浮気/不倫の調査父親の不倫に悩む人向けの不倫問題事例集!過去の事例から対処法を学ぶ
父親の不倫は、子どもにとって大変ショッキングな事実だ。当事者の母親だけでなく、兄弟や孫など、家族全体に強い衝撃を与える大事件となる。自分だけのものではないデリケートな問題であるため、感情的に動いて良いものかと悩んでしまう人も少なくない。この記事では、同じように父親の不倫に悩み行動した人たちの事例をまとめている。ぜひ、悩みを解消するための参考にしてほしい。
1.単身赴任をしていた父親が不倫をしたケース
単身赴任は同居よりも不倫が発生しやすい暮らし方だ。このケースにおいて娘は父親の近くに住んでおり、父親の仕事も手伝っているなど、生活が完全に分断されているわけではなかった。しかし父親は不倫に走ってしまい、娘はそれに気づいてしまった。
1-1.原因
このケースにおいて、父親は10年間ほど単身赴任をしていた。母親は1カ月のうち1~2週間マンションに滞在し、父親の身の回りの世話をする生活をしている。この単身赴任は会社ではなく父親の意向が強く、母親は賛成していなかった。母親も父親への信頼はあるものの、父親の住む街が好きではないなどの理由から同居を拒む部分があった。
母親には娘から見た母方の祖母の世話があり、父親も仕事の不調で精神的に追い詰められ、娘は不倫発覚以前から家庭崩壊を心配していた。特に、仕事がうまくいっていない中で別居している点は不安要素であった。父親は不倫の事実こそ認めていないが、高校時代の知り合いの女性とホテルを同室で予約した履歴などが確認されている。
1-2.子どもの感情
このケースでは還暦を迎えた父親による不倫ということもあり、中心人物となる娘も自立した大人として自分の家庭を持っている。そのため、事態の分析も理路整然としているが、やはり思いを抱える部分があるようだ。
父親の抱える孤独や、理由をつけて同居を避ける母親の態度など、不倫をしてしまってもおかしくない要素は確かに存在していた。しかし、それが原因での離婚には納得できても、不倫には納得できないというのが今回のケースで子どもが抱いた感情だ。どのような理由があっても、他の人との交際は離婚してから行うべきで、順序を無視しての不倫は絶対にすべきではないとのことだ。とはいえ、父親を労わってあげればよかった、との思いも少なからず抱いている。
1-3.その後
娘は以前から父親の仕事を手伝っていたが、今回の件が精神的なストレスとなり手伝いをやめている。興信所に依頼し、不倫の証拠を集めて父親に問い詰めた結果、父親と母親は離婚という道を選択した。1カ月足らずで3回もホテルに宿泊していたり、女性の親族とも会っていたりするなど、完全に新たな家庭を築こうとしていたためだ。自身のストレスと不信感から、娘は両親の離婚以降父親には会っていない。
単身赴任は夫婦が別々に暮らす性質上、夫婦間で強い信頼関係が成り立っていないと不倫や浮気につながりやすい。離れて暮らしている点は子どもから見てもポイントで、信頼で家族関係が成り立っていた部分を裏切る面が強く、子どもは失望感を強く抱きやすい傾向がある。しかし、今回のケースでの子どもは自立した大人の目線で父親の不倫に対応できる人物であったため、最終的には両親の離婚にも理解を示している。
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2.LINEで不倫が発覚したケースその1
現代では、LINEから不倫が発覚するケースも少なくない。気軽にメッセージをやりとりできる分、間違った相手にメッセージを送信してしまう「誤爆」も発生している。ここで取り上げるのは、誤爆によって不倫が発覚したケースだ。
2-1.発覚した理由
めったにLINEでのメッセージのやりとりを行わない父親から、誤爆メッセージが娘に届いた。それは不倫相手に対する明日の予定をうかがうメッセージで、柄になくハートマークまで使っている。文体も、一般的に年頃の娘がいる父親が母親以外の女性に送るにはそぐわない、どこか浮き足立っているものであった。
家族間では何も約束をしていなかったこともあり、娘は直感的に不倫と判断した。シチュエーションこそどこか間が抜けたものではあるが、父親が普段とは別人のような態度で別の女性にうつつを抜かしている、家族にとって深刻な事態だ。このような状態が続けば、遅かれ早かれ不倫は発覚していたことだろう。
2-2.子どもの感情
娘は父親からの誤爆メッセージを見て、何よりも気持ち悪さを感じた。血の気が引いてかえって冷静になり、母親に明日の予定を確認したうえで誤爆メッセージのスクリーンショットを送付した。返信してしまうと対策が取られると感じたのか、父親からのLINEへは返信せずに、まず母親に確認を取ろうとしたのだ。誤爆メッセージは痴漢を冷静に駅員に引き渡す際に感じるような、生理的な嫌悪感を強く引き起こさせる内容となっていた。
また、娘は母親を裏切って不倫をしようとしていた父親に対して最低な男だと感じている。短いメッセージの誤爆だけで印象が地の底まで落ちてしまう、それが不倫という行いだ。このように、父親の不倫を通して父親に明確な負の感情を持つ子どもも少なくない。
2-3.その後
幸い、誤爆メッセージに記載された「明日」は初めてのデート日であったため、不倫自体は防止できた。未遂であったため、離婚にも至っていない。とはいえ、母親に相談後、両親は修羅場状態となっている。父親が母親以外の女性に興味を持ったこと、そして娘を失望させたことは事実であるため、何も起こらなかったにせよ家族関係には大きな亀裂が発生した。
このケースでは不倫自体は事前に防止できたため、比較的規模が小さいうちにトラブルを収束できた。両親の間で修羅場状態にこそなったが、良い形で解決できた方だといえる。とはいえ、娘は父親の女性に対する生々しいやり取りを目撃してしまった。生理的な嫌悪感は計り知れないものであっただろう。このように、不倫はどのような収束を迎えても、家族関係に多大な影響を及ぼす行為となる。
3.LINEで不倫が発覚したケースその2
不倫をしている場合、発覚のリスクはどのような状況下にも潜んでいる。このケースでは、父親にスマートフォンの操作を教えている最中に受信された通知メッセージによって不倫が発覚した。
3-1.発覚した理由
発覚当時、娘は父親からスマートフォンの操作方法を教えてほしいと頼まれ、一緒に父親のスマートフォンを扱っていた。教えている最中にLINEの通知が表示され、不信感を覚えたのが不倫発覚のきっかけだ。それは母親以外の女性からのメッセージで、一見しただけでは文章の意味がわかりにくい内容であった。母親以外の女性とLINEでプライベートなメッセージのやりとりをしている以上、それだけで違和感を覚えるのも無理はない。
父親が目を離した隙にLINEのトークページを覗いたところ、父親の不倫が発覚した。母親の話題で盛り上がるような、絵文字を交えた密接な会話をしていたのだ。スマートフォンには個人情報やプライベートなやりとりの履歴が詰まっているため、今回のような状況であれば、人には隠しておきたい情報の一部が見えてしまう場面も少なくない。
3-2.子どもの感情
父親は不倫相手に、豚みたいだと母親をけなすメッセージを送っていた。不倫相手から来たLINEメッセージは、それに対する返信だったのだ。娘は父親が不倫をしていることだけでなく、仮にも妻である母親の悪口で不倫相手と盛り上がっていることにも大きな衝撃を受けた。
母親は父親の不倫をまったく疑っていないうえ、不倫相手とのやり取りは母親をけなす内容であったため、娘はこの事実を母親に知らせるべきかどうかとても悩んでしまった。自分の行動で家族の行く末が大きく変わってしまうとして、大きな責任を感じている。不倫は当事者となる夫婦だけでなく、その子どもや家族全体を巻き込んで影響を与えるものであるが、このような場面はその典型といえるだろう。
3-3.その後
結局、娘は父親の不倫を母親に打ち明けられなかった。そればかりか、父親に対しても不倫について追及できずにいる。このまま墓場まで持って行ってくれるのであれば、と父親の二重生活を実質的に受け入れている状態だ。
今回のケースでの父親の行いは、母親に対する強烈な裏切り行為だ。別の女性と交際しているだけでなく、妻の悪口まで言っている。母親が父親を信じきっている状態では、事実を打ち明けた方がかえって辛くなると考えてもおかしくない。知らぬが仏として、母親を幸せなままの状態に留めるための選択だ。そのためには、事情を知ってしまった子どもも、この先ずっと複雑な感情を抱いたままでいなければならない。暴露して家族全員で対処するか、このまま1人で抱えるか、いずれにせよ不倫は家庭を壊してしまう行為となる。
4.LINEで不倫が発覚したケースその3
このケースは、LINEがきっかけで不倫が発覚したケースの中でもひときわ深刻だ。母親は以前から、父親の不倫を疑っていた。母親の依頼で子どもが父親のスマートフォンをチェックしたところ、実際に不倫相手とのLINEのやりとりが見つかったのだ。
4-1.発覚した理由
母親は娘に対し、父親のスマートフォンを確認するよう依頼していた。母親は父親が不倫をしているのではないかと疑っており、証拠を固めるための行動をとりたがっていた。スマートフォンにはLINEのようなメッセージのやりとりの履歴など踏み込んだ個人情報が多く入っているため、証拠として押さえたがる人が多いアイテムだ。パスワードなどがわかればクレジットカードのウェブ明細などが確認できる場合もあるが、あまりプライバシーを探りすぎると家族間でも問題となるケースがあるため注意しなければならない。
父親のスマートフォンを確認したところ、母親の予想通り不倫相手とのLINEのやりとりが見つかった。しかし、それは真剣に離婚を考えているとわかる、予想以上に衝撃的な内容であった。
4-2.子どもの感情
父親は不倫相手との新しい生活のため、綿密に準備を進めていた。その頃、娘は実家を出て一人暮らしを始める予定であった。父親は、娘が出ていくタイミングで母親に別れを切り出すつもりだと不倫相手に伝えていたのだ。その直前には不倫相手との新居を探しに行こうとしており、母親のことはもはや父親の眼中にはなかった。
娘はひそかに不倫をし、母親を裏切った父親に対して最低な男だと感じた。本気で家族を捨てようとしているのだから、同等の強い感情を抱いても無理はない。浮気がいつしか本気になり、自分が家を出るタイミングを別れを切り出すタイミングとして利用する父親に対して、想像を超える大きさの感情を抱いたことが想像される。
4-3.その後
父親の気持ちは固く、結局両親の離婚は避けられなかった。ここまで事態が進んでしまうと、そのまま婚姻関係を続けた方がかえって全員の足かせとなってしまうとも考えられる。一度は本気で離婚しようとした人間を許し、改めて添い遂げようとするのは難しいものがある。不倫の事実を突き止めていたため、慰謝料の正当な請求もできていたことだろう。
このケースでは、不倫が正式に発覚しないまま娘が実家を出ていた場合、不倫が関与しない通常の離婚として扱われていたと予想される。不倫の有無によって、慰謝料は100万円単位で違ってくる。正当な慰謝料請求を行うためには不倫などがないか、結婚生活の状態を正確に把握しなければならない。事前に不倫を正式に突き止められたため、母親や子どもにとっては事態が有利に進んだ。
5.帰省したときにすべてが終わっていたケース
不倫とは、そもそも知られてしまうリスクが高い行為だ。家族の関わり方によっては、子どもの知らないうちに不倫の決着がついていたケースも考えられる。これは、大学生の娘が帰省した際に、母親からの告白で父親の不倫を事後報告で教えられたケースだ。
5-1.母からの告白
母親から告白を受けた際、娘は帰省中で、母親と2人でキッチンに立っていた。そこで唐突に、父親が不倫をしていたと告げられたのだ。父親は寡黙なタイプで、酒を飲むと人格が変わる一面もあった。一方、母親は明るく社交的で、娘から見ても夫婦仲が良いとは言えないような状態であった。父親は仕事の付き合いと言ってよく飲み歩いていたため、娘は父親の不倫そのものへの驚きはあまり感じていない。
母親は出張帰りの父親を待ち伏せし、尾行していた。不倫相手と一緒にラブホテルから出てきたところに声をかけ、話し合いの末に別れさせたのだ。娘にとっては、驚き半分納得半分とでも言うべき内容であった。
5-2.子どもの感情
娘にとって一番衝撃的だったのは父親の不倫そのものではなく、母親が不倫相手と父親との不貞行為を「いいこと」と表現していた点であった。娘は、父親に執着していなさそうなイメージとは違い別れる意思がなく、不倫を見過ごせないほど嫉妬していた母親の方に驚いていた。夫婦仲が良いと思っていなかった両親の関係が続いていた理由が察せられ、複雑な反面、妙に納得をしたのだ。
一方、父親に関しては元々好きではなかったこともあり、今回の件でその思いを再認識している。そもそも娘は仲が良くない両親を見て育ったこともあり、不倫は仕方がないことだという恋愛観を持っていた。そのため、今後同じ状況になったとしても受け入れられるとしている。とはいえ、母親との関係を「仮面夫婦」と発言した父親に嫌悪感を持っていたり、不倫をするのであればバレないようにしてほしいと発言したりもしている。
5-3.その後
両親は離婚せず、母親は父親が他界するまで添い遂げた。その後も母親は再婚を勧められているが、断り続けている。母親は最後まで、父親への思いを変わらず持ち続けたのだ。父親はこの一件や数年後の金銭トラブルを経て、かえって絆が深まったと発言していた。
このように、今回のケースは仮面夫婦が不倫を経つつも離婚しなかった結果、さらに関係を深めた珍しい結末を迎えている。最終的には、一方が死別するまで添い遂げた。このように、すべてが明らかになったうえで不倫を許容し、結果的にうまく回ったケースもある。不倫はあってはならない行為だが、事実をきちんと受け止められれば、これからの家族の在り方を考える機会にもなり得るのだ。
6.不倫を開き直った父親のケース
一方、異なる不倫の受け止め方をした家庭の事例もある。父親が不倫を開き直り、母親も対抗して意地を見せたのだ。これは結婚後、父親が不倫相手と旅行していると母親から打ち明けられた娘のケースである。
6-1.母からの告白
娘は結婚してしばらくしたのち、母親から父親が不倫相手と旅行に出かけたと告げられた。父親は不倫を開き直り、家にお金を入れているのをいいことに堂々と不倫相手と交際するようになっていたのだ。母親も父親と同様自由に生きてやると息巻いていたが、しばらくすると精神的に不調となり、睡眠薬を飲まなければ寝られなくなってしまっていた。
かつての母親は、前向きで明るい人であった。そのような母親が父親の不倫を機に、父親を前にすると一変して排他的な態度を取るようになった。事情を知らない人が見ると、母親が一方的に父親を攻撃していると思えるほどの強い態度だ。お互い好きに生きるどころか、いがみ合う夫婦関係となってしまった。
6-2.子どもの感情
父親の不倫は許せないと一貫して考えていた娘だが、当初は母親の意見を尊重して見守っていた。しかし、父親に対する母親の態度が次第に強くなり、全面的に父親の行いが原因であるとわかっていてもなお父親がかわいそうだと思うようになった。父親は自分をかわいがってくれているので、不倫をするような人だと知っても嫌いにはなれなかったのだ。
娘は険悪な態度を取る両親を見ても、2人とも大事な両親だと思っている。しかし、出産したばかりの息子を実家に連れて行けるかと考えた際は、険悪な雰囲気の中に息子を放り込みたくないとも思っている。初孫となる息子は両親ともにかわいがられているが、父親が息子をあやしていると、母親が声に出して悪態をつくためだ。両親に対してのさまざまな気持ちが混ざり合い、逃げ出したくなるほどの感情に苛まれている。
6-3.その後
結局、両親は離婚をせず、そのままの険悪な関係が続いている。父親と不倫相手との関係も続いており、母親は父親と不倫相手との間に子どもがいる可能性を考えている。父親はさらに開き直り、不倫相手を優先して実家のイベントをないがしろにしている状態だ。もう1人の娘である妹が帰省する際ですら、不倫相手との旅行に出かけている。
開き直ることで不倫を受け入れようとした結果、問題の解決もきちんとした受け入れ方もできず、そのまま険悪な関係が続いてしまっているケースとなった。娘にとってはどちらも大好きな両親であるため、険悪な雰囲気を放置するしかなく、つらい思いを抱え続けているのが現状だ。しかし、今後は娘が主体となって父親と話し合い、家族の関係性を改めて考えようとしている。
7.ストレスから不倫に走ったケース
父親が不倫に至った理由を、父親自身が明確に主張しているケースもある。これは父親が家族から無視されたり、祖母の看病を自分1人で見ていると感じたりした結果、ストレスによって不倫をしたと主張しているケースだ。
7-1.父親の主張
父親は、祖母の介護に強いストレスと責任を感じている。自分1人で祖母の介護をしていると主張し、家族から無視されているとも発言している。不倫はこのようなストレスを紛らわせるためだと開き直り、家族が言い返すと大喧嘩になってしまう散々な状況だ。喧嘩の際は「家族は自分が育ててやった」「生意気な家族と暮らすのに飽き飽きした」など、父親の立場を笠に着た態度で強い言葉を発している。
また、弁護士に相談したとし、家族が不倫相手を訴えるのは無駄だとも主張している。「夫婦関係は破綻状態にあるため、不倫ではなく純愛だ」との理論だ。このように、祖母の介護などの理由で不倫を正当化し、家族と真っ向から対立する姿勢をとっている。そのため、なおさら孤立する悪循環に陥っているのだ。
7-2.家族の気持ち
家族は、このような父親の主張に違和感を抱いている。父親との会話が減ったのは不倫が発覚してからであるうえ、祖母の介護については母親や他の家族も協力しているためだ。家族は父親の理不尽な言動に参っていて、祖母の介護をする気力が減少し、さらに父親の負担が増えストレスが増す負のスパイラルが発生している。
家族はできる限り父親との関係を修復しようとしており、そのために不倫相手との関係を終わらせたいとしている。父親は弁護士に相談したと主張しているが、家族側も同様に法的手続きを取る所存だ。特に母親は父親が食べたい料理を作るなど、関係修復に取り組んでいる。父親も母親の誕生日にプレゼントを買うなどしているため、夫婦関係が完全に破綻しているわけではないようだ。
7-3.その後
今回のケースにおいては、その後の顛末は不明だ。とはいえ、父親の不貞行為の証拠は確保しており、ラブホテルに出入りしたりキスをしたりする写真が押さえられている。関係の修復を図るため、不倫相手との関係を断たせようと弁護士や法律関係の情報を集めているようだ。
このケースでは、父親の主張と家族側の主張が大きく食い違っていた。父親は不倫相手と純愛関係にあるため訴えても無駄だとしているが、不貞行為の証拠があるため、不倫相手と父親に対して慰謝料請求などのアクションを取ることも十分可能だ。このケースで一番のポイントとなるのは、父親による夫婦関係の認識だ。父親が本当に夫婦関係が破綻していると感じているのであれば、関係の修復は困難だろう。とはいえ、母親の誕生日での一幕など、父親側にも歩み寄る態度が見られる。
8.母より先に父親の浮気に気づいてしまったケース
子どもの勘は、ときに妻である母親以上に鋭く父親の不倫を言い当てる場合がある。これは、母親より先に父親の不倫に気付いてしまった娘のケースだ。
8-1.気づいた理由
娘は父親と母親の何気ない会話の中で、父親の発言にひっかかるものを感じた。父親が出張中の場面での話であったため、そこで女性の影を感じたのだ。また、父親は会社からの連絡だとして夜間にも携帯電話を気にしたり、以前は無造作に置いていた携帯電話をきちんと管理するようになったりして、不審な点が増えていた。悪いとは思いながらも父親の入浴中に携帯電話を確認したところ、不倫をしていることを推測できるようなやりとりを見つけてしまった。直接的な関係性を示唆する言葉こそなかったものの、とても親密な名前の呼び方で女性とやりとりをしていたのだ。
8-2.子どもの感情
不貞行為こそ見つけられなかったが、娘は父親と不倫相手とのやりとりを見て非常に不快な印象を受けた。父親が女性に対して鼻の下を伸ばしてアプローチをかけているさまを見て、ショックと情けなさを感じたのだ。母親には知らせていないため、知らせるべきか、知らせずに不倫相手と別れさせるか悩んでいる。自分が出る幕ではない両親の問題として、関わり方をも決めかねている。それでも、どの道を通っても幸せな結末を迎えるとは思えず、知ってしまった事実の大きさと悲観的な行く末に冷静な判断ができずにいる状態だ。
8-3.その後
その後の展開は不明だが、いまだ決定的な証拠はつかめていない。娘から見た母方の祖父が亡くなって間もなく、また母親は不眠症状を抱えているため、余計な負担をかけさせたくない状態だとしている。不倫は夫婦2人の問題だとする娘の価値観からしても、積極的な関与はしていないと推測される。母親の体調が良くない中で見つけてしまった父親の不倫で、結局は不幸になると悲観的に見ている状況だ。とはいえ、娘が父親の不倫に気づいてしまった以上、母親自身が気づく可能性も少なくない。証拠となりえるものも掴めていない以上、最善の結果を迎えたいのであれば探偵事務所や弁護士に相談するなど第三者機関を頼るべきだろう。
9.父親の不倫を見つけたときにすべきこと
父親の不倫を見つけてしまった際は両親のことや家庭環境などさまざまな考えで頭が埋め尽くされてしまうため、自分だけで冷静にとるべき行動を探せる人は多くない。ここでは、不倫を見つけたときにすべきことをいくつか紹介する。性格や家庭環境によって最善な選択は異なるが、参考情報として確認してみてほしい。
9-1.母親への対応
父親の不倫の事実を打ち明けるか否か、およびその後の対応は母親の性格や精神状態を考慮して慎重に行う必要がある。長年付き添ってきたパートナーの裏切り行為であるため、相当のショックが懸念されるためだ。母親が暴走したり、自暴自棄になったりする可能性が高いと判断できる場合は、打ち明けないまま秘密裏に解決に向けて行動するようにしよう。打ち明ける場合でも、場合によってはカウンセリングの受診も検討するなど精神的なケアが必要だ。母親に打ち明けられるのであれば、ともに不倫問題解決に向けて動けば効率的に物事が進む。父親との話し合いの場を設けて、家族全員で解決を目指そう。
9-2.父親への対応
父親は一家の中でも強い立ち位置にいる場合が多いため、父親と対峙する行為自体に心理的なハードルの高さがあるケースも少なくない。父親に対しても不倫を知ったと打ち明ける必要があるが、その際は必ず不倫の証拠を確保しておこう。確保していない場合、その場で言い逃れされるばかりか、証拠隠滅を図る可能性も考えられる。不倫関係の解消と母親との関係修復のための説得を行った後は、きちんと母親との話し合いの場を設けることが大切だ。
場合によっては肉体的および精神的な力で押し切られる可能性があるため、父親と対峙する際は特に慎重に動こう。証拠固めや弁護士への相談など、前もってできる限りのアクションを取っておくのがおすすめだ。
9-3.浮気調査の依頼
子どもが未成年の場合、単独での法律行為はできないと法的に定められている。つまり、正式に契約を交わしての浮気調査は依頼できない。もし、母親を傷つけたくないなどの理由で両親に隠れて浮気調査を行う場合は、成人している家族や身内に協力してもらう必要がある。ただし、無料相談までなら未成年でも対応してもらえるため、そこから改めて対応を考えるような選択も可能だ。
探偵事務所に浮気調査を依頼すると、裁判での使用を前提とした報告資料である調査報告書を作成してもらえる。経験豊富なカウンセラーが所属している事務所であれば、解決に向けて取るべきアクションなどのアドバイスも調査を依頼する前に受けられる。
10.過去事例から学ぶ子どもの感情と行動
父親の不倫に直面した子どもの抱く感情や行動はさまざまだ。子どもが抱いた感情としては父親への嫌悪感を持つ人が多いが、以前は良い父親であった場合、不倫発覚後も嫌いになれない人もいる。不倫を調査するうえでは生々しい話に直面する場合も多いため、母親の女性としての面を見た人の中には母親に対しても嫌悪感を覚える場合がある。離婚への是非は意見が分かれ、仕方がないと思う人がいる一方、離婚してほしくないと思う人も少なくない。不倫への価値観も同様で、あっても仕方がないと考える人もいるが、こちらはあってはならないと考える人の方が多数派だ。
子どもが起こした行動についても、子どもの考え方などよって幅広く分類できる。行動せずに見守っている人もいれば、証拠集めのために動き、実際に興信所などに依頼した人もいる。母親に報告した場合は、母親のとる行動によって結末が大きく左右されやすい。
まとめ
父親の不倫に気づいた子どもは、嫌悪感やこれまでの父親への感情が合わさった複雑な思いを抱く。その後の行動や家族の結末は、抱いた思い以上に多様化している。最善な結末を迎えるためには、両親との関係性や自身の環境に合わせて臨機応変に対応することが大切だ。この記事で紹介したさまざまな事例を参考に、自分自身にあった対応を検討してみてほしい。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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