浮気/不倫の調査浮気調査されてるか知る方法とリスクへの対処策は?
浮気をしている人は、それがいつかパートナーにバレるのではないかという恐れを抱いていることだろう。そして、常にパートナーの顔色を窺ったり、浮気相手とのメールやLINEを盗み見されていないか疑ったり、尾行されているのではないかとあたりを見回しながら行動したりするかもしれない。もちろん、パートナーが浮気の疑惑を抱けば、実際に探偵を雇って調査を行っている可能性は十分にあるし、浮気相手の家族が調査を依頼しているケースもある。しかし、探偵も調査のプロである以上、尾行や張り込みをしていても簡単には見抜けないに違いない。 では、「誰かに見張られている」と感じた時、どのように対処すればいいのだろうか? 自分が浮気調査されているかどうか確認する方法や、追跡をかわす方法、浮気がバレた時のリスクとそれを回避するためにやるべきことなどを解説する。
浮気調査されているかどうか確認する方法
浮気を始めると、その兆候はいろいろなところに現れる。浮気相手に会うためには、何かと理由をつけて、仕事帰りや休日に密会する時間を作らなければならないし、デート代やホテル代などがかかるので出費も増える。また、家族にバレるのではないかという不安から、浮気相手とのメールやLINEを読まれないために、スマホを肌身離さず持ち歩くようになるケースもあるだろう。
本人は意識していなくても、そのような行動の変化からパートナーが浮気の匂いを敏感に嗅ぎ取り、浮気の手掛かりをつかもうと動き出すケースも少なくない。さらに、浮気を暴くために、パートナーが自らいろいろな仕掛けを施してくることも考えられる。自分がパートナーに調べられているかどうかを知るためのチェックポイントをピックアップする。
周りをよく観察する
浮気調査をされているかもしれないと思ったら、周囲をよく観察してみよう。プロの探偵は非常に巧妙に尾行や張り込みを行うが、注意深く観察していれば、それに気づくことができる場合もある。例えば、外を歩いている時に、自分の周りにいる人の中に何度も見かけるような人がいたら、探偵が尾行しているのかもしれない。探偵は、服装などを変えながら一般の人の中に紛れ込むようにしているはずだが、それでも背格好などの特徴から、同じ人物ではないかと推測できる時もある。また、自分の家の近くなどによく停まっている車があったりしたら、その中に隠れて探偵が張り込みをしていることも考えられる。
預金口座を確認する
浮気調査を探偵に依頼すれば、まとまったお金が必要になる。着手金だけでも10万円~30万円程度かかる場合もあるし、全額前払いなら数十万円~100万円の大金を支払わなければならないケースもある。パートナーが探偵を雇っているのではないかという疑いを持ったら、預金口座やクレジットカードの明細をチェックしてみよう。
もし、大きな買い物をした様子もないのに、高額な引き落としがあったようなら、夫や妻には言えない用途にお金を使っているのかもしれない。パートナーがヘソクリから支払いを行っている場合はチェックしようがないが、自分の口座からお金を下ろしたのであれば、通帳に出金の記録が残っているはずだ。また、クレジットカードで支払ったのなら、紙の明細書がなくても、自分がパートナーのカードの家族会員であれば、カード会社の会員サイトで利用明細を確認することができる。
自分のスマホをチェックする
パートナーが自分で浮気の手掛かりをつかもうと考えた場合、夫・妻のスマホに浮気調査アプリをインストールすることも考えられる。使っているスマホがAndroidなら、「Cerberus(ケルベロス)」がインストールされているかもしれない。これは、最強の浮気調査アプリとも言われ、パソコンからでも遠隔操作が可能で、位置情報の取得はもちろん、カメラ機能や録音機能で相手のいる場所の写真を撮ったり、周囲の音を録音することもできる。一方、iPhoneなら、位置情報の追跡に加えてLINEやSNSのメッセージのやり取りまで監視できる「mSpy」などがある。
ただし、無断で他人のスマホに浮気調査アプリをインストールするのは違法行為で、不正指令電磁的記録供用罪に問われる可能性もある。このようなアプリを見つけたら、パートナーときちんと話し合った方がいいだろう。なお、アプリを使わなくても、パートナーにスマホのパスワードが知られていれば、簡単にメールやLINEを見られてしまうので、パスワードを変えておかなければならない。また、パートナーが自分のスマホを盗み見しているかどうか知りたいのであれば、ロック解除時などに相手を自動的に撮影する「WTWP」や「盗み見トラップ」などのアプリを仕込んでおくという手もある。
パートナーのスマホやPCをチェックする
逆に、パートナーのスマホやPCをチェックして、探偵に調査を依頼していないかどうか調べるという方法もある。浮気調査を思い立ったパートナーは、まずインターネットで探偵事務所を探すだろう。パートナーが使ったブラウザの検索履歴や閲覧履歴を確認すれば、探偵事務所のサイトが出てくるかもしれない。また、スマホやPCのメールを見れば、探偵事務所に相談した際のやり取りが残っている可能性もある。ただし、スマホやPCのロックを勝手に解除してメールを見るのは、夫婦であってもプライバシーの侵害になることは、頭に入れておいた方がいい。
家に盗聴器やカメラがないか調べる
自宅に浮気相手を連れ込んだり、電話で浮気相手とやり取りしているところを押さえるために、家の中に隠しカメラや盗聴器を仕掛けるケースもある。隠しカメラには、超小型の機種、時計やボールペンにカモフラージュされている機種もあり、一見してカメラだとはわかりにくいものも多い。設置場所として考えられるのは、リビング全体が見渡せるようなところや、ベッドルームなどだ。本棚や家具の隙間に忍ばせたり、タオルに挟んであったりするので、隅々までよく調べなければならない。
一方、隠しカメラのように相手にレンズを向ける必要のない盗聴器は、さらに見つけづらい。ペンやUSBメモリーなどの日用品タイプから、ソケット、火災報知器、電球など、室内の設備に装着できるタイプまで幅広い種類があり、一定以上の大きさの音を感知すると自動的に録音が始まるVOR機能付きのものや、スマホから遠隔操作して録音を開始させられるものも売られている。盗聴器が仕掛けられているか不安な場合は、市販されている探知機を使ってチェックしてみるのも一つの方法だ。
GPSをつけられていないか調べる
最近、浮気調査によく使われているのがGPSだ。パートナーが浮気を疑いだした時、浮気相手の家や密会場所を突き止めるために、夫・妻の持ち物や車にGPSを仕込むことが考えられる。GPSには、超小型タイプやカード型のタイプもあり、カバンの内面を剥がして縫い込んでいることもあるので、カバンに違和感がないかどうか、よく確認する必要がある。
また、普段車で移動している場合は、車体にGPSが仕掛けられている可能性も高い。強力なマグネットが付いたGPSを車体の下部などに装着するのだ。ただし、夫婦共有の車にGPSを取り付けるのは問題ないが、夫・妻の私物に無断で仕込むのはプライバシーの侵害になる。なお、探偵が自分で車などにGPSを取り付けるのは、ストーカー規制法に違反する違法調査だ。
パートナーの反応を探る
探偵による浮気調査がバレるきっかけのうち、多くの割合を占めるのが依頼者自身の挙動不審な態度だ。相手の一言に動揺してうろたえたり、調査の過程で浮気の疑惑が濃厚になった時にカッとなって口を滑らせたりして、調査をしていることに気付かれてしまうのだ。パートナーが、感情が表に出やすい人だった場合は、その性格を利用してカマをかけ、反応を見るという方法も有効かもしれない。
実際に探偵を雇っているのなら、「最近誰かに監視されている気がする」「怖いから警察に相談してみようかと思っている」などと言えば、浮気調査がバレてしまうのではないかと顔色を変えたり、慌てて反論しようする可能性がある。パートナーが嘘のつけない性格なら、調査していることをその場で認める場合もあるだろう。
探偵に相談する
これまでに紹介したような方法を試しても、パートナーが浮気調査をしているかどうか確証が持てなかったが、どうしても真実を明らかにしたいという人は、探偵に相談するのもアリだろう。プロの探偵が調査に当たっている場合、素人では探偵の尾行を見抜くのは難しい。しかし、こちら側も同じプロの探偵を雇って監視させれば、自分を尾行している探偵を見つけられる可能性が十分にある。実際に、このような調査は、依頼者を尾行しているストーカーなどを発見するために行われることがあり、探偵はその訓練も積んでいる。スキルの高い探偵に依頼すれば、向こうの探偵に気付かれることなく、浮気調査が行われているかどうかを確認することができるだろう。
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探偵の調査業務と追跡をかわす方法
浮気をしている人にとって最悪の事態が、浮気相手とラブホテルなどに出入りするところを写真に撮られることだ。浮気相手とのメールを読まれたとしても、「親しい友人」などと言い訳もできるが、密会現場を押さえられたら逃げ場がない。当然そういうことにならないように、本人も細心の注意を払って行動しているだろうが、もしパートナーが探偵に浮気調査を依頼しているのだとしたら、その追跡を振り切るのは至難の業だ。
探偵は高度な専門スキルを身に着けて、ターゲットに気付かれたり見失ったりすることなく、尾行や張り込みをやり遂げるプロだからだ。しかし、探偵の調査テクニックを知り、適切な行動を取れば、調査を察知して、その日の密会を変更・中止することも不可能ではない。探偵の調査のやり方やそれをかわす方法についてお伝えする。
徒歩尾行
ターゲットが徒歩で移動する場合、探偵も徒歩で尾行調査を行うが、その際、基本的に2人1組になって行動する。1人の探偵が長時間尾行すると、相手に怪しまれるリスクや相手を見失ってしまうリスクが増えるため、2人で交代しながら尾行するのだ。
尾行中は、周囲に溶け込むような違和感のない服を着て、必要に応じ、上着を着替えたり帽子をかぶるなどのイメージチェンジも図る。ターゲットとの距離は、近すぎるとバレる恐れがあり、遠すぎると相手を見失うかもしれないので、常に絶妙な距離感を保つ。目線は下げて足下を見ながら歩き、相手が突然振り向いた場合でも立ち止まらず、そのまま通り過ぎて飲み物を買うなど、ターゲットに不信感を持たせないようなテクニックを身に着けている。
車両による尾行
ターゲットが車を使っている場合は、探偵も車両で尾行する。車で尾行する際は、ワンボックスカーなどに機材を積み込み、中が見えないように窓ガラスにスモークを貼ったりカーテンを付けたりして、その隙間からカメラを向けてバレないように証拠写真を撮影する。さらに、カモフラージュのために、架空の会社のシールをボディに貼るなどして、宅配業者やクリーニング店などの車を装うこともある。また、ターゲットの車が渋滞の発生しやすい地域を走ることが予想されるケースでは、小回りの利くバイクで尾行することもある。
いずれにしても、ターゲットの車のすぐ後ろを同じ車がずっと走っていたら、バックミラーでチェックされる恐れがあるため、死角に入り込んだり、1~2台の車を挟んで距離を取りながら追跡を続ける。そして、赤信号にかかりそうになったら、加速してターゲットの車から離されないようにするのだ。
張り込み
浮気調査で行う張り込みには、「車での張り込み」「点張り」「立ち張り」の3つがある。車での張り込みは、文字通り車の中に待機して張り込むことだが、車内に人影があると怪しまれるので、基本的には人が乗っていないように見せかけなければならない。そのため、運転席や助手席ではなく、後部座席に身を潜め、夏場でも冬場でもエアコンを使わない時もある。
点張りは、複数の箇所で張り込みをする方法だ。例えば、出入口が複数ある大型商業施設などにターゲットが入った場合、どの出入口から出てくるかわからないので、探偵の数を増やし、複数の出入口をカバーできるようにするのだ。一方、立ち張りは、車を停めておけないような場所で張り込みをする方法で、複数の探偵が服装などを変えながら目立たないところ立って張り込むケースが多い。
追跡をかわす方法①見慣れない車がないか確認する
車を停めるスペースがある場合は、探偵は車の中で張り込みをするケースが多い。そして、ターゲットが車で出かける時に車を動かして、後を追うのだ。家の近くに見慣れない車がたびたび停まっていたり、レストランなどに入った時に駐車場に同じ車が停まっているのを見かけたりしたら、それが探偵の張り込み車両である可能性も出てくる。特に、その車の窓ガラスにスモークが貼られていたり、カーテンが付けられたりしている場合は、用心深く行動する必要がある。
追跡をかわす方法②いつもとは違う行動パターンを取る
プロの探偵の尾行を巻くのは相当難しいが、未熟な探偵やアルバイトを調査に使っているようなケースでは、追跡をかわせる可能性もなくはない。試してみるとすれば、いつもとは違う行動を取ることだ。探偵は、依頼者から情報を聴き取るなどして、ターゲットの通勤経路や立ち寄りそうな場所を把握し、調査プランを立てている。そのため、いつもは電車でしか移動しないターゲットが、突然タクシーを拾って車で移動したりしたら、対応しきれない場合もあるだろう。
追跡をかわす方法③フェイントをかける
尾行されていないか確認したり、追跡をかわしたりするには、予測不能な行動をするというやり方もある。探偵は人通りの少ないところでは距離を取るようにするが、通りを曲がった時に見失う恐れがあるので、少し距離を詰めて来る場合がある。角を曲がった後、来た道にもう一度戻った時にすぐにすれ違った人がいれば、探偵である可能性が考えられる。また、階を移動する時、ほとんどの人がエレベーターやエスカレーターを使っている中で、階段を使うようにすれば、自分と同じように階段を上がってくる人がいるかもしれないし、乗降客が少ない駅に降りた時に一緒に降りた人がいれば、それが探偵かもしれない。
そういう人を見つけた時には、ドアが閉まる直前に電車に乗り降りしたり、大型ショッピングモールで複数のエレベーターや階段、出入口を移動したりすれば、追跡をかわせる場合もある。しかし、調査が難航すれば、探偵の方も人数を増やすなどの策を講じるため、何度も同じ手は使えないだろう。
追跡をかわす方法④赤信号を利用する
車両による尾行から逃れる一つの方法は、赤信号に変わる瞬間に速度を上げることだ。まず、法定速度以下で車を運転し、交差点に近づいた時に信号の変化を確認する。そして、交差点に差し掛かって、信号が赤に変わりかけたら速度を上げて交差点を抜けるのだ。上手くいけば、探偵の車両を足止めすることができるし、そのあとすぐに何度か右折左折を繰り返せば、ターゲットの車がどこに走り去ったのか、見当をつけられなくなるだろう。ただし、もしタイミングを誤ると、交通違反になるだけでなく、交通事故を引き起こす危険性もある。そのため、この方法を試みる際には、安全運転を第一に考え、絶対に無理をしてはならない。
浮気がバレた時のリスク
探偵の追跡をかわすことに1度は成功したとしても、浮気を繰り返していたら、すぐに密会現場を押さえられてしまうだろう。パートナーを裏切っていたことが明らかになれば、夫婦の信頼関係を取り戻すことは、もうできなくなるかもしれない。さらに、浮気相手の家族に浮気の証拠をつかまれでもしたら、責任を追及されて裁判沙汰になる恐れもある。そんなことになったら、周りの人からも非難され、家庭が崩壊しかねない。最悪の事態に陥ることを避けるためにも、浮気がバレた時のリスクをしっかりと頭に入れておく必要がある。
相手の家族から訴えられる
浮気相手の家族が探偵に調査を依頼し、その事実が明らかになれば、訴えられて慰謝料を請求される恐れがある。慰謝料は、加害者から受けた精神的苦痛に対する損害賠償であり、苦痛の度合いが大きいほど、慰謝料の金額も上がっていく。慰謝料の相場は、50万円~300万円とも言われるが、浮気が長期間にわたっていたり、浮気が原因で相手の家庭が崩壊したりした場合、500万円を超える高額な慰謝料の請求が認められるケースもある。そんなことになったら、浮気をしたパートナーだけでなく、家族の生計にまで重大な影響が及んでしまう。
慰謝料の支払いを巡って裁判などで争いになった時は、相手側がパートナーとの間に肉体関係があったことを立証しなければならないので、相手に雇われた探偵は、ラブホテルなどに出入りしている決定的なシーンを押さえにくるはずだ。その決定的な証拠映像を撮られたら、裁判に勝つことはまず不可能だろう。
相手家族から嫌がらせを受ける
浮気のことを知った相手家族が激しい怒りを抱くと、金銭的な制裁だけでなく、精神的な制裁を加えるために、とんでもない行動に出ることも考えられる。例えば、パートナーの会社に押しかけてきて浮気していることを公表したり、SNSにパートナーの名前とともに顔写真をさらして復讐しようとしたりするのだ。もちろん、これは名誉毀損や侮辱罪に該当する違法行為だが、頭に血が上った相手は、罪に問われるのもお構いなしに悪質な嫌がらせを続けるかもしれない。もし、そのような情報が拡散されたら、パートナーや家族の人生が狂わされてしまうに違いない。
離婚に発展する
浮気していることがパートナーにバレれば、信頼していた夫・妻に裏切られたことに激しいショックと怒りを覚えるのは当然のことだ。そして、浮気したことをパートナーがどうしても許せないと思えば、離婚を切り出してくるだろう。浮気は単なる遊びで、いつかは浮気相手と手を切ってパートナーの元に戻ろうと考えていたのなら、取り返しのつかない誤算をしたことになる。慰謝料は、浮気相手からではなく、浮気した夫・妻から取ることもできるので、高額な慰謝料をパートナーに支払わなければならないのに加え、親権もパートナーに取られて子供と自由に会うことができなくなる恐れもある。
離婚をあくまでも拒否して、離婚届に判を押さないケースもあるが、その場合、パートナーには離婚訴訟を起こすという手段がある。これは、配偶者に対して離婚を求めて裁判を起こすものだが、パートナー以外の異性と肉体関係を持つ「不貞行為」は、離婚が認められる法的な理由になるので、その証拠を提出されたら勝ち目はない。裁判で敗訴すれば、どんなに拒んでも、判決に従って離婚するしかなくなるのだ。
社会的信用を失う
浮気したことを周囲に知られれば、家族だけでなく親戚や知人からも非難の目で見られ、信用を失うことになるだろう。当然、人間関係に亀裂が入って、それまでのような親しい付き合いを続けることはできなくなり、困った時にも助けを求められなくなるだろう。また、浮気の話が近所の誰かに漏れれば、そこから噂があっという間に広がっていく。そうなれば、例えばママ友などからも敬遠され、一家が地域で孤立することにもなりかねない。
会社を辞めなければならなくなる
浮気相手が職場の同僚や部下だった場合、それが会社にバレると、社内での立場も一気に悪くなる。職場仲間や上司の信頼を失い、出世も望めなくなるだろう。社内不倫を理由に解雇されることはないかもしれないが、その職場から異動させられる可能性はかなり高い。また、別の職場に移っても、不倫の噂はついて回り、周りから冷たい扱いを受けて、いたたまれない思いをすることになる。そのうちに会社に居づらくなり、退職に追い込まれるケースも多いのだ。
子供にも悪影響が及ぶ
子供は両親の不和を敏感に察知する。パートナーに浮気がバレれば、夫婦仲は険悪になり、口喧嘩なども絶えないようになるだろう。そのような家庭で暮らしていれば、子供の精神状態が不安定になっていくのは避けられない。また、ある程度の年齢の子供なら、親が浮気をしたことも悟ってしまうだろうし、近所で噂が広まったらクラスメイトからイジメを受ける恐れもある。さらに、両親が離婚するとなれば、子供に与えるショックは計り知れない。また、離婚によって生活が苦しくなるケースもあり、子供の将来に暗い影を落としてしまうことになる。
調査されていることがわかった時の対処法
調査によって浮気が発覚した時、家族の生活や将来に深刻なダメージを受けるリスクがあることがわかった。相手とズルズル関係を持ち続けるようなことは絶対に止めて、調査が行われているかもしれないと感じた時点で、すぐに目を覚まして適切な手を打たなければならないのだ。円満な家庭生活を取り戻すために、調査に気付いた時にどんな行動を取るべきかについて解説する。
違法調査なら弁護士に相談する
自分が何もやましいことはしていないのに、誰かに尾行されているのに気付いたような時は、弁護士や警察に相談することを考えた方がいいだろう。尾行が、嫌がらせ行為やストーカー目的だった場合、自分や家族に被害が及ぶかもしれないからだ。一方、自分が浮気をしていて、パートナーや浮気相手の家族の依頼で探偵が尾行している場合は、それを止めさせることはできない。探偵は、探偵業法という法律で尾行や張り込みをすることが認められているからだ。
ただし、探偵が違法な調査を行っているなら話は別だ。自分の車に勝手にGPSを取り付けたり、浮気相手の家に無断で侵入してカメラを仕掛けるような行為は、法律で許されていない。もし、そんなことが行われている様子があったら、弁護士に相談しよう。
すぐに浮気を止める
浮気をしていることに罪悪感を持っていたり、不安を感じたりしているようなら、浮気調査に気づいたことを良いきかっけにして、浮気相手との関係を終わらせよう。前章でもお伝えした通り、浮気を続けていれば様々なリスクが生まれる。調査を依頼したのが自分のパートナーならまだしも、依頼主が浮気相手の家族だった場合は、自分1人の問題にとどまらず、家族までトラブルに巻き込む危険性がある。そのようなリスクを回避する一番の方法が、すぐに浮気を止めることなのだ。
浮気相手と話し合う
自分だけが一方的に別れを決めても、浮気相手がそれを承知しなければ、関係は断ち切れない。メールではなく、相手と直接会って話し合うようにしよう。その際に大事なことは、不倫関係を解消したいという強い意志と理由をはっきりと相手に伝えることだ。「探偵に調査されていて、証拠をつかまれればそちらにも迷惑がかかる」「家族を失いたくないからこれ以上関係を続けられない」と告げれば、相手もあきらめるかもしれない。その際、相手が未練がましいことを言っても、相手に期待を抱かせるような態度は絶対に取らず、その日以降、一切連絡は取らないようにしなければならない。
パートナーと話し合う
もし、調査の依頼主がパートナーで、関係修復を望んでいるような様子が見られるなら、浮気したことを正直に告白し、誠心誠意謝罪して、相手とは2度と合わないと約束するのもいいだろう。パートナーがその謝罪を受け入れてくれれば、お互いにモヤモヤした気持ちを持ち続けることなく、夫婦生活をやり直すことができる。また、それを機会に、夫婦でよくコミュニケーションを取るようにしよう。浮気が始まる原因の多くは夫婦のコミュニケーション不足で、お互いに不満やストレスが溜まっているのに、それを聞いてもらえない状態だと気持ちのすれ違いが起きる。夫婦でよく話し合い、問題点があれば改善して居心地のいい家庭を作れば、浮気の芽が育つこともないだろう。
まとめ
長年夫婦生活を続けていれば、パートナーのちょっとした態度の変化から、浮気を疑い始めるケースも少なくないだろう。そして、初めはスマホのメールを見ようとしたり、クレジットカードの利用明細をチェックしようとしたりするが、それでも確証が得られない時は、探偵に浮気調査を依頼しようと考える人もいる。プロの探偵は、尾行や張り込みなどの専門スキルを駆使して、確実にターゲットを追い詰めていく。周りに注意を張り巡らし、フェイントなどをかければ、1度ぐらいは追跡をかわせるかもしれないが、浮気を繰り返していたら、尻尾をつかまれるのは時間の問題だ。浮気相手の家族から訴えられたりして家庭の崩壊を招く前に、早急に関係を清算し、夫婦の信頼関係の修復に努めよう。
監修者プロフィール
伊倉総合法律事務所
代表弁護士 伊倉 吉宣
- 2001年11月
- 司法書士試験合格
- 2002年3月
- 法政大学法学部法律学科卒業
- 2004年4月
- 中央大学法科大学院入学
- 2006年3月
- 中央大学法科大学院卒業
- 2006年9月
- 司法試験合格
- 2007年12月
- 弁護士登録(新60期)
- 2008年1月
- AZX総合法律事務所入所
- 2010年5月
- 平河総合法律事務所
(現カイロス総合法律事務所)
入所
- 2013年2月
- 伊倉総合法律事務所開設
- 2015年12月
- 株式会社Waqoo
社外監査役に就任(現任)
- 2016年12月
- 株式会社サイバーセキュリティクラウド
社外取締役に就任(現任)
- 2020年3月
- 社外取締役を務める株式会社サイバーセキュリティクラウドが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2020年10月
- 株式会社Bsmo
社外監査役に就任(現任)
- 2021年6月
- 社外監査役を務める株式会社Waqooが東京証券取引所マザーズ市場に新規上場
- 2022年4月
- HRクラウド株式会社、
社外監査役に就任(現任)
※2023年11月16日現在
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