレゼントで」と口にしたが、妻は誤魔化されなかった。「じゃあ、その社長さんの連絡先を教えてよ。私、聞いてみるから」とものすごい剣幕で怒る妻に気圧(けお)され、夫はしぶしぶ語り出した。
夫の告白によると、こうだ。パパ活という言葉を知っていたものの、夫は自分には無縁だと思っていた。ところがあるとき、ネットサーフィンをしていて「出張パパ」と呼ばれる、パパ活のスタイルがあることを知る。出張先でパパ活をすれば、パパ活相手と会っているところを知り合いに見つかるリスクは低く、妻にバレる可能性もほとんどないはずだ。
「すべて白状してもらうからね」と凄(すご)む妻に、夫は観念し、話を続けた。すると、夫の口から驚きの事実が明かされた。それは、夫のパパ活の相手は、娘と同い年の女子大生だったこと。パパ活というだけでも、妻は許すつもりはなかったが、相手が娘と同学年の女子と聞き、妻の気持ちは決定的なものになった。夫のことを心の底から「気持ち悪い」とも思った。
パパ活の相手と肉体関係はない、と夫は言い張ったが、何度もいっしょに宿泊しているはずだから、と妻は聞き入れなかった。妻はすぐにでも夫と別れたかったが、娘が大学を卒業するまで離婚は先延ばしすることにした。その代わり、夫には家を出てもらい、別居をすることにした。
6-3.まさか妻がパパ活をしているとは思わなかった
これは、結婚してから20年近く経つ夫婦の話。夫婦には高校生の長女と中学生の長男がいる。夫婦仲は悪くないが、セックスはほとんどしなくなった。『セックスレス』かどうかでいえば、世間的にはセックスレスということになるだろう。
夫婦共働きで収入は平均的。郊外の一戸建てに暮らし、夫は不動産会社の総務部で働き、妻は食品会社で経理をしている。町内会の行事に協力的で、夫は息子が通う公立中学校のPTA役員をしている。高校生になる長女が中学生のときも、夫はPTA役員をしていた。
そのため、PTAつながりの知り合いは多い。そんな知り合いのひとりから、夫は妙なことを聞いた。「奥さん、隣町のショッピングモールで年配の男性と手をつないで歩いてたよ」そんな話を聞いたものの、夫は「人違いだろう」と思った。妻は平均的な体型で、見た目も一般的なので「妻に似た人なんて珍しくないんじゃないかな」とも考えた。
ところが間もなく、別のうわさが耳に入ってきた。それは「年配の男とラブホテルに入っていったの、奥さんだったような気がするんだよね」という、より衝撃的な話だった。1度ならず2 度までも、ということもあり、今回は「人違い」で済ませる気にはならなかった。それに妻はここ数カ月、残業が増え、帰りが遅いこともある。夫は妻の様子をうかがうことにした。
夫はほぼ定時に仕事が終わるため、退社後に妻の勤務先のそばまで行き、妻を尾行してみることにした。怪しい日程がわからなかったため、夫が3日続けて尾行してみたところ、3日目に妻が男性に待ち合わせする場面に遭遇した。
声をかけるべきかどうか迷いながら、夫は二人を尾行した。すると、二人は隣町の駅の北口にあるイタリアンレストランに入った。夫は店内を確認したかったが、二人に気づかれたくないので、通りの反対側にクルマを停めて様子を探った。
1時間半ほど経過した頃、二人は店から腕を組んで出てきて、レストランの3軒ほど先にあるラブホテルに入っていったのである。もしかしたら、という予想はしていたものの、夫がショックを受けたのはいうまでもない。
その日、妻が帰宅したのは午後10時をまわっていた。長女と長男が勉強部屋に移動したのを見届けると、夫はさっき目にしたことを妻に小声で伝えた。
妻は一瞬、目を大きく見開いたあと、観念したように語り出した。自分にはパパ活なんて無縁だと思っていたけど、ネットの記事を読んでいたら、妻がパパ活サイトに登録しているケースもあると知り、遊び半分で登録してみたところ、男性から反応があり、「食事だけなら」と会ってみた、ということだった。
最初は「食事だけ」のつもりだったし、食事のあとに相手がくれたお金を一度は断ったという。もともと、自分は「お金目当てではなかった」けど、相手が「気にせず、取っておいてほしい」と言うのでありがたく頂戴(ちょうだい)した、と妻は口にした。
その後、何度目かの食事のあと、ホテルに誘われたとき、「迷ったけど、一度くらいなら」と了承した。「あなたとセックスレスになっていたから、男性に求められるのがうれしかったの。ごめんなさい」と妻は語り、目に涙を浮かべた。
妻の告白を聞いていた夫は最初、腹が立ったが、しだいに複雑な気持ちになっていった。セックスレスであったことについては、自分も無関係ではない。二人の子どもがいることもあるが、妻の浮気にどう向き合うべきか、夫は今も決断ができないでいる。
パパ活というと、夫の浮気について考えがちだが、このエピソードのように「妻がパパ活をしている」場合もあることを、頭の片隅に置いておくのがいいかもしれない。
7.夫の「パパ活」相手に慰謝料請求はできるのか
ここまで、パパ活に関連した内容をいろいろと語ってきた。あなたの夫がパパ活をしていたとして、相手の女性に慰謝料請求はできるのか。その点について説明しておこう。
7-1.夫の「パパ活」相手に慰謝料請求ができる場合
あなたの夫がパパ活をしていた場合、相手の女性に慰謝料請求をしたいと考える妻は少なくないのではないだろうか。それはそうだろう。大切な夫を奪われ、 おいしい食事をおごられたり、ブランド品をプレゼントされたり、金銭を受け取ったりしていた女性を、妻であるあなたは許せないだろうし、慰謝料を請求したいと考えるのは当然といえば当然だ。
とはいえ、夫の「パパ活」相手の女性に必ず、慰謝料の請求ができるとは限らない。夫の「パパ活」相手の女性に慰謝料の請求ができるのは、基本的に次の2つを満たす場合だ。
・相手が既婚者だと知っていながら交際していた場合 ・相手と肉体関係があった場合
2つの条件が揃った場合、慰謝料を請求できる可能性がある。ということは、「相手が既婚者だと知っていても、肉体関係がなかった場合」や「肉体関係はあったが、相手が既婚者だと知らなかった場合」は慰謝料の請求は難しい、ということになる。
7-2.夫の「パパ活」相手に慰謝料請求ができない場合
上記とは逆に、次のような場合は基本的に「パパ活」相手の女性に慰謝料の請求ができない、と考えたほうがいいだろう。
・相手が既婚者だと知らなかった場合 ・相手と肉体関係がなかった場合
このどちらか1つでも当てはまるのなら、慰謝料の請求は難しいと考えたほうがいいかもしれない。
妻からすると、女性が「パパ活の相手が既婚者だと知らなかった」というのは妙な感じがするのではないだろうか。たしかに「パパ」であれば、「既婚者の男性」であるはずだ、と解釈できなくもない。
「パパ」という言葉を真っ正直にとらえればそのようにも考えられるが、パパ活サイト(アプリ)を『出会い系サイト(アプリ)』の一種ととらえれば、ニュアンスが少し違ってくるのではないだろうか。
つまり、男性の側が「独身ということにしておいたほうが、モテるのではないか」と考えるのは珍しくないからだ。また、女性の側も「既婚者でなく、独身男性のほうがいい」と考えるケースは実際、少なくないかもしれない。
8.夫のパパ活が疑わしいなら浮気調査を
パパ活と浮気についてあれこれ説明してきたが、おおむね理解できただろうか。そのうえで、あらためてあなたの夫のことを考えてほしい。
ここまで読んできて、夫がパパ活をしているのではないか、と強く思えるなら行動を起こしたほうがいいかもしれない。「パパ活にまつわるエピソード」を前述したが、実際は夫を問い詰めたところで、はぐらかされる可能性もある。また、「俺がパパ活なんてするわけないだろ」「証拠もないのにいいかげんなこと言うな。証拠があるなら見せてみろよ」と反論されたり、逆ギレされたりするかもしれない。
そうならないため、浮気の証拠をつかむまでは、夫を問い詰めないほうが無難だろう。それに、浮気の証拠をつかむにしても、素人(一般人)が尾行するのは容易ではない。まず、相手に気づかれないように尾行するのは、一般人には難しいだけでなく、妻が夫の尾行をするのは極めてリスクが高い。なぜなら、人間というのは、顔見知りの人のことは距離が離れていようと、人混みの中であろうと気づきやすいからだ。
だから、相手にバレず、浮気の証拠をつかみたいなら、探偵事務所や興信所に相談すること。パパ活の調査をはじめ、浮気調査のプロフェッショナルである探偵事務所にまずは一度、問い合わせしてみることをおすすめする。
まとめ
夫のパパ活(妻のパパ活の場合もある)が疑わしいなら、探偵事務所や興信所に相談だけでもしてみるのがいい。「調査成功率」「お客様満足度」「解決実績」などをキーワードに探偵事務所を探してみるのもおすすめだ。また、出張パパのようなケースもあり、調査エリアが地方にある場合もあり、全国各地をカバーしている探偵事務所が頼りになるだろう。その際、「支店数」をキーワードに検索してみるのもいいかもしれない。相談無料の探偵事務所もあるので、まずは問い合わせみて、プロならではのアドバイスを聞いてから、浮気調査を依頼するかどうかを検討すればいいのだ。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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