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浮気/不倫からの離婚不倫癖は直らない!?不倫を繰り返す人の特徴と配偶者の不倫への対応方法

不倫癖が治らない男性のイメージ

パートナーの不倫は、誰もが体験したくないものではないだろうか。パートナーの不倫が発覚し、それでも障害を乗り超えて関係性の再構築を図ろうとした矢先に再度相手が不倫したら、もう不倫癖は直らないと思ったほうが良いだろう。そこで、この記事では、不倫を繰り返す人の特徴や不倫のサインについて解説し、不倫が発覚したらどう対応すべきかなどについても説明していく。

1.不倫を初回でやめなかった人はその後何度も繰り返す可能性が高い

初めて不倫をしたとき、配偶者が大きく傷つくのは当然のことだ。さらに、不倫の清算で不倫をした自分自身も多大なストレスや苦労を強いられるはずだ。しかし、それにもかかわらず再度不倫をしてしまう人もいる。そういう人は、1度目の不倫でほとんど反省していないと見て良いだろう。そもそも、人によっては不倫を大して悪いことだとは思わないこともある。そのような人に対しては、初回の不倫でもめた経験や話し合いの苦労などが、不倫を抑止する薬として効力を発揮していないケースが多い。

同じ不倫でも、初回の不倫と2度目以降の不倫は意味が異なる。誰でも過ちを犯すものなので、初めの不倫は「魔が差した」可能性がある。それをしっかりと反省していたなら、ほとんどの場合2回目以降はないはずだ。しかし、2回目があったということは、3回目、4回目の可能性も否定できない。1度で懲りない人は、よっぽどのことがない限り、何度やっても反省することはないと考えられる。

2.不倫を繰り返す人の特徴:女性編

どのような人が不倫を繰り返してしまうのか、知りたい人も多いだろう。不倫を何度もしてしまう人には、ある程度共通する特徴が見て取れる。ここでは、女性に見られる代表的な4つの特徴について紹介していくので、自分のパートナーが該当するか確認しておこう。

2-1.自己中心的

基本的に自己中心的な女性は、不倫をそれほど悪いことだとは思っていない傾向にある。つまり、自分だけが楽しければ良いので、今のことだけを考えて相手を利用している可能性があるのだ。こういったタイプの女性は、不倫相手の生活や不倫相手に家族がいることなどはほとんど考えない。たとえば、友人などに「奥さんがいるけれど素敵な男性と付き合っている」などと隠す気もなく言ってしまう。罪悪感などがないのだ。また、「平凡な恋愛は退屈だからスリルを味わいたい」という理由で不倫に至ることもある。こちらも、典型的な刹那的に楽しければ良いという考え方だ。

さらに、結婚しているにもかかわらず別の女性と関係を持つ男性は、経済的に余裕があることも多い。そのため、「裕福な時間を過ごしたいからリッチな男性と遊びたい」という考えを持つ女性もいる。加えて、セックスが好きな女性では、「何も難しいことは考えず体の相性が良いから」不倫をするケースもある。総じて、このタイプでは自分の欲望を満たすために不倫をし、相手の生活をあまり考えず、単なる体の付き合いだと割り切ることが多い。

2-2.人のものを欲しがる

夫婦・カップルといった、すでにほかの女性と関係を持っている男性に惚れやすい女性を見たことはないだろうか。そういう女性は、人のものを欲しがるタイプであり、どんなに良い男性が近くにいたとしても、独身・彼女なしなら興味を引かれることが少ない。理由は千差万別だろうが、基本的に略奪愛を楽しみ、悲劇のヒロインになった気分に酔いしれ、困難な恋愛に喜びを感じる傾向がある。

また、理解が難しいかもしれないが、「愛する人は戻る場所がある男性で、自分のものには決してならない」という障害を自ら楽しむ女性もいる。こういうタイプの人は、不倫関係の男性がパートナーと別れ、晴れて彼女や婚約者という地位につくと、たちまちその男性に関心がなくなる。別れた後、再び家庭や彼女を持つ別の男性へと走ることが多いのだ。

2-3.恋愛至上主義

自分の恋愛感情がすべてだという恋愛至上主義者も、不倫を厭わず行うタイプだ。このタイプは、恋愛が何よりも最優先だと考え、仕事や世間体などは取るに足らないものだと思っている傾向がある。そのため、ときどき常識外の行動に出ることもあるのだ。何より「好きだ」という感情が先走ってしまうので、恋愛相手が既婚者だろうか構わない。恋愛至上主義者たちが言うには、「好きな相手にたまたまパートナーがいただけ」で、相手の家族やまわりの心情、常識を超えた迷惑な行動などは気に留めずどこまでも突っ走ってしまう。こちらのタイプは、相手の家庭が壊れたとして、奪い取った相手と長く添い遂げることも多い。

2-4.押しに弱い・自己肯定感が低い

壁ドンされる女性

上記の3つは女性側から不倫を肯定的に行うタイプだが、押しに弱く自己肯定感が低いタイプは、男性側から強引に誘われても断れないことが多い。その結果、不倫に罪悪感がありつつも、男性に押し切られるようにして関係を開始してしまうのだ。自己肯定感が低いと、自分の意志や意見を強く持つことがなく、人の意見に従うなど流れに任せるほうが楽だと思ってしまう。側から見れば人任せで生きているようなところがあるため、自分の意思にあまり関係なく、誘われたらそのまま不倫を犯してしまう危険な面がある。

こちらのタイプが厄介なところは、男性側がたとえ体が目当てだと明らかでも、積極的に誘いを受けることで、「自分を愛してくれる」「必要だと思われている」と自分に思い込ませてしまう点だ。つまり、不倫に対して都合の良い理由をつけて自己正当化するのだ。押しに弱く自己肯定感が低い女性は、不倫に関心がある男性からしても押しやすい相手と言える。強く誘ったり、甘い言葉を投げかけたりすれば断れないことを男性側でも知っており、こういう女性はターゲットにしやすいからだ。

3.不倫を繰り返す人の特徴:男性編

不倫を繰り返してしまう女性は、前述のように恋愛至上主義や自己中心的、精神的な弱さを抱えている傾向がある。彼女たちは基本的に不倫に本気になりやすいと言えるだろう。それに対し、不倫を繰り返す男性の不倫へのモチベーションは、多くの場合に性欲だ。不倫を遊びと割り切って行っている傾向があり、不倫をする女性とは性質が根本的に異なるケースが多い。この段落では、不倫を止められない男性にはどのような特徴があるのか、5つの視点から紹介していく。

3-1.性欲が強い・女好き

婚姻や恋人関係が長くなると、性行為の回数は落ちがちだ。性欲が強い男性はそのような状況に満足できず、別の相手を求めて不倫に走ってしまう傾向にある。また、男性側に特殊な性癖があり、それを正式なパートナーとの性行為において満足できない場合や、自分の性癖を相手に打ち明けられない場合は、欲望を満たしてくれる相手を求めて不倫することも多い。

また、こういったタイプの男性は女性の扱いに長けており、自分の思い通りになる相手を見つけることも、女性を口説くのもお手の物だ。適切な相手を選び、女性を喜ばせながら不倫をしている傾向がある。こう聞くと、正式なパートナーを大切にしていないイメージがあるかもしれないが、実際はそうではなく、正式なパートナーを大事にしている点も見逃せない。女性が好きなタイプは、不倫は本気の愛ではなく遊びだと理解し、楽しむことも多いのだ。

3-2.不倫を悪いことだと思っていない

女性にもままいるタイプだが、「結婚の有無にかかわらず異性と遊ぶのは当たり前」と考える男性は一定数いる。こちらは、「不倫は男の甲斐性」「結婚しても女性からモテる男は魅力的」というような考えを持っている可能性が高い。不倫に抵抗がないタイプは年代によっても多少偏りがあり、「女性は三歩下がって男性の後ろに付いてくるもの」といった古い価値観から抜けられない年配の男性に多い。基本的に不倫は悪いことだと考えていないため、「嫁は泣かせてナンボ」といった考えを持っている傾向にある。

こういった人は、不倫によって修羅場や多大なストレスを経験しても心から反省している可能性は低いことから、その後も不倫癖が直ることは稀だろう。むしろ、反省どころか積極的に新しい不倫相手を探す可能性すらある。このようなタイプの男性をパートナーにしてしまうと、よほど男性側に何か状況や心境の変化がない限り、不倫は今後も続くことを覚悟したほうが良いだろう。

3-3.金銭的・時間的に余裕がある

不倫はそれほど簡単にできるわけではなく、関係性を続けようとするとお金も時間もかかるものだ。金欠な男性は不倫相手に会いに行くこともホテルなどの代金を払うことも困難だ。また、仕事などで忙しくて時間がない場合も、不倫相手と楽しむことはできないだろう。つまり、不倫ができる男性はある程度お金や時間に余裕があるということだ。金銭的および時間的な余裕があれば、端的に不倫しやすくなるのである。基本的にこういった男性は、短時間にしっかり稼げないとならないため、仕事に対する能力が高いと考えられる。仕事の能力が高いということは頭が良いことも意味するので、不倫においてもさまざまな状況に対して、上手に立ち回れるだろう。

3-4.刺激を求めている

不倫を繰り返す男性のなかには、刺激を求める人もいる。結婚してからパートナーとの関係が落ち着いてくると、生活には満足しているものの、かえってそれが退屈に感じられて、妻以外の女性と関係を持ちたくなるのがこのタイプだ。もちろん、不倫が発覚したら大変なことになると承知しているものの、そのようなリスクに刺激を感じて不倫に至ってしまうことがある。こういったタイプでは、トラブルに発展しないギリギリのところでスリルを味わうのが目的のため、ハラハラドキドキする感覚が癖になってしまっている。こちらも刺激という満足感を得るために不倫を繰り返してしまうパターンだ。また、こういった男性の結婚生活は比較的安定しており、仕事も順調で、他人から見ると何も不満や問題もなく感じられることが多い。

3-5.だらしなく理性が効かない

たくさんの女性に囲まれてニヤニヤする男性

理性に抑制が効かないタイプの男性も不倫に走りやすい。好みの女性がいれば自分が結婚していても関係なく、また相手の状況も気にせずに、自分の欲に任せて積極的に誘ってしまう。通常、いくら好みのタイプに出会ったとしても、自分や相手にパートナーがいるのなら、理性が働くだろう。しかし、基本的にだらしない男性は、後先のことは考えないで自分を好きになってもらうための行動に出てしまいがちだ。

4.不倫を繰り返す人の特徴:不倫癖が直る可能性があるパターン

不倫を繰り返すのは、男女共にその人の性格や習性とでも言うべきものであり、一見して改善できなさそうな特徴に見えるかもしれない。しかし、不倫癖がある人でも、改善の余地があるケースも少ないながら存在するので絶望するのは早計だ。そこで、不倫に至る原因を解消することで不倫を止める可能性があるパターンを2つ見ていきたい。

4-1.職場にほぼ異性しかいない

もしも職場に異性がひとりだけだったら、嫌でも目立つだろうし、誘われやすいのは想像に難くない。男女比に偏りがある、いわゆる男社会・女社会の職場で少数派に属してしまうと、不倫に至る可能性が高くなるのだ。自分が職場の異性から不倫に誘われたと想像してみよう。相手は職場の人間なので、無下に扱うことは難しいだろう。

また、職場における立場や関係性などもあることから、それがハラスメントであることを理解はしているものの、声を上げられずに関係性が始まるパターンもある。こういった状況では、もちろんパートナーが毅然とした態度で断るのが理想だ。しかし、押しに弱い性格である場合、パートナーだけを責めるのも酷な話だろう。夫婦関係を良好に保つためには、職場の男女比率が極端に偏っていない職場へ異動や転職をすると解決に導ける可能性が高まる。

4-2.パートナーと物理的な距離が遠い

結婚していてもさまざまな家庭の事情により、離れ離れで暮らさなくてはならないケースがある。たとえば、介護や里帰り出産、単身赴任や長期出張などでは、夫婦がほとんど会えない状態で生活を送らなくてはならない。こういった事情から、夫婦間でコミュニケーションがなかなか取れず、人によっては寂しさが募ってしまう。相手には悪いと思いつつも、寂しさに耐えきれなくなってしまったら、ほかの異性で寂しさを紛らわせようと不倫に走るのだ。物理的に離れて暮らすことを余儀なくされた場合は、寂しさが深刻にならないよう、適度にコミュニケーションを取るのが重要だ。もし可能なら問題の根源である物理的な距離を解消し、不倫の元を断ち切るのもひとつの方法だろう。

5.不倫をしている人に現れやすいサイン

パートナーが再び不倫をしているのか未確定の場合、まずは本当に不倫をしているかをしっかりと確認することが大切だ。ここでは、不倫中に現れやすいサインを5つ挙げて紹介する。パートナーがいずれかに当てはまるかチェックし、不倫発見に役立てよう。

5-1.突然おしゃれになったり趣味が変わったりする

男性ファッションのイメージ

恋をすると、まず見た目に気を使うようになる人は多い。今までそれほど外見にこだわりがなかった人が急におしゃれに目覚め始めたら、不倫を疑って良いかもしれない。不倫相手に自分を良く見せようとアプローチするため、努力の結果メイクや服装に洒落気が出ている可能性があるからだ。見た目ですぐわかるのは、髪型や持ち物の趣味だろう。もう少し良く観察すれば、雰囲気までも相手に合わせて変えていることが見えてくるかもしれない。

さらに、控えめな性格な人は控えめな見た目やファッションをしているなど、今までは全体としてバランスが取れていたにもかかわらず、突然違和感のあるアクセサリーや小物を身に着け始めたら黄色信号だ。不倫相手からプレゼントされた可能性がある。ただし、決めつけて問い詰めるのは悪手だ。本人が自ら購入した可能性もあるから、関係性にヒビが入らないよう注意しよう。

5-2.パートナーに優しくなる・冷たくなる

「不倫をする人は他人が傷つくことに対して何も感じない」と考える人もいるかもしれない。しかし、それには誤解があるだろう。なかには、多少でもパートナーへの罪悪感を抱いている人はいる。その罪悪感は、不倫をしているかどうかを見極めるリトマス試験紙代わりにもなる。罪悪感があればパートナーに対していつもより優しく接する可能性はあるし、逆に不倫相手に気がいっていればパートナーを邪険に扱う可能性もある。もしも相手が自分に対し、これといった理由がないのに普段とは違う態度を度々のぞかせるようになったら注意が必要だ。ただし、一時的な態度の変化はあまり当てにならない。中長期的に態度に変化が見られた場合、パートナーの気持ちにも何らかの変化があったと見ることができる。

5-3.スマートフォン・携帯を肌身離さず頻繁にチェックしている

パートナーが現代のコミュニケーションツールであるスマートフォンや携帯電話などを急に頻繁に触るようになったのなら、不倫相手と連絡を取っている疑いがある。スマートフォンなどに触らないまでも、異常にメッセージが来たかどうかを気にしているようならば、相手からの連絡待ちの可能性もあるだろう。特に気をつけて見ておきたい行動は、スマートフォンの画面がこちらからは見えないように気をつけているかどうかだ。

もしも、こちら側の動きに合わせて画面の向きを変えたり、機器を置く際に画面を伏せたりするのなら、俄然疑わしさが増す。こういった行動は、もちろんスマートフォンなどで何をしているのかを見せないためであり、不倫相手とやり取りしている可能性が高い。また、トイレや風呂場などにまでスマートフォンを持ち込むほど肌身離さず常に携帯しているようであれば、誰にもメッセージの内容を見られたくないという心理が働いていると考えられるだろう。

5-4.急な残業・出張が増える

パートナーが急に外出したり、帰りが遅くなったりしたときでも、仕事だと言われたらそれ以上強くは聞きづらいだろう。相手はそれを理解したうえで、仕事を不倫の口実に使うことがあるのだ。最近頻繁に「残業」や「出張」というワードを使っていたら警戒して損はない。ただし、転職したり異動したりと、本当に仕事関係で忙しいということもあるから、すべてのケースで当てはまるわけではない。しかし、転職などの事情もなく、また繁忙期でもないのに急な残業や出張が増えているのなら、何かやましいことをしている可能性はあるだろう。

また、今まではほとんどなかったのに、いきなり休日出勤が増えるのもおかしいと言える。もしかしたら、不倫相手に会うために嘘をついている可能性があるからだ。ただ、相手は子どもではないので、急に出張や残業などを口にすると疑われることを承知しているはずだ。そのため、わざと普段から仕事の話をして忙しさをアピールすることで不自然さを消そうとすることもある。日常会話のなかで急に仕事の話がウエートを占めるようになったら、不倫の事前準備と考えることもできるだろう。

5-5.急に金遣いが荒くなる

交通費、食事代、ホテル代など、不倫はとにかくお金がかかるものだ。会う回数が増えるほど出費がかさんでいくのは明白で、その額はもちろん数千円単位などではない。また、不倫相手と逢瀬を重ねるための出費以外にも、前項で述べたように、ファッションやメイクに関しても少なくない支出がある。つまり、不倫をすれば今まではなかった出費が突如発生するようになるのだ。そのため、今まではそれなりにやりくりできていたにもかかわらず、理由もなく急にお小遣いや生活費が不足していると言われた場合、不倫の支出をそれらから充当している可能性が考えられる。

6.パートナーの不倫癖が直らないとしてあなたはどうしたい?

不倫癖の治らないパートナーにうんざりする女性

初回のみならず2度目、3度目と不倫を繰り返しているなら、パートナーの不倫癖が直ることは残念だがあまり期待できないだろう。2度目の不倫があるということは、少なくともあなた自身は多大なストレスや精神的苦痛を克服して初回の不倫を乗り越えたはずだ。人は変わるとは言うものの、生涯変われない人もいる。2回目以降の不倫が発覚したという事実が、少なくとも今のところは相手に変わる気がないという証拠でもあるのだ。

パートナーによって繰り返される不倫に、いろいろな感情が渦巻いていることだろう。しかし、ここは一旦冷静になって、この不倫や今後の関係性についてどうしたいのかを考え、自分の気持ちと向き合って見てほしい。考えられる対応としては、『現状維持あるいは静観』『離婚』『不倫の清算とやり直し』の3つが挙げられるだろう。それぞれについての詳細な説明は、次項目以降で見ていく。

7.現状維持・静観はおすすめできない

今の生活がそれなりに守られれば、パートナーの不倫を我慢しようと思っている人もいるかもしれない。しかし、パートナーとその不倫相手が現状維持を望んでいないこともあるので、静観は基本的に取るべき一手ではないだろう。このまま放置していれば、パートナーから離婚の申し出をされる恐れがある。また、パートナーに離婚する気がなくても、不倫相手がパートナーに離婚をそそのかすことも考えられる。その結果、パートナーも離婚をぼんやりと考え始める可能性は否定できない。

このような状況でもあっさりと開き直れるなら良いが、不倫という事実にじわじわ精神を蝕まれるのなら、最終的なダメージも大きくなるだろう。ただし、経済的な理由や子どものことなど、個々のケースでしばらくの間は現状維持や静観を余儀なくされるケースもある。そのような場合でも、いざ本気で話し合わなければならなくなったときに自信が不利益を被ることがないように、不倫の証拠集めや経済的な自立準備などの対策をしておきたい。

8.離婚を考えるなら

不倫を繰り返すパートナーとの生活に耐えられず、自ら離婚の決断を下したいのであれば、パートナーと話し合いは必要不可欠だ。相手の言い分に飲まれず、自分が納得できる落としどころを見つけていこう。では、具体的にどういった手順や準備があるのだろうか。

8-1.離婚するための手順

離婚へ至る手順として、まずパートナーとの話し合いは絶対必要な行為だ。話し合いを経ないと、自分が納得できる結果が得られることは難しい。話し合いでは、離婚の原因はパートナーの不倫だと明確にしておくことが重要だ。原因が相手にある場合、慰謝料や子どもの親権といった離婚について回る権利を主張できる。また、それ以外にも、各種の離婚条件について相談・確認も必要となる。お互いに納得できたなら、その条件で離婚しよう。

もしも当事者同士の話し合いで解決できなかったなら、弁護士に入ってもらうことも大切だ。場合によっては離婚調停を行い、調停委員がなかに入ることもできる。パートナーの不倫が原因で離婚するのなら、基本的にはこちら側に分があるので、弁護士などに入ってもらえば話を有利に進められるだろう。それでも話がまとまらなかったら、離婚訴訟に発展する。離婚訴訟では、家庭裁判所の裁判官が適切な離婚条件と離婚の決定をしてくれる。そのため、相手が納得していなくても離婚は成立するから安心だ。

8-2.離婚の際にパートナーから請求できるお金

離婚原因がパートナーの不倫なら、こちら側は精神的に負った苦痛や今後の生活などに対して慰謝料などが請求できる。離婚原因を作ったのは相手なのだから、もらえるものは遠慮せず最大限もらっておくべきだ。離婚でパートナーに請求できるお金はいくつもあるが、代表的なのは慰謝料だろう。不倫に端を発する離婚の場合、慰謝料はパートナーだけではなく不倫相手にも請求可能だ。慰謝料の相場は相手の収入や不倫期間、年齢などさまざまな要素によって変わるものの、数十万円~300万円程度を見ておこう。

また、夫婦に共有財産がある場合は財産分与が行える。これは、評価額の半分を夫婦で分け合う形だ。ただ、こちらには独身時代に形成した資産は含まれないので、結婚して日が浅い夫婦では金額に期待はできないだろう。さらに、未成年の子どもがいて引き取る場合は、相手から養育費が請求可能だ。もらえる期間は基本的に子どもが20歳になるまでで、話し合いによっては大学卒業するまで延長できる。

金額に関しては、それぞれの経済状況などによって大きく変化するが、家庭裁判所が定めている養育費の算定表があるのでそれを参考にすることが多い。加えて、年金分割というものもある。これは、婚姻中に支払った夫婦の年金保険料を按分して、将来的にその金額を受け取れるようになるというものだ。休職や妊娠などで働けず年金を支払えなかった期間がある人は、忘れずに請求しよう。

9.やり直したいなら

不倫を繰り返すパートナーであっても、再びやり直したいと思う人もいるだろう。その場合、まずは今回の不倫を清算するところから始めておきたい。その後は、さらなる不倫を繰り返さないことを固く約束させ、守ってもらうようにすることが重要だ。やり直すための具体的な手順などについて確認しておこう。

9-1.やり直すための手順

最初に、不倫の証拠を集めておくことが重要だ。言い逃れできない決定的な証拠は、やり直しに不可欠な話し合いの際に大いに力を発揮する。もしも不倫の証拠がなければ、相手は言いがかりだと白を切る可能性がある。つまり、証拠がないと、やり直すための話し合いのテーブルに相手を着けさせることが困難になるのだ。単なる証拠だけではなく、不倫相手に関する情報も握っていれば、さらに証拠が強固になる。加えて、賠償請求なども行えるケースがあるので、相手の特定はこちらの状況を有利にさせる。

続いて、パートナーと冷静に話し合うことも重要となる。相手のことが好きであるほど、感情的に相手を責めてしまいがちだ。しかし、感情的な言動は相手の態度を硬化させる恐れがある。より良いのは、不倫の事実を淡々と突きつけて、不倫をやめてほしい旨、今後やり直したい旨について冷静に話し合うことだ。そのなかで、自分の気持ちを素直に伝え、相手に理解してもらうことが不可欠となる。

たとえば、「不倫されたことで傷付いている」「今後も夫婦関係を継続していきたいのでもう不倫はしないでほしい」ことなどを伝えよう。ただし、話し合いの内容や相手の態度などによっては、離婚も考える柔軟さが必要だ。最後に、パートナーから「今後決して不倫はしない」と約束してもらうこともポイントだ。口約束だと後で言った・言わないの不毛な争いとなる危険性があるので、もしものときのために、法的なルールにきちんと則った誓約書を交わしておこう。

9-2.不倫を繰り返させないためにできること

パートナーの不倫を許して今後も結婚生活を続けていく気であれば、相手に不倫を繰り返させないことが重要だ。不倫を未然に防ぐために自分ができる例として、以下に2つ挙げるので参考にしてほしい。まず、相手が外に出ている場合、外出先や帰宅予定時間の連絡をこまめにさせよう。パートナーの行動をある程度把握できれば怪しいと感じたときにすぐ対処できるし、相手も不倫を疑われる行動を取りづらくなるメリットがある。

また、互いの連絡回数が増えると、必然的に夫婦間のコミュニケーションも増えていく。失われた信頼の回復にもつながっていくはずだ。さらに、パートナーの仕事関係者や友人、趣味仲間などと積極的に知り合いになることも重要だ。パートナーが新しい出会いのありそうな場に行くときにはできるだけ付いて行こう。関係者と知り合いになっておくと不倫の抑止につながるし、万が一また不倫関係になった場合も、関係者から情報が入ってきやすくなるだろう。

まとめ

ここまで、不倫を繰り返す人の特徴や不倫のサイン、不倫発覚後の対応などを見てきた。もし自分のパートナーが不倫を繰り返すタイプだったら、1度目の不倫が終わっても同じことが繰り返される確率が高い。このことを念頭に置き、今後について検討しなければならない。結婚は自分の人生を左右するので、まずは自分の気持ちと向き合い、後で「これで良かった」と思える方向に向かって進んでいこう。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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