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浮気/不倫からの復縁妻の浮気から再構築を目指す!苦労を乗り越えて夫婦関係を継続する方法

手を繋ぐ夫婦

妻が浮気していたことを知り、夫も最初は悲しんだり、怒りがこみあげたりしたものの、よく考えてやはりもう一度新たに夫婦としてスタートしたいと考えることもある。しかし、夫婦関係の再構築はそれほど簡単ではない。この記事では、関係を再構築するためにはどのような手順で行えばよいか、また、残念ながら途中で再構築を諦めるケースなども交えて詳しく解説していく。

1.妻が浮気しても再構築しようと考える理由

妻の浮気の事実を消すことはできない。浮気の発覚後、家の中が修羅場になったり、夫婦間で口もきかなくなったりすることもあるだろう。そのため、元の関係に簡単に戻れるわけではない。関係を再構築するには新たなスタートを切る覚悟が必要になる。スタートをするためにはまず、浮気された夫が妻と離婚せず再構築を選んだ理由について明らかにしていくことが大切だ。

1-1.まだ妻のことを愛しているため

妻に浮気をされてしまったショックは大きい。しかし、妻のことをまだ愛している場合には、多くの夫はどうにかして夫婦関係の再構築をしたいと考える傾向がある。妻との関係に満足していて、愛しているから離婚せずやり直すことを選ぶのが本当によいのか、落ち着いて考えてみることが大切だ。

また、浮気されたにせよ、肉体関係があったかないかで妻を許せるかどうか決断が分かれることがある。なぜなら、肉体関係があれば今後生理的に妻を受け入れられないと考える夫も多いからだ。もし、肉体関係がない浮気であり、妻も反省しているのであれば、浮気したことを指摘されても感情的にはならない傾向があるため再構築がしやすい。このようなケースは、夫がやり直したいと考えている理由の中では妻と冷静に向き合える可能性が高いことから、再構築が比較的うまくいくことが多い。

1-2.浮気が一時的なものだったため

妻の浮気が一時的なものだと判断できれば、再構築する理由は十分にあるといえる。夫である男性が浮気について考えるとき、浮気した回数を相手との親密さを図る基準にしていることが多い。たとえば、ほんの1、2回会っただけといった浮気は、一時的なものだと判断する傾向がある。さらに、これくらいの回数しか会っていないのであれば夫と浮気相手を選ぶとき、迷わず夫の元に帰ってくるだろうという希望がもてるため、再構築ができるだろうと考える。

さらに、浮気相手が夫が知っている人ではなく、出会い系サイトやSNSなどを通じて知り合ったようなときは、一時的な浮気と判断して再構築が可能と思える。また、妻の浮気が事実であってもそれは一時的な迷いであり、家庭を壊すつもりがないということが確認できれば再構築するのは比較的うまくいくことがある。

1-3.子どものことを第一に考えたいため

喧嘩する両親を見て悲しむ子供

子どもがいる家庭であれば、親としての責任を全うすることが大切だと強い責任感を感じる夫もいる。そのため、子ども第一で夫婦の再構築をしたいという心理が働くことがある。責任感が強い夫であれば、離婚で両親が離れ離れになることで子どもの心に深い傷を残し、トラウマになってしまうかもしれないと考えるものだ。子どもがかわいそうだという気持ちから、まず関係の再構築を模索するケースがある。

さらに、子どもも含めて関係を修復していく努力をすれば、妻も家族一緒に頑張ろうという気持ちになるかもしれないと考えることもある。子どもは家族関係をつなぎ止めてくれる存在だと強く認識しているケースだ。また、もし離婚に至ってしまったときに夫が子どもを引き取る場合にはシングルファザーになる。そのため、仕事と育児を両立できるかどうか心配だと考える夫もいる。一方で子ども第一で、それが再構築する大きな理由であるときは注意が必要だ。なぜなら、妻への愛情が失われてしまっている状態であれば、関係の再構築が難しい場合が多いからだ。

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2.再構築前に冷静に考えておくべきこと

できればすぐにでも再構築したいという気持ちを抑えられず、急いで関係修復に向けて行動しなければと考える人も多い。しかし、再構築はそれほど簡単には成功しないものだ。そのため、道のりは長い。再構築をしたいと考えたら、事前にもう一度しっかり考えておきたいポイントについて紹介する。

2-1.妻の浮気の方が再構築しにくい

男性の浮気は一過性であり、肉体関係だけであることが多い。しかし、女性が浮気するときは、肉体関係だけにとどまらず、浮気相手に対して恋心がある場合が多い。妻と相手の心のつながりが強ければ強いほど、夫に気持ちが向いていない可能性が高い。そのため、女性のほうが関係を修復することが難しい可能性がある。さらに、女性は、友人や親しい知人などと浮気についての相談をしていることが多い。その結果、さまざまなアドバイスや意見に影響をうけやすいといった傾向がみられる。一見、夫婦の再構築がうまくいっているように思えたとしても、女性はさまざまな人からの意見に触れていることで、ふとしたときに「もう関係は修復できないかも」と思ってしまうことが男性よりも多い傾向にあるので注意が必要だ。

2-2.自分の傷はどのくらい深いのか

どれだけ気丈に振舞っていても、自分は大丈夫だと思っていても、妻の浮気による心の傷が想像していたよりも深いことがある。そのため、関係を再構築する前に、自分が受けた傷がどの程度なのか理解しておくことも大切だ。また、妻の浮気の事実は一生消えることはない。そのため、すぐに再構築しなければならないと考えるのではなく、必要であれば時間を置くことも必要といえる。まず、自分の心の傷を癒すことを最優先するべきである。再構築を優先し急ぐ必要はない。

自分の心の傷が癒えて、落ち着いた気持ちにならなければ、妻の浮気は許せないことがある。寛容な気持ちを持って許せることが、再構築するにあたり重要なカギになる。浮気の事実を思い出すのは辛いかもしれないが、許せると考えられる部分、一方でやはりこの部分は許せない、といった部分を時間をかけて整理していくことが大切だ。この作業をすることで、再構築に向けての進め方も変わる可能性が高い。ときには、気持ちを整理した結果、やはり心の傷が深いことに気付き、浮気の事実を思い出すだけで辛く苦しい思いが続くことが想像できるようであれば、再構築自体を諦めることもひとつの賢明な考え方であるともいえる。

2-3.再構築が幸せにつながるとは限らない

再構築できたとしても、夫婦の状態を保っているという事実だけで、実はお互いの心のつながりが完全に戻るわけではない。本来、再構築というのは夫婦の関係性を修復して以前のように幸せになることだ。しかし、浮気がきっかけで相手のことを信用できなくなったり、疑ってしまったりすることでお互いの関係性において必ずしも幸せを取り戻せたわけではないと感じることがある。そのため、再構築が必ず自分の幸せにつながるとは限らないので注意が必要だ。

他の人からみたら仲のよい夫婦のようにみえたとしても、実際には浮気されたほうは相手を心から許していないことがある。そのため、再構築ができた夫婦の多くは、仮面夫婦のような状態になることもあるので注意が必要だ。一方で、浮気がきっかけで夫婦関係を解消したとしても、子どもの理解を得ることができたり、別れたあとも長く付き合いが続いたりするケースもある。再構築することだけにこだわらず、柔軟に考えることで自分の幸せにつながる形が見つかるかもしれない。

3.再構築を始める前に行っておくべき3つのこと

妻の浮気により、傷つき悩んだ末に関係を再構築することに決めた。しかし、ここからが長い道のりになる。早く修復したいためにときには焦ることもあるかもしれないが、ある程度時間をかけることが大切だ。どうすれば再構築を成功させることができるのか、ここでは3つの事前に行っておきたいポイントについて紹介する。

3-1.浮気相手との縁は切れたのか事実確認

妻が浮気を認めたあと、浮気相手と縁が切れているのかを確認することが大切だ。なぜなら、事実確認をしないままにしてしまうと、また浮気しているのではないかと夫が不安になることがあるからだ。浮気したときの状況を思い出してしまうので、再度この問題に向き合うのは夫婦間では苦しいと感じることがある。しかし、再構築を成功させたいのであれば、しっかり話し合いをして、浮気相手と会っていないことを確認しなければならない。

たとえば、浮気の話は今後しないということを伝えたうえで、浮気相手の連絡先を目の前で消去してもらうなど毅然とした対応が必要だ。それでもまだ、不安に感じたり、疑ってしまったりする気持ちが残るようであれば探偵会社に相談して、証拠を集めるなどの方法も検討する。さらに、妻と一緒に浮気相手と直接会い話し合いをすることもひとつの方法だ。その際、二度と妻と連絡をしないようにしっかり浮気相手に伝えることを忘れてはならない。しかし、この方法は話をしているうちに感情的になる可能性もあるので注意が必要だ。あくまでも冷静に話し合いができる場合に限るといえる。

3-2.浮気相手に対して制裁を与える

うなだれる男性とお札

妻が浮気をしたことを心から反省し、浮気をしない決意を示したとしても、浮気した相手の行動によっては再構築に不安を感じることもある。なぜなら、浮気相手がまだ妻に未練があることも十分考えられるし、反省していない可能性もあるからだ。もし、このような状況が想定される場合には、浮気相手に制裁を与えて完全に縁を切ってもらうことを伝えなければならない。このような障害が取り除かれない限り、再構築を成功させるのは難しい。

浮気相手がまだ妻に未練がある場合、話し合って二度と妻には近寄らないことをしっかり約束させることも大切だ。相手の言動や態度によっては、感情的になることもあるかもしれない。しかし、いくら腹が立ったとしても浮気相手に暴言を吐いたり、暴力に訴えたりするのは危険だ。浮気相手が夫に脅迫されたと訴えてくる可能性がある。もし、直接会うのが難しそうな相手であれば、合法的な制裁を検討することも選択肢として考えられる。たとえば、慰謝料を請求する方法などは相手にとっては重い制裁となるので、確実にダメージを与える可能性が高い。

3-3.夫婦で再構築に向けたルールを作る

再構築を成功させるためには、夫だけが頑張ってもうまくいかない。妻も浮気を繰り返さない気持ちをもって協力していくという気持ちが必要だ。そのため、今後に向けてお互いが納得できるようにルールを作るために真剣に話し合いを行うことが大切だ。まず、妻が浮気してしまった原因から考える。浮気したのは妻であることに変わりないが、夫がなんらかの原因を作り出した可能性もある。たとえば、家のことにほとんど興味を示さなかったり、妻とのコミュニケーションが長い間足りていなかったりしたかもしれない。妻が浮気に走った原因になったかもしれないような要素を認識し、取り除いていく努力をすれば、再構築はうまくいく可能性がある。

また、浮気をしてしまったことで妻も心身共に落ち込んでいるかもしれない。夫はそれに気づかずに、妻の過ちを何度も責めてしまうことがある。妻としては反省しているものの、何度も同じように責められてしまうのは辛いと感じるものだ。ときには、寛容な気持ちで許す姿勢をみせることも大切だ。さらに、妻のことを疑ってしまうことで、夫が一方的に必要以上に行動を制限したり、監視したりすることは避ける。一方で、今後は隠し事はしないなど、お互いにとって公平なルールを作ることが再構築を上手に進めるコツだ。

4.浮気の再構築には誓約書を交わしておくのも有効

人は時間の経過とともに、嫌な経験をしたとしてもその気持ちを忘れてしまいがちだ。そのため、浮気をした妻の罪の意識も薄れてくることがある。また、再構築できたとしても、その状態が長く続くとは限らない。夫が再構築することにしたのは並々ならぬ決意だという証拠を残しておくことが効果的だ。たとえば、誓約書を作成して取り交わしておくなどの方法がある。

4-1.誓約書が持つ効果

再構築をしようと決めたら、始める前に誓約書を交わすことを検討する。なぜなら、誓約書にいろいろな重要な取り決めや約束事を記載できるため、もし妻が約束を破ったときに合法的に制裁を与えることが可能になるからだ。さらに、口約束だけでは後で言った、言わないといった揉め事に発展することがあるため、書面に残すことがおすすめだ。書面に残すことで、事の重大さを認識してもらえる効果がある。もちろん、誓約書は浮気相手とも交わすことを検討してもよい。同様に浮気の再発を防止できる効果が期待できるからだ。

誓約書は相手が約束を破ったときの強い味方になる。また、誓約書を取り交わしたことが理由で再構築がうまくいかなかったとしても、自分自身が納得できる効果もあるのでおすすめだ。

4-2.誓約書に記載する項目

誓約書に記載する際、必ず盛り込んだほうがよい内容を知りたいときは、弁護士に相談して作成することがおすすめだ。たとえば、浮気の事実を妻が認めたときの内容について記載する。妻が夫に対する謝罪文なども盛り込むことができる。さらに、浮気相手と二度と接触をしない約束についても触れるとよい。もし再度浮気したときにはどのような制裁条件があるのかについても記載する。離婚する場合にはその条件についても明記しておくことが大切だ。誓約書には離婚の予約を書き残すことが可能だ。

さらに、再構築を検討するときには夫婦が話し合った約束事、ルールなども明記することができる。また、夫が精神的・肉体的苦痛を受けたことによる慰謝料についても記載する。子どもがいる場合には親権についても決めておかなければならない。離婚する場合には養育費の支払いについても明記する必要がある。養育費は子どもが満20歳に達する月までの分を記載し、大学に行く場合には卒業する月までの養育費についても決めておくとよい。慰謝料や養育費を条件に盛り込むときは、浮気の内容に応じて具体的な金額を明記することをおすすめする。

離婚する場合、そのほかにも明記しておいたほうがよいものは財産分与に関わる取り決めだ。自宅や車の所有権などの財産、負債があるときにはどちらが持つかなどについても記載しておく。

4-3.誓約書を交わす際の注意点

誓約書とハンコ

誓約書を交わす際に注意しておきたいポイントもいくつかある。ひとつは、あくまでも夫婦関係の再構築が目的であるため、浮気した妻の同意をとり納得してもらってから誓約書を作る必要があることだ。仮に、妻が内容についてそれほど理解していないにもかかわらず、一方的に誓約書を取り交わしたとしても制裁を与えるといった効果は期待できず意味がない。次に、誓約書は作成したから終わりというわけではない。公的な書類として効力を発揮させるためには、双方で署名・押印を行うことを忘れないようにすることも大切なポイントである。

最後に注意したいのは誓約書の内容だ。インターネットで誓約書のひな形は手軽に無料で入手できることもある。しかし、一般的な内容が盛り込まれてはいるものの、それぞれの家庭が置かれた状況は違う。そのため、そのままひな型を信用して誓約書を作成したとしても、いざというときに効力を発揮しにくい。ひな型を利用するときは、しっかり内容を確認することが大切なポイントだ。もし、自分で作成するのに不安を感じるのであれば、弁護士などの専門家に相談してみることをおすすめする。

5.スムーズに再構築を進めるための3つのポイント

浮気によって一度崩れてしまった夫婦関係を再構築するのは決して簡単なことではない。しかし、理由がはっきりしているため、再構築に向けて夫婦がやるべきことのポイントはある程度明確であるともいえる。ここでは再構築を進めるために欠かせない3つのポイントを紹介する。

5-1.対等な夫婦関係を常に意識する

妻の浮気が原因で夫婦の関係を再構築しているときは、一般的に浮気された夫の立場が強くなる傾向にある。そのため、さまざまな場面で夫が主導権を握ってしまいがちだ。しかし、その状態が続いてしまうと事あるごとに夫は妻の浮気の話を持ち出し、蒸し返してしまうことがある。妻としては言いたいことがあっても、なかなか言い出せないといった状況になりがちだ。関係を再構築するのであれば、夫婦関係は常に対等であることを意識しなければならない。妻の浮気が発覚する前の関係に戻って、夫は一度妻を許す努力をしなければならないことがポイントだ。

妻が反省していて、真剣にやり直したい気持ちが伝わることもある。夫は妻のことが好きで、関係を修復したいのであればその気持ちを信じて許す勇気を持つことが大切だ。冷静に会話ができるのであれば、なぜ浮気をしたのか理由を聞くこともできる。理由を聞いているうちに、妻の言い分にも理解ができるかもしれない。このように、お互いに思いやりを持つようにすれば対等の関係に近づいていく。夫の性格によっては、言葉に出すのが恥ずかしいと感じるかもしれないが、相手を理解したい気持ちを自分の言葉で日頃から相手に伝えることは大切である。相手にもその気持ちが伝わり、同じように心を開いて対等に接してくれる可能性が高い。

5-2.信頼関係を築く努力をする

信頼関係が崩れている状態からの再構築は、夫婦でこれまで以上に努力する必要がある。夫は妻の浮気をなかなか心から許せないため、妻を疑ってしまったり、信頼できずに不安になってしまったりすることも考えられる。これは当然のことではあるが、その状態が続くと妻の言動や行動のすべてが気になるようになり、些細なことでも疑心暗鬼になることがあるので注意が必要だ。妻の立場からすると、実際に自分のしたことに対して心から反省したいと考えているのに、夫から信用されていないと感じてしまうことで「関係を修復できないのでは」と悩むことになる。このような状況になると信頼関係の修復は難しい。夫はもし妻の立場だったらどのように感じているかを考えながら、信頼関係を築いていく努力を続けることが大切なポイントだ。

冷静な話し合いをすることは信頼関係を再構築するときには有効だ。話し合いの結果、妻は夫になんらかの不満を感じ浮気に走ってしまったことが確認できたときは、夫にも思い当たることがあれば前向きに対処することが必要だ。一方で、妻が浮気した事実は変わらないので、妻にもしっかり反省してもらうことを念押しした上で関係修復に向けて努力してもらうことを忘れないようにしたい。また、妻の浮気が明らかに自分にも原因があると感じているときは、妻にいままで以上に思いやりをもって接していく必要があるかもしれない。このように、時間をつくって少しずつお互いの信頼関係を築く努力をすることは大切だ。

5-3.2人の時間を多く持つ

妻の浮気のきっかけのひとつに、夫婦2人の時間が少なくなってしまったことが原因と考えられるケースもある。そのため、再構築をするためには2人の時間を持つ必要があることを意識しなければならない。たとえば、結婚後に夫の仕事が忙しく、家庭に仕事を持ち帰ったり、帰りが常に遅かったりといった状態が長期間にわたり続いた結果、妻が孤独になり浮気に走ることがある。夫は妻の言い分に理解を示せるようであれば、仕事とプライベートを分けて、家には仕事を持ち帰らないというルールを徹底させ関係を再構築するように努力する必要があるかもしれない。

また、たとえ子育て中であっても、ときには夫婦2人だけの時間を作ることも大切だ。なぜなら、子どもに手がかかりすぎていると、どうしても夫婦間のコミュニケーションが不足しがちになるからだ。どんなに忙しくても、意識して2人の時間を作るようにしたい。もし、共通の趣味があれば、好きなことが同じであるため、常にコミュニケーションは活発になる。たとえば、日帰り旅行が好き、同じスポーツが好きで定期的に通っている、長く続けている習い事が同じであれば比較的2人の時間を持ちやすい。結婚後に仕事や子育てなどの影響で、夫婦2人で過ごす時間が減り、すれ違いが生じることはよくあるケースだ。

夫婦のすれ違いが妻の浮気のきっかけを作ってしまったと夫が自覚し、受け入れることが再構築をする上で大切な考え方だ。また、2人の時間を多く持てるようになれば、相手のことをさらに理解することができる。その結果、必要以上に相手の行動が気になったり、疑ったりしなくてすむといった効果も期待できる。

6.途中で再構築に失敗してしまうよくあるパターン

関係の再構築に失敗した夫婦

浮気が原因による夫婦関係の再構築を成功させるための道のりは長い。また、必ず成功するわけではなく、途中で失敗する可能性が高いことにも注意が必要だ。そのため、諦めない強い気持ちで、時間をかけて進めていかなければならない。ここでは、途中で失敗してしまうよくあるケースについて紹介する。

6-1.同じように浮気をしてしまう

再構築の半ばで失敗してしまう原因のひとつに、浮気されたことがきっかけで自分も浮気をしてしまうケースがある。再構築に向けて努力を続けているにもかかわらず、なかなか進展しない状況が続いてしまうと、つい身近な人に頼りたくなるものだ。たとえば、職場で親しい異性の同僚に話を聞いてもらい、優しくされて気を許してしまい浮気のきっかけになることがあるので注意が必要だ。さらに、浮気した妻のことを心のどこかで許せない気持ちを引きずってしまうことがある。妻にも自分の苦しい気持ちを理解してもらいたいため、仕返しのような形で夫も浮気することがある。軽い気持ちで女友達と浮気をしてしまい、結果的に離婚に発展するような取り返しがつかない状態になる可能性も高い。

浮気の仕返しのような形をとれば、再構築どころかさらに関係を悪化させる事態になる。もし、離婚するような結果になれば、浮気相手に配偶者がいる場合には慰謝料を請求されるリスクもあるので注意が必要だ。

6-2.共通の友人や親族に浮気の事実を暴露

共通の友人や親族に浮気の事実を暴露してしまうと、再構築が失敗してしまう可能性が高い。たとえば、共通の友人に軽い気持ちで妻の浮気の話をしてしまうことで、妻は自分の立場がなくなる。また、夫が過去を蒸し返すような行為をしたと妻が感情的になることもあるので注意が必要だ。夫としてはすでに過去のことと割り切っていたために話してしまったかもしれないが、妻は夫に対して失望してしまうこともある。再構築に向けて順調に進んでいるときなどは、油断してこのような事態が起こり得る。

親族に浮気の事実を暴露してしまうと、取り返しのつかない事態に発展することがある。夫としては怪しい行動をしないように監視目的で妻の両親に浮気のことを話してしまった。妻にそのことを相談せずに進めてしまうと、関係の修復が困難になり家族を巻き込んで大事になる可能性が高い。

6-3.元の生活に戻そうと頑張ってしまう

再構築が失敗する原因に夫が頑張りすぎたというケースもある。夫は自分が我慢をすれば関係が修復できると考え、浮気前の状態に戻すため必死になって行動することがある。たとえば、妻の浮気を一切責めるようなことはせず、いままではしなかった家事や育児にも積極的に参加するようにしたことで、逆に妻が違和感を抱いてしまうことがあり注意が必要だ。妻が反省していればしているほど、夫の献身的なサポートが妻を追い込み、さらに辛い気持ちにさせてしまうことがある。

夫が真面目で責任感が強いタイプであれば、妻の浮気は自分にも原因があると自らを責めてしまいがちだ。そのため、実際に妻の浮気原因が夫にそれほどなかったとしても、焦って再構築しなければならないと夫は一方的に頑張りすぎてしまう。しかし、その頑張りが逆に再構築を遅らせる原因になる可能性がある。

7.第三者の力を借りて再構築をする方法もある

浮気が原因の場合、夫婦のプライベートな問題と捉え自分たちで解決しなければならないと考えがちだ。しかし、ときには第三者の力を頼ることも検討するとよい。なぜなら、第三者を間に入れることでスムーズに再構築ができる可能性もあるからだ。ここでは、夫婦カウンセリングと円満調停の方法について紹介する。

7-1.夫婦カウンセリング

夫婦カウンセリングは、夫婦関係を再構築することを前提としたカウンセリングが受けられるサービスだ。このサービスの特徴のひとつに、気軽に夫婦で相談しやすい環境が整っていることがあげられる。また、初回無料のカウンセリングを利用すれば、夫婦にあったサービスかどうか事前に確認できるのがメリットだ。本格的なカウンセリングを受けるにあたっては、料金の相場は1回5000~1万円ほどなので検討してみる価値はある。

第三者であるカウンセラーを通して夫婦の意見交換ができることもメリットだ。感情的にならずに客観的な目線で相手を見ることができる。さらに、夫はやり直したい、妻は離婚したほうがよいとお互いの意見が分かれて話し合いが進まないときなども利用するとよいケースといえる。一方で、夫婦カウンセリングはあくまでも中立的な立場である。そのため、再構築が成功する保証はない。法的な部分も含めて解決に向けた相談を希望するのであれば別の方法を検討しなければならない。

7-2.円満調停

円満調停という方法もある。夫婦だけで解決しようとしても、話し合いが平行線になり、さらに関係が悪化してしまうことも多い。円満調停は裁判所で第三者である調停委員が間に入り、立ち会いのもとで話し合いを進めることが可能だ。調停委員は客観的な視点から問題点や改善点などを見出してくれる。もし、夫婦で意見がまとまらず、感情的になるような場合には利用を検討するとよい。なぜなら、調停委員と話すときはカウンセリングと異なり、夫婦別々に話を聞くからだ。相手と顔を合わせないので、冷静に本音を言いやすいといったメリットがある。

また、言った、言わないといったトラブルに発展させないためには調停を利用することがおすすめだ。調停成立後は、夫婦間で合意した内容が記載された調停調書が作成される。記録が残るので問題が起こりにくい。円満調停を申し立てるには、収入印紙代、連絡用の郵便切手代、戸籍謄本手数料などが必要だ。金額は3000円以内には収まる。夫婦カウンセリングよりも安いのもメリットだ。一方で、浮気されたほうが離婚を望んでいる場合などは、調停を利用すると離婚請求をされてしまうリスクもあるので注意が必要だ。

まとめ

夫婦がお互いに時間をかけて努力を続けないと、浮気が原因の関係再構築は難しい。軽い気持ちで修復しようとしても、事態が悪化し望んでいなかった離婚にまで発展してしまう可能性が高い。妻の浮気がきっかけである場合、夫はなぜ夫婦関係の再構築をしたいのか、理由をはっきりさせることが大切だ。また、再構築を焦ることなく、妻の意見にも耳を傾けながらゆっくりと関係修復に努めることが大切だ。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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