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浮気/不倫からの離婚浮気をされたら別れるべき?後悔しないために知っておきたいことを大公開!

浮気した男性と別れる女性

浮気をされてまず思い浮かぶのは、別れるという選択肢だろう。しかし、別れることだけが自分にとって本当にいい選択なのか適切に判断できる情報が必要だ。誤った判断で後悔しないためにも知るべきことは少なくない。この記事では、浮気をされた場合、今後の判断を決める際に参考となる情報や知っておきたい知識について紹介する。

1.浮気をしてしまう心理とは?

人はなぜ浮気をしてしまうのだろうか。実は浮気の行動にはいくつかパターン化した心理が潜んでいる。その中から代表的な4つを紹介しよう。

1-1.心理1:刺激を求めている

関係がマンネリ化すると「刺激が欲しい」という心理が働き、浮気をしてしまうことがある。落ち着いた間柄には刺激が少ないものだ。パートナーとの関係が安定してくると、デートの中身や体の行為がマンネリ化することは珍しくない。

付き合いの長いカップルや長年一緒に暮らしている夫婦は、その期間が長ければ長いほど、お互いのことをよく知ることになる。付き合い始めの頃は「この人のことをもっと知りたい」という感情がお互いを引きつけるポイントになっていただろう。しかし、相手のクセや好みなどを知れば知るほど、当初の新鮮な気持ちやときめきがだんだん薄れていく。

知っていることや同じことの繰り返しがマンネリ化を招き、やがて不満となって蓄積されてしまう。たとえ今の関係に不満がなくても、新たな展開に期待できないなら刺激を求めるようになるのだ。そもそも浮気には「バレてはいけない」というスリルを伴っているため、その行為自体が大きな刺激といえる。

魅力的な異性が目の前に現れれば、刺激を求めて浮気に走りやすくなるのは男女どちらかに限ったことではない。特に男性の場合は、相手への好意があるなしにかかわらず、本能的に多くの異性と関係を持とうとする傾向がみられる。

1-2.心理2:現実逃避したい

「現実から逃避したい」という思いも、浮気に至る心理としてよくみられるものだ。特に女性の場合は、感情に左右されることが大きく、パートナーからの愛情が薄らいだとき、その寂しさを埋めるために現実逃避として浮気をしてしまうケースがある。

好き嫌いといった恋愛感情のこじれだけでなく、価値観などでパートナーとの関係がうまくいっていない場合も、現実逃避の鉾先として浮気の行動が現れやすい。専業主婦などは、家事や育児に追われる生活の中で、自分が夫から認められていないと感じるようになれば、自身の存在価値を求めて浮気という現実逃避に向かうこともまれではない。

自分の考えがパートナーになかなか理解されないことが悩みとなり、精神的に疲れてしまうような場合も、この現実から逃げ出したいという衝動に駆られて浮気に走ることもある。逆に日常生活がはなはだしく単調な場合、非日常を味わえる浮気は、現実逃避の手段として選択肢に入りやすい。

いずれにせよパートナーと築いてきた関係が徐々に崩れてきたとき、困難な状況から目をそむけ、不安から逃れようとするタイミングで、しばしば浮気は起こりやすくなるのだ。

1-3.心理3:ストレスを解消したい

「ストレスを解消したい」という欲求が、浮気の動機になることも少なくない。たまったストレスを解消する方法は、運動や飲食などさまざまあるが、浮気をストレス解消法に取り入れる人もいるようだ。仕事や家事に伴うストレスは、解消できる方法が見当たらなければ、浮気がその役割を果たすことになるだろう。

一時的とはいえ効率よく快楽と癒しを得られるため、浮気はストレス発散には都合のいい手段なのだ。パートナーとのトラブルや喧嘩が原因のストレスも、浮気がはけ口に代わることもある。パートナーに浮気をされた場合、それが強いストレスとなって、仕返し目当てに浮気をするという悪循環さえ起こり得る。

信頼していたパートナーに浮気をされたときの精神的なショックがあまりに大きい場合、そのダメージを埋めるための浮気はリスクが高い。特に女性の場合、仕返し目当ての浮気は一時しのぎの関係がほとんどだが、裏切り行為によって傷つけられた自尊心の隙間に入り込む男性には本気になりがちだからだ。

強い圧力によって心や体に負担がかかっている状態では、浮気が不貞行為であるという貞操観念がもろくなりやすい。そのような人の弱さにまとい付くストレスを浮気で解消することは可能だが、浮気をすることで逆にストレスがたまってしまうケースもあるため注意が必要だ。

1-4.心理4:欲を満たしたい

ベットで抱き合う男女

浮気をしてしまう心理には「欲を満たしたい」ということも大きく作用する。配偶者やパートナーとの体の関係が満足いくものでなければ、浮気どころか別れの原因にもなり得るため、この点は非常に重要だ。

パートナーと体の関係があまり持てなかったり、行為そのものに満足できていなかったりする場合は浮気しやすくなるだろう。相手に欲求をぶつけられないことで不満がどんどん積もり、ほかのだれかにその欲求を満たす道を選んでしまうからだ。

特に男性の場合は、肉体的な欲を満たすためだけに浮気に及ぶことも珍しくない。気持ちはパートナーに残したままで、浮気相手の女性には単に欲求を満たしたいだけ、という心理が特徴的だ。妻が妊娠中のときや出産後の育児で忙しい時期などは体の関係が持ちにくく、夫の浮気の温床になりやすい。外で女性と2人きりになるなど、浮気できる状況が整えば手を出してしまう男性がいることも事実だ。遠距離恋愛とはまた違うが、妻が出産のための里帰りしているときなどに浮気をしてしまうのも、欲を満たしたいため、といってもいいだろう。

一方、女性の浮気にしても、最初は心を満たすための関係だったのが、体の関係を重ねるうちに離れられなくなるといったケースが十分あり得る。体の相性というのは、それほど浮気心に刺さるキーポイントといえるだろう。

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2.浮気のボーダーラインはどこ?

浮気とみなす線引きは人によってさまざまだが、一般的なカップルと夫婦の場合でもボーダーラインは異なる。では、どこからが浮気のボーダーラインになるのだろうか。

2-1.様々な浮気のボーダーライン

浮気というのは、恋人(彼氏、または彼女)や配偶者(夫、または妻)といった特定のパートナーがいるにもかかわらず、ほかの異性と深い間柄になったり、体の関係を持ったりすることが一般的な解釈だ。しかし、パートナーに浮気をされたと思っても、浮気をした本人に浮気の自覚がない場合もあり、浮気のボーダーラインは人によって考え方が異なる。

例えば、嘘をついて異性と2人きりで隠れて遊びに行くことは、浮気と疑われても仕方のない行動だ。電話やメールで異性と連絡を取り合うだけでも、それがパートナーにとって心理的な負担になるなら浮気と思われるだろう。既婚者の場合、異性の家に泊まる行為も、浮気ではないという客観的な理解は得られにくい。

異性と手をつないだりハグをしたりすれば、日本ではセクハラか浮気の行為として捉えられる。キスに至っては浮気の延長線上として異性に好意がある証だ。体の関係を持ってしまった場合は決定的で、既婚者なら浮気のボーダーラインを越えて、不倫の領域にあるといっても差し支えない。

自分が考えるボーダーラインとパートナーが考えるボーダーラインに多少の違いはあるにせよ、異性がからむ浮気は、常識的な観点で「一線を越えている」と判断されることがほとんどだ。

2-2.カップルの場合と夫婦の場合のボーダーラインの違い

浮気のボーダーラインは、基本的にカップルと夫婦でも異なってくる。カップルの浮気は、法律で規制されているわけではなく、ここからが浮気になるといった白黒をつける明確なボーダーラインはない。

しかし、夫婦の場合は配偶者ではない異性と体の関係を持った時点で浮気とみなされる。夫婦という法律上の婚姻関係にあるため、浮気のボーダーラインが法律で定められているのだ。具体的には浮気ではなく、不貞行為と呼ばれるもので、違法な行為として離婚や慰謝料の請求が可能となる。

この不貞行為を一般的には、不倫と称するが、不倫は継続的な関係を指し、浮気は一時的な関係を指す場合が多い。カップルのパートナーがボーダーラインを越えても「軽い浮気のつもりだった」という言い逃れができるかもしれないが、配偶者が「軽い不倫のつもりだった」という言い逃れはできない。

不倫の「倫」は、倫理の「倫」であり、「人の道にそむく」という意味にあたる。夫婦のボーダーラインを越えることは、罪を犯すことと同じで、道徳的に許されない行為なのだ。つまり、夫婦のどちらかが異性と体の関係を持った場合、個人的に考えるボーダーラインだけでなく、法律上のボーダーラインも意識しなければならない。

ただし、同棲中のカップルでも婚約指輪を購入しているなど、婚約者どうしの関係であれば、浮気をされた場合、婚約破棄による慰謝料請求が可能になることもある。結婚していないからといって、必ずしも浮気による影響が小さくて済むわけでないことを知っておくのがいいかもしれない。

3.浮気が発覚した場合の対処手順

浮気をされたときは冷静な判断や対応ができないこともある。実際に浮気をされたらどのような行動を取ればよいのだろうか。適切な判断につなげるために、浮気が発覚した場合の対処手順について解説する。

3-1.手順1:自分がどうしたいのかを決める

パートナーの浮気について考える女性

浮気が発覚した場合、まず自分がこれからどうしたいのかを真剣に考えることが重要だ。パートナーに対して確認すべきことはもちろん、自分の考えや意見を整理し、一つひとつやるべきことを決めていく。これは、自分の正直な気持ちを自分自身で確認する意味でも必要な時間といえる。

ただし、浮気の発覚直後はショックのせいで冷静さが保たれていないこともあるため、少し時間をおいて気持ちを落ち着かせることが大切だ。そのうえで、自分はまだパートナーに対して愛情が残っているのか、あるいはもう冷めてしまっているのかといったことも考えてみよう。

決して感情だけで動かず、事の状況を落ち着いて見極め、自分がどうしたいかを判断していくことが賢明だ。感情的なまま思考をめぐらせると、相手を罵倒したり非難したりすることしか頭に浮かんでこない。話し合いの前には、パートナーとの関係性をあらためて見直すなど、気持ちに余裕を持たせることが大事だ。

配偶者の浮気が不倫の場合なら、法律上、今後の決定権は不倫した側にはなく、不倫された被害者側にある。つまり主導権はこちら側にあるため、結論を急がずにじっくり思いをめぐらせ、自分の答えをハッキリさせてから話し合いに臨もう。

3-2.手順2:相手と冷静に話し合う

浮気をしたパートナーとは冷静に話し合える場を設けることが大切だ。衝動的になって口走ってしまうと、不毛な言い争いを招きかねず、関係修復という選択肢も難しくなる。気持ちがたかぶった状態だと、冷静な対話ができないまま逆に相手の意見に流されてしまう可能性もある。そのため、話し合いの場は自分の考えをある程度整理したうえで、気持ちを落ち着かせ、時間をおいて設けることが得策だ。

話し合いにおいては、浮気の内容をパートナーからしっかり説明してもらい、正確に把握する必要がある。辛いことだが、浮気相手がどのような人物で、浮気を始めた時期や浮気の回数などを聞き取ることでパートナーの本音に近づくことができる。重要なのは浮気をしたパートナーの本心だ。

浮気相手のことを本気で思っているのなら、別れという選択肢も用意しなければならない。パートナーが浮気相手に対して本気か遊びかを判断するためにも、浮気の経緯を知っておくべきだろう。そのうえで現在、その浮気相手のことを本命と思っているのか、あくまで遊びだったのかを確認すべき。さらに、どのような原因で浮気に至ったのか、浮気の理由を説明してもらうことも重要だ。原因しだいでは自分たちの今後の関係を左右することにもなるだろう。

今後関係が修復したとしても、浮気を繰り返させないようにするためには、浮気が許されない行為であることをパートナーに理解させ、自分がしたことを後悔させる必要がある。そのためにも、自分が浮気をされて深く傷つき、どれだけ悲しい思いをしたかもしっかり伝えておかなければいけない。

3-3.手順3:今後について決める

話し合いの場では、冷静な心境のもとで整理した自分の意見を述べ、今後の方向性についての答えを導き出していく必要がある。自分が今後どうしたいのかを伝えると同時に、パートナーもこの先どうしたいと思っているのかを聞き出さなければいけない。

浮気相手とは別れて自分との関係を修復したいのか、あるいは自分と別れたいのか、パートナーの真意は今後の方向性にかかわってくる。しかし、事態が不倫ではなく浮気であったとしても、加害者という立場から、浮気をした当事者が今後の行く末を決定することはほぼありえない。そのため被害者側が急いで判断する必要はなく、じっくり考えたうえで最善の答えを出すといいだろう。

まずは、パートナーが心から反省し、もう一度自分とやり直したいと望んでいるのなら和解を選ぶ方向もある。逆に反省の態度もなく、「浮気ぐらいで」という安易な気持ちが垣間見えるなら歩み寄る余地はない。

付き合いの長いカップルや寝食をともにしてきた夫婦なら、情が移っていることで気持ちが揺らぎ、別れの選択は難しいかもしれない。しかし、浮気という裏切り行為を受け入れてまでこの先も一緒にいられる相手なのか、互いに信頼しあえる関係を保っていけるのか、今後について自分の心と真剣に向き合うことが大切だ。

4.浮気が発覚した場合の選択肢

信頼していたパートナーに浮気をされたら、別れるべきかどうか迷うこともあるだろう。しかし選ぶ道はそれだけではない。ここでは浮気が発覚した場合の選択肢を大きく3つ紹介する。

4-1.選択肢1:別れる

浮気が発覚した時点で別れることを選ぶ人は少なくない。あるアンケートでは「彼氏に浮気されたら別れますか」という質問に対し、6割以上の女性が「別れる」と答えている。つまり、浮気を「許せない」と考えている女性の割合は高いということ。浮気という行為に対してやり直しはできないと考えたり、浮気をする相手とはこの先一緒にいられないと思ったりすることは、もっともなことだろう。別れることを後悔しないと考えるなら、すっぱり別れる道を選んでも差し支えない。実際、浮気を知ったとたん、パートナーにお別れLINE(ライン)メッセージを送信し、即ブロックする女性もいる。

自分を裏切った相手とこれからも不信感を抱きながら過ごしていくくらいなら、別れることで疑念や不安の日々から解放されるほうが、有意義な人生を送れるだろう。話し合いの場で、相手が浮気したことを言い逃れしたり開き直ったりしている場合は、別れたほうが賢明だ。

反省もせず開き直っている人物は、また同じような浮気を繰り返す可能性が高い。関係修復に前向きではない心境や態度が表れているなら、今後も一緒にいるメリットは見出せないだろう。

ただし、そんな相手でも報復を考えるのは避けたほうがいい。自分がパートナーとして選んだ人物は、所詮自分とは理解しあうことができない相手だったということだ。いずれ別れなければならなかった相手と思えば、そんな人物を選んでしまった自分を責める必要もないだろう。仕返しや復讐などで無駄な時間を使うほど人生は長くない。新たな出会いを求めてもっと素敵な日々を送ることに専念しよう。

また、別れた後、(元)パートナーが復縁を求めてくることもあるかもしれない。そんなときは、仮に復縁するにしても、浮気されたことを思い返したうえで落ち着いて結論を出すべきだろう

4-2.選択肢2:許す

浮気したパートナーを許す女性

パートナーが深い反省とともに浮気をしたことを明らかに後悔している場合は、許すという選択肢もあるだろう。浮気されたことを知るまで、自分のほうがパートナーに夢中だった、という場合もあるかもしれない。パートナーに対する思いが捨てきれず、やり直せる可能性もあるのなら、あえて別れる必要はない。お互いに関係を築き直すチャンスと捉え、自分が相手のことを許すことでそのチャンスを生かすことができる。

傷つけた心と傷つけられた心が和解し、もう一度結びつくことでさらに絆が深まるかもしれない。元通りの関係を取り戻すまでに相当な時間がかかるだろうが、浮気という苦難を乗り越えることで、今まで以上に強固で深い関係に発展する可能性もある。

なによりもパートナーに対して恋心や愛情が残っている場合、その相手を失わずに済むことは大きい。ただし、許す側にもそれなりの覚悟が必要だ。たとえ許すとなっても、浮気をされた事実には変わりなく、相手のわずかな行動でも疑いや不信感を抱きかねない。

そうなると、逆に元通りの関係を取り戻せない可能性も出てくる。許すのは今回だけで、次はないということをパートナーにしっかり伝えておくことは重要だ。

4-3.選択肢3:許さないけれど一緒にいる

「別れるか」「許すか」のどちらかに思えるが、実はそこまで単純ではない。 浮気をした行為は許せるものではないが、別れずに一緒にいることを選択するケースがある。このケースはさらに3つのパターンに分かれる。1つ目はお互いに浮気の事実を共有したうえで一緒にいるパターン、2つ目は浮気をされた側が気づかないフリをするパターン、3つ目は相手の浮気を放置するパターンだ。

3パターンとも、相手にまだ好意がある場合は一緒にいられること自体がメリットになり、1つ目においては相手よりも優位な立場で関係が続けられる。一方、2つ目と3つ目はデメリットのほうが大きい。表面的には穏やかな関係性が維持できたとしても、気づかないフリや放置をしている以上、真の平穏は得られようがない。

パートナーが浮気をするのは仕方がないことだと半ばあきらめた状態で、このまま波風を立てずに過ごせるならそれでいい、といった心境だろう。しかし、その甘い考えはやがて大きな問題を生む可能性をはらんでいる。

浮気の原因がわからないまま気づかないフリや放置をしていると、原因に対する改善が進まないため、同じことを何度も繰り返すようになってしまう。2人の関係性は徐々に悪化していき、最悪の場合、パートナーから別れを切り出されてしまうことになりかねない。つまり、根本的な解決になっていないことが一番の問題点なのだ。

5.浮気が発覚したら別れるべきとされる理由

浮気をされてまず別れることを思い浮かぶのは、そこに別れるべき理由があるからだ。ではどのような理由なのか、主な3つを取り上げてみよう。

5-1.理由1:浮気は繰り返されやすいため

浮気は1度してしまうと、味をしめてまた手を出したくなる。2度あることは3度あり、その繰り返しによっていつまでもやめられないのが浮気のサイクルだ。浮気をした人は、浮気を許された実績が1度あると「また浮気を許してもらえる」という安易な考えに陥りやすい。

特に男性の場合、異性に興味を持ちやすいのは本能的なこととされているため、どれほど苦い経験をしても、浮気をやめられないというタイプは少なくない。多くの女性と関係を持とうとするのは、生物学的欲求があるためだと都合よく解釈し、どんどん深みにはまっていく。

しかし、人間は理性で本能をコントロールできる動物だ。自分勝手な理屈で大切なパートナーを傷つけていいわけがない。浮気をしている罪悪感よりも快楽を優先するような人物と、この先も一緒にいられるものだろうか。

だからこそ1度でも浮気が発覚したときはすっぱりと別れるべきなのだ。そのまま関係を続けてもまた浮気をされて、辛い思いをするのも浮気をされた側だけという展開が容易に想像できる。パートナーを思いやる気持ちより自分の欲求を満たす行為がまさっている相手なら、別れるべき理由として異論はないだろう。

5-2.理由2:今後一緒にいても不安になることが多いため

そもそも浮気というのは、大切な人の信頼を裏切ったり心を傷つけたりする「罪」だ。その罪の被害にあったパートナーには、被害者心理というものが常に働く。それは普段の生活のあらゆる場面で蒸し返され、トラウマのように消せない苦痛となって穏やかな日常をむしばんでいく。

浮気をした相手と今後一緒にいても、「また浮気をされてしまうのでは」という不安は常にまとわりつくことになるだろう。パートナーを疑う自分に自信を持てなくなると同時に、恋愛の楽しさを味わう余裕すら薄らいでしまう。

そのような日常生活の中で相手に感じる疑念が次から次へと浮かび上がって、情緒不安定に陥ることも珍しくない。生活をともにする夫婦なら、信頼できない相手と一緒にいることは、想像以上のストレスになるだろう。

浮気をされたときの傷は、そのあとも引きずっていく傷につながる。別れることを許してしまう代償は、許したそのときだけで終わらないのだ。浮気が発覚して相手を許すかどうか判断に迷うとき、不安を乗り越える覚悟が持てない場合は、それが別れる理由になるだろう。

5-3.理由3:浮気をする人とは一緒にいる価値がないため

男女の別れのイメージ

人を好きになるきっかけは、相手の外見や人柄、価値観などさまざまだが、人としての在り方に引かれることは意外に少ない。恋に落ちる瞬間は理屈ではなく、好きという感情が先立ってしまうものだ。

相手の習性や資質といった人間性は、一緒に付き合っていく中でだんだんとわかっていくことが多い。そのようなとき、浮気という背徳行為に走った相手とどのように向き合うべきなのだろうか。ただ好きという感情だけで付き合ってきて、相手のことを本当はきちんと理解していなかったのだろうかと、いろいろ悩むかもしれない。

しかし、信頼を裏切る最低な行為をした相手と、この先一緒にいても時間の無駄といえる。大切なパートナーを傷つける行為に及んだ相手には、今後も大切にしてもらえる確信が持てないだろう。

そのような相手と関係を続けても、将来幸せになれる可能性は低い。人の心を傷つけた人間は、浮気以外でも人の心を傷つけるリスクがあるため、人間性という視点からも一緒にいる価値はないといえる。これは、別れる理由としては十分納得できるものであり、そのような人物と付き合っていたことを後悔せず、新たな一歩を踏み出そう。

6.浮気を許してもいいとされるケースとは?

だれにでも失敗や過ちはあるものだ。今回の浮気が本当に出来心の行為で、常習性がなく、浮気相手に本気になっているわけでもないとすれば、許すことで和解の道を選ぶことも考えられる。その際、浮気をした本人がこちら側に対してどのような態度を向けているかが問われるところだ。

浮気を許してもいいとされるケースについて、いくつか例を挙げてみよう。まず、本人が浮気をしたことを深く反省し、謝罪を十分に行っている場合だ。反省に偽りがなく、謝罪もうわべだけでなく本心から自分の非を認めて謝っているならよしとしよう。

次に、浮気が発覚したあとこちら側への態度を改めて、きちんと誠意を見せている場合だ。浮気が見つかっても言い逃れや開き直った態度を取らず、まじめに誠意ある姿勢を示しているなら許せる足掛かりになる。

さらに、大切な人を傷つけてしまったという自責の念があり、2度と浮気をしないという意気込みが感じられる場合。また、心を入れ替えて、大切な人を失わないように2人の関係修復に努力しようと思っている場合も、寛大な決断を下してもよい。もちろん許すためには、こちら側も浮気されたパートナーに対してまだ好意や愛情を持っていることが必要だ。

7.浮気を許すためのポイント

浮気によって心に大きな傷を負わされた人は、浮気をした相手を許せるものなのだろうか。許せるとすればどのような考え方や行動をとるべきなのか、浮気を許すためのポイントを3つ紹介する。

7-1.ポイント1:自分の気持ちを整理する

パートナーの浮気を許すためには、まず浮気という行為そのものを一旦受けとめて、自分の気持ちをよくよく整理する必要がある。冷静になるための時間を設けて、落ち着いた状況の中で自分の感情や思いにつつがなく向き合うことが大切だ。

今回の浮気をひとつの試練と捉え、パートナーとともに乗り越えることで、より深みのある関係を築くことができると考えてみるのもいいだろう。浮気をしたパートナーが男性なら、「男は本能的に浮気をするものだ」と割り切ってしまうのもひとつの考え方だ。

多かれ少なかれ男性には浮気心があり、浮気相手に対する本能と本気は違うものだ、という答えも導き出せる。また、浮気ができるほどパートナーが魅力的な異性だと解釈することも、許すための糸口につながる。自分はそのような魅力的なパートナーと長く関係を持ってきたのだ、という優越感も得られるだろう。

いずれにせよ、プラス思考で前向きな気持ちになることが浮気を許すためのポイントだ。自分1人で気持ちの整理をしていても考えがまとまらない場合は、信頼できる第三者に心のうっぷんを吐き出したり、何かに書き出したりすることで、前に進みやすくなるだろう。

7-2.ポイント2:自分も変わる努力をする

浮気というのは、カップルや夫婦といった「2人の関係性」があるからこそ生じるトラブルだ。自分1人で生きている分には、当然ながら浮気というものは存在しない。それならば、自分にも浮気の発端となる要因があるのではないか、という捉え方もできる。

もちろん浮気をしたこと自体は全面的に相手の責任だが、それを起こしてしまった動機などで、自分にまったく非がないとは限らない。じっくりと考えをめぐらせた結果、少しでも思い当たる節があれば、それを改善することで2度目の悲劇は防げるはずだ。

自分にわずかでも非があったことを認めれば、パートナーの浮気も許しやすくなる。非を改めるためには、まず自分が変わらなければいけない。相手を変えることは容易ではないが、自分が変わることは努力しだいで可能だ。

浮気というトラブルを教訓として捉えれば、努力というよりむしろチャンスという前向きな発想ができる。自分が変われば、相手の変化にも期待でき、浮気以前よりもさらに良好な関係を築きやすくなるだろう。

7-3.ポイント3:別れることで失うものを考える

大切にしているものは、たいてい失ったあとにその大切さに気づくものだ。浮気が原因で失ったパートナーは、果たして自分にとってかけがえのない存在だったかもしれない。だが、失うものはパートナーの存在だけで済まないこともある。

長年連れ添ってきた夫婦なら、これまで2人で築き上げてきた生活そのものが破綻することもあり得る。仲の良かったカップルなら、2人で過ごした時間や思い出の日々、記念に残っているものなどすべてが水の泡となってしまう。

浮気を許さなかったたことで、この先どのような未来が待っているのかを想像してみよう。パートナーと別れることで失うものは、物質的なものだけでなく精神的なことも含まれる。別離に伴う悲しみや孤独感は、1人になってこそ身に染みる辛さだろう。

相手の裏切り行為を許すことももちろん辛い選択だが、別れることの辛さと比べればその答えは想像に難くない。許さないことで失うものがあるなら、許すことで得られるものもあるはずだ。どちらが自分にとって望ましい未来なのか、じっくり考えてみてはどうだろうか。

まとめ

浮気をされて今後について決めるとき、どのような選択がいいのか判断に迷うことがあるかもしれない。しかし、何よりも大切なのは自分の気持ちを尊重することだ。まず自分がどうしたいのかを冷静に考え、事の状況や相手の意見に流されず、自分が納得できる答えを選ぶことが賢明といえる。別れるにしても、別れずに許すにしても、後悔しない決断なら前向きに浮気を乗り越えられるはずだ。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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