浮気/不倫の調査浮気の証拠は携帯の中にあり!怪しまれずに中身をチェックする方法とは?
パートナーの浮気を疑っている場合や、慰謝料請求のために不倫の決定的証拠をつかみたい場合などにおいて、浮気の証拠集めに欠かすことができないのが携帯電話やスマホのチェックだ。実際のところ、これらのなかに浮気の証拠が保存されているケースが多いといえる。そこで、携帯電話やスマホから怪しまれずに浮気の証拠を集める方法や、浮気かどうか判断するポイントなどを紹介する。
1.携帯に浮気の証拠が残りやすいのはなぜ?
離婚裁判や慰謝料の請求などでは、携帯(携帯電話・スマホ)の通話履歴やLINE(ライン)のメッセージなどが提出されるケースが多い。法的な措置を検討するかは別として、パートナーの浮気が疑われる場合においては、まず調査しておきたいのが携帯なのだ。携帯には決定的な証拠となる情報が残っていることが多いといえる。つまり、携帯は浮気を見破るきっかけにもなりやすい。慰謝料の請求においては、不貞行為、つまり配偶者が他の異性と肉体関係を持つ行為を証明することなどが求められるため、携帯の情報は自分の立場を有利にするうえでも重要といえるだろう。しかし、なぜ携帯に浮気の証拠が残りやすいのだろうか。ここでは、その主な理由を紹介する。
1-1.基本的に本人だけが触るもの
証拠が残りやすい理由の1つ目は、携帯が基本的に本人だけが触るものであるからだ。おそらく、携帯を家族で共有している人はほとんどいないだろう。そのため、自宅の固定電話のように、別の人が出てしまう心配も少ないといえる。携帯は個人のものなので、親しい人の電話番号をパートナーに内緒で登録しておいて、ワンタッチで発信することも可能だ。少し用心深い人ならば、浮気相手の電話番号をあえて登録しないかもしれないが、それでも着信履歴から手軽に折り返し電話をかけるなど、方法はいろいろある。そして、このように便利に使えば使うほど、誰といつ連絡をとったか、証拠が残りやすくなるのだ。仮に決定的な証拠がつかめなかったとしても、頻繁に連絡を取っている連絡先を探偵事務所などに伝えれば、その後の調査がとてもスムーズになるだろう。
1-2.ロックを掛けられる
携帯ではパスワードなどでロックを掛けられる。また、一部のスマホには、指紋や顔認証で本人と認識されないとロックを外せないものもある。こうしたことから、基本的には、携帯は本人以外が中身を見られないものという認識を持っている人が多いのだ。特に、パスワードやパターン入力は他人でもロックを解除できるが、生体認証なら中身をのぞき見される恐れはまずない。こうした安心感から、多くの人は、携帯では連絡先の名前をごまかすような細かい手間は掛けなくなる。したがって、もしロックを解除することができれば、証拠がたくさん出てくるケースが多いのだ。
1-3.通話しなくても連絡を取り合える
同じ屋根の下に住んでいるなら、浮気相手に通話で連絡を取るタイミングは限られる。職場でも誰が聞いているかわからないので、おおっぴらに話をできない人が多いだろう。その点、携帯は通話以外にもいろいろな手段がある。電子メール、ショートメールなど文字によるコミュニケーションが手軽にできるし、スマホなら、LINEなどを使って音声通話以外のやり取りも可能だ。ネットサーフィンをしているふりなどをしながら、無言で浮気相手とのやり取りができてしまう。トイレに行けば、パートナーの目を気にせず連絡をしたりメッセージを交わしたりすることも簡単だ。
そして、こうした文字情報が証拠として残りやすいのだ。もちろん、浮気相手以外にも仕事関係や友人・知人との連絡もあるから、メッセージの数が多く、浮気相手を特定するのが難しい場合もあるだろう。しかし、メールやLINEの相手の数が多くても、内容を確認すれば、相手との関係性が垣間みえるものだ。仲が親密なほど、特別なメッセージを保存しておきたくなるものなので、証拠として残っている確率も高い。
1-4.いつでもどこでも連絡できる
携帯電話やスマホは基本的に持ち歩くものだ。周りに人がいない場所を選んで通話できるし、移動中も連絡することが可能だ。場所やタイミングを選べば職場でも連絡が取れるだろう。防水機能付きの携帯なら、入浴中でも使える。つまり、連絡を取り合える時間帯が、固定電話よりも格段に広く、周りに気付かれずに頻繁に連絡を取り合うことができるのだ。これは、パートナーの浮気を疑っている人にとっては、心苦しかったり、苛立ちを覚えたりするところではないだろうか。しかし、逆をいえば、いつでもどこでも連絡できるために、浮気の証拠が残りやすいともいえるのだ。また、頻繁に連絡を取っていれば、それ自体が浮気の疑いを裏付ける要素となる。
1-5.着信音を消すことができる
携帯電話やスマホは、着信音を消して、周りに着信を気付かれないように設定できる。これは電話がかかってきたことが明らかにわかる固定電話と違う点だ。それでも着信履歴は残るから、後からトイレや個室などにこもって連絡を取り合えば、周りに気付かれにくいといえる。特定の相手にだけ着信音の設定を変えておき、パートナーの前では通話に出ない、なども浮気をバレさせないための方法として使われている。もっと大胆な人ならば、メールやSNSを使用すれば、たとえパートナーがすぐ近くにいても連絡を取り合うことが可能だ。この場合も着信音が鳴らなくても、着信・送信やSNSの履歴は残るため、連絡には困らない。
こうした行為は、浮気をする側にとっては便利かもしれない。しかし、本人が自覚しないままやり取りの履歴が蓄積され、証拠を集めている状態ともいえる。何気ないやり取りでも、数が多くなれば、明らかに親密な関係が浮かび上がってくることもあるはずだ。
1-6.写真や動画を撮ることができる
刑事ドラマなどでは、写真や映像が決定的な証拠となって、犯人が自供したり逮捕ができたりするものだ。離婚裁判や慰謝料の請求などでは、必ずしもドラマのように証拠が採用されるわけではないが、それでも決定的な証拠になる可能性があることは確かだ。携帯にはカメラ機能が付いていて、撮った写真を保存できる。静止画だけでなく動画も撮影できるため、振る舞いや音声などの情報も加わって、さらに確実な証拠となる場合もあるだろう。こうした浮気の決定的な証拠も、浮かれた気持ちや思い出を残したい気持ちなどから携帯に残してしまいがちだ。また、相手が1人で写っている写真を保存しているケースも多くある。好きな人の写真を手元に置いておきたい心理は、いつの時代も変わらないものなのだろう。
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2.浮気の証拠集めで携帯チェックが外せない理由
この段落では、浮気の証拠集めで携帯チェックが外せない理由について解説する。
2-1.通話履歴から連絡の頻度がわかる
浮気の相手を架空の名前で登録しておいたり、アドレス帳に「非通知設定」という氏名で登録しておいたりすることで、着信時に浮気がバレないようにしている人は多くいる。このような注意深い対策を取られると、はっきりした証拠がつかめず、疑いだけが深まっていくことがあるかもしれない。そうした場合は、携帯電話やスマホで、通話履歴を調べてみるとよいだろう。携帯電話やスマホには通話時間や頻度が残っている。通話履歴を調べてみて、休日に仕事関係のはずの人と長々と話している記録が残っていたり、「非通知設定」の着信があまりに多かったりすれば、かなり怪しいといえるだろう。長電話や夜中の電話など、不自然な通話履歴も浮気が疑われる。
2-2.メールのやりとりを確認できる
メールは文面から相手との関係性がうかがえるので、通話記録よりも、浮気をしているかどうか判断がしやすい情報だ。携帯でメールのやり取りをしていれば履歴が残るので、通話履歴と同じように、連絡頻度が多い相手や深夜に連絡を取り合っている相手などをチェックしてみよう。スマホなら、携帯キャリアのアドレスだけでなく、PCメールなどを使って連絡を取り合っている場合もある。ただ、この場合も、たいていパソコンとスマホを同期しているので、ほとんどのメールの送受信履歴を確認できるはずだ。
携帯電話番号だけでやり取りできるショートメール(SMS)を利用している人もいる。送信が有料のショートメールを利用している人は少ないが、相手に気付いてもらいやすいという理由で使っている場合がある。一概にはいえないが、ショートメールを使っている人はシニア層に多く、複数のアプリを使い分けることを嫌うため、パートナーや家族とも同じ方法で連絡を取る傾向があるようだ。普段、ショートメールでやり取りをしている場合は、メールだけでなく、ショートメールもチェックしておこう。
2-3.SNSの会話から関係性を推測できる
LINEやFacebookなどのSNSを使って、浮気相手とのコミュニケーションを取る人もいる。LINEのチャットは、メールより実際の会話に近いやり取りになるので、関係が垣間見えやすいといえる。疑わしい相手との会話内容や頻度をチェックしよう。写真なども添付できるので、何か証拠になるものがないか注意してみていく。また、LINEトークは通話も無料で可能なので、浮気のためのツールとして使われやすい傾向がある。通話の内容までは記録されていないが、頻度や通話時間をよく調べてみると、手がかりになるはずだ。
Facebookは直接的には連絡の手段として使われることは少ないSNSといえる。しかし、Facebookには顔写真や本名が掲載されているため浮気相手の特定に役立つ。また、同じ大学の同級生や趣味のサークルの人など、パートナーとのつながりを見つけやすいのもFacebookの特徴だ。Facebookから得られた情報と通話やメール、LINEなどとのやり取りを照合させれば、より正確に相手との関係性が推測できる。
2-4.決定的な写真を保存している可能性が高い
携帯電話やスマホには、決定的な写真や映像が保存されている場合がある。というのも、携帯のカメラの性能が向上したことから、旅行などの際にデジタルカメラなどを持ち歩くことが少なくなり、携帯で写真や動画を撮影することが多くなったからだ。いろいろなシチュエーションで思いついたときに撮影できるため、証拠となる写真が残る可能性も高く、浮気の証拠集めにおいては外せない。
また、2人で過ごしているときに、本人ではなく相手が撮影することもある。スマホによって撮影のハードルは低くなったうえに、共有も簡単になった。さすがにFacebookなどに浮気を疑わせるような写真をアップする人は少ないだろうが、LINEなど個人的なやり取りが可能なツールを使って、写真を送るケースが多くなっている。そのため、相手が撮影した浮気の決定的な証拠写真が、パートナーのスマホから発見されることもあり得る。LINEのカメラ機能を使って浮気相手が撮った写真が、トークに送られてきているケースも考えられるので、写真の保存場所だけでなく、LINEトークもしっかりチェックしておこう。
3.スマホのロックを突破する方法は?
携帯のなかには浮気の証拠として役立つ情報がたくさん入っているが、結局のところ、それを閲覧できなければ意味がない。ここではスマホのロックを突破する方法について紹介する。
iPhoneの場合、「指紋認証」「顔認証」「Apple ID」「4桁もしくは6桁のパスコード」のいずれかによってロックがかけられている。指紋認証や顔認証の場合は生体認証なので、本人以外がロックを解除することはまず不可能だ。しかし、実は指紋認証は他人が最も簡単にロックを解除できるといわれている。というのも、寝ている隙に本人の指を借りれば簡単にロックを解除できるからだ。後ほど解説するように違法行為になるかもしれないことに注意は必要だが、パートナーの眠りが深い場合や、酔いつぶれているときなどの場合は、十分現実的な方法といえる。また、Apple IDやパスコードは、本人が設定しそうなものがあれば、試してみるのもよいだろう。誕生日など連想しやすい数字をパスコードに使っている人もやはり多いようだ。また、さりげなく入力しているときの様子を見てパスコードを知る方法もある。
Androidの場合は、「指紋認証」「パターンロック」「4桁以上のロックナンバー」のいずれかでロックされている。指紋認証、ロックナンバーのロック解除方法はiPhoneのところで紹介した内容と同じだ。パターンロックは指の動きでロックを解除する方法なので、スマホの画面に残された指紋の跡によって、推定できることもある。
どうしても浮気の証拠を押さえたい、といった気持ちが先走ってしまうのは、ある程度仕方がないといえる。しかし、他人がスマホのロックを解除する場合は、注意点が2点ある。1つはパートナーの携帯の中身を無断で転送したり、ネット経由で中身を確認したりすると、違法になる可能性があることだ。ただ、浮気の疑いがある夫や妻のスマホの場合、法的にとがめられずにロックを外すことができる場合もある。ケースバイケースなので、不明なときや悩んだときは、こうした事案に詳しい探偵事務所にまず相談してみてはどうだろうか。なお、法的な注意点は、後ほど詳しく紹介する。
もうひとつは、パスコードやロックナンバーは、入力を連続してミスすると使用できなくなり、最悪の場合はデータが消えてしまう場合があることだ。これは盗難時に重要なデータやプライバシーが漏れないようにスマホに標準的に搭載されている機能が働くからだ。このような状態になってしまえば、ロックを勝手に解除しようとしたことは、当然相手にわかってしまう。また、携帯のデータが消去されていた際、復元する方法もなくはない。しかし、たとえ家族であっても人の携帯のデータを見る行為は、民事上の不法行為に該当することを記しておく。
4.浮気を疑ったら携帯のどこをチェックすればいいの?
通話履歴やメール、SNS、写真や動画などが浮気の証拠になることが多いのは確かだが、漠然と内容をみているだけでは、本当に浮気をしているのかの判断はできない。この段落では、どのようなポイントに注意して内容をチェックすればよいのか紹介する。
4-1.通話時間の長さと時間帯
携帯での通話は、頻度だけでなく、通話時間の長さも重要なチェックポイントだ。同じ相手と頻繁に長時間話しているなら、親密な関係を疑うきっかけにはなる。メールやSNSなど通信手段も多様化しているので、長時間話す必要性を感じなくなってきている人も多いのではないだろうか。極端に長い時間通話していたら、話すこと自体が目的の親密な相手なのかもしれない。
もちろん、趣味の話などで友人と会話が盛り上がった結果、通話時間が長いということもあり得る。そのため、普段の行動パターンと比較して、通話時間や頻度を考えてみることが重要だ。たとえば電話嫌いのため、長時間携帯で人と話したがらないパートナーが、ある時期から頻繁に、誰かと何十分も通話するようになったなどの場合、浮気の可能性が高いといえる。
通話の時間帯も併せてチェックしよう。家族が寝静まった夜中や、家族がいない時間帯を選んで通話していたら、浮気の可能性が高いといえる。また、会社に勤めている場合、仕事帰りに会うために、退社時間ごろに電話をかけることも多いだろう。相手の立場を想像しながら、どの時間帯に浮気相手と連絡を取りたいと思うか、自分の目が届かない時間帯はいつか、などを考えてみると、怪しい通話履歴が浮かび上がってくるかもしれない。
また、ここに書いておきたいのが、携帯の2台使い。特にやっかいないのは、旦那(彼氏)が携帯を2台持っていることを妻(彼 女)は 知らないといったケース。その2台目の携帯を浮気相手との連絡に用いる慎重派もいるので注意が必要だ。
4-2.メールやLINEの中身
メールやLINEは文章の内容や絵文字の使い方などで、相手との関係がある程度想像できる。最もわかりやすいのはハートマークを付けるなどだろうが、言葉遣いやスタンプの選び方ひとつでも、いつもと違うことを感じ取れるものだ。内容だけでなく、普段とは違う印象があるLINEのトークなどがないか、チェックしてみよう。
LINEはトークだけでなく、タイムラインやアイコンをチェックすることも大切だ。もしかすると、浮気相手の写真が投稿されている可能性がある。写真によっては決定的な証拠になるので、ある程度手間はかかるが、チェックする価値は十分にあるだろう。通話と同じように、やり取りの頻度だけでなく時間帯も要チェックだ。
また、LINEのトークやメールが消去されていて見れない(見られない)場合も、かなり怪しいといえるだろう。
4-3.カメラロールの中身
携帯やスマホでは写真撮影が可能なので、浮気相手との写真、もしくは浮気相手だけの写真がカメラロールに記録されている可能性がある(カメラロールとはiPhoneにおいて写真画像を保存しておく領域のこと。Androidにおいても同じような領域がある)。
証拠として残りやすいのは、パートナー本人が撮影したものではなく、浮気相手が撮影してメールやLINEで送ってきたものだ。なぜなら、こうした写真はもらって嬉しいと感じることが多いため、消さずに保存しておきやすいからだ。思い出の写真を保存していないか、カメラロールの中身を調べてみよう。日付を絞り込むことも可能なので、怪しい期間を入念に調べることもできる。
異性が1人で写っている写真も浮気が疑わしい。通常、こうしたまぎらわしい写真は消去してしまうものだし、特に関心のない異性ならなおさらすぐに処分してしまうはずだ。そもそも、こうした写真が撮影されていること自体、どのような状況だったのか不可解な面がある。もし、見知らぬ異性、または以前から浮気相手ではないかと疑っていた異性などが写っている写真を大事に取っているとしたら、浮気の可能性が大といえる。
4-4.スマホでログインできるSNS
スマホからログインできるSNSはいろいろある。たとえば、すでに紹介したLINEのほかに、FacebookやTwitterなどだ。これらはパートナーのスマホを使える状態であれば、通常、パスワードを入力することなくメッセージなどのやり取りを閲覧できる。ただ、Facebookの場合、連絡手段として使われることはまれだ。そのため、連絡の中身以上に、パートナーがどのような関係の相手と交流を持っているかを調べるのがポイントだ。Facebookでは本名や顔写真、勤め先などの情報も確認できるため、今後の証拠集めに役立つだろう。
Twitterは、不特定多数に向けて自分のつぶやきや意見を発信するためのツール、と思っている人もいるかもしれない。しかし、Twitterの「ダイレクトメッセージ」機能を使えば、他人に読まれることなく、2人でメッセージをやり取りすることが可能だ。もちろん、パートナーのスマホを操作できる状態ならば、これらのやり取りも閲覧できるので、親密になっている証拠がないかなどをチェックしよう。
ただし、Twitterを普段から頻繁に利用している人の場合、メッセージの数が多すぎて、どの相手と親しくやり取りをしているか、よくわからないことがある。そのような場合は、分析ツールを利用してみてはどうだろうか。直近のリプライ(返信)の履歴をリスト表示させたり、よくやり取りする人物をピックアップしたりできる。代表的なツールとしては「twiRy」「whotwi」「Mentionmapp」などがあるので、利用してみよう。ただ、Twitterは匿名登録のうえに非公開アカウントも存在するため、浮気相手を厳密に特定できないことも多いといえる。
4-5.浮気チェック対策アプリの有無
浮気チェック対策アプリは、パートナーが浮気を疑ってスマホをチェックしても、浮気がバレないようにするアプリだ。たとえば、通話履歴をはじめ、検索履歴やクリップボードの履歴など、さまざまな履歴を一括で削除する機能がある。また、メールやSNSをロックする機能を持ったアプリもある。このアプリは暗証番号を入力しないとメールやSNSを開けなくするうえ、もし暗証番号を一定回数以上間違えたら、カメラでスマホを使っている人を撮影するのだ。そのほか、写真や動画を隠したり、連絡先を非表示にしたりするアプリなども存在する。
このようなアプリが入っているスマホからの中身を無理やり見ようとすると、こちらが浮気調査をしていることがバレてしまう。もしかすると、そのことがきっかけとなり証拠隠滅をされてしまうかもしれない。どうしても浮気の証拠をつかみたいなら、このような状況は探偵などに浮気調査を依頼する段階といえる。浮気チェック対策アプリを入れていること自体が浮気の証拠といえるが、防御策を講じている以上、プロの手を借りて他の方法で証拠を集めるほうが得策だ。
4-6.予測変換の不自然さ
携帯電話やスマホはよく使う言葉を予測変換するように作られている。普段、便利な機能として、予測変換機能を使っている人も多いのではないだろうか。この予測機能を利用すれば、パートナーが浮気相手に送ったメッセージを推測することが可能だ。たとえば「あ」と入力してみて「愛している」「会いたい」などが出てくれば要注意といえる。自分にはそのようなメッセージがこないにもかかわらず、こうした変換候補が出てくるということは、誰かに向けて頻繁に書いている可能性が高い。時間に余裕があれば、「あ」から順に入力して、浮気を匂わす言葉がないかチェックしてみよう。たとえば男性の携帯において、女性の名前が呼び捨てや「ちゃん」付けで出てきたら、浮気相手がわかる可能性もある。
また、予測変換がリセットされている場合も不自然といえる。もしかすると、スマホをのぞかれることを想定して、予測変換を頻繁にリセットしているかもしれないからだ。もちろん違う理由も考えられるが、他の調査状況と併せて考えると、浮気の可能性が濃厚と判断できる場合もある。
5.携帯の中身をチェックするときに注意することは?
この段落では、携帯の中身をチェックするときの注意点を紹介する。
5-1.方法によっては違法になることを注意する
携帯の中身を所有者の許可なく勝手に見ることは、違法になる場合がある。パートナーの携帯やスマホを盗み見るためには、ロックの解除が必要なケースがほとんどなので、同意を得なければ意図的にのぞき見をしたといわれても仕方がない。こうした行為は「不正アクセス禁止法」という法律が適用される。もともとは、ストーカー対策やプライバシー保護を目的に制定された法律だが、たとえ夫婦間でも、場合によっては不正アクセス禁止法の処罰の対象になってしまうのだ。もっとも実際には、不倫をしているパートナーが、スマホの中身を見られて不倫が発覚したことで被害届を出すことは考えにくいといえる。しかし万が一、訴えられると、刑事罰の対象になることを理解しておこう。
そのほか、パートナーに携帯の中身を見せるように強要したり、携帯を無理やり取り上げたりするのも要注意。プライバシー権の侵害をはじめ、強要罪や強盗罪に問われる可能性もある。
また、行動を監視する目的で、パートナーに無断でスマホにアプリをインストールすると「不正指令電磁的記録共用罪」という違法行為になる場合がある。たとえば、GPSで現在位置をチェックできる子ども見守り用アプリをインストールして、パートナーがどこにいるのか調べる(追跡する)などだ。盗難や紛失したスマホを見つけるためのアプリも同じ目的で使える。そのほか、浮気チェック対策アプリとは逆の「浮気チェックアプリ」と呼ばれるものも存在する。浮気チェックアプリはスマホの位置情報のほか、アドレス帳や通話記録などを遠隔操作で閲覧できるなどの機能を持っているアプリだ。
これらのアプリを勝手にインストールすると、罪に問われることがあるため、慎重に判断をして使おう。「不正指令電磁的記録共用罪」は浮気調査とは関係が薄い法律だったが、2011年に施行されて以降、逮捕されている人もいるので注意が必要だ。
5-2.浮気チェック対策アプリが作動する可能性
うかつにスマホに触ると、浮気チェック対策アプリが作動する可能性がある。浮気チェック対策アプリの種類によって作動する内容が異なるが、パスワードなどの入力間違いを何度かすると自動でデータを消すものや、カメラで写真を撮って浮気調査をしている人を記録するアプリなどがある。携帯チェックアプリが作動すると、パートナーにバレてしまうため、浮気調査を隠しておきたい場合は注意が必要だ。
浮気チェック対策アプリが動作している可能性が高いなら、microSDを抜き出して、なかのフォルダの画像データなどを調べてみたほうが簡単かもしれない。多くのスマホは、スマホでロックをかけているのとは関係なく、microSDに入っている一部のデータを閲覧・コピーすることができる。もちろん、こうした行為も違法になる可能性があるので十分な注意が必要だが、方法のひとつではある。
5-3.携帯の中身を見たことに気付かれるリスク
浮気チェック対策アプリが入っていなくても、携帯の中身を勝手に見たことにパートナーが気付く場合がある。たとえば、パートナーが寝ている間にスマホを見ようとしても、いつ起きるかわからない。中身をチェックしている間に起きて気付かれてしまったら、その後の関係がぎくしゃくするだろう。実際、パートナーの指(指紋)でロックを解除しようとしたら気付かれてケンカになった、などはよくある話だ。
気まずくなるばかりでなく、中身を盗み見たことで詰問されて立場が逆転してしまうこともあり得る。たとえば、相手がすでに離婚を検討しており、有利な条件で別れたいと考えているようなパートナーの場合、こうした立場を利用してくることも考えられる。うまくごまかしてバレずに済んだ場合でも、何となく違和感を持って用心深くなるかもしれない。携帯の中身だけではなく、ホテルの領収証やクレジットカードの使用履歴など、他の浮気の証拠をつかみづらくなるなどの影響が出てしまうリスクもあるのだ。
また、パートナーが浮気をしていなかった場合、気まずい思いだけが残ってしまうことになりかねない。やはり、携帯電話やスマホのロックを解除して、決定的な浮気の証拠を集めるというのは、普通の人には難しいところがある。関係が悪化するぐらいなら、探偵事務所などに任せて、内密に浮気調査をしたほうがよいケースも多いのだ。特に、弁護士や専門家、警察OBなどと協力している探偵事務所ならば、確実に合法的な方法を選べるし、パートナーとの間でいざこざが発生した場合にも相談に乗ってもらいやすい。安心して浮気の証拠を集められるだろう。
まとめ
携帯をチェックして見つけられるのはあくまでも状況証拠だ。離婚裁判や慰謝料の請求などにおいて証拠として使えるとは限らない。また、本人の同意なく携帯電話やスマホなどの中身を勝手に見ると、違法行為になってしまう可能性がある。ある程度疑惑が固まったら、専門家に浮気調査を依頼して、動かぬ証拠を集めたほうがよいといえる。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
HAL探偵社の浮気チェック
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