浮気/不倫の調査パートナーの浮気現場に遭遇したらどうすればいい?
パートナーの浮気を疑っている場合はもちろんのこと、浮気をほぼ確実視していたりするようなら、このコラムを読んでみてほしい。また、「浮気を疑う」といったレベルでなく、実際に「浮気の現場」に遭遇したことがある、という人もいるのではないだろうか。これから「浮気の現場」をテーマに語っていくので、今後の対応のヒントにしてほしい。
1.浮気現場に遭遇したときの「3つのNG」
パートナーの『浮気現場』に遭遇してしまったら、どうすればいいのだろう。あまりのショックに頭が真っ白になって何もできないかもしれないし、パニックになってあたふたしてしまうかもしれない。また、怒りが頂点に達して大爆発してしまうこともあるかもしれない。
実際そうなってみないとわからない、という意見もあるだろう。それはそうだ。パートナーの浮気現場に遭遇したときの反応など、ほとんどの人は想像できないかもしれない。それはそれで仕方ないともいえるが、なるべく感情的にならず、冷静に対処することだ。
そのような状況に遭遇しないに越したことはないが、万が一ということもある。あらかじめイメージしておくことで、ちょっとでも落ち着いた対応ができるのではないだろうか。パートナーの「浮気現場」に遭遇したときの注意点を語っていくので、参考にしてほしい。
1-1.浮気現場に乗り込むのはNG
パートナーの浮気現場に遭遇したら、衝撃を受けるだけでなく、カッと来てその場に突入してしまう場合がある。しかし、これは良くない。そのような行動はなるべく避けることだ。勢いで乗り込んでも、その場が修羅場になるだけで、ものごとは良い方向に進みにくい。
なぜなら、パートナーと浮気相手が警戒するようになるから。仮にパートナーが浮気をしているだけでなく、浮気を何度も重ねて、『浮気慣れ』しているとしたら、うまくごまかされるかもしれないし、あなたを警戒することになるはずだ。
パートナーが『浮気を警戒されている』と考えるようになり、それで浮気をやめるならまだいいのだが、残念ながらなかなか、そうはうまくいかない。よくあるのは、「浮気を警戒されている」ことをパートナーと浮気相手が意識し、今まで以上に巧妙に、浮気をするようになるパターンだ。
そうなってしまうと、浮気の証拠をおさえるのは難しくなる。特にやっかいなのは、「浮気相手とは別れた」ように見せかけておいて、実は別れていないケースだ。そのような事態を避けるためにも、浮気現場に遭遇してもすぐに突入せず、心を落ち着けて、次なる行動をじっくり考えるほうがいいだろう。
1-2.浮気現場に遭遇しても「慌てる」のはNG
これは簡単なことでないが、伝えておこう。浮気現場に遭遇しても「慌てるのはNG」と言われても、「はい、そうですか」とすぐに納得できるものではないかもしれない。それはそうだ。その気持ちも理解できる。しかし、慌てたり怒りを爆発させたりするのは、その後のためにも良くないので、難しいことを承知であえて伝えているのだ。
もちろん、「浮気現場に遭遇しても慌てないこと」が頭で理解できたとしても、実際は、冷静に対応するのは容易ではないかもしれない。だが、それでも、「浮気現場で冷静さを保つように心がけよう」と伝えたいのだ。
パートナーの浮気現場に遭遇したら、気が動転しがちだし、怒りがこみ上げてきがちだが、そこをグッとこらえ、できるだけ心を落ち着けよう。「怒りのピークは7秒」ともいわれるので、カッと来て行動する前に、深呼吸をするなどして怒りを鎮(しず)めるのだ。「怒りをコントロールする」といってもいいかもしれない。
なぜそのように言うかというと、怒りをおさえるのは難しいだろうが、ストレートに怒ったとしてもたいてい、ものごとは解決しない。怒りを炸裂させても、せいぜい一瞬、スカッとするぐらいで、根本的な解決につながることはほとんどないだろう。であるなら、深呼吸して気持ちを落ち着けて、これからどうするべきか、じっくり考えてみるのがいいかもしれない。
1-3.浮気現場に遭遇した日にパートナーと過ごすのはNG
パートナーの浮気現場に遭遇したあと、特にその日は心が落ち着かないだろう。パートナーと浮気相手がいっしょにいるところを目撃してしまい、その後の行動を想像してしまうと、イヤな気持ちがこみ上げてくるかもしれない。また、パートナーと浮気相手がホテルから出てきた場面を目にしてしまった場合でも、ホテル内で何をしていたのか、2人の行動をどうしてもイメージしてしまいがちだ。いずれにしても、いろいろ考えてしまい、イヤな気分になるのではないだろうか。
そのようなことがあったあと、その日にパートナーといっしょに過ごすのは避けるべきだ。気持ちを落ち着けようとしても、パートナーの顔を見ると、パートナーと浮気相手とのことをあれこれ思い出してしまうのではないか。また、パートナーの浮気のことを考えないようにしたとしても、パートナーとぎくしゃくしてしまいがちだ。気分転換をしようにも、パートナーが目の前にいる、またはすぐそばにいる状況ではそれも難しいだろう。
また、パートナーを問い詰めたい気持ちもあるだろうが、浮気現場を目撃してすぐのタイミングの場合、怒ってパートナーを責めたり、一方的に攻撃してしまったりするかもしれない。感情的になって行動しても、良い結果にはつながりにくいだろう。
それに、「浮気現場を目撃した」ことでパートナーを直接責めたとしても、「見間違い」と言われたり、「仕事の取引先の人で打ち合わせをしていただけ」と誤魔化されたり、いいかげんな言い訳をされたり、うやむやにされてしまう可能性も十分にある。正直に答えないケースのほうが多いのではないだろうか。
いずれにしても良い方向へ進みそうもないのは、ここまでの話から理解できるだろう。少なくとも、パートナーの浮気現場を目撃してしまった当日は、パートナーといっしょに過ごさないほうが賢明だ。
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2.浮気現場を目撃したら、できれば取りたい行動
前章では、「浮気現場を目撃したときのNG」を紹介したが、ここではその逆の 「とるべき行動」を述べていく。万が一の際はこうしたほうがいいのか、と考えながら読んでみてほしい。
2-1.少し時間を置いてから話し合う
前章で、「浮気現場に遭遇した日にパートナーといっしょに過ごす」のは良くないと書いたが、少し時間をあけてから話し合いの場を持つのは有りだろう。いや、むしろ話し合いをすべきだ。パートナーの浮気を許せないと思っているなら、話し合いの場で問いただすのがいいのではないだろうか。
感情的になって問い詰めるのは良くないが、浮気の現場に遭遇してから少し時間をあけて、気持ちを落ち着かせたうえで質問するのはおすすめだ。浮気現場を見てカッとしたり、逆にショックのあまり落胆したりしているときは、なかなか冷静になれないものだが、時間を置くことで気持ちをフラットにして話せるのではないだろうか。
とはいえ、パートナーに浮気をされたのであれば、気持ちを完全にフラットにするのは難しいかもしれない。それはそれでいい。ある程度「気持ちが落ち着いてきたな」と自分で思えるなら、話し合いをしてもいい頃合いだ。
2-2.話し合いの前に考えを整理する
浮気現場への遭遇から時間を置いて話し合うことについて、前項でふれたが、その話し合いの前に、自分の考えを整理しておくのがいいだろう。話し合いまでの時間は、「気持ちを落ち着けるための時間」であると同時に、「考えを整理するための時間」ともいえる。
パートナーの浮気に遭遇してカッとなったり、イライラしたり、極端に落ち込んだりしていると冷静な判断がしにくい。これは「心が強いか、弱いか」といった問題でなく、ほとんど誰にでも当てはまるのではないだろうか。
パートナーの浮気が許せないから離婚しようと考えているのか、相手と別れるなら許そうと思っているのか、今回だけで終わらせるなら水に流してもいいのかなど、話し合いの場でこちらの胸の内を伝え、パートナーの答えにもしっかり耳を傾けよう。パートナーがただひたすら謝ってくることもあれば、はぐらかそうとしてくることもあるだろう。
また、パートナーがのらりくらりと言い訳をし続けることもあれば、あれこれ聞かれるうちにパートナーが逆ギレすることもないとはいえない。浮気をしたのはパートナーなのに、そのパートナーが優位に立とうとしてきたとしたら、『浮気の証拠』を突き付けるのも1つの方法だ。「浮気の証拠」については、次章で詳しく述べていくことにしよう。
3.浮気の証拠とは何を指すのか
浮気の証拠とは、一般に『不貞行為』があったことを示すものだ。では、「不貞行為とはどういうものなのか」を説明したうえで、浮気の証拠について語っていくことにする。
3-1.不貞行為とは?
不貞行為とは、「夫婦・婚約・内縁関係にある男女のどちらかが、『配偶者』以外の異性と自由意志によって肉体関係を持つこと。これは『貞操義務違反』とされ、法的にいうと民法第770条第1項に規定された、法定離婚事由として認められている離婚原因の1つだ。
上記を解説していこう。「夫婦・婚約・内縁関係にある」というのは、結婚しているか、それに極めて近い状態にあることを指す。「配偶者」以外の異性、とあるが、配偶者とは法律上の婚姻関係にある者。ただし、内縁関係にある相手を「内縁配偶者」として、配偶者に準じて扱うこともある。結婚前の彼氏・彼女の段階でも、浮気によるトラブルは十分にあり得るが、法的な意味においては「不貞行為」は基本的に結婚している夫婦が対象だ。
また、「自由意志」というのも重要で、たとえば脅されて肉体関係を持ったような場合は、これに含まれない。あくまでも、誰かに強制されたわけではなく、自分の意思で肉体関係を持つ、という状況だ。「法定離婚事由」というのは、法律において、この場合は民法において、離婚の理由として認められているものの1つということになる。
離婚の理由として認められている、というのはどういうことか。たとえば「不貞行為」を理由に離婚を要求することができ、そのことを仮にパートナー(配偶者)が拒んだとしても離婚が認められる可能性があるということだ。
3-2.浮気の証拠をおさえるには?
そこで、浮気の証拠に話を戻そう。つまり、「不貞行為」があったこと、言い方を変えるならパートナーと浮気相手が『肉体関係』を持ったことを証明できるものが、浮気の証拠ということになる。
では、浮気の証拠を押さえる方法とはどういうものか。パートナーの浮気現場に遭遇しても乗り込まない、といったことを前述したが、それはパートナーに「警戒されるから」という理由だけではない。もちろん、警戒される可能性が高まることも「浮気現場に突入しないほうがいい」理由の1つではあるが、それよりも浮気の証拠をおさえることに力を注いだほうがいいからだ。
たとえば、「パートナーに浮気をやめさせる」にしても、「パートナーの浮気相手から慰謝料を請求する」にしても、浮気の証拠をおさえておくことは大切だ(必ず慰謝料が取れるというわけではない)。また、「浮気相手と別れるならパートナーを許す」と思っている場合でも、「パートナーが浮気しているなら離婚する」と考えている場合でも、浮気の証拠はあったほうがいいだろう。
そのためにも、パートナーの浮気現場に遭遇したら、スマホや携帯で写真や動画を撮っておくといい。2人による不貞行為があったと判断されそうな写真(または動画)なら、証拠として役に立ちやすいだろう。具体的にいえば、2人でラブホテルに入る瞬間をとらえた写真や動画などだ。もっといえば、2人でラブホテルに入る瞬間と出る瞬間、両方の写真や動画を撮ることができれば、浮気の証拠として一定以上の力を持つことが期待できる。
浮気現場に遭遇したら、目の前が真っ白になったり、心臓がバクバクしてあたふたしたりしそうだが、できるだけ心を落ち着けて、スマホや携帯で写真を撮っておこう。こう述べても、スマホや携帯で決定的な瞬間を撮影するのは実際のところ、容易ではない。
また、スマホでなくデジカメ(デジタルカメラ)を持っていて、それを持ち歩いていたとしても、いきなり遭遇した浮気現場でデジカメのシャッターを切るのは簡単ではないだろう。しかし、容易でないとしても、「浮気現場に遭遇したら写真(またはビデオ)を撮る」ということを、ふだんから心の片隅に留めておくと、いざというときに行動に移せるかもしれない。「浮気現場の予行演習」というのはおかしな表現だが、頭のなかでイメージしておくことだ。
パートナーが浮気をしないに越したはないが、万が一のケースを想定しておくことも、もしかしたら大切かもしれない。もちろん、パートナーを信じる気持ちは大切だし、素晴らしいものだ。しかし、世の中には「絶対」といえるものはそれほど多くないかもしれない。だから、絶対にありえないと思っても、浮気の可能性もあると想定しておくことで、いざというときの行動が変わってくる。もしもの場合、スマホでとっさに「パートナーと浮気相手を撮影できる」など、慌てずに落ち着いた行動できるのではないだろうか。
4.パートナーの浮気現場に遭遇したエピソード3つ
浮気現場に遭遇した際のことをイメージしておくことで、いざというとき、スマホや携帯で証拠写真を撮ることができるかもしれない。そこでイメージトレーニングを兼ねて、実際にあった「浮気現場に遭遇」エピソードを紹介しておこう。 必ずしもスムーズに行動できるわけではない、ということも含めて、参考にしてほしい。
4-1.残業が急に増えたので夫を尾行したら
Aさんは専業主婦。夫(旦那)とは結婚してから5年。Aさんが夕食を準備していると、いっしょに食事をとりたいからと早く帰宅することも多かった夫が、数カ月前から「残業」で帰りが遅くなる日が増えてきた。
最初は「あら、忙しいのね」くらいに思ったAさんだったが、週に3日も4日も遅くなることがあるようになり、「もしかして浮気?」と疑うようになった。夫に直接聞いてみることも考えたが、「浮気かどうか」を聞くことで、夫から「俺を信じていないんだな」と思われそうで、なかなか質問できなかった。しかし、気になりだしたら、気になってしょうがない。
そこで、Aさんは夫の帰りが遅くなることの多い木曜日の夕方、夫の会社の近くまで行き、ビルの陰から様子をうかがった。すると、少し経ったころ、夫が会社を出てきた。夫が駅へ向かって歩き出したので「なんだ、1人なのか」と安心しそうになったのだが、夫は駅を素通りし、駅の反対側のターミナルのところで軽く手を上げた。
「誰か、知り合いでもいるの?」とAさんは尾行しながら考えた。そのとき、夫の前に若い女性が現れた。Aさんが「いったい、誰なの?」と思った瞬間、夫とその女性はタクシーに乗り込み、どこかへ走り去った。Aさんもタクシーで追いかけようとしたが、タクシーはすぐにやって来ず、小走りで追いかけようとしたが、夫と女性が乗ったタクシーを見失ってしまった。
「あれは浮気だったのか。おそらく浮気だったのでは」とAさんは考えているが、夫には直接聞けないままだし、その後、夫の残業が減ってきたこともあり、夫の浮気の確証はつかめていない。夫と若い女性がいっしょにいる写真だけでも撮りたかった。そのことをAさんは気にしている。また、夫が浮気している場面をついつい想像したり、妄想してしまったりし、そんな自分に悩んでいる。
4-2.PTA役員の夫の会合が増えたと思ったら
Bさんの夫はPTA役員。夫はもともと子どもが好きで、学校の活動にも熱心なところがある。学校にもよるのだろうが、Bさん夫婦の子どもが通う学校は、PTA活動が盛んで、PTA役員の集まりも少なくない。
そのことじたいはBさんも理解していたし、Bさんも子ども好きで、夫の活動にもどちらかというと賛成していた。Bさんは人前に出たり、みんなをまとめたりするのは得意ではないが、夫は違う。夫はリーダータイプで、人前に出ることじたいが好きなほうだ。
というように、夫のPTA活動に賛成していたBさんだったが、このところ、会合がかなり増えている気がして、夫に聞いてみた。すると、夫は「そんなことないよ。PTA活動というのはそういうものだし、僕だけ欠席するわけにもいかないし」と言うので、「仕方ないか」とBさんは納得した。
しかし、しばらくするとBさんは疑問が生じるようになった。「いくらなんでも、PTAの会合が週に2回というのは、どう考えても多いんじゃないか」と。そこで、PTAの会合へ出かける夫をこっそりつけてみることにした。
ある週末の夕方、Bさんが夫のあとを追った。夫は学校へ行くものだと思っていたが、学校と反対側の方向へ自転車で向かい、隣町の繁華街の駐輪場に自転車を止めた。Bさんは意外に感じながらも、ちょっと離れた場所に自分も自転車を止めて、夫を追った。夫に見つからないか不安だったが、見失ったのでは意味がない。
夫はどこまで行くのだろうと思いつつ、尾行していると、繁華街を抜けたところで、夫は女性と合流した。「いったい誰?」と思いながら、Bさんは持ってきたデジカメ(デジタルカメラ)を構えた。すでにあたりが暗くなりかかっていたが、繁華街ギリギリの場所のためか、街灯のあかりで顔を確認することができた。
ショックだった。夫と手をつないだのは、同じくPTA役員の女性だった。それだけでなく、その女性は子どもの同級生の母親でもある。Bさんは頭が真っ白になりそうだったが、少し近づき、夫とその女性が腕を組んでラブホテルに入っていく場面を撮影した。隣町なら誰にも見られない、と思ったのだろうか。
その後、Bさんは夫と離婚するかどうか、決めかねている。夫の収入や子どものことなど、あれこれ考えて結論はまだ出せていないが、夫とその女性による浮気現場の写真は「何かのときに使えるかもしれない」と思い、パソコン(PC)にもコピーし、大事に保管している。
4-3.出張を早く切り上げて帰宅したら
Cさんは2泊3日の予定で遠方へ出張に出かけていた。家を出るとき、妻から「行ってらっしゃい。お仕事だから仕方ないけど、なるべく早く帰ってきてね」と言われた。出張先では会議はことのほか、スムーズに進み、2泊3日の予定が1泊早く帰れることになった。
そこで、妻に連絡しようかと思ったが、自分がまだ宿泊先にいると妻が思っているときに帰宅したほうが、サプライズになって、妻が喜ぶだろうとCさんは考えた。もう夜遅い時間だったが、予定より1日早くと家にたどり着いたCさんは、妻を驚かせようと、玄関ドアをこっそり開けた。すると、玄関に自分のものではない男ものの革靴。Cさんが「えっ」と思ったが、足音を忍ばせ、寝室の前まで行くと、中からは男女の「不貞行為」中の声が聞こえてきた。
Cさんは激怒しそうになったが、ぐっと我慢し、身を隠す。そこで、不貞行為の最中の音をスマホ(スマートフォン)に録音し、寝室から裸で出てきた妻と浮気相手の姿もスマホで撮影した。
後日、Cさんは妻と話し合いの場を設けたところ、妻はあっさり浮気を認めた。しかし、Cさんは妻を許さず、離婚を選ぶ。そして、妻の浮気相手に慰謝料を請求。その際、Cさんが撮った(録った)証拠が切り札となったのは言うまでもない。
5.浮気現場の証拠写真をおさえるのは簡単か
ここまで何度も、「浮気現場の証拠」「浮気の証拠」の重要性を述べてきたが、証拠をおさえるのは実は容易ではない。なぜなら、浮気の証拠写真などをおさえるのは、一般人には簡単とはいえないからだ。
5-1.浮気現場の証拠をおさえるリスク【尾行はバレやすい】
前章で、一般人による尾行を含め、いくつかのエピソードを紹介したが、はっきりいって尾行は難しい。尾行する相手との距離のとり方からして、難易度が高く、一般人にはハードルが高い。近すぎたら相手に気づかれやすく、遠すぎると相手を見失いやすい。
また、尾行をし続けることができたとしても、その様子を相手に気づかれていないかどうかまでは、なかなかわからない。尾行対象である夫(または妻)に聞くわけにはいかないのは当然だ。
ひとつ付け加えておくと、一般人による尾行が困難なのは、実は技術だけの問題ではない。パートナーである夫(または妻)には、もともと顔が知られている。尾行というのは、まったく面識のない人がやるより、顔見知りの人間がやったほうがバレやすい。なぜなら、知らない顔より知っている顔のほうが認識しやすいからだ。
5-2.浮気現場の証拠をおさえるリスク【撮影が難しい】
浮気が疑わしい夫(または妻)を尾行し、浮気相手と会っているところを目撃できたとしても、それだけでは、いざというときの証拠にならない。「2人がいっしょにいて、ホテルに入っているところを私は見ました」と主張したところで、それだけでは証拠にならない。
写真や動画のようなものがないと、客観的な証拠とはいいにくい。仮にパートナーと浮気相手がホテルに入っていくところや、出てくるところを撮影できたとしても、2人の顔がはっきりわからないなど、写真が鮮明でないと証拠になりにくいのだ。また、浮気は夜に行われることが多く、離れた位置から浮気カップルの顔がわかるように撮影するのは、一般人には容易ではないのだ。
スマホは年々解像度が上がっているので、ハード面(性能面)のことだけを考えれば、一般人(素人)でもキレイな写真を撮りやすくなってきてはいるのだが、尾行しながら、のような特殊な状況ではまた別の話。動く相手を尾行しながら、相手に気づかれないように、クオリティの高い写真を撮るのは至難の業だ。
5-3. 浮気現場の証拠をおさえるリスク【時間が作りにくい】
浮気というのは昼間に行われる場合もあるが、夜間も少なくない。仮にパートナーが夜に浮気をしているとして、誰もが尾行をできるわけではないだろう。たとえば、子どもがいる家庭で、夜間に尾行するため、妻(母親)が出かけることができるだろうか。必ずしも夫が浮気をして、妻が尾行するわけではないが、子どものお世話があるため、妻(母親)が外出できないのは一般的だろう。
また、夫(父親)が主に家事を行う、いわゆる「主夫」の家庭だとしても、基本的に同じことだ。妻(母親)の浮気を疑う、夫(父親)が尾行する場合、子どもがいるならお世話のために、夫(父親)は時間がとれないということになりやすい。
尾行というのはどこからどこまで移動するのかわかりにくいだけでなく、どれだけの時間がかかるのかわかりにくいという難しさもある。さらに、移動手段が予想しにくい場合もあり、尾行にかかる費用もあらかじめ計算するのは容易ではない。
6.浮気現場の証拠を確実におさえたいなら
前述したように、自分で尾行するというのはもちろん有りだ。尾行は技術的に容易でなく、パートナーを尾行した場合は「あらかじめ顔を知られているのでバレやすい」ものの、自分で行うと費用を比較的おさえやすい。
ただし、浮気現場の証拠をおさえられるかどうか、という点において確実性は高くない。浮気現場の証拠をおさえる目的にもよるが、『離婚』や『慰謝料請求』などを考えているのであれば、プロに相談してみるのも1つの方法だ。
探偵事務所や興信所などは浮気調査の経験が豊富で、高い技術を持っていることが少なくない。浮気の証拠写真というのは、浮気をしている「2人がラブホテルに入るところ」と「出るところ」などが鮮明に撮影されたものが、一般的に望ましいとされている。たとえば、離婚のための裁判や調停などを行う際、客観的証拠としての有用性が、写真のクオリティでまったく違ってくる可能性があるのだ。
また、尾行においても、探偵事務所などのプロは車、オートバイ、電車、バス、自転車、タクシー、徒歩など、ケース・バイ・ケースの柔軟な対応ができる。 訓練を積み、高いスキルを身につけた調査員が担当するうえ、調査対象の夫(または妻)は調査員の顔を知らないのだから、正直いってかなり気づかれにくい。
さらに、相談無料の探偵事務所なども少なくない。探偵事務所や興信所などは数が多くて選びにくいと感じるなら、『調査成功率』や『解決実績』、『お客様満度』 などを手がかりに探してもみるのもいいだろう。
まとめ
浮気現場に遭遇したときの注意点や、その際に行動すべきポイントなど、いろいろ述べてきた。また、浮気の証拠写真の重要性などにも言及した。もしもパートナーの浮気で悩んでいるなら、いざというときのために「浮気現場に遭遇した際のポイント」にしっかり目を通したうえで、心の準備をしておくのがいいかもしれない。また、浮気の証拠写真をおさえて、離婚や慰謝料請求のために行動を起こすのもいいだろう。自分で尾行するのも手だが、探偵事務所などに一度相談してみるのもおすすめだ。プロのアドバイスを無料で受けるために連絡してみるのもいい。お客様思いの探偵事務所であれば、正式に依頼する前からきっと親切なはずだ。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
HAL探偵社の浮気チェック
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