浮気/不倫の疑い浮気に発展しやすい「バレンタインデー」に備える方法
バレンタインデーといえば、1年のうちで最もロマンチックな日といってもいいスペシャルデー。たしかに、恋人どうしにとっては何もかもがキラキラ輝いてみえるような特別な日かもしれないが、夫婦にとっては危険な日である場合もある。それは、たとえば、パートナー(夫婦のうちのどちらか一方)が浮気相手とスペシャルなひとときを過ごすかもしれないからだ。ただ、バレンタインデーは浮気が最もバレやすい日ともいえる。その理由などについて、これから語っていこう。
1.そもそもバレンタインデーって?
パートナーが浮気しやすい日である理由を語る前に、『バレンタインデー』とはそもそも何なのか、そこから話していくことにする。
バレンタインの起源は3世紀。当時、ローマでは兵士の結婚を禁じていたという。それは、愛する人を故郷に残してくると、兵士たちの士気が下がるからというもの。寂しさから戦いに集中できなくなるのではないか、と考えただろうか。
ところが、そんな政策に反対し、兵士たちをこっそり結婚させていた司祭がいた(司祭はキリスト教における役職のひとつ)。それがバレンタイン司祭だ。しかし、掟を破っていたことは次第に知られ、バレンタイン司祭は捕らえられて、死刑を宣告される。そのバレンタイン司祭が殉教した日が2月14日なのだ。その後、西暦496年にローマ教皇がこの日を『聖バレンタインデー(St. Valentine's Day)』と定めたとされる。この、ローマ教皇が定めた聖バレンタインデーには政治的策略しての意味があった、という説もある。
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2.紀元前から2月14日は「愛の日」!?
496年に聖バレンタインデーが定められる1250年も前から、実はローマでは愛にまつわる祝祭が2月15日に行われていた。それは、安産と土地の肥沃を願う「ルペルカリア祭」というお祭りで、前夜祭、つまり前日の2月14日から男女の出会いの場とされていたのだ。
また、3月1日は家族と結婚の女神である「ユーノの祝日」であり、ルペルカリア祭を「愛の象徴」ともいえる女神ユーノに捧げていたことも関連があるといえばあるだろう。そのような理由に加え、前述の司祭によるバレンタイン伝説もあり、ローマにおいて「愛の日」というイメージが定着していったようだ。
3.日本におけるバレンタインの浸透
前章で紹介したように、紀元前から男女が出会いの機会として知られていた2月14日。その日に、チョコレートを贈る文化がはじまったのは19世紀後半のイギリス。その後、バレンタインに贈りものをする習慣が欧米諸国などへ広まったとされている。
日本で「バレンタイン」という言葉が使われるようになったのは諸説あるが、1956(昭和31)年に東京の大手百貨店で「バレンタインセール」が行われたところから、というのが有力だろう。当初はチョコレートに限らず、衣服や化粧品などもプレゼントの対象になっていたが、女性が男性に贈りものをするイベントが日本になかったこともあり、じょじょに浸透し、年中行事のようになっていった。
最初はいくつもあった選択肢の中から、「バレンタインといえばチョコレート」と連想されるほどに浸透したのは、1960~1970年代にかけて。日本でここまでバレンタインが定着した背景には、「義理チョコ」の存在があるようだ。チョコレートには高級なものもあるが、いくつも買うことができる手頃な商品もあったり、それほど高価でなくてもオシャレでかわいいものものあったりして、それが若者を中心に「義理チョコ」という風潮が広がることに貢献したのかもしれない。
4.バレンタインデーと浮気の関係
前段が少し長くなったが、いよいよ本題に入ろう。正直いって、バレンタインは浮気が行われやすいイベントである。なぜなら、良いか悪いはさておき、バレンタインデーというのは一年のうちでも1、2を争うといってもいいくらい、多くのカップルが愛を育みたい、と考えるスペシャルデーだからだ。
それは、結婚していない恋人どうしであっても、夫婦であっても、そして浮気中のカップルであってもほとんど変わらないのではないか。いや、それどころか、浮気・不倫中のカップルのほうが盛り上がっている場合もあるだろう。
結婚しているけれど、バレンタインと言われたって、もうドキドキしない。そんな意見もあるかもしれない。そのような人の多くは、結婚からすでにある程度の年月が経過しているのではないだろうか。
であれば、新婚の頃、あるいはパートナー(配偶者)と出会った当時や、新婚時代などを思い出してほしい。バレンタインデーにドキドキしたり、ワクワクしたりした記憶はないだろうか。続けて、こうも考えてほしい。
もしあなたの夫(または妻)が浮気をしているとしたら? そして、夫(または妻)があなたでない誰かと過ごすためにバレンタインデーを心待ちにしているとしたら? 笑顔で見過ごすことができるだろうか。ほとんどの人は許せないのではないだろうか。次章から「バレンタイン浮気」の実態に迫っていく。
5.「バレンタイン浮気」8つの前兆
世界中でカップルが愛を誓う日、バレンタインデー。愛を誓ったり、確かめ合ったりするのは素敵なことだが、相手によってはそうとはいえない場合もある。たとえば、あなたの夫(または妻が)、あなたに内緒で、浮気相手と2人で過ごす特別なひとときだ。ここからは、よくある『バレンタイン浮気』のパターンを紹介していこう。これを読むと「あ、それだったら、もしかしたらうちも」と、ピンとくる人もいるのではないだろうか。
5-1.「バレンタインデーに残業や飲み会がある」とやたら早めに言ってくる
バレンタインの日は早く帰れない、ということをあまりにも早めに言ってくる場合は怪しい。あなたには「仕事が忙しくて、その日は早く帰れないんだ」「取引先の接待があって、遅くなりそう」などと言っておいて、実は浮気相手と2人でロマンチックな時間を過ごそうと考えているかもしれない。
バレンタインデーに帰宅が遅くなるからといって、必ず浮気しているとまではいえないが、「バレンタインデーの予定ってどうなってる?」などと聞かれる前に(先手を打って)あなたに言ってきた、ようには思えないだろうか。もしそう感じるなら、その言い方に不自然な様子などがないかどうか、気をつけて観察してみてもいいだろう。
5-2.スマホを手放さなくなった
玄関の棚の上であろうと、リビングのテーブルであろうと、寝室のベッドの上であろうと、無造作に置いていたスマホを近頃は手放さなくなった。そのような場合は、浮気が怪しいといってもいい。
浮気相手からの連絡を待っていたり、LINEやfacebookなどのメッセージを家族に見られたくないと思っていたりする。絶対にスマホを手放さなくなり、トイレや脱衣スペース、さらには浴室内まで持っていくようになったら、いよいよ疑わしいといっていい。
5-3.スマホにロックをかけるようになった
前項の続きのようでもあるが、どちらかというと大らかで開けっぴろげだった人が、急にスマホにロックをかけるようになったら、怪しいといわざるを得ない。
家の中でもスマホにロックをかけるようになった、ということは家族に知られたくない、見られたくない何かがあると考えるのが自然だろう。
5-4.あまり目を合わさなくなった
今まではふつうに目を合わして話をしていたのに、しゃべるときに目を合わせなくなった。 そんな兆候があったら、注意すべきだ。浮気に限らず、何かやましいことがあると、人は目を合わせなくなりがちだろう。
「目は口ほどにものを言う」とはよく言ったもの。口ではうまく嘘をついたつもりでも、目には表れやすいものなのだ。
5-5.「疲れた」「眠い」などとよく言うようになった
仕事が忙しく、本当に疲れている可能性もあるが、家庭でいろいろな話をするのが面倒くさくなっていたり、あれこれ追求されるのを避けたりするため、「疲れた」「眠い」などの言葉を連発していることもある。
また、浮気相手とのデートで本当に疲れきっている場合もある。「疲れた」「眠い」「忙しい」などとよく口にするようになったら要注意だ。
5-6.おしゃれな下着を履くようになった
下着にこだわりのなかった夫が、いつの間にか新しい下着を買っていたり、おしゃれな下着を身につけていたりしたら、かなり疑わしいといっていい。急に下着に気をつかうようなったのは、人に見られる可能性があるからかもしれない。
使い古しの下着や、ゴムがよれよれになった下着を浮気相手に見られなくないのだろう。また、ブレスケアに気をつかうようになった場合も要注意。それまで無頓着(むとんちゃく)だった夫が、突然口臭を気にするようになったときも要チェックだ。
妻の場合も、下着の趣味が変わった場合は、浮気を疑ってもいいかもしれない。以前は身につけていないセクシーな下着や、かわいい下着を家で見かけたら、浮気相手の趣味に合わせている可能性がある。
5-7.スポーツクラブに通うようになった
女性の場合もなくはなくが、男性は特に、浮気相手ができると体を鍛えたくなる人が少なくない。相手の前に裸になることもあるわけだから、自分の肉体をかっこよく見せたいとも思うし、ベッドの中でタフなところを見せたいとも思うからだろう。
スポーツクラブやトレーニングジムについては、浮気相手がすでにいる状態で通い始める人もいれば、通い始めたことで浮気相手と出会う人も少なくない。いずれにしても、急にスポーツクラブやトレーニングジムに通うようになった場合は、要注意といっていいだろう。
5-8.性交渉が減ったり、拒否されるようになったりした
以前はそうでもなかったのにここ最近、性交渉の回数が減ったり、拒否されるようになったりしているようなら、浮気の可能性を疑ってもいいだろう。家の外にパートナーがいて、そのパートナーと満たされているから、あなたとのセックスに興味がなくなっているのかもしれない。そのようなケースは珍しくないのだ。
夫婦間のセックスレスが、イコール「浮気」というわけではないが、要注意状態である可能性もなくはないはずだ。バレンタインに誰かと浮気をするつもりかもしれないので、2月14日が近いなら、夫(または妻)の様子により注意深くなってもいいだろう。
6.「バレンタイン浮気」を見破る4つのコツ
前章では、浮気の前兆について取り上げた。この章では、もうちょっと攻めの姿勢に出よう、というわけでないが、浮気を見破るコツを紹介する。
6-1.バレンタインの予定をさらっと聞く
前章で説明したように、「バレンタインデーは仕事で遅くなるから」というように、相手から先に言ってくる場合もあるが、そうとばかりは限らない。そんなときは、こっちから「バレンタインデーって、仕事どうなってるの?」などと聞いてみよう。
浮気が怪しいようなら、受け答えの様子でわかることもある。人にもよるが、焦って早口になったり、目をそらしたり、挙動不審になったりする可能性もある。目を見て、堂々と答えられない場合は、浮気相手と会うつもりかもしれない、と考えてもいいだろう。
6-2.カーナビの履歴をチェックする
マイカーを所有していたり、ふだんから車で移動したりしている場合、浮気相手とのデートにも車を使っている可能性は十分にあるだろう。
バレンタインデーが近いのであれば、浮気相手とのデートコースのプランを立てたり、ホテルを調べたりしているかもしれない。カーナビの履歴を見てみると、浮気の計画をある程度、確認できる場合もある。
車の中をチェックする際は、女性の髪の毛がないか、いつもと違う香りがしないかなど、できり範囲で調べてみることをおすすめしたい。
6-3.クレジットカードの利用履歴を確認する
クレジットカードの使用履歴をチェックできるなら、この方法もおすすめだ。「夫婦とはいえ、クレジットの履歴まではちょっと…」と遠慮する気持ちもわからないではないが、浮気が怪しいとなれば、そんなことはいっていられない。
バレンタインデーはといえば、女性から男性へのプレゼントがイメージしやすいが、逆の贈りものも実は珍しくないのだ。浮気相手へのプレゼント購入履歴やホテルの予約・支払いなど、怪しい内容が見つかるかもしれない。
6-4.インターネットの検索履歴をチェックする
これも夫婦とはいえ、「見てもいいのかな」と躊躇(ちゅうちょ)する人もいるだろう。しかし、浮気の可能性がある場合、インターネットの検索履歴はチェックできたほうがいいのは間違いない。
バレンタインデーに浮気相手と過ごしそうなホテルやレストランなどがわかる可能性もある。もしも見られるのであれば、思い切って確認してみることをおすすめしたい。
7.バレンタインからはじまる浮気を見逃さない
ここまで、主に「バレンタインデーに浮気するのではないか」という視点で見てきてが、実は現状、浮気をしていないとしても、「バレンタインをきっかけに浮気がはじまる」ケースも少なくない。浮気を生まれやすい流れを見ていこう。
7-1.チョコレートが禁断の甘さに発展する
義理チョコ、本命チョコ、いろいろあるが女性からチョコレートをもらってうれしくない男性はほとんどいないだろう。
男性からすると、それまではとりたてて意識して見ていなかった女性であっても、プレゼントをもらったことで、他の人とは違った存在に思えてくることもある。そう感じられた気持ちに、バレンタイン特有の非日常な雰囲気が拍車をかけて、その女性との距離がいっきに近づくことも。
そうなったら、あっという間に、1組の男女が禁断の関係に発展してしまうことも珍しくないだろう。
7-2.既婚者にもプレゼントしやすい特別な日
バレンタインはプレゼントをしても不自然に見えにくいため、たとえば、「部下から上司」「同僚へ」「取引先の方へ」「子どもが入っているクラブのコーチへ」などなど、(特に女性から男性への)プレゼントがしやすい。
さらに、プレゼントをもらった男性が既婚者であっても、たとえば、チョコレートなどを家に持ち帰った際に奥さん(妻)に見られたとしても、この日ばかりはトラブルになりにくい。これも、バレンタインの特別感のなせるわざというべきか。
バレンタインは義理チョコのような軽い贈りものがあるだけでなく、実は普段なかなか伝えられない本心を、プレゼントにくるんで届けやすいスペシャルな一日でもあるのだ。
その、思い切って伝えた本心が、男性の側面にも恋愛感情を生み、浮気に発展することも少なくない。良い悪いはともかく、これもバレンタインの魔力といってもいいかもしれない。
7-3.「お返しをしなくちゃ」という気持ちから浮気へ発展
バレンタインデーにプレゼントを受け取った人は、お返しをしなくては、という気持ちが芽生えやすい。それがたとえば、ホワイトデーに女性を食事に誘ったり、何か素敵なギフトをお返ししたり、といった行動を生むことにもなる。
これらはそもそも、バレンタインデーにプレゼントをもらわなければ、なかったことだといえるかもしれない。つまり、バレンタインの贈りものがお返しを生み、そのお返しが恋愛に、あるいは浮気に発展することもある、ということだ。
バレンタインデーまではそれほど意識していなかった相手が、ホワイトデーには浮気相手にまで発展してしまう。そんなことが実は珍しくないし、禁断のカップルがこの時期に数多く誕生しているのだ。
バレンタインデー周辺からホワイトデーのあたりにかけて、毎年たくさんの浮気が行われているのは、まぎれもない事実。だからといって、珍しくないことなので、別にいいや、とは思えないのではないだろうか。一般論と、自分ごとは、やはり別なのだ。
ではどうするか。浮気をやめさせたい、やめてほしい、と感じるなら、行動を起こすべきではないだろうか。
まとめ
ここまであれこれと語ってきたが、いかがだろうか。バレンタインデーは特にロマンチックな日であると同時に、1年のうちで最も浮気しやすい日のひとつ、ともいえるのだろう。そして、浮気というのはやはり、される側からするとうれしくないもの。夫(または妻)に浮気をやめてほしかったり、ちょっとでもハッピーな毎日を取り戻したり、そんなふうに思うなら、探偵事務所や興信所などに相談してみるのもいいかもしれない。きっと、ポジティブな明日のためのアドバイスをしてくれるはずだ。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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