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浮気/不倫の疑い不倫は専門家に相談すべき?メリットや相談できる内容を紹介

専門家にパートナーの不倫について相談する女性

パートナーの不倫に気付くと一人で悩んでしまいがちだが、誰かに相談することで状況が改善する場合もある。ただし、ひと口に相談といっても素行調査や関係修復、慰謝料請求などさまざまな種類があり、内容によって相談すべき相手も異なるため注意が必要だ。今回は、パートナーの不倫に悩む人のために、専門家へ相談できる内容や依頼までの流れ、相談することのメリット・デメリットなどを幅広く紹介する。

1.パートナーの不倫で専門家に相談できる内容とは?

パートナーが不倫したとき、自分がどう対処したいかによって相談する内容も変わる。さまざまな種類がある相談内容のうち、まずは専門家に依頼できるものを紹介していこう。

1-1.離婚協議をしたい

信頼していたパートナーの不倫は、心を大きく傷つけられる行為だ。これまで通りやっていける自信がなくなり、離婚を考える人も多いだろう。しかし、こちらが離婚したいと告げても、パートナーが素直に応じてくれるとは限らない。『謝るから』『子どもと離れたくない』など、何かと理由をつけて離婚を拒否されるケースも少なくないのだ。また、パートナーが離婚に応じたとしても、慰謝料や養育費などの問題でもめることも多い。このような場合は、遠慮せず弁護士などの専門家へ相談しよう。

不倫による離婚協議や慰謝料請求などは、お互いの言い分や思惑がからむため当事者間で解決するのは難しいからだ。話し合いを重ねるうちに時間ばかりが経ち、いつの間にかうやむやに終わってしまう可能性もある。この点、弁護士や司法書士、行政書士などの専門家に相談していれば、法的な観点もふまえながら専門的かつ客観的な交渉をしてもらえる。専門家が入ることでお互いに感情的にならずやりとりができるため、話し合いが効率よく進む可能性も高いだろう。

1-2.関係修復をしたい

パートナーの不倫に気付いたとしても、すぐに離婚を決断する人ばかりではない。中には2人で問題を解決したうえで関係を修復し、これまで通りやっていきたいと思う人もいるだろう。不倫相手との過去を清算したり、お互いを安心させるために行動に透明性を出したり、守るべきルールを作ったりするなど、2人にふさわしい対策をすることで修復の可能性は高まる。2人だけで関係修復に向けた話し合いをするのが難しい場合は、専門家へ相談しながら対策を考えるとよいだろう。お互いが過去にとらわれすぎていたり、自分の言い分や都合ばかりを優先させたりすると関係修復は困難になる。冷静に関係修復を目指すためにも、客観的なアドバイスができる専門家の存在は必要だ。

ただ、不倫が発覚したときの状況によっては、関係修復がスムーズに行えないこともあるだろう。たとえば、家庭内別居状態で関係修復しようにも会えなかったり、会うとついケンカばかりしてしまったりする状況だと、関係修復どころか話し合いすら難しい。このように、どうしても話し合いが難しい場合は、専門家の仲裁のもとで家庭裁判所に『夫婦関係調整調停』を申し立てるという方法もある。別名『円満調停』とも呼ばれるもので、離婚を回避するために関係修復を求めて行われる離婚調停のひとつだ。2人から事情を聴き、関係修復を目指した問題の解決案などを提示してもらえる。離婚か関係修復か迷っている場合でも利用できるので、まずは専門家に相談してみるとよいだろう。

1-3.不倫の調査をしたい

実際にパートナーが不倫しているのかどうか確証はないものの、かなり疑わしいという場合は調査が必要になる。しかし、経験や設備が不十分な素人には、精度の高い調査は難しいだろう。これではいつまで経っても不倫しているかどうかがわからず、モヤモヤした気持ちが続いてしまう。そんなときは、探偵や興信所などの専門家に相談したり、調査を依頼したりしよう。これらの専門家は不倫調査の依頼を数多く受けており、尾行や証拠集めのノウハウや経験も豊富だ。中には不倫調査に特化したエキスパートが在籍するところもあり、自分で調査するよりもはるかに効率がよい。

不倫調査の経験が豊富な事務所の場合、人手を確保しやすく調査スキルも高いため、効果的な証拠を入手できる可能性が高い。事務所によっては完成度の高い報告書の作成も依頼でき、仮に裁判に発展した場合でも効果的な証拠資料として期待できるのだ。そもそも不倫しているかどうかを知りたい、裁判を有利に進めたいという人は、専門家に調査を依頼するとよいだろう。

1-4.不倫で慰謝料請求をしたい

法的知識を備えた専門家のイメージ

パートナーが間違いなく不倫しているとわかった場合、不倫の内容によっては慰謝料を請求することができる。慰謝料は、不倫をしたパートナーか不倫相手、もしくはその両方に請求する3パターンに分かれるのだが、個人として慰謝料請求をしても無視されてしまうケースも多い。そこでおすすめなのが、慰謝料請求する際に弁護士などの専門家に相談するという方法だ。単なる第三者ではなく、法的知識や経験を備えた専門家を間に挟むことで、相手に『こちらは本気だぞ』というプレッシャーをかけることができる。

さらに、専門家に相談すれば法的な立場から事実を客観的に判断してもらえるため、正しい金額の慰謝料を適切な方法で請求することも可能だ。自分が慰謝料請求するよりもスムーズに交渉が進む可能性が高いので、時間と労力の節約にもなる。ただし、慰謝料請求をするには、基本的に自分とパートナーが婚姻関係にあるということが条件だ。そもそも慰謝料は、貞操義務のある法律上の夫婦に対し、不倫によってその関係が破綻したことへの償いとして支払われるものである。内縁関係の2人であれば慰謝料請求が認められるケースも多いが、恋人同士の場合は専門家に相談しても慰謝料請求できない可能性が高いので注意が必要だ。

2.不倫を弁護士に相談するとどうなる?メリットとデメリット

専門家に相談できる不倫の内容がわかったところで、次はどの専門家に相談するかを考えなければならない。自分の都合や不倫の内容に合ったベストな専門家に相談するためにも、それぞれの特徴を知っておくことが大切だ。まずは、トラブル解決のプロというイメージが強い『弁護士』について、不倫を相談するメリット・デメリットと相談できる内容、依頼する際のポイントなどを説明しよう。

2-1.メリット

弁護士は、法律の観点や過去の判例などを参考に、状況の有利・不利を的確に判断するプロだ。不倫を相談した場合も、感情に流されることなく状況を冷静に見極め、『これからやるべきこと』『やってはならないこと』を具体的に教えてくれる。裁判になった場合に有利になるよう、集めるべき証拠について明確に教えてくれたり、依頼すれば代理人として交渉から解決まですべてを任せたりすることも可能だ。慰謝料請求する際も、専門家であるというプレッシャーを相手に与えつつ、金額の相場をふまえたうえで効果的な交渉ができる。

もし、自分だけで不倫問題を解決しようとすると、うっかりパートナーを問いつめて証拠を隠されたり感情的に離婚届けに判を押したりして、不本意な結末になってしまう恐れもある。慰謝料を支払ってもらえず、泣き寝入りするしかない場合もあるだろう。このような事態を避け、できるだけ自分が望む方向で解決させるためにも、弁護士の存在は大きなメリットになるのだ。

2-2.デメリット

不倫問題を取り扱う弁護士は数多く存在するが、彼らが対応できるのはあくまでも法的なアドバイスに限られる。離婚カウンセラーや夫婦問題のエキスパートというわけではないため、パートナーとの関係改善や単に『話を聞いてほしい』という相談には適していない。たとえば、裁判で有利になるための方法や慰謝料の金額・請求方法など、過去の判例や法律の観点から具体的なアドバイスが欲しいとき以外は、相談しても解決しない可能性が高いのだ。

また、弁護士は相談費用や依頼費用が高額になる可能性もある。費用は弁護士事務所ごとに異なるが、相談料や着手金、成功報酬金や日当・実費などで数十万円かかることも珍しくない。しかも、依頼できるのはあくまでも交渉の代理や各種手続きなどで、不倫しているかどうかの調査や証拠集めなどは対応してもらえないケースがほとんどだ。これらの点も、弁護士に不倫を相談するデメリットといえるだろう。また、弁護士に慰謝料請求や離婚交渉などを正式に依頼すると、すぐに手続きを始めて事務的に処理が進むこともあり、後戻りできなくなる可能性もある。

『やっぱりパートナーとやり直したい』と思っても、取り返しがつかなくなる恐れもあるのだ。このため、弁護士に依頼するときは慎重に考え、自分の意思をハッキリと固めてから行動しなければならない。

2-3.弁護士の選び方

男性弁護士と女性弁護士

ひと口に弁護士といっても、遺産相続に詳しい弁護士もいれば企業間トラブルに詳しい弁護士もいるなど、得意とする分野はそれぞれで異なる。不倫問題を相談したいのに、企業間トラブルに詳しい弁護士を選んでもうまくいく可能性は低いだろう。より有利にことを進めたいなら、不倫や家庭問題などについて豊富な相談実績を持つ弁護士に依頼することが大切だ。不倫問題を得意とするかどうかは、ホームページなどをチェックすると分かるケースが多い。トップ画面で不倫問題に詳しいと大きくアピールしていたり、過去の実績を公表していたりする事務所を中心に、できるだけ実績ある担当者がつくようなところを選ぼう。

実績が分かりにくければ、中規模以下の事務所を選ぶのがおすすめだ。大規模な事務所のほうが信頼できそうに思えるが、大手事務所はさまざまな分野のトラブルを取り扱っているため、運が悪いと不倫問題に詳しくない担当者がつく場合もある。弁護士事務所では基本的に弁護士の指名ができないため、不倫問題に特化したコンパクトな事務所を選んだほうが、腕のよい担当者に巡り合える可能性が高いのだ。また、相談・依頼の料金体系が明確な事務所を選ぶことも忘れてはいけない。費用がわかりづらいまま依頼し、後で高額な請求をされるというトラブルもあるため、事前の確認が欠かせないのだ。

相談する前にインターネットや電話などで調べ、料金体系がはっきりしているか、わかりやすく説明してくれるかどうかなどをチェックしよう。

2-4.弁護士に依頼するポイント

不倫問題を弁護士に依頼するかどうか迷ったときは、相談したい内容を振り返ってみよう。弁護士は単なる相談ではなく、『離婚交渉』『慰謝料請求』など、法律がからむ明確な目的があるケースに適している。すでに不倫していることがわかっており、今後どのように行動すればよいかのアドバイスが欲しい場合や、自分の代理として交渉を進めてもらいたい場合などに依頼しよう。離婚交渉や慰謝料請求をする場合、夫婦の話し合いによる『協議』、裁判所での簡易的な手続きによる『調停離婚』、裁判の結果にしたがう『裁判離婚』の3種類に分けられる。弁護士は、この3種類について、離婚にいたるまでのプロセスで交渉のサポートなどを行うのが一般的だ。

弁護士のアドバイスやサポートのおかげで、不倫による慰謝料請求や離婚を希望する場合に有利な条件で解決できるケースも多い。『専門家がついている』という精神的な安心感も得られるため、パートナーや不倫相手との交渉に不安やストレスを感じる人におおすすめだ。

3.探偵・興信所に相談するメリットとデメリット

不倫を相談できる専門家は弁護士だけではなく、探偵や興信所なども挙げられる。普段あまり接することはないだろうが、こと不倫調査に関しては非常に頼りになる専門家だ。次は、不倫を探偵や興信所に相談するメリット・デメリットをはじめ、相談できる内容と依頼までの流れについて説明する。

3-1.メリット

探偵事務所や興信所は、依頼人からの依頼にもとづき、さまざまな事柄の調査などを行うプロだ。もちろん不倫に関する調査も例外ではなく、パートナーが不倫しているかどうかを高い確率で確かめることができる。専門的な設備や人手が充実しているのはもちろん、尾行や証拠集めなどのノウハウも持っているため、自分だけで不倫を調べるよりもはるかに正確かつ効果的な情報収集が可能だ。不倫の疑いがあるが、まだ確証がなく離婚訴訟や慰謝料請求に踏み出せないという場合、探偵や興信所に依頼すればパートナーに証拠をつきつけることができるだろう。

不倫問題において、パートナーを追求するにしても離婚交渉するにしても、証拠がなくては話にならない。言い逃れができない証拠をつきつければ、パートナーに不倫を認めさせたり、離婚交渉や慰謝料請求を有利に進めたりできる可能性も高くなる。裁判でも認められるほど有効な証拠を集められる探偵事務所や興信所の調査は、大きなメリットとなるのだ。

3-2.デメリット

貯金箱と高額費用に悩む女性

探偵事務所や興信所に調査を依頼するデメリットは、やはり高額の費用がかかる可能性があるという点だ。パートナーがいつどこで不倫相手と会うかわかっている場合はよいが、そうでない場合はスタッフが根気強く尾行しなければならない。不倫の証拠とするには、実際に不倫相手と肉体関係にあることがわかる写真や動画など、決定的な証拠が必要になるためだ。もし、調査開始から不倫相手との密会までに期間が空けば、その間ずっと尾行や調査を続けることになるため費用がかさんでしまう。場合によっては、100万円近くかかってしまうこともあるのだ。資金に不安があると、満足に調査を依頼できない可能性もある。

また、探偵事務所や興信所は調査や証拠集めのエキスパートではあるものの、問題を根本的に解決するアドバイスなどはできない。得られるのはあくまでも調査結果だけで、その後の行動や裁判を有利に進めるコツなどは教えてもらえないのだ。さらに、調査に国家資格などは必要ないため、すべての事務所が高い能力を持っているとは限らない。安心して調査を任せられる事務所かどうか、慎重に見極めなければならないのもデメリットだ。このほか、スタッフのスキルや調査方法によっては、調査していることが発覚するリスクもある。万が一、パートナーが不倫をしていなければ、『探偵に依頼するほど疑っていたのか』と信頼関係が壊れて逆効果になることもあるだろう。

3-3.探偵・興信所の選び方

特別な資格がなくても仕事ができる探偵事務所や興信所は、スタッフがどれくらいの能力を持っているのかわかりにくい。このため、信頼できる事務所を選べるよう、慎重に見極める必要がある。まずは、探偵業法に正しくしたがっているかを確認しよう。探偵業法は、探偵に関する業務を適正に行うために定められた法律で、探偵になれる人の範囲をはじめ、『してもよいこと』『してはいけないこと』などが明記されている。可能であれば、どのような調査を行っているのかを尋ね、探偵業法に違反していないかチェックしよう。

また、探偵業者は届出制のため、法律を守っていれば必ず届出番号を持っている。その事務所のホームページや店舗内に届出番号が明記されているか、警視庁のホームページに記載されている行政処分を受けた探偵業者の届出番号ではないかどうか確認しよう。さらに、探偵業者は契約の際に内容を明記した書面を交わすことになっている。こちらが何も言わなくても書面を渡してくれる探偵業者であれば、安心して任せられるだろう。このほか、『費用』『弁護士の紹介』をアピールする探偵業者についても注意が必要だ。

不倫調査にはそれなりの費用がかかるため、『格安』『着手金0円』と必要以上に安さをアピールする広告は避けたほうがよい。正式に依頼してから人件費や実費などの名目で高額請求されたり、調査能力が低かったりする恐れもある。弁護士の紹介については、そもそも弁護士以外が弁護士を紹介することが法律で禁じられているため、一般的な探偵業者は紹介できないはずだ。これらのポイントをしっかりチェックし、信頼できる探偵や興信所を見極めよう。

3-4.相談から依頼までの流れ

信頼できる探偵業者を選んだら、まずは予約を入れよう。相談だけなら電話だけで済む場合もあるが、直接スタッフと言葉を交わしたり事務所の様子を見たりして、信頼できそうな探偵業者かどうか判断することも大切だ。また、正式に不倫調査を依頼する際は、法律によって書面を取り交わすことが定められているため、原則対面しなければならない。契約書面には、調査内容や費用総額、調査にかかる日数など具体的な項目が記載されている。事前の説明と食い違う部分はないか、正式に依頼する前に念入りにチェックしよう。

いざ調査が始まったら、依頼人にできるのは待つことだけだ。定期的に経過報告をしてくれる事務所が多いので、調査の進み具合を確認しながら完了を待とう。最終的には不倫の証拠となる写真や報告書を受け取って依頼は完了となるが、場合によっては証拠が得られなかったり尾行がバレたりして、調査が失敗に終わるケースもある。この場合、探偵業者の過失の割合に応じて費用が返金されることも多いので、事前に失敗した場合の費用の取り扱いについて確認しておこう。

4.不倫をカウンセラーに相談するとどうなる?メリットとデメリット

離婚や慰謝料請求などの強硬手段までは考えていない場合、『カウンセラー』に相談するという方法もある。NPO法人の中には、不倫や離婚問題についてカウンセリングを行っているところもあり、弁護士や探偵・興信所とは違う観点で役立つこともあるのだ。次は、不倫をカウンセラーに相談するメリット・デメリットをふまえ、相談できる内容と注意点について見ていこう。

4-1.メリット

ノートパソコンと電話でカウンセラーに相談する女性

不倫や離婚問題で頭を悩ませる人は多いため、インターネット上には離婚カウンセラーや離婚問題に特化した相談所が数多く存在する。さまざまな問題を取り扱った経験豊富なカウンセラーなら、知識をもとに効果的なアドバイスをしてくれることもあるのだ。あくまでも中立の立場で話を聞いてくれるため、身内や友人などと違いどちらかの立場に肩入れする心配がない。客観的に自分たちの置かれている状況を判断できるだけでなく、自分の悩みに対してアドバイスをもらえることもある点が魅力だ。カウンセラーらしく、心理学を使いながら自分の気持ちに沿った話をしてくれるため、不倫問題で沈んでいた気分がスッキリとする可能性もある。

また、カウンセラーなどは、基本的に相談の内容を第三者に漏らすことはない。秘密は厳守してもらえるため、友人などに相談したらいつの間にか話が広まっていたなどという心配もないのだ。直接会う以外に電話やメール、SNSなどで相談できるところもあり、全国どこからでも手軽に利用できる点もメリットだろう。

4-2.デメリット

自分の気持ちを整理するのに大いに役立つ離婚カウンセラーだが、デメリットも存在する。たとえば、離婚カウンセラーという明確な資格は存在しないため、カウンセリングの質が保証されているわけではない。カウンセリングの実績がない素人がカウンセラーを名乗り、不倫や離婚というデリケートな話を聞いている恐れもあるのだ。また、費用について『初回無料』『相談無料』などとアピールしていても、別のサービスを名目として費用を請求されるケースもあるため注意しなければならない。

さらに、カウンセラーの範囲はあくまでもアドバイスであり、弁護士のように法律にもとづいた交渉や手続きができるわけではない。弁護士以外が法律に関する相談を受けることは違法行為に該当するため、相談する側としても注意が必要だ。不倫しているかどうかの調査や証拠集めもできないため、離婚に向けて本格的に行動したい人には物足りないだろう。

5.不倫を知人や友人に相談するとどうなる?メリットとデメリット

不倫に悩んだとき、相談相手として知人や友人を思い浮かべる人も多いだろう。気軽に相談できる一方、身近な存在であるがゆえの問題点もあるので注意が必要だ。次は、不倫を知人や友人に相談する場合のメリットとデメリットについて説明していく。

5-1.メリット

知人や友人は、日ごろから自分の近くにいる話しやすい相手である。気心の知れた相手に相談することで気持ちを整理できるだけでなく、自分の気持ちや立場に寄り添った親身なアドバイスをしてくれる可能性が高いため、精神的に安心できるだろう。気軽に相談できるうえに費用の心配もないというのは、不倫問題で悩む人にとって大きなメリットだ。また、身近な立場から見た夫婦の状況を聞くことができ、問題を客観視して冷静に判断できるようにもなる。ひたすらパートナーを責めたり離婚へと突き進んだりするなど、感情のままに安易な行動をとることを防げる可能性もあるだろう。

5-2.デメリット

気軽に相談できるとはいえ、知人や友人は不倫問題に詳しい専門家というわけではない。よかれと思ってアドバイスしてくれた内容が間違っており、介入されることで逆に事態がこじれてしまう可能性もある。また、夫婦の事情に詳しい知人や友人の場合、どちらかの立場に肩入れしてしまうことも珍しくない。客観的に物事を判断しにくく、相談したところで根本的な解決につながらないケースも多いのだ。さらに、おしゃべり好きな相手にうっかり相談してしまえば、家庭で不倫問題を抱えていることが共通の知人や友人に広まってしまう恐れもある。

変に気を遣われたり介入されたりすると、これまで通りの関係を続けられなくなる可能性があるという点もデメリットになるだろう。

5-3.注意点

知人や友人に不倫問題を相談する場合、さまざまなメリット・デメリットを理解したうえで、誰に話すかを決めることが大切だ。まず、口の堅さは外せない。不倫問題というデリケートな話をしても誠実に対応してくれそうな、信頼できる相手を選ぼう。ただし、どれほど口が堅い相手でも100%安全とは言い切れない。ある程度の情報が漏れる可能性に備え、絶対にほかの人に知られたくない情報は伏せるようにしよう。不倫相手に関することなど、特定されてしまう可能性のある固有名詞などは避けるのもポイントだ。

また、専門家ではない知人や友人に相談する場合、詳しい話をしても根本的な解決にはならない可能性が高い。知人や友人には、あくまでも『自分の気持ちを打ち明けて楽になりたい』『共感してもらいたい』というスタンスで相談するようにしよう。具体的なアドバイスが欲しい場合は、秘密を守ってくれる専門家に相談したほうが安心かつ効果的だ。

6.不倫をスムーズに相談するための準備

専門家に相談する際、事前準備をしっかりやっておくかどうかで、相談のしやすさや結果も変わってくる。不倫はデリケートな話であるため、できるだけスムーズに相談を済ませたいだろう。最後は、専門家にスムーズに相談するために必要な準備について説明する。

6-1.信頼できる専門家を選ぶ

専門家に不倫を相談するうえで、もっとも重要となるのが『信頼できる相手』を選ぶことだ。離婚交渉にしろ不倫調査にしろ、専門家の能力が低くては満足する結果が得られない。少しでも自分の望む結果を得られるよう、実績豊富で信頼できる専門家を選ぶことが欠かせないのだ。信頼できる専門家を見つけるには、まず法律を遵守しているかどうかチェックするとよい。ルールにしたがって営業している専門家なら、誠実に対応してくれる優秀な相手である可能性が高いだろう。秘密を厳守してくれるかどうかを判断するために、個人情報の取り扱い指針をホームページや契約書で確認しておくとなお安心だ。

また、料金体系が明快な事務所を選ぶことも外せない。高額請求は悪質な専門家の常とう手段であるため、料金が相場とかけ離れていないか慎重にチェックしよう。このほか、専門家の得意分野や取り扱い実績が、自分の求める相談内容と合っているかどうか確認することも大切だ。

6-2.状況を整理する

相談したい専門家の目星をつけたら、自分の置かれている状況を整理しておこう。専門家への相談は時間制になっていることも多く、のんびり話しているとあっという間に終わってしまう。限られた時間の中でスムーズに相談するには、夫婦のこれまでの事実関係や現在の状況、不倫の内容などをわかりやすく伝える必要がある。要点を効率よく話すためにも、状況の整理は欠かせない作業だ。たとえば、不倫で慰謝料請求をしたい場合、事実関係を時系列で整理しておくと時効の影響などもわかりやすい。慰謝料の額が変わるケースもあるため、自分が離婚したいのか、それとも関係修復を望むのかなど、意思が明確な場合はあらかじめ伝えておくのもよいだろう。

また、パートナーが不倫をする際、いつどこに行っているのか、相手は誰なのかなど、分かる範囲で構わないので説明できるようにしておくと専門家も対応を判断しやすい。

6-3.証拠を集めておく

離婚交渉や慰謝料請求をする場合、パートナーが不倫をしている証拠が必要不可欠である。証拠があれば、相手に言い逃れをさせないだけでなく裁判を有利に進められる可能性もあるので、非常に効果的だ。専門家に相談するタイミングですでに証拠を持っていれば、時間をかけずに交渉などを進められるだろう。なお、不倫の証拠とは、ホテルの領収書や肉体関係をほのめかす写真、メッセージなど明確なものを指す。決定的な証拠がなくても、複数の証拠を組み合わせて交渉できる可能性もあるため、とにかく役立ちそうな証拠を集めておこう。どうしても証拠が見つからない場合は、パートナーに自白させれば慰謝料を請求できるケースもあるので、録音や書面などで言質を取っておくとよい。

まとめ

パートナーの不倫がわかったとき、当事者間だけで解決しようとすると余計にこじれてしまうこともある。スムーズに解決したいなら、豊富な知識と経験を持つ専門家に相談すると安心だ。離婚交渉や慰謝料請求をしたいなら弁護士や司法書士、不倫調査をしたいなら探偵・興信所など、各専門家で得意分野が異なるので、自分の希望に合った相手に意見を聞いてみることをおすすめする。

監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣

2001年11月
司法書士試験合格
20023月
法政大学法学部法律学科卒業
20044月
中央大学法科大学院入学
20063月
中央大学法科大学院卒業
20069月
司法試験合格
2007年12月
弁護士登録(新60期)
20081月
AZX総合法律事務所入所
20105月
平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)入所
20132月
伊倉総合法律事務所開設
2015年12月
株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
2016年12月
株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
20203月
社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
2020年10月
株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
20216月
社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
20224月
HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)

※2023年11月16日現在

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