浮気/不倫からの離婚不倫相手と一緒になりたい!再婚することのリスクと注意点を考えておこう!
不倫をしている人は、相手への愛情が強ければ強いほど、不倫相手との再婚を望むようになる。確かに、愛する人とずっと一緒にいたいという気持ちは分からなくもない。しかし、不倫相手と再婚することにはいくつかの注意点があり、不倫相手と再婚をしても、相手が再び不倫に走るリスクもあるのだ。ここでは、不倫相手との再婚におけるリスクや注意点を詳しく紹介する。
1.不倫相手と再婚するメリット
不倫相手と再婚することは、意外とメリットもある。その内容は、大きく分けて6つだ。まずは「理想的な結婚生活を作りやすい」という点だ。不倫相手との再婚は、どちらか一方、もしくは両者が結婚生活を経験しているため、次は失敗しないよう理想的な結婚生活を作りやすいのである。そのため「結婚生活の失敗を糧にすることができる」というメリットもある。例えば、離婚したパートナーと金銭面でのトラブルが多かった場合、次は金銭面で折り合いをつけた生活を心がけるだろう。
そして3つ目は「再婚してからのさまざまな問題は我慢しやすい」ということだ。不倫から再婚までには、周囲の批判などを経験しているカップルも多く、多くの苦難を乗り越えているケースが多い。それらの経験を踏まえると、再婚してからのさまざまな問題は我慢して対処できるのだ。そして「結婚生活に夢を見すぎない」というメリットもある。一度結婚生活を経験しているがゆえ、相手に依存し過ぎず、適度な距離感を保ちながら生活を共にできるだろう。また「夫婦で話し合う習慣ができる」カップルも多い。離婚の原因となるのが会話の少なさであるケースは多く、次は積極的にコミュニケーションを取ろうと努力するだろう。最後に「相手の不倫に気付きやすい」というメリットもある。自分たちは不倫をして結ばれているため、結果的に相手の不倫にも気付きやすいのだ。不倫に関して敏感なアンテナを張ることで、不貞行為を予防できることにもなるだろう。
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2.不倫相手との再婚は幸せになれる?
不倫相手との再婚は幸せになれるのだろうか。まず、不倫と一言にいっても、その内情はそれぞれの状況で大きく違うだろう。ただ単に性欲を満たしたいだけの不倫であれば、結婚をしてもまた不倫の繰り返しでうまくはいかないと予想できる。しかし、不倫関係とはいえ、お互いが本気で相手を思っている場合は、再婚によって幸せになれることもあるのだ。
ちなみに、不倫に携わったことがある人100人のうち、約11名が不倫相手と再婚したという結果もある。芸能人の不倫に関しては大きなバッシングが起こるのが一般的だが、おしどり夫婦で有名だった芸能人のなかには、ダブル不倫の末結ばれたケースもある。ただ残念なことに、不倫のうえで再婚してうまくいくカップルは少ない。不倫相手との再婚では、その8割は数年後に倦怠期を迎えてどちらかが不倫をし、結局離婚するという結果になっている。しかし、逆にいえば、残りの2割は不倫カップルであっても、幸せな再婚をしているのだ。
3.不倫相手との再婚で幸せになりやすいケース
不倫相手との再婚で幸せになりやすいケースは主に4つある。まずは不倫が始まる前から「夫婦生活が破綻していた」という場合だ。例えば、女性側が夫からひどいDVを受けており、その相談相手として別の男性と不倫関係に落ちたとする。この二人が結ばれ、結婚後は一切DVが起きなかった場合、女性側は特に幸せを感じることができるだろう。もともと夫婦関係が破綻していたケースなら、不倫が原因で夫婦関係が破綻したわけではないため、幸せな再婚をしやすいのだ。次に「お互いが運命の人」と感じるケースだ。今の夫や妻には感じなかった、本当にこの人だ、という感覚があった場合は、結婚後もうまくいきやすい。特に、不倫ではあっても、周囲から見てもその運命性が感じられる場合は、幸せな再婚ができる可能性がある。
3つ目は、不倫によって大変な思いをした分「二度と同じことを繰り返さない」とお互いが思って結婚をすれば、幸せになりやすい。不倫関係は楽しい反面、離婚をしたり子供を傷つけたりと、自分自身がダメージを負うことも多い。もう二度と不倫はしたくないとお互いが思えば、結婚生活も長続きするだろう。最後に、不倫の経験を乗り越えたことで、「お互いが心から信頼し合えるようになっていれば」幸せになりやすい。嘘はつかない、隠し事もしない。相手のことを信じる毎日を送ることで、円満な結婚生活を送ることができるのだ。
4.不倫相手との再婚で幸せになりにくいケース
不倫相手と結婚をしても、次の5つに当てはまるようなカップルはうまくいかないことが多い。まず、ただ単に「パートナーとの生活に飽きて不倫し、勢いで再婚した場合のカップル」は、また同じことが繰り返される可能性が高い。同じように、もともと不倫体質で「どんなに幸せな結婚をしても不倫に走ってしまう人」の場合は、結局また不倫してしまう可能性が高いだろう。元の配偶者に対してそれほど不満はなかったのに、不倫をすることがやめられず離婚をした場合、不倫相手との再婚も、倦怠期が来たら不倫をしてしまうケースが多いのだ。これは「不倫のスリルが好きで関係を続けていて再婚した場合」も同じである。他人に見つからないように恋愛を続けることは、ある意味スリルがあって毎日の刺激にもつながる。しかし、再婚すれば密会という形もなくなり、ドキドキが失われてしまうため、うまくいきにくいのだ。
また「再婚しても子供への愛情が消えない場合」は、再婚生活がうまくいかないだろう。前妻や夫との間に子供がおり、その子を置いて不倫相手と再婚をした場合、子供に対しての愛情を捨てることができず、毎日会いたいなどと思ってしまう。こうなると、新しいパートナーとギクシャクすることにもなるだろう。似たような事例で「罪悪感にさいなまれるタイプの人」もうまくいかないことが多い。不倫関係からの結婚は、結局他人から略奪した結婚である。その罪悪感に悩み、新たな結婚生活がうまくいかなくなるケースも多いのだ。
5.不倫相手と再婚をすることのリスクとは?
不倫相手と再婚をすることは、「世間体が悪い」「恨み続けられるケースもある」「今後他の人と不倫をされる可能性がある」といった、3つのリスクが生じる。不倫をしてからの再婚は、元パートナーの心を傷つけたうえで成り立つ結婚ともいえる。誰かの不幸のうえで成り立つ結婚は、決して幸せなことばかりではない。ここからは、不倫相手と再婚をする3つのリスクについて詳しく見ていこう。
5-1.リスク1:世間体が悪くなる
不倫相手と再婚をすることは、世間一般的には歓迎されない。不倫は日本社会において「悪いこと」という認識が強く、不倫の果ての結婚は、世間体が悪くなってしまうのだ。そのため、離婚して不倫相手と再婚するという行為は、非難されることが多い。「他人の不幸の上での結婚だ」「別れた奥さんや旦那さんがかわいそうだ」といった意見も多く、友人はもちろん、家族からも距離を置かれるということも珍しくない。どれだけ2人の関係が熱烈な恋愛であったとしても、再婚の状況がどうだったにしても、ほかの人からは「不倫夫婦」と認識されてしまうだろう。お互いの両親からの評価も悪く、いざというときに助けてくれる親族がいないため、味方がとても少ない状況となってしまうのだ。
5-2.リスク2:恨み続けられる場合がある
不倫による再婚は、第三者から強く恨まれることも珍しくはない。不倫するということは、必ず誰かが悲しむこととなる。不倫をしている間は、パートナーである配偶者を裏切ることになり、それを知ったときの配偶者はひどく傷つくだろう。特に、配偶者側がまだ愛情がある場合は、他人と関係を結んでいる自分に対し、大きな怒りと悲しみを持つ。その精神的なストレスは相当なものであり、ときには病気を引き起こしてしまうことも珍しくない。また、子供がいる場合は子供も悲しませることになり、特に思春期を迎えた子供は、心に傷を負ってしまうケースもあるのだ。
不倫の末に離婚することは、元パートナーや子供の人生を大きく狂わせることにもなる。これによって、元パートナーや子供から恨み続けられることも多いのだ。実際に恨みを買うと、再婚をしたあとに郵便物で嫌がらせをされたり、ストーカーのように後をつけられたりと、何らかのトラブルに巻き込まれるケースも少なくはない。また、実際には恨まれていなくても、罪悪感にさいなまれることも多くなるだろう。元パートナーや子供の人生を大きく狂わせた責任を感じ、再婚をしても、幸せな生活が実感できない場合もあるのだ。
5-3.リスク3:今後不倫される可能性がある
一度不倫をした経験がある人は、また不倫を繰り返しやすいとされている。芸能人における不倫問題も、同じ人が何度も不倫を繰り返しているケースも多いだろう。これは、もともと不倫体質であるケースも多いが、結婚したことで刺激がなくなったことが原因でもある。不倫関係だった頃は刺激に溢れていて楽しかったものの、結婚したら2人の関係が安定してしまい、ドキドキ感が薄れてしまうのだ。こうなると、また刺激を求めて、他人との不倫に走りやすいのである。
また、不倫関係においては、配偶者には知られてはいけないといった障害があったが、再婚するとそうした問題はなくなる。いけない恋愛だからこそ燃えていた二人が、障害がなくなることで、一気にお互いの気持ちが冷めてしまうというケースもあるのだ。不倫関係であったときと、再婚したときの状況が大きく変わることで、結局また不倫関係を求めてしまう人は少なくない。そして、不倫の末の再婚は、元配偶者に慰謝料を支払う必要もあるだろう。慰謝料に関しては揉めることが多く、金銭面が厳しくなり、今後の結婚生活の支障になってしまうこともある。これによって再婚相手が生活に不満を持ち、再び不倫に走ってしまうこともあるのだ。
6.不倫相手と再婚する際の注意点
不倫相手と再婚する際には、いくつかの注意点がある。まず、不倫相手と再婚するためには、既婚者が離婚して独身になる必要がある。籍を入れたままで新たなパートナーと結婚をすることは重婚となり、法律上禁じられている。そして、男性の場合は離婚翌日でも結婚することが可能だが、女性の場合は、離婚後100日は結婚することができない。
なぜ女性は100日経過しないと再婚ができないのか、それは女性が妊娠中であった場合に、父親が誰なのかを明確にするための「再婚禁止期間」という法律があるからだ。例えば、元パートナーとの間の子供を妊娠中に離婚した場合は、離婚後300日以内に生まれてしまうため、子供は元パートナーが戸籍上の父親となる。ただ、DNA鑑定で子供の親が簡単に判別できるようになっている現代、女性への再婚禁止期間は時代遅れだという声も多く、今後改定される可能性も高いだろう。
7.不倫相手との再婚を成功させるコツ
ここまで紹介した内容を見ると、不倫相手との再婚は難しいケースが多いことが分かる。しかし、再婚にあたってはいくつかのコツがある。恋人と夫婦の違いをしっかりと見極めたり、不倫の期間を短くしたりすることで、再婚がうまくいくこともあるのだ。ここからは、不倫相手との再婚を成功させる主なコツを3つ紹介する。
7-1.コツ1:恋人と夫婦の違いを知る
不倫相手との再婚を成功させる1つ目のコツとして「恋人と夫婦の違いを知ること」がある。不倫関係でいるときは、あくまでも恋人としての付き合いとなる。毎日生活を共にするわけではなく、都合をつけて短い時間で会うわけだから、恋人として気持ちが燃え上がることが多いだろう。しかし、再婚したら恋人ではなく、夫婦としての関係へと変わることになる。毎日生活を共にすることで、恋人という関係性においては見えない、相手の本性を見ることになるのだ。
結婚後には、朝は機嫌が悪い、食事にこだわりがある、プライベートをのぞかれるなど、思ってもみなかった相手の本性が分かるケースも多い。また、不倫関係にあったときに話したことがすべて事実であるとは限らず、自分が思っていた人とは大きく異なっていることもあるのだ。例えば、相手のDVが原因で離婚したと言っていたが、実は本人もモラルハラスメントの気質がある、といったケースだ。一緒に生活をするということは、恋人同士の関係ではなく、夫婦関係へと変わることを知っておく必要がある。
7-2.コツ2:不倫期間を短くする
不倫相手との再婚を成功させる2つ目のコツとして「不倫期間を短くすること」がある。不倫している期間は、長くなればなるほど、2人の関係はより複雑になっていくのが一般的だ。例えば、不倫を始めて半年後には結婚を意識していても、数年が経つうちに親の介護が必要になり、不倫相手より親との同居を選択しなくてはならないケースもある。また、不倫でただ時間だけが過ぎていくと、関係が進展しないことで不倫が破綻することも多い。不倫期間が長くなることで、お互いにどうしたいのかがわからなくなってしまうこともあるのだ。
ただ、不倫期間を短くして「不倫していたことがパートナーに知られないうちに離婚する」というのは効果的だ。パートナーに知られてから離婚をすると、慰謝料問題や子供の親権などを巡って激しく対立することも多く、結局不倫相手と再婚をする気力がなくなるケースも多い。また、パートナーに知られないうちに離婚をすれば、不倫によって離婚したことにはならない。そうなると、再婚をしても不倫の事実は知られず、周りから祝福されやすいだろう。配偶者に不倫が知られないようにするためにも、不倫期間を短くすることが効果的である。
7-3.コツ3:離婚から再婚までは時間を置く
不倫相手との再婚を成功させる最後のコツとして「離婚から再婚までは時間を置くこと」がある。離婚から日を空けずに再婚してしまうと、不倫の勢いで離婚・再婚したと、周囲からは思われてしまう。離婚後すぐの再婚は、どのような理由があるにせよ、周囲からはよく見られないのだ。すぐにでも再婚をして、すぐにでも子供が欲しい、といった場合でも、スピード再婚は周囲から疑問を持たれるケースが多い。
また、不倫関係が元配偶者や周囲に知られていなかったとしても、すぐに再婚してしまうと「不倫だったのでは?」という疑惑をもたれるだろう。離婚してから再婚までは、なるべく年単位で時間を置くのが良い。例えば、2年ほど期間を空けておけば、その間に自然に出会った男女として違和感を持たれることは少ないだろう。時間を置くことで周囲からの理解も得やすくなり、祝福される再婚を目指せるのだ。
8.再婚を考える前に離婚についても考えよう
再婚をするためには、まず既婚者が離婚をする必要がある。離婚は、基本的に夫婦双方が同意したうえで、条件などを話し合って決めるものだ。しかし、不倫が原因となる離婚の場合は、不倫をした当事者からの離婚請求は承認されにくい。一方的に「ほかに好きな人ができたから別れてほしい」と伝えても、残されたパートナーは驚くばかりで、特に愛情が相手に対して残っている場合は、簡単に離婚を容認することはできないだろう。いくら自分が離婚を願っても、相手が容認しない限り、離婚はできないこともあるのだ。特に、不倫をした側は調停などにおいては有責者となる。いくら自分が離婚したくても、自分からは離婚請求ができないので注意が必要だ。
その一方で、パートナーから離婚したいといわれた場合には、離婚に関する請求は認められやすくなるだろう。また、不倫をする以前から、夫婦関係が冷めきっており、別居などをしている場合は簡単に離婚できることも多い。ただ、自分の不倫が原因で離婚をする場合は、それなりの誠意を見せる必要がある。元パートナーに対し慰謝料の支払いが発生することは当然ともいえるし、子供がいる場合は養育費を払う必要もあるだろう。離婚に関しては、それまでの夫婦関係の状況によって、スムーズにできるか長期化するかの違いがある。
9.不倫が原因で離婚することには代償もある
不倫が原因で離婚することは、今後の生活にも大きな支障が出るケースも多い。離婚をして不倫相手と再婚をすることがハッピーエンドというわけではないのだ。元パートナーに対する慰謝料や養育費の問題もあり、離婚をしたことが原因で精神的に追い詰められる場合もあるだろう。ここからは、不倫における離婚の代償について詳しく見ていこう。
9-1.代償1:経済的な負担が増える
不倫が原因で離婚をした場合、今後の生活において経済的な負担が増えることは多い。まずは「慰謝料」の問題だ。不倫は法律上の不貞行為であり、不倫をした側は、配偶者を裏切った代償を支払う必要がある。慰謝料は不倫の状況などによっても違いがあるが、およそ50~300万円が相場とされている。仮に300万円の慰謝料を支払う必要があった場合、多くの場合は貯金額も減り、今後の生活に大きな影響を及ぼすだろう。また、慰謝料は当事者だけでなく、不倫相手にも請求されることがある。再婚をしてもお互いが慰謝料を支払うことになれば、金銭的にも精神的にもダメージがあるだろう。
そして、子供がいる場合は、今後も養育費を支払っていく必要がある。特にまだ子供が幼い場合は、子供が成人するまで長期間にわたり、毎月養育費を支払う必要があるのだ。こうした支払いにプラスして、自分たちの生活を支えていく必要がある。せっかく再婚ができたのに、毎月の給与から養育費や慰謝料が支払われることになると、大きなストレスを感じる人も少なくはない。不倫が原因で離婚をすると、経済的な負担という代償が生じるのである。
9-2.代償2:社会的地位の損失
不倫が原因で離婚することの代償として「社会的地位の損失」がある。不倫は個人における恋愛と捉えがちだが、実は社会的地位を損失するケースも非常に多いのだ。例えば、会社内の上司と部下が不倫関係に陥った場合、会社側としては社内の風紀を乱したとして、会社を解雇されたり、退社しなければならなかったりすることも珍しくはない。仮に働き続けられたとしても、それまでいた部署からの移動や降格、左遷になるケースも多いのだ。また、不倫で再婚をした事実が社内に広がれば、人からの噂話などに耐え切れず、自ら退職を選ぶことにもなるだろう。
そして、自営業の場合も、店などを構える立場の場合は特にやりづらくなる。再婚相手と店を経営しても、「あそこの店の夫婦は不倫関係にあったらしい」といった噂が広まることも多いのだ。こうなると、近所の人や取引先に悪い噂が起こり、社会的地位を落とすことにもなる。また、不倫における離婚は「元の配偶者を捨てた」というイメージも強い。その結果、友人や家族からの信頼も失い、夫婦で孤立感に苛まれることもあるのだ。
9-3.代償3:精神的に追い詰められる
不倫で離婚をした場合「精神的に追い詰められること」も多い。不倫による再婚は新たなパートナーを得ることができるが、実は失うものは非常に多いのだ。まず、離婚した当初は基本的に1人で生活することになるため、孤独となる。そして、不倫をした側が多くの場合失うのが「子供」である。それまで一緒に生活をして過ごしていたのに、自分の不倫行為により子供をパートナーに取られてしまうことは非常に多い。結果的にそのまま子供と会えなくなる人も多く、精神的に多大な影響を受けるのだ。
また、定期的に子供に会えたとしても、子供が不倫という事実を知り、冷たい目で見られたり信頼をなくしたりするケースも多い。大好きな子供から信頼されなくなることで、精神的につらくなることもあるだろう。こうしたことから罪悪感にさいなまれるケースも少なくない。そして、不倫による離婚は、元パートナーや、その家族から多大な恨みを買うこともある。暴言を吐かれたり、嫌がらせを受けたりするケースも多数あるため、精神的に追い詰められてしまうこともあるのだ。
10.不倫をやめるための方法
不倫で再婚をする人生もあるが、結局は再婚をしても、のちに夫婦関係が破たんしていることも多い。不倫相手と再婚をしても、やはり同じような不倫を繰り返してしまい、うまくいかないケースは多いのだ。ならば不倫自体をやめ、今一緒にいる家族を大切にしたほうが賢明なのではないか。ここからは、不倫をやめるための方法を4つ紹介する。
10-1.方法1:状況を冷静に見極める
まずは、不倫をしている今の状況を冷静に見極める必要がある。不倫をしていると、どうしても周りが見えなくなり、視界が狭くなってしまう。自分の子供や配偶者との関係から逃げ、とにかく不倫相手のことばかり考えてしまうこともあるだろう。客観的な視点が持てないため、自分が今どのような状況なのかを、冷静に明確に見極めることができなくなってしまうのだ。
「このまま不倫相手と一緒にいたい」「幸せな時間を増やしたい」といった考えはできても、「今の配偶者との関係はどうするのか」「子供の将来についてどうすべきか」といった考えは避けてしまう。そのため、今さえよければ良いといった考えになり、自分が幸せになるための方法についても判断を誤りやすいのだ。また、不倫は世間的には許されない恋愛であり、人目を忍んで関係を持つことから、不倫による辛さに耐えている自分に酔っているケースもある。本当にこのままの関係を続けて良いのか、まずは自分の状況を冷静に見極めることが大切だ。
10-2.方法2:リスクや代償について考える
不倫には、必ず「リスクや代償」があることを忘れてはならない。まず、不倫しているということだけでも、想定されるリスクや代償はとても大きい。夫や妻に知られたら離婚される可能性もあるし、慰謝料を請求される可能性も高い。慰謝料は状況によっては数百万円を支払う必要もあるため、今の自分にそれだけの支払い能力があるのか考えてほしい。また、不倫の事実が周囲に知られたらどうなるのか。会社からは解雇され、自分の親や友人からは絶縁されることもあるだろう。今あるものをすべて失ってまで、不倫相手と本当に一緒にいたいのかを考えてみる必要がある。
不倫は、それにより得られる幸福感やスリルも多少はあるだろう。しかし、想定されるリスクや代償と比較して、そこまでの価値がある不倫なのかを考える必要がある。そこまでのリスクや代償を冒さなくても、幸せになれる方法はほかにもあるかもしれない。例えば、夫や妻とうまくいっていなくても、新たな自分の趣味を見つけることで、生活において楽しみが増える可能性だってあるだろう。不倫を続けたからといって、必ずしも将来幸せになれるという保証はないのだ。
10-3.方法3:徐々に距離をとる
不倫をやめようと思ったら「徐々に相手との距離をとる」ことが大切だ。不倫関係は、日常における不満を解消するために、お互いが求めて合っていることも多い。そのため、急に連絡を断ったり別れ話をしたりすると、もう二度と会えないという焦りから、相手が豹変してストーカートラブルになるケースもあるのだ。そうならないよう、別れを決めたら徐々に連絡をとる回数を減らしていこう。そうすることで、気持ちが冷めてきていることを間接的にアピールすることができる。
不倫相手とは、会う回数を徐々に減らし、自然と距離をとっていくことで、別れによるお互いの精神的な負担も軽減することができる。時間をかけて会う回数を減らしていけば、相手側も「もともとしてはいけない恋愛だった」「やはり元の家族が忘れられないのだ」といった冷静な判断もできるだろう。ときに不倫の別れにおいては感情的になり「別れるなら奥さんに言ってやる」「別れるなら死んでやる」といった大きなトラブルにつながることも多い。このようなケースは、突然一方的に別れを告げた後に起こることが多いのだ。トラブルなくスムーズに別れるためにも、時間をかけてきれいに関係を終わらせるように進めていくのが大切である。
10-4.方法4:連絡も思いも一切断つ
不倫相手と別れることができたら「連絡も思いも一切断つ」ことが重要である。不倫関係においては、一度別れることができても、その後再び関係を持ってしまうことも少なくない。そのきっかけとして多いのが、「さみしくなってついまた連絡をとってしまった」というケースである。不倫における関係は、一度断っても、再び相手から連絡が来ると、また会いたくなる傾向が強い。こうなると、なかなか不倫関係をやめることはできず、関係はどんどん泥沼化するだろう。
自分の将来のためにも、不倫相手と別れたら、連絡は一切断つことが大切である。不倫相手に対する思いも一切断ち、後腐れのないようにするのだ。一緒に撮った写真の画像、思い出の品々なども、すべて処分するのが効果的である。また、不倫関係においてはメールのやり取りが行われていたことも多いだろう。メールのやり取り履歴を見てしまうと、相手のことを思い出すきっかけにもなってしまう。履歴はもちろん、相手のメールアドレスやライン情報など、相手につながる連絡先はすべて消去したほうが良い。電話番号もメールアドレスなどもすべて消去し、二度と連絡ができない状況にすることが、本当の別れにつながる。もちろん、別れた後は相手のSNSなどをチェックすることも控えておこう。
まとめ
不倫をしている間は、将来この人と再婚をしたいと簡単に考えることもあるだろう。しかし、不倫相手との再婚はさまざまな弊害があり、実際にはうまくいかないケースが多いのだ。不倫をしている最中は、理性的に考えることが難しくなってしまう。再婚を考える際には、まずは冷静に物事を考える機会を作り、今後についてしっかりと考えたうえで行動しよう。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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